翔ぶが如く(八)

翔ぶが如く(八)

小説・文芸
719円 (税込)

3pt

明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍を開始する。それは西郷隆盛にとって妻子との永別の日となった。迎える熊本鎮台司令長官・谷干城は籠城を決意、援軍到着を待った。戦闘開始。「熊本城など青竹一本でたたき割る」勢いの薩軍に、綿密な作戦など存在しなかった。圧倒的な士気で城を攻めたてた。

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翔ぶが如く の一覧

1~10巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~10件目 / 10件
  • 翔ぶが如く(一)
    719円 (税込)
    司馬遼太郎畢生の大長編! 西郷隆盛と大久保利通。ともに薩摩藩の下級藩士の家に生まれ、幼い時分から机を並べ、水魚の交わりを結んだ二人は、長じて明治維新の立役者となった。しかし維新とともに出発した新政府は内外に深刻な問題を抱え、絶えず分裂の危機を孕んでいた。明治六年、長い間くすぶり続けていた不満が爆発。西郷は自ら主唱した“征韓論”をめぐって大久保と鋭く対立する。それはやがて国の存亡を賭けた抗争にまで沸騰してゆく――。西郷と大久保、この二人の傑人を中心軸に、幕末維新から西南戦争までの激動を不世出の作家が全十巻で縦横に活写する。
  • 翔ぶが如く(二)
    719円 (税込)
    西郷隆盛と大久保利通。ともに新政府の領袖となったふたりは、いまや年来の友誼を捨て、征韓論をめぐり鋭く対立している。西郷=征韓論派、大久保=反征韓論派の激突は、政府を崩壊させ、国内を大混乱におとしいれた。事態の収拾を誤れば、この国は一気に滅びるであろう……。
  • 翔ぶが如く(三)
    719円 (税込)
    「西郷と大久保の議論は、感情に馳せてややもすれば道理の外に出で、一座、呆然として喙(くちばし)を容るるに由なき光景であった」(板垣退助)。明治六年十月の廟議は、征韓論をめぐって激しく火花を散らした。そして――西郷は敗れた。故国へ帰る彼を慕い、薩摩系の士官たちは陸続として東京を去ってゆく。内戦への不安は、いまや現実となった。
  • 翔ぶが如く(四)
    719円 (税込)
    西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。この乱に素早く対処した大久保は、首謀者の江藤を梟首に処すという苛酷な措置で決着をつける。これは、政府に背をむけて隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、警告、あるいは挑戦であったのだろうか。
  • 翔ぶが如く(五)
    740円 (税込)
    征台の気運が高まる明治七年、大久保利通は政府内の反対を押し切り清国へ渡る。実権を握る李鴻章を故意に無視して北京へ入った大久保は、五十日に及ぶ滞在の末、ついに平和的解決の糸口をつかむ。一方、西郷従道率いる三千人の征台部隊は清との戦闘開始を待ち望んでいた。大久保の処置は兵士たちの失望と不満を生む。
  • 翔ぶが如く(六)
    719円 (税込)
    台湾撤兵以後、全国的に慢性化する士族の反乱気分を、政府は抑えかねていた。鹿児島私学校の潰滅を狙う政府は、その一環として、兵部大輔を辞め萩に帰った前原一誠を頭目とする長州人集団を潰そうとする。大警視・川路利良が放った密偵は萩で前原を牽制。しかし、士族の蜂起は熊本のほうが早かった。明治九年、神風連ノ乱。
  • 翔ぶが如く(七)
    719円 (税込)
    熊本、萩における士族の蜂起をただちに鎮圧した政府は、鹿児島への警戒を怠らなかった。ことに大警視・川路利良の鹿児島私学校に対する牽制はすさまじい。川路の命を受けた密偵が西郷の暗殺を図っているという風聞が私学校に伝わった。明治十年二月六日、私学校本局では対政府挙兵の決議がなされた。大久保利通の衝撃は大きかった――。
  • 翔ぶが如く(八)
    719円 (税込)
    明治十年二月十七日、薩軍は鹿児島を出発、熊本城めざして進軍を開始する。それは西郷隆盛にとって妻子との永別の日となった。迎える熊本鎮台司令長官・谷干城は籠城を決意、援軍到着を待った。戦闘開始。「熊本城など青竹一本でたたき割る」勢いの薩軍に、綿密な作戦など存在しなかった。圧倒的な士気で城を攻めたてた。
  • 翔ぶが如く(九)
    719円 (税込)
    熊本めざして進軍する政府軍を、薩軍は田原坂で迎えた。ここで十数日間の激しい攻防戦が続く。薩軍は強かった。すさまじい士気に圧倒され、政府軍は惨敗を重ねた。しかし陸続と大軍を繰り出す政府軍に対し、篠原国幹以下多くの兵を失った薩軍は、銃弾の不足にも悩まされる。薩軍はついに田原坂から後退した――。
  • 翔ぶが如く(十)
    740円 (税込)
    薩軍は各地を転戦の末、鹿児島へ戻った。城山に立て籠る兵は三百余人。包囲する七万の政府軍は九月二十四日払暁、総攻撃を開始する。午前七時すぎ、西郷隆盛は二発の小銃弾を体に受ける。一度倒れ、起き上がった西郷は、薩軍幹部・別府晋介をかえりみて言った。「晋ドン――」。そしてその翌年、大久保利通もまた――。激動の時代、ここに終熄。『翔ぶが如く』完結巻。

