司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 項羽と劉邦(下)

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    コテンラジオでも取り上げられた事もあり、キングダムの後の世界、司馬遼太郎。これは読むしかないと思い手に取る。

    正統な猛将項羽と頼りないが周りの人物に助けられ大きくなっていく劉邦の対象できな動きが面白い。私の中国歴史感を強化してくれたなぁと思う。

    中国では「楚漢戦争」と呼ばれている

    四面楚歌
    虞美人
    背水の陣
    国士無双
    捲土重来
    先ず隗より始めよ
    等故事も多く生まれた話。

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    2025年09月12日
  • 国盗り物語(二)

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    おもしろすぎてあっという間に読み切ってしまった。司馬さんの余談がまたいい感じで。

    手を替え品を替え繰り広げられる戦術がまぁ巧みで天晴れってこういう時に使うんだろうなと思った。斎藤道三の名の由来も分かって感嘆。
    頼芸の追放にかかる姿はまさに鬼。だけど元々これが目的だもんなぁ...頼芸もいいキャラだったなぁ...と複雑な気持ちになった。道三が歳を重ねて達観し始める姿とお万阿のシーンに胸が苦しくなった。栄枯盛衰は見届ける側も大変だ。

    明智光秀への溺愛ぶりが垣間見えたかと思えば、織田家のメンツが続々と登場して次巻は信長編。楽しみすぎる〜!

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    2025年09月10日
  • 世に棲む日日(一)

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    先日、旅行で萩に行き、明倫学舎や松下村塾跡を訪れた。自分は、もともと歴史に関心が強い方ではなく、歴史小説や司馬遼太郎はほとんど読んだことが無かった。しかし、現地で、多くの幕末や明治の偉人を輩出することになった松下村塾がたった1年余りしか開かれていなかったこと、また、その当時の吉田松陰はまだ20代だったこと(死亡したのも29歳)を知り、この若者がいかにして人々に影響を与えたのか興味が湧いた。そして、旅行から戻ってすぐ買って読み始めた。

    第1巻には吉田松陰が黒船に忍び込む直前期までが描かれている。
    自分は、吉田松陰を、激情家で強引に物事を進めようとする人物だと想像していたが、ここで描かれる松陰は、どこまでも理想主義者でありながらも、その理想を実現するために、自分に常に厳しく学問を追い求める、現実家たろうとする側面があった。また、自信に溢れるのではなく、自分は凡庸な人間だからこそ、英雄になるためには人一倍研鑽を積まなければならないという、極めて謙虚な面も見られた。
    司馬遼太郎の、綿密な取材に基づくリアリティある描写は、空想の中の松陰像をどんどんと活気あるものとし、この後に待ち受ける悲劇がどう表現されるのか、怖くて知りたくないが、でも早く続きを読みたい、という相反する気持ちを強く抱かせてくれた。

    最後に、今の政治社会情勢もあいまって、記憶に残った部分を抜き出してみたい。
    「かれの攘夷は、奇妙なほどに男性的であった。大型の攘夷は、日本人の対外感情の通性がそうであるように、女性的であった。松陰は、ちがっている。海をこえてやってきた『豪傑』どもと、日本武士が武士の誇りのもとに立ちあがり、刃をかざして大決闘を演ずるというふうの攘夷であった。」

    今の時代、日本人ファーストという言葉が耳目を集め、外国人への差別的な発言が広まっている。もちろん、雇用や治安等の具体的な懸念によるものもないとは言わないが、やはり漠とした不安に基づくものが多いように思える。
    不安定な時にはそのような声に流さてしまいそうになるが、そうではなく、見識を深め、自らの中に判断基準を持つことで、自信を持って世の中を見つめていける人物であれたらと思う。

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    2025年09月07日
  • 峠(上)

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    自分の考え方と照らし合わせながら読む。共感できる部分とできない部分もあるが、やはりこの時代の小説は面白い。たまたま言志四録を併読しているので佐久間象山、山田方谷などとの関係や、朱子学、陽明学の理解が深まった。中巻も楽しみ。

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    2025年09月06日
  • 世に棲む日日(四)

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    下関 白石正一郎

    辞世の国
    おもしろき こともなき世を おもしろく
    (すみなすものは 心なりけり)

    27年と8ヶ月で亡くなる

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    2025年09月05日
  • 世に棲む日日(一)

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    松陰が狂おしいほどに真っ直ぐな男だった

    作中の転換点として彼が行った脱藩は、彼の気質を考えるとものすごく彼らしい理由だと納得してしまう。それと同時にこの男に待ち受けるその後の運命をも示唆しているようで切なかった

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    2025年09月05日
  • 街道をゆく 10

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    佐渡を旅する前に読んだ。佐渡という土地の歴史を知ることで、昔の人に思いを馳せながら旅ができた。

    単なる紀行文ではなく、著者の歴史考察が面白く、別の旅行先でも、読んでから行きたいと思った。

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    2025年08月31日
  • 坂の上の雲(二)

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    真之と子規の友情、絆にグッとくるものがあった。命短い子規の覚悟を見ると医療の力で生き延びる現代との違いを考えさせられる。舞台がどんどん海外へと広がっていくのも面白い!

