司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 峠(上)

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    登場人物が多く、情景が変わっていくので読むのに骨が折れるが、面白い。
    倒幕寸前の時代に、日本を周遊して知識を得ている河井継之助。女郎を愛し、何でも思ったことはすぐ行動し、好きなことはとことん突き詰めるタイプのかなり独特な人物だが、こんな人だったからこそ、激動の時代に藩主に助言できたのだろうと思った。
    でも、この人の助言を聞こうと思わせる背景(父や義兄の活躍?)がすごいなあと思った。
    すごい人の裏にはそれを支えたすごい人がいたのかもしれない。

    初めはよくわからなかったが、読んでいくうちに面白くなっていく。

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    2021年10月23日
  • 坂の上の雲(二)

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    ネタバレ



    「たとえば、軍艦というものはいちど海洋航海に出て帰ってくると、船底にかきがらがいっぱいくっついて船あしがうんと落ちる。

    人間もおなじで、経験は必要じゃが、経験によってふえる智恵のとおなじ分量だけのかきがらが頭につく。

    智恵だけとってかきがらを捨てるということは人間にとって大切なことじゃが、老人になればなるほどこれができぬ。」


    「人間だけではない。国も古びる、海軍も古びる。かきがらだらけになる。」

    「山本権兵衛という海軍省の大番頭は、かきがらというものを知っている。日清戦争をはじめるにあたって、戊辰以来の元勲的な海軍幹部のほとんどを首切ってしまった。この大整理は海軍のかきがら落しじ

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    2021年10月15日
  • 人斬り以蔵

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    いろいろな時代のいろいろな人に焦点を当てていて、おもしろい。その人となりが、鮮明に思い浮かぶ。

    他の司馬遼太郎作品も読んでみようと思う。

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    2021年10月14日
  • 坂の上の雲(三)

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    東郷平八郎さんが何をしたか全然知らなかったが、これを読んで東郷さんのことをよく知れた。
    正岡子規さんが死んでしまって悲しい。
    正岡子規さんの事をよく知りたい。

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    2021年10月05日
  • 燃えよ剣

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    映画化されるということで再読。
    土方歳三の生涯。
    京都へ行くまでは、クズ野郎!!
    鳥羽伏見の戦い以降は、結末を知ってるだけにシンドイ。
    お雪さんとのエピソードはほっこり。
    岡田くんの演じる土方に期待! 

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    2021年10月03日
  • 街道をゆく 38

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    コロナ禍が開けたら旅行に行こうと思っていたが、そのための予習になった。オホーツクの歴史や文化は奥深く、本州とは大きく異なる。それに自然が雄太。早く旅したい。

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    2021年10月03日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    いろんな描き方をされる徳川慶喜。
    聡明で、先見の明があって、多趣味で。
    何を考えているのかわからなくて、変わり者。

    でも好きなんだよなあ。いつも合理的で。『しめしがつかない』や『筋が通っていない』とか、そういうんじゃなくて、今どうすべきか、を考えているのだよ。周りは大変だっただろうけど、好感。いつもながらに容保さまは可哀想だけど。個人的に幕末四賢候のほうが信用ならん。晴天なんちゃらみてみようかなあ。

    司馬遼太郎入門編で、短いこの本を手にとったけど、読みやすかったです。つぎは明治のやつかな。

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    2021年10月01日
  • 燃えよ剣

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    時代の流れに翻弄されず、自分の信念を貫き通した喧嘩師、新選組副長土方歳三。「喧嘩が自分の道」と、鬼と化しひたむきに生きる姿のイメージが強いが、羞恥癖があり、下手な俳句づくりに熱中するといった一面を持ち合わせており、すっかり魅了された。また戦いの連続で緊張感漂う中、愛嬌ある天真爛漫な沖田総司とのやりとりには、束の間の癒しを感じた。面白かった。

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    2021年09月25日
  • 竜馬がゆく(二)

