司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 菜の花の沖(三)

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    アイヌ人を奴隷化する松前藩の罪深さ
    行政(松前藩)が商売をすることは今も昔も失敗する
    権力に胡座かく組織は腐敗する。
    行政が商売をすると賄賂が横行する
    情報の価値化(北風家の重視するもの)

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    2023年12月10日
  • 竜馬がゆく(二)

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    武市半平太との友情、お初という女性との出会いなどエピソード満載

    あと、幕末の血生臭い話がなぜこんな形で進むことになったのか?も良くわかる

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    2023年12月09日
  • 義経(下)

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     歪な義経が次第に際立ってくる感じが、終幕の気配を掻き立てます。終わりの呆気なさは、伝聞物らしさが出ていいと思います。実は後白河法皇に支えられた物語だったのかも、と思って妙に納得しました。

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    2023年12月02日
  • 義経(上)

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     義経の欠落した性質を、その生い立ちにまで遡って創り上げているので無理なく読み進められます。焦点を当てるべき人物が少ないので、義経に集中して描かれている分、かなりはまり込んで読めました。

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    2023年12月02日
  • 翔ぶが如く(一)

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    これまでの司馬遼太郎作品と比べるとなかなか進まなかったのが正直なところ。
    でも巻末に近づくにつれ、島津斉彬に対する西郷隆盛の忠誠心・想い、その想いを汲んだ”征韓論”の位置付けが明確になってきた。
    というより、孤島としての日本の歴史に染み付いている畏れみたいなものが見えてきた。

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    2023年11月27日
  • 国盗り物語(三)

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    さすが明智光秀と言いたくなるような、智略に長けた処世術がキラリと光り、諦めずに美濃を落とすために苦戦する織田信長。
    斎藤道三は死んだけど、その息子もなかなかの、やり手やのう。
    信長への光秀の思いは日に日に増していくが、いつどんなタイミングで2人は侍従関係に結びついていくのか、第4巻が楽しみでしょうがない。

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    2023年11月27日
  • 項羽と劉邦(中)

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    ゆっくり読んで、やっと中が読み終わった。。長いけど、面白く、記憶に残るエピソードが多い。劉邦の運、勘、寛容力が人を魅了させ、付いてくる周りに助けられた劉邦。今の時代だと劉邦はどうなるんだろうなぁと想像するのも楽しい。劉邦を取り巻く人物のそれぞれの描写が細かく、自分の周りの人間を重ねてしまうのも楽しいところ。下はいつになったら読み終わるだろう。笑

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    2023年11月26日
  • 城塞(上)

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    あれ、、これは家康が主人公なのに、家康のことがますます好きではなくなっていく…
    関ヶ原後からの物語で片桐且元が退去するところまでが上巻。
    個人的には有楽町は織田有楽の江戸屋敷があった場所というミニミニ知識が好き。

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    2023年11月23日
  • 街道をゆく 7

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    今日はこれから、高校の時の同級生と桜井駅から談山神社から飛鳥へと歩く予定。
    大和・壺阪みちを感じつつ、楽しい一日になりますように。

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    2023年11月23日
  • 街道をゆく 33

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    関西・奈良に住む私からは東北地方は遠く、白河の関を越えるのは、かなり覚悟のいることです。
    飛行機に乗ると、東北地方を飛び越えて北海道まで行ってしまうのです。
    この本を読んだことで、東北・会津への旅を実現することが出来ました。

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    2023年11月22日
  • 街道をゆく 32

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    先日、私は和歌山県の旅から帰ったばかり。根来の近くも通過しました。勿論、以前に根来寺を訪ねた時は、火縄銃の銃痕を見ました。森の神々が祀られる神社も訪ねたことがあります。
    阿波は、四国遍路をしている時に