司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 故郷忘じがたく候

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    司馬遼太郎さんの言葉は古びることなく生き生きと今ここで語りかけているように届く。
    1976年に刊行された文庫の新装版。
    16世紀末の朝鮮の役で日本に連れてこられた陶工たち、そのまま鹿児島で生き続ける子孫たちとの出会いと交流。
    幕末の世情に翻弄され奥州遠征した一人の長州藩の男の最期。
    細川ガラシャの生涯。
    歴史を語りながら、多くのことを考えさせてくれます。

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    2024年03月22日
  • 坂の上の雲(七)

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    ネタバレ

    最後の章、宮古島、日本人の中でバルチック艦隊を最初に発見した人、それを宮古島から無線がある石垣島までカヌーで伝えに行った人たちのエピソードはここまでのお話しで一番興味深く読み応えあるものでした。

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    2024年03月21日
  • 坂の上の雲(七)

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    奉天会戦でロシア軍を辛くも退けることに成功し、残すは日本海海戦のみ!
    バルチック艦隊がどのルートを辿るのか秋山真之は頭を悩ませたけど、国家の存亡をかけた大一番、とんでもないプレッシャーに違いないですよね。

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    2024年03月20日
  • ロシアについて 北方の原形

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    某所読書会課題図書:シベリアを中心に東方のロシア、南方の蒙古、中国の動向を非常に長いスパンで詳述したものだが、知らない事実が満載で楽しめた.ウクライナがある意味でロシアの原点であるとの指摘もあり、2022年2月に始まったウクライナ侵攻も歴史的な考察が必要だと感じた.シベリアに進出したロシアが日本の存在を知り、様々な工作を仕掛けてきた歴史的事実も、現代人として知っておく必要があろう.工藤平助(1734-1800)などあまり歴史の表に出てこない人物に注目していることに感心した.イルクーツクという地名は、小生が小学生時代 我が家によく来ていたおじさんがイルクーツクにいたことを話してくれたことを思い出し、懐かしかった.

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    2024年03月17日
  • 故郷忘じがたく候

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    沈寿官、世良修蔵、細川ガラシャの司馬先生の講義。聴いているようで楽しかった。沈寿官、世良修蔵は知らなかったがとても興味深く、細川ガラシャと細川忠興の関係が思っていたのとは全く違う新解釈、司馬先生が正しい気がする。はちょっと驚く。

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    2024年03月16日
  • 竜馬がゆく(七)

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    5寄りの★4つです
    竜馬がついて無さ過ぎます。。
    また船を無くしてしまい、可哀想です。
    後半はとうとう岩倉具視が登場!
    更に大政奉還!

    司馬さんの本読みやすいです。
    飽きないのが良いですね

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    2024年03月13日
  • 竜馬がゆく(五)

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    幕府による神戸海軍塾の解散。壮大な計画がダメになってしまった時に、カンパニーを作ろうという発想が持てることがすごい。勝先生と竜馬、好きだなぁ。

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    2024年03月10日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    初・司馬遼太郎

    いままさに社内政治において、その論の運び方や思考力に悩んでおり、作内の慶喜とそれを描く作者の論理力に痺れた。

    受験で日本史を選択したはずが、幕末の動乱はいまいち頭に入っておらず、今作で興味が湧いたので色々勉強したい。

    慶喜の心の内は誰にも分からないが、世が世なら、、と思うのもこれまた人の勝手なところ。

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    2024年03月09日
  • この国のかたち(一)

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    1990年に上梓されたエッセイ本。しかし、充分に読み応えがあります。どの章も重みがあり今を生きる私たちの標になります。
    歴史的知識だけではその時代を理解できません。誰がいつどこでどうしたのか。何故そうなったのか…史実の背景を読み解く必要がありますが、これを読み教科書的のみで浅かった知識が広がり深まりました。
    歴史小説を何冊も書いてきた司馬さんですが、それも明治時代まで。
    あの昭和初期から敗戦に至るまでの日本史に猛烈に怒っています。
    …ながい日本史の中でも特に非連続の時代、ーあんな時代は日本ではないーと理不尽なことを灰皿でも叩きつけるようにして叫びたい衝動が私にはある。…日本史のいかなる時代とも違う、“異胎の時代”とも表現しています。
    日本陸軍、参謀本部の暴走の正体を説いています。
    自分たちの名田を守るために武装して起こった武士の時代。鎌倉時代の坂東武者に代表されるような一所(名田)に命を懸ける潔さ、名誉を尊ぶ気質など日本史を貫くもの。日本人の底流にあるものに目を向けています。

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    2024年03月08日
  • 坂の上の雲(六)

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    すごい読み応え。ヨーロッパでの諜報および革命煽動活動、バルチック艦隊のドタバタな重労働、バルチック艦隊を迎え打つための周到な訓練、奉天会戦に臨むそれぞれの立場の決意や駆け引き。
    世界が注目しているということがひしひしと感じられる。
    不謹慎だけどこれくらいの士気での仕事がしてみたい。