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    竜馬が脱藩。おもしろい。
    三巻が楽しみですが、なんせ私には読み方が難しくものすごく脳を使うので、しばらくは他の本で頭を休めたいと思います。笑

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    2021年09月24日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    空海の話だけではなく最澄との関わりとかへえ〜と思いながら読み進んだ。お二人とも歴史に名を残すだけあってクセのある方だったようで。物語の形式ではないので、ドラマティックな描写とか省かれていたため読みやすかった。

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    2021年09月11日
  • 新選組血風録 新装版

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    これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。

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    2021年09月07日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    ★4.5
    司馬遼太郎氏の想像も混じえて描かれた空海は、非常に人間くさい。密教を分かりやすいように説明してある。上巻は、青竜寺の恵果を訪れるところまで。

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    2021年09月07日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。

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    2021年09月07日
  • ひとびとの跫音 上

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    正岡子規の周辺とその子孫にあたる方々のファミリーヒストリー。著者の見つめる視点が愛情に溢れ、ひとつひとつの表現が味わい深い。

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    2021年09月05日
  • 関ヶ原(中)

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    西軍の三成と東軍の家康。どちらにつくのかという各人の思惑が交差する。
    ただ考えているのは、自身の利と家名のことばかり。それは現代の政治家にも通じるところがあり、とても滑稽に感じる。
    そんな中、いよいよ三成が挙兵。
    決戦の下巻へ。

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    2021年09月01日
  • 新装版 歳月(下)

    購入済み

    真の主人公は

    上巻より遥かに緊迫度を増した話が続いている下巻である。内務卿大久保利通の政治家ぶり悪人ぶりが見事に描かれている。この作品の主人公は一見 江藤新平のようであるが、真の主人公は大久保利通である。
    大久保利通の狙いであった「見せしめとして江藤新平を死刑にして士族の反乱を抑える。」という目的は達成できたのだろうか?この後、士族の反乱は神風連の乱 秋月の乱 萩の乱 と続き、西南戦争へつながってゆくのだが。小説としての魅力はやはり描いている人物の魅力の違いだろうか、「翔ぶが如く」よりは劣ってしまうのはやむを得ない。

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    2021年09月01日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ネタバレ

     司馬遷によって編纂された中国の歴史書「史記」を下敷きにした、中国楚漢戦争期を描いた司馬遼太郎の歴史小説。鬼神のごとき勇武で秦を滅ぼした項羽と、臆病だが人柄で優秀な人材を多く抱き漢帝国を興した劉邦の戦い。有名な「背水の陣」や「四面楚歌」という故事の由来となる戦いも収められている。

     項羽と劉邦が対照的な人物として明確に描き分けられており、想像以上に読みやすかった。「史記」を漢文で学ぶ前に一読しておくと、それぞれの人物像が色濃くなり、理解が深まるはず。

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    2021年08月30日
  • 胡蝶の夢(四)

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    ネタバレ

    本編最後の”栩栩然として~”のくだりが出てきたとき、単語について調べて、意味を知って、はぁ~もうだから司馬遼太郎すき!ってなった。荘子の言葉だそう。

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    2021年08月29日
  • 人斬り以蔵

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    短編集。大村益次郎、岡田以蔵、古田織部正、塙団右衛門、後藤又兵衛など。
    司馬遼太郎は、書くときに、その人間の顔だとか、その人間の立っている場所だとか、そういうものが目の前に浮かんで来ないと、なかなか書けない、との事。なるほど、短編でありながらも、他の歴史物と違い、人物が目の前に現れてくるようではある。
    歴史物と言いながらも、その登場人物の人間臭さなど、さすがに秀逸である。

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    2021年08月19日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ネタバレ

    無能だが器が大きく己を知っている劉邦と、カリスマ性があり愛憎激しい項羽の対比。ものすごく勇猛で戦の天才なのに政治感覚がなく兵糧に気が回らず人心がわからず、項羽はたしかに天に滅ぼされる運命だったかもしれない。

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    2021年08月16日