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翔ぶが如く(八) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大久保利通、西郷隆盛を軸に、明治へと変動の時代を駆け抜けた名士たちの話です。
    色々な有名な武将たちが作中に現れますが、自分はやっぱり桐野利秋が好きです。
    変革の時に今で言うところのテロリストですが、その勇姿と忠義、そして何よりシンプル強いところが好きでした。
    江戸から明治へと時代がどのように変わっていったか、そして誰が変えたのがよくわかるので、歴史好きにはオススメです。

    0
    2026年06月03日

    Posted by ブクログ

    いよいよ西南戦争の勃発。
    西郷隆盛暗殺(疑惑)の件を問いただすべく北上しようとする私学校党(桐野利秋・篠原国幹など元陸軍の要人ら)は軍を編成。
    これに対し政府陸軍は熊本鎮台の牙城とする熊本城に続々と兵を送り込む。

    難攻不落の熊本城にかかりっきりになり薩軍は次第に不利な戦況になっていく。対する鎮台兵は大阪から次々に補給される潤沢な武器・弾薬を駆使しこれを攻め込む。さらに九州の地にて陸軍の総指揮をするべく陸軍卿・山縣有朋が福岡に入る(海軍からは川村純義が参軍)。

    とまぁ怒涛の勢いで戦況が展開、比較的はじめの戦闘から政府軍の有利な状況でコトが進んでいったようです。
    高瀬の会戦では菊池川を挟んでの戦いとなりましたが、中央隊を請け負った篠原国幹が弾丸の欠乏を理由に戦線を離脱するという無茶ぶりを発揮したり。それでも、桐野と参戦した宮崎八郎率いる民権党(協同隊)の吶喊(とっかん)で政府軍もタジタジ…することもあり。いかにもな戦争ドラマが展開されてゆきます。

    勇将はいても名将がいない薩軍に対し、政府軍には児玉源太郎や川上操六など天才参謀がいる。これはもう…勝負の結果は明らかですね。

    “天の利、地の利によって起つことがあるが、このたびは人[西郷]によって起つ”と言った桐野の言葉が、近代戦争における薩軍の未熟さを露呈しているかのよう。

    0
    2010年10月28日

    Posted by ブクログ

    かつて徳川幕府を倒した日本で最強の薩摩軍が、この西南戦争では十分な戦略がなく、政府軍に対して優勢を保つことができない。戦略としてあるのは、西郷をたて東京に向かう途中で各地域の士族が同調し雪だるま式に軍勢を拡大して、最終的に太政官を倒すことである。しかし、現実としては熊本城に拘り、軍の配置も非効率となっていることが指摘されている。戊辰戦争と西南戦争の違いは驚くべきものである。

    薩摩軍の士族個人個人は非常に精強であり戦に慣れている反面、政府軍はまだ徴兵されて間もない兵士であり戦にはなれていない。ただ、武器・補充体制・全体の戦略という観点で政府軍が優位に立った。

    戦争における優劣を決めるにあたり、戦略の重要性が改めてわかる。

    0
    2010年03月09日

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さらに川路利良の病没までを描く。

    明治維新は天皇の威を借りた王政復古という形でスタートした。それが後に軍の独走いうものを招くが、この時点ではそうせざるを得なかったということも、小説中で書かれている。

