司馬遼太郎のレビュー一覧
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ネタバレ山内容堂、これまで呼んできた幕末史のイメージ通り、キレ者なのにロマンチストで酔狂で、かわいらしさを感じる。
当時、時勢を先読んで公武合体論の走りのような考えで先行していたはずの彼が、最終的には拗ねて山に籠り切って女と酒に耽溺していったこと、なんだか辛くなった。やるせない。
島津家ってだいぶクソな気がする。幕末史を読めば読むほど薩摩好きになれませんごめんなさい。
伊達宗城というよりは嘉蔵の話が中心だったが、これは泣けた。先に花神で蔵六目線を読んでいたからこそ、なおのこと蒸気船作りの難題とか身分制度の厳しさがより強いものだと認識できて、めげずに頑張る姿が心に沁みた。
鍋島閑叟は、浅い知識しか -
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巻末の「解説」で、本作が『竜馬がゆく』、『坂の上の雲』といった作品と前後連続して書かれたことを知った。自身、30歳を前に連続してー立て続けにー読んだ。
上巻ともども四半世紀ぶりに再読したのだが、やはり、おもしろい。時間が取れれば一気読みしてしまう筆致だ。河井継之助の美しさ、儚さ、不幸、時代性、いろいろ考えさせられる。
ただ、初読から再読まで敢えて時間を空けたのは、上巻を読んだ時に感じた違和感を予想したからだった。司馬作品には中毒性がある。読者の行動を迫る勢いがある。この違和感は、本作が書かれた昭和と令和の時代、初読の20代と50代となった今という世代が関係しているのかもしれない。 -
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ついに関ヶ原の戦が始まった。兵の数、立地などを考えれば西軍の有利だといわれたが実際は家康の謀略により西軍のほとんどは家康に与していて始まる前から結果は決まっていた。三成が負け家康が勝った要因としては情報に三成が重きを置いてなかったことと、三成が利より義で人は動くと思っていたことだろう。家康がいつ江戸を経って進軍しているのかも把握しておらず、また小早川秀秋が秀吉からの寵愛を受けているから絶対に裏切らないと思い込むなど慎重さが足りなかったのかな。結果負けてしまったが三成が挙兵することで秀吉の名誉も保たれ全く意味のないことではなかった。宇喜田秀家、三成、大谷吉継らの軍の勇猛さはとても面白かった。
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私は作中後半に出てくる「ヘボン式ローマ字」
という言葉は知っているが、それが、江戸末期に日本へ来た外国人医師「ヘボン」が発明したから、とは知らなかった。
オランダ語を知ることから始めた村田蔵六が英語を学ぶ為に幕府が招へいしたヘボン医師から英語を学ぶ。
この頃の外国人は極東の野蛮国と日本を認識していたが、その野蛮人の日本人が、英語が出来ないくせに、二次方程式を含む代数や平面三角法や球面三角法といったものに良く通じていたことに驚き、ヘボンは「アメリカの大学卒業生でもこれら若い日本人を負かすことは出来ないであろう」と驚いている。
という下りがあるが、江戸時代の日本人には塾などでの、読み書きの