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Posted by ブクログ
征韓論の是非について、廟議開始の岩倉具視の挨拶が巧いなと思った。
いきなり征韓論という本旨に入らず、現下の外交一般問題について、議したいとすりかえた。
相手の主張を認めながら、もっと重要な案件があると、議論をすりかえていくテクニックは、非常に参考になる。
岩倉が、江藤新平の追及に対し、三条実美から代理を頼まれたのではなく、君主より代理を命じられたのであり、三条の認めたという既成事実を継承するつもりはないという、屁理屈で言い逃れて、相手の主張や追求をそらす模様があり、これも面白い。
日本人の判官びいきに関する分析、陽気な人格とは欠点さえ愛嬌になるが、失敗でさえ同情を買える。陰気ということは、
いかに謹直で誠実であっても、えたいの知れぬ腹黒さを感じさせる。
大久保の「それはご評議になりますまい」という超婉曲的な発言も面白い。
川路のにせ人望家「上に抗して下に人望を求めるもの」「上に向かって申し述べる器量なく、下に向かって上を非とし、下に人望を求めるもの」肝に銘じたい。
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