    後の日本を支えていく山県有朋、伊藤博文、板垣退助、軍人で乃木希典、川村純義などが登場する。

    西南戦争は8巻の半ばくらいから始まる。桐野、篠原ら薩摩隼人に担がれた西郷、悲劇のような最後の激闘である。西郷が桐野や篠原といった兵児(へこ)を最も愛し、彼らと生死をともにしたことは、西郷をうかがい知る上で、見逃せない点である。

    西南戦争の中身についての描写は一流である。

    時間がない方にも、8~10巻は読むことをお勧めしたい。

    0
    2009年11月01日

    Posted by ブクログ

    西郷を擁した薩軍は熊本城を目指し進軍する。熊本城では籠城を決意し、政府からの援軍を待つ。桐野、篠原を中心とする薩軍は綿密な戦略もないままに、その圧倒的な士気で攻め立てようとする。その士気をもって、果たして熊本城を落とし、東京まで登ることができるのか。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    薩摩藩士と明治政府の戦いが始まります。始まってます。薩摩藩は西郷隆盛を頂点に戦います。というのが、今までの僕が思っていた事でした。しかし、どうやら実際は、西郷隆盛は何も指揮せず、何もしなかったらしいです。代わりに指揮したのは桐野という人物が薩摩藩を率いて戦います。西郷隆盛はまるで自分の戦いでない様に傍観的に過ごします。なぜ西郷がその様な行動をとっていたのか? 維新では『大きく打てば大きく鳴り、小さく打てば小さく鳴る鐘のような人物』と評された西郷がなぜ? 維新を成功に導いた西郷ではなく、別人の西郷がいた様な感じを受けます。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    西南戦争が遂に始まったが、作戦といったものも特に無く、その内実は実にお粗末であったという事は意外だった。薩摩士族は、当時最強の武士、まさにラストサムライ達、というイメージがあったので本当に意外だ。
    佐賀の乱など、その前の諸々の内乱こそ早々に新政府軍に鎮圧されたが、今回は西郷さんを中心に一枚板で政府軍と死闘を繰り広げる…という展開にはならないのだ。
    戦場には煮え切らない何かがあり、西郷さんのやる気の無さが見え、両者銃器の差があり、両者不慣れがあり、官軍に対する農民の不満もありと…複雑な状況。士族の反乱、と一言で言えない部分が非常に細かく描かれている。
    余談として。詳しくは知らないが乃木希典が旗を失くす事に関してかなり細かく調べてあり、なんだろうかと思っていたら、夏目漱石のこころに関する事件なんだと。

    0
    2023年10月20日

    Posted by ブクログ

    「尊王攘夷」のスローガンで始まった筈の倒幕運動から、明治維新が為ってみたら、幕末からの開国方針が何も変わっていないという、この歴史の流れが、長らく釈然としなかったのだが、これを読んで、漸く腑に落ちたというか――当時の士族達も釈然としなくて、だからあちこちで士族の反乱が起きて、最終的に西南戦争に至ったのね、と。しかし、旧支配層の武士は既得権益を取り上げられ、庶民は税金やら兵役やら負担が激増した、この明治維新という大改革が、よく破綻・瓦解しなかったものだという、新たな疑問が湧いてきた。

    0
    2023年09月10日

    Posted by ブクログ

    いよいよとと言うかようやくと言うか、西南戦争が勃発し、高瀬での第三次開戦までの第8巻。相変わらず小説の体は成しているが、作者の歴史研究の成果物的な様相が濃いです。決起に至った群衆心理がわかりやすく描かれています。
    そしてこの巻以前の、やや退屈な登場人物の心理描写中心の展開から一転し、興味をそそる開戦の展開に。
    しかしながら薩軍の幹部達は人間的魅力が乏しい上、愚策を展開してしまい、読み進める上で虚しいものを感じる。戦いの結末を知りつつなのでことさらなのかも。薩軍目線ではなく官軍目線で読みたくなりますね。
    西郷隆盛と言う人物は愚物として描かれており、銅像まで立てら皆が尊敬する人物とはかけ離れて不思議に感じます。維新前の倒幕の功績のみが輝く人物なのか。その人物に惚れ遣えて死んでいく兵士たちが哀れとまで感じます。

    0
    2018年04月15日

    Posted by ブクログ

    薩摩軍は遂に鹿児島を出発、熊本城を目指す。熊本鎮台の司令長官谷干城は籠城を決意、西郷を戴く桐野利秋、篠原国幹らは綿密な作戦計画も無く城を責め立てるが・・・?

    0
    2018年02月01日

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