司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
▼「峠」(上中下全三巻)、司馬遼太郎。初出1966-1968、新潮文庫。幕末に越後長岡藩の家老として官軍相手に「北越戦争」を演じた河合継之助の話。個人的には数十年ぶりの再読。
▼司馬遼太郎さんの文章は多岐に渡って今でも商品化されていて。代表的な長編小説から短編小説集、いわゆるエッセイから、「歴史地理コンセプトエッセイ」的なもの、それから対談集に講演集…。全部は読めていませんし、再読も楽しい。司馬遼太郎さんの文章を読む、というのは最早個人的にはライフワーク…いや、というか生活習慣になっています(笑)。
▼何かのエッセイ的なものを読んでいて、司馬さんが自作を語る中で「”峠”はけっこう自信作だし -
Posted by ブクログ
実際の人物はどうか分からないが(だからこそ小説でいかようにも書けるのだが)、この上巻では、司馬は豊臣秀吉を人たらしの天才のみならず、相手の人物を瞬時に見抜く洞察力を持ち、また時には命を顧みず突撃する実行力が極めて高い人物として描いている。また所々で天下人としての器があることを示唆している。
この上巻は荒木村重の謀反までであるため(しかも黒田官兵衛が救出されたところまでで戦後処理については書かれていない)、まだ純粋で忠実な信長の家来としての秀吉でしかない(しかし着実に天下人への歩みを進めている)が、下巻で天下を取った後、司馬が人物像をどのように描写するか興味深い。 -
Posted by ブクログ
若い時に読んだ司馬遼太郎作品を一から読み直し中です。
飛ぶが如くの時代を別視点(主人公を変えて)の著作です。
前巻は江藤新平の前半生であり、薩長土肥の肥前の幕末での立ち位置を知ることができます。
江藤新平は才あるも、人間関係の調整、機微が分からない人物として描かれていて、私の会社にもそういう人がいるなぁと勝手なことを思って読んでしまいました。
(著者の私見も入っておられる思いますが)幕末という騒乱期では英雄であった参議等が、国家を作る政治家、行政家として活動しなくてはならなくなった時の立ち振る舞い、政治家等としての能力、性格を知ることできます。
幕末小説は多くの小説はあれど、その後のことを