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    2025年08月28日
  • 覇王の家(下)

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    下巻の主要場面は、小牧・長久手の戦い。(家康VS秀吉)戦局の様子を、家康と秀吉の立場からだけでなく、家康の家臣、安藤直次、本多忠勝、石川数正の動きも取り入れて描写されており、真に迫るものがありました。まるで、現場に行って取材してきたかのよう。秀吉が頭を使って、相手方に取り入ろうとするところも印象的でした。(石川数正との関わり)

    関ヶ原の戦いや大坂の陣については記されていないため、終盤は“あれ、もう家康の晩年なんだ”という感覚でした。

    『関ヶ原』『城塞』の作品をご参照ください!という感じに、時間をとびこえていきます。家康が死に直面する場面での家臣とのやりとりで、最後まで緻密で入念な家康の気質が読み取れました。

    私の今までの家康像の中に「独創性がなく、マネが多い」「言葉に出してはっきり言わない」といったことはありませんでした。

    本書であらゆる角度からの家康の性格、生き方(体調管理は天下一品、医者に勝る。)を感じとることができました。

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    2025年08月24日
  • 覇王の家(上)

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    人間“家康”が、司馬遼太郎さんの筆致で深掘りされます。上巻は、家康の幼少期から信長の死(本能寺の変)、秀吉の台頭。

    上巻前半で、家康が生まれた三河の国の気質(地味、我慢強いなど)が分かり、興味深かったです。

    信長の前で律儀をモットーとする家康。それを示す最たるものが、正妻の築山殿と信康殺傷でした。

    家康の家族内の問題が、政治にまで及んでしまう事件で、ワイドショー的興味がそそられるように描かれていました。

    武田攻めの後、信長凱旋のために、家康は最大級のおもてなしをします。(道や橋を造るなど)家康、どこまでも徹底しています。信長へのリスペクト、これでもか、という感じ。

    賤ヶ岳の戦いの後、家康が秀吉に贈る戦勝祝いも最高級。(「初花」小壷の茶器、信長から家康の手に渡っていた)気の回しようが抜かりない。

    現代社会でも組織における人間関係は、仕事を円滑に進めていく上で重要。時には根回しも。

    家康の、人をそして情勢をも見抜き、遠くの将来まで見据えて対応する能力、腰の低さ、恐るべし!

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    2025年08月23日
  • 「昭和」という国家

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    「明治という国家」と併せて読むことをお薦めします。
    司馬さんは戦争に行っているので、アジア・太平洋戦争の愚かさを身を持って体験しています。その体験から、昭和の日本を語っています。

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    2025年08月22日
  • 坂の上の雲(五)

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    203高地を落とした後、バルチック艦隊の鈍臭い航海の描写が続く。その遅々とした様が物語の中だるみになっているが、意図したものなのだろう。

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    2025年08月22日
  • 新装版 風の武士(下)

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    バトルありロマンスありの冒険活劇でした
    司馬遼太郎作品としては意外性あり、楽しめました^^
    ストーリーも後半にかけて加速的に面白くなりました

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    2025年08月20日
  • 関ヶ原(下)

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    日本人なら誰もが知っているであろう関ヶ原の戦いを舞台にした本作。
    しかし合戦部分は下巻の1/3程度であり、内容のほとんどが決戦前の工作に費やされている。
    敗走した三成が"義"について振り返る心理描写がとても印象的だった。

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    2025年08月19日
  • 新史 太閤記(上)

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    秀吉の明るさに救われる思い。
    以下のフレーズが好きだ。
    ・猿の最大の美点はあくまでも陽気だったことだ。
    ・猿は「昔の飢えに戻るよりもましだ。叩かれてようと今の境遇がどれだけいいかわからない。」

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    2025年08月17日
  • 坂の上の雲(一)

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    時代背景などの解説が細かく解説されているので日本史、世界史の知識ゼロに近いわたしでも楽しみながら読めた。一巻の時点で今の日本に足りないものを考えされられた。秋山兄弟や子規の成長を追っていくぞ〜!今の海上自衛隊幹部候補生学校の教育プログラムって海軍時代からさほど変わっていないのね…

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    2025年08月15日
  • 新史 太閤記(上)

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    上巻は、秀吉が幼少の頃から、42歳頃の本能寺の変の数年前までの物語です。
    信長に気に入られるように奮闘しますが、根本には誠実さがあったようです。
    秀吉がとても魅力ある人物として描かれています。

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    2025年08月14日
  • 項羽と劉邦(上)

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    コテンラジオで「項羽と劉邦」をやっていて興味を持ち頁を開く。
    キングダムのその後と言うこともあり蒙恬将軍等も出てきて熱い。

    レビューは最終巻で。

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    2025年08月14日
  • 関ヶ原(下)

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    天下分け目の決戦から石田三処刑で黒田官兵衛がトリを飾る構成。中心人物はもちろん徳川家康と石田三成だが下巻に至っては脇の登場人物達の出来事も更に書かれておりフラットな形での関ヶ原戦記といえる。前田慶次も登場してくる(脇役中の脇役だけど)のは嬉しい。
    個人的には島左近がキャラも立っているしかっこいい。三成の綺麗事主義だとヤバいし(ちゃんと諫言している)彼程の武将なら家康も喜んで受け入れたろうに、現状でできる最善を尽くして最期に大暴れするのが素晴らしい。死体が発見されなかったため生存説も出た様だがこんな修羅場を生き延びたとは考えにくいし生きてたら大坂夏の陣に出てきそうな気がする。
    本書では教訓になるエピソードがある。山内一豊が自分より若い武将のアイデアをパクって家康に1番名乗りを上げ武功無くして殊勲と所領を得ている件だ。卑劣極まりない奴だがアイデアの重要性を認識できる力、言うタイミング、何よりも行動力がある。やはり大名となるだけの事はあるし見習うべき点もあると思う。

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    2025年08月05日
  • 功名が辻(一)

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    わりと序盤から大変なことになる序盤の主人公。
    主人公の努力や、男の見栄というものが後半につながってきます。

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    2025年08月04日