司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 城塞(下)

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     大阪の夏の陣での攻防が描かれる。攻める側と守る側のそれぞれのドラマが繰り広げられる。登場人物は多いがそんなに混乱することもなく読み進めることができた。

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    2023年11月07日
  • 対談 中国を考える

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    陳舜臣さんの言う処の 談天半天 であります。学生時代からの友人 司馬遼太郎と語る、中国のあれやこれや、1978年頃の対談ですが、色々な気づきを与えてくれる対談です。曰く、中国の方々は、ほとんど日本の歴史を知らない、魏志倭人伝ぐらいか。おそらく明治維新以降の歴史を少し知っている程度では、という指摘もあり、なんとも味わい深いものがあります。★四つです。

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    2023年11月04日
  • 功名が辻(四)

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    とても興味深く読んだ。
    山内一豊が土佐の地を家康から拝領した理由、高知という名付けの意味、高知に入ってからの一豊と千代のすれ違い。
    幕末、薩摩、長州と並んで勤王の志士をたくさん生んだ土佐だか、その背景は前者の二つとは違うような気がした。司馬氏の見解を聞いてみたいと思った。

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    2023年10月21日
  • 新史 太閤記(上)

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    豊臣秀吉の逸話と言えば色々あるが、それを凝縮して描かれている。国盗り物語などとを読むと、順番はどちらでもよいが、知識や内容が繋がり初めて余計に面白い。

    農民の出など色々とあるが、このように分かりやすく、読みやすい物語となると歴史がより一層面白く感じるのではないか。

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    2023年10月20日
  • 翔ぶが如く(八)

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    西南戦争が遂に始まったが、作戦といったものも特に無く、その内実は実にお粗末であったという事は意外だった。薩摩士族は、当時最強の武士、まさにラストサムライ達、というイメージがあったので本当に意外だ。
    佐賀の乱など、その前の諸々の内乱こそ早々に新政府軍に鎮圧されたが、今回は西郷さんを中心に一枚板で政府軍と死闘を繰り広げる…という展開にはならないのだ。
    戦場には煮え切らない何かがあり、西郷さんのやる気の無さが見え、両者銃器の差があり、両者不慣れがあり、官軍に対する農民の不満もありと…複雑な状況。士族の反乱、と一言で言えない部分が非常に細かく描かれている。
    余談として。詳しくは知らないが乃木希典が旗を

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    2023年10月20日
  • 街道をゆく 1

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    「街道をゆく」始まりの書。古代の人々の営みと変わりゆく現代。江戸、幕末などさまざまな時という縦軸と場所という横軸とを組み合わせていく。

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    2023年10月19日
  • 世に棲む日日(一)

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    ▼はじめに読んだのは恐らく中高生の頃。その後の30年間くらいの間に少なくとも1度は再読しているはず。ただ、確実にこの10年は読んでいなかったので、軽い気持ちで再読。


    ▼やはり、面白い。幕末の、長州藩の、吉田松陰と高杉晋作が主な題材で、第1巻は全部、吉田松陰。ものすごく頭が良くて真面目で憂国の志士。だが同時に底抜けに明るくて礼儀正しくて、あんぽんたんのように人をすぐに信じて騙されて、歩くコメディのようにやることなすこと詰めが甘く不運でことごとく失敗する世間知らずのお坊っちゃんでもある。


    ▼司馬さんは証言や手紙から、その「明るく礼儀正しく騙されやすく不器用」というところに愛を感じたんだろう

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    2023年10月15日
  • 新装版 戦雲の夢

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    男の天とは自分のもって生まれた才能を天に向かって賭けること。

    さて、そんな気概が自分にあるのやら?

    ただ、ないなら松の枝に縋りつくべきではないのだろう。

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    2023年10月15日
  • 菜の花の沖(一)

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    大阪と江戸の関係
    農村部の閉鎖性
    江戸時代の商品経済の成立ち
    樽廻船と檜垣廻船
    武家と商人の関係

    江戸の仕組みを知る機会となった。

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    2023年10月07日
  • 功名が辻(三)

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    秀吉の死と家康の蜂起。歴史の転換点に山内一豊の妻千代の機転。特に石田方の書状を未開封のまま家康に渡すようにする才覚は秀逸と感じた。
    最後の一文「事実、山内対馬守一豊といえば、大物でないにしてもすでに小物ではない」は司馬節が効いていてグッときた。
    女性を主人公にした大河ドラマも多いが、北政所を主人公にするのも面白いのではと思った。

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    2023年10月02日
  • 坂の上の雲(七)

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    筆者のバイアスはあるにせよロシアという国の素情を理解できた気がする。あくまでこの小説から読み取るロシアは掠奪の歴史であり、小村寿太郎がはっきりと「ロシアの建国精神は土地掠奪である」と言い切っているのもなかなかの衝撃だった。
    ただしあくまで小説であり、別の書物からもロシアの歴史や日露戦争を公平な目で学んでみたい。

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    2023年09月27日
  • 関ヶ原(下)

