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台湾撤兵以後、全国的に慢性化する士族の反乱気分を、政府は抑えかねていた。鹿児島私学校の潰滅を狙う政府は、その一環として、兵部大輔を辞め萩に帰った前原一誠を頭目とする長州人集団を潰そうとする。大警視・川路利良が放った密偵は萩で前原を牽制。しかし、士族の蜂起は熊本のほうが早かった。明治九年、神風連ノ乱。
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Posted by ブクログ
通読するのに、いささか骨が折れるが、読み出すと面白い。
中江兆民の民権についての考え方が興味深かった。
「民権は、人間が天賦のものとして持っているものなので、ただ奪われているだけです。それを回復するのは、人民です。権令のおっしゃるような太政官ではありません」
そして、それに続く司馬氏のコメント。
"恩賜の民権"ではどうにもならぬ、というのが中江兆民の持説である。上からあたえられた民権なら、上の都合のいいように分量が決められている。(p32)
以前、日本国民の政治参加(例えば投票率とか)が消極的なのは、自分たちで勝ち取った民主主義ではなく、与えられたものだから、
という文章を何かで(どなたの文章だったか…)読んで、確かにそうだな、と思ったが、すでに明治の始めにこのことを言っていた人がいるということに驚いた。
中江兆民という人物に興味が湧いた。
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