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    2024年03月06日
  • 竜馬がゆく(六)

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    悲しい話が多いので★4つです。。
    寺田屋で竜馬が怪我をしたのは知らなかったです。
    ワイル・ウエフ号の話は切ないです。

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    2024年03月06日
  • 竜馬がゆく(五)

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    全8巻の物語もここからが後半の折り返し。
    長州が半分、次いで薩摩、竜馬の話という感じ。
    長州が無念の大敗を喫し、血生臭さが増していく。
    竜馬は、勝海舟の神戸海軍塾の解散、西郷との出会いを経て、やがて会社の設立を思い描いていく。

    長州の池田屋ノ変など、重暗い話が続くなか、
    おりょうさんが個性を爆発させるエピソードが印象的で、菊の枕エピソードや、お田鶴さんとの女同士のバトルなど、閑話休題として面白かったです。

    いよいよ薩長同盟が近づいてきたかという感じで、
    次巻も楽しみです。

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    2024年03月05日
  • 世に棲む日日(四)

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    短くも劇的な生涯。もし彼の人生がもう少し長く続いていればどうなっていただろうかと思わずにはいられない。でも、どんな立場になっても性に合わないと投げ出してしまいそうだ。またそれも高杉晋作らしくていいような…

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    2024年03月01日
  • 項羽と劉邦(上)

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    個人的には読み進めるほど、章邯と司馬欣に魅力を感じて持っていかれました笑
    現代日本人の私たちでは感覚が掴みづらい当時の風習や世界観を端的にわかり易く説明しながら、キャラクターにしっかり血が通っているのが感じ取れる物語の展開の仕方が凄かった。
    司馬遼太郎先生の作品を初めて読み終えたけど、頭が混乱しない物語運びが、ただシンプルに凄いと思った。

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    2024年03月01日
  • 関ヶ原(下)

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    ネタバレ

    義と利
    最期、石田三成が義を貫いた?思い出した?
    シーンも感動です。

    ボタンの掛け違いのように、思い込みで負けた光成。
    石橋を叩きすぎる家康。

    性善説の光成。
    性悪説の家康。

    少しの違いで歴史が変わるのかと思えた、
    非常に読みごたえがありました。

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    2024年02月29日
  • 竜馬がゆく(八)

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    司馬遼太郎による坂本竜馬を主人公とした小説。
    文庫版で八巻にもおよぶ超大作。

    司馬遼太郎の小説は初めて手に取ったが、引き込まれる内容だった。彼の膨大な取材量に裏付けられた緻密な描写もさることながら、ここまで長い小説であるにも関わらずほとんど中弛みがなかった。

    本作は竜馬が故郷の土佐(高知)から武者修行のために江戸に発った1853年から、大政奉還直後に近江屋で暗殺される1867年までの期間を描いている。

    個人的には、大学受験で日本史を得意としていただけに本作における時代背景や大まかな出来事、流れは頭に入っていた。
    しかし、たった十数年の間にこれほど濃密で熱い男たちの闘いがあったことは全く知らなかった。

    私は今まで教科書では数ページで終わる内容をただ暗記していただけで、竜馬をはじめとする維新志士が回天に際して懸けた想いに巡らすことなど思いもしなかった。
    維新志士たちだけではなくて、幕臣や佐幕の侍たちも、彼らなり葛藤を抱えながら日本の行く先を憂い、真剣に考え、そして倒れていった。
    彼らの遺志が今の日本の一部を形成していることは紛れもない事実なのに、私はそんな彼らの想いを考えもしなかった。日本人としてこれは知っておくべきであり、これが本当の歴史と言ってもいいだろう。

    本作を読んでそう思った。

    作者は、本作の終盤において「事をなす人間の条件というものを考えたかった。それを坂本竜馬という、田舎うまれの、地位も学問もなく、ただいっぺんの志のみをもっていた若者にもとめた」と記している。
    これは確かに普遍的で奥深いテーマである。個人的にも本作を振り返って、坂本竜馬という人間がどのような人間なのかを一考したい。

    坂本竜馬とは
    伝統、作法、常識に囚われることを窮屈と切り捨て、
    自身や藩の利益に固執せず、やり場のない大志の行き先を探し、
    食えぬ傑物でありながら、少年のような大志を抱く男でもあり、
    時代の常識であるパースペクティブから飛び出す自由な発想・思想を持ち、
    土佐の差別的なまでの階層意識を乗り越えて、大事を成した男である。

    竜馬は、決して生まれに恵まれた秀才だったわけではない。卓越した頭脳を持っているわけでも、弁が立つわけでもなかった。
    しかし、彼はその人間的魅力をもって政府の有力者から気難しい志士、荒くれ者の侍、遊女までを惹きつけた。既成の価値観に囚われずに事物の良し悪しを見定め、生涯をかけて類稀な大局観と強烈な好奇心を養った。