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    ネタバレ

    関ケ原の戦い。その結末を知っていても、細かいことは知らずにいた。実は戦をする前に勝敗は決していたともいえる。  
     幼いころからテレビで見ていた時代劇はたいていが潔癖な正直者正義漢が勝つものだった。しかし、この戦国時代はもっともっとどろどろの義や恩よりも利や保身を探って動く実に腹黒い政治力によって生き抜き合戦があったようだ。
     そんな中で西軍の大谷吉嗣や島左近たちの命を惜しまない男気のある戦いぶりは実に爽快だった。その家来たちも負けるとわかっていながら大将の「逃げよ」という勧めにも従わず、堂々と死地に赴いていく。この潔さは胸をうたれ、深く余韻が残った。
     一度は逃げた石田三成もかくまってくれた

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    2025年05月17日
  • 坂の上の雲(六)

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    話が横道に逸れだし、物語に冗長さが出てきたが日露戦争が佳境に入ってきた。ウクライナ侵攻中の現代に読んでいるせいかどうしてもロシアを偏見じみた目線で見てしまうが、自分の感覚を大切に次巻に進みたい。

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    2023年09月24日
  • 街道をゆく 41

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    青森は、一見地味な存在ではあるが、三内丸山遺跡など縄文時代の遺跡、津軽、南部、下北の歴史、または、太宰治や棟方志功などの芸術、また岩木山等の自然、浅虫温泉等々、大変な無形資産を抱える県であることが、この本を読んで実感する。
    司馬遼太郎の「街道をゆく」をずっと読んでいるが、読後にどの地域も訪れたいと思うのだが、まだ訪れたことのない青森に対してより強い気持ちを抱かせる。

    以下抜粋~
    ・明治維新後の津軽弘前における最大の事項は、この東奥義塾の建設だったといえる。
    実質的には英語習得を主とし、漢学を学ぶ学校だった。教師には、慶応義塾出の人が多かった。
    何人かの外国人教師も加わった。

    ・むかし、井上

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    2023年09月23日
  • 関ヶ原(中)

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    上巻は9日かかって読んだけれど、中巻は2日と少しで読み終えた。派手な合戦に至る前のその裏で各々の諸将たちの腹の探り合い。仁と義と利とが脳裏に渦巻く中で、友情をもって不利な戦に赴こうとする将もいる。この時代、命というものはかくも重みがなかったのかと、かくもいさぎよく死を受け入れることができたものかと粛とした心境になる。
     それにしても石田三成の嫌われようは悲惨で残念でもある。何せわたくし、卵焼きは好きだけれど巨人も徳川も大嫌いで西軍ひいきの身であるからして。
     生き上手、出世上手になるにはただ、正義正直誠意だけではダメなのだ。タヌキ、狐になり腹黒くならなくてはならないのは今の世の中でも同じなのだ

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    2023年09月23日
  • 国盗り物語(四)

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    物語が進むにつれて光秀の神経衰弱していく様子が色濃くなっていき、後半は心苦しい展開が続いた。信長と光秀のような相容れない性質をもつ者同士が出会った時、傷つけあう以外に道はなかったのか……。もっと尊重し合えていたら本能寺の変は回避出来ていたのではないかと、お互いの才能を認め合っていたからこそ後悔の念が残る。

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    2023年09月20日
  • 関ヶ原(上)

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    日本史上まれにみる世紀の大決戦!などとはなはだダサい書き出しをお許しくださいませ。
     以前から興味のあった本ではありますが、結末もおおよそのことも知っているから今更というのもありました。でも、今回これを読んで、裏のうちではこんなことがあったのかとぐんと興味が深まりました。まだ,上巻を読み終えたばかり、前半ペースが上がりませんでしたが、秀吉、利家が亡くなってからは一気にスピードが上がりました。
     それにしても家康というやつは賢くて腹黒くて性悪でデブで嫌な奴ですなぁ。こんなやつがその後300年間も安泰な日本の祖を作り上げたのですかねぇ。
     日本人は誠実で礼儀正しい民族だというけれど、それは一般大衆

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    2023年09月20日
  • 坂の上の雲(五)

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    戦闘の描写が多くを占めているが、ロシアのウクライナ侵攻中の現代に読むと昔からロシアという国は基本的に変わっていない。変わらないのはロシアだけではないが、ロシアに関しては悪い意味で昔からの考え方が踏襲されたまま現代に繋がっていると感じざるをえない。

    以下、印象的な一文。
    ・ロシア人が国家という神以上の命令者をもって以来、この航海ほど、人間どもに対してはなばなしい支配力を発揮したことはなかったかもしれない。

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    2023年09月20日
  • 覇王の家(上)

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    30代前半までに、主要な司馬遼太郎作品は読んだと思っていたのだが、徳川家康を描いたこの作品は、「主要な」作品と捉えていなかった。今般、NHKの大河ドラマを観ていることもあり、遅ればせながら読んでみた。上巻は、本能寺の変まで。司馬さんは主人公のスキキライがハッキリしてるのだが(司馬史観?)、徳川家康については、「妙な男であった(p318)」と書いてあるとおり(たしかに妙な行動は多い)、そうスキでもなさそうだ。さて、下巻へ続こう。

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    2023年09月18日
  • 坂の上の雲(四)

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    203高地の戦いを経て佳境に入りつつある日露戦争の描写。その戦争のプロセスが生々しくも、日本に対し残念な描かれ方をしているのも、教育として学んだ以上の戦争の側面を、いつになっても戦争の終わらない現代に生きる自分たちに問われていると感じる。

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    2023年09月17日