    故に坂本竜馬は、だれも夢想しなかった無血での維新を果たすことができたのだ。

    この中でも最も重要で普遍的なことは、彼が人間として大きく、平易な目を持っていたことであろう。英雄としての必要最低限の条件はここにあると考える。

    さらに、彼が剣道の達人として世に名を通したことも忘れてはならない。やはり、どんな跳ねっ返りであったとしても、人は何かを成すにあたっては既存の価値観の上で実力をつけて一定のプレゼンスを持つことが必須なのだと思う。


    今、日本という国は幕末と同じぐらい危機的な状況に瀕していると考える。
    幕末の危機が閉鎖的ゆえの世界全体の中で経済的・思想的・軍事的没落に起因したとすれば、現在の日本の憂国の危機はグローバルに「開かれすぎた」世界であるがゆえの競争力の低下だという違いはあるものの、どちらも同じくらい切迫した状況だと考える。

    江戸時代における日本の長い太平は、結果的に相対的な経済・軍事の低下をもたらした。対して欧州は長く陰湿な混乱期によって力を手にした。払うべきときに、払うべき犠牲を払わなかったことが日本を弱体化せしめたのだ。

    これも現在の日本の状況に当て嵌まる。
    WW2の敗戦から高度経済成長、バブル、ただ経済における原理であるキャッチアップと人口ボーナスでしかなかった現象を、自らの実力だと勘違いし、然るべき準備をせず、払うべき犠牲を払ってこなかった。

    結果が、今の日本の体たらくである。
    最も確実な未来予測である人口構造の変化に手を打たなかった結果、世界一の超高齢社会と化し、何の役にも立たない老人を若者の犠牲によって生かし続けている国。
    私欲と利権にまみれた無能な世襲政治家が跋扈し、本来であればそれを監視するべきマスメディアに大義がなく、癒着に沈んだ国。

    最もたちが悪いのはそれに気づけず、黙殺している国民である。
    本作中に「百姓・町民は欲望だけがあり、教養と知識がなく、ただ幕府に税金をとられるだけの非支配階級である」という記載がある。
    日本国民もここからまったく進化していない。
    無能を是とし、有能を堕としめて、無勉強で怠惰な国民が大多数を占めている。

    今の日本にも維新が必要だ。
    幸い、勝機はある。
    インターネットの普及によって、少なくない若者はマスメディアからの洗脳を抜けつつある。
    志と能力の高い若者は、上の世代が無能の塊であることに気づき始めている。

    私も今の日本の志士の1人として、日本を再び世界の最前線に返り咲かせるべくリードしていきたいと思う。
    坂本竜馬をはじめとする幕末の英雄たちに恥じない生き方をしていきたい。

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    2024年02月28日
  • 馬上少年過ぐ

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    2つの単行本から計7編を収録した本。河井継之助、イカルス号事件、田崎草雲、伊達政宗、山田文庵、脇坂安治+創作1編。
    山田事件は山田文庵に厳しい評価が多いが、文庵に寄り添ったないようになっているのが面白い。司馬遼太郎氏は四国の南側の空気感には割と厳しい目線が多い気がする。
    脇坂安治の貂の話は知らなかった(創作としても知らなかった)。安治の評価はなかなか手厳しいが、3万石の話なども興味深い。短編であっても、それぞれに司馬さんの思いが詰まっており、読み応えがあった。

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    2024年02月27日
  • 街道をゆく 40

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    「国家とはなにか」をテーマに、司馬遼太郎さんと台湾のかかわりや歴史についてのお話

    台湾の雰囲気やグルメやショッピング、台湾の人々が大好きで、何度も行きたい!と楽しい気持ちいっぱいだったけれど、歴史を知り、思うと悲しく、単に楽しい!の気持ちだけで訪れていいのだろうかと思いました。

    「私は台湾を紀行している。絶えず痛みを感じつつ歩いている。」

    そして、何度も出てくる「人間の尊厳」という言葉。
    互いを尊重しあえる世界のために、私たち個人が互いを尊重するようにしなければいけないですね。

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    2024年02月27日
  • 関ヶ原(中)

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    ネタバレ

    p141.風雲
    家康は、風のなかで立っている。
    どっしり構えていた家康が、初めて心を乱された。
    さすが直江兼続。パチンコで主役を務めるだけある。

    その他
    小山評定での発言ひとつで徳川政権後の石高が変わる面白さ。
    家を残すための必死さ、謀略など。面白い。

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    2024年02月23日
  • 坂の上の雲(二)

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    自分は子規と比べるまでもなく凡庸な人だけど、幼なじみが出世して社会で影響力を増していく中で自分が燻っていることの悔しさとかこれでいいのかという気持ちはちょっとわかる。

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    2024年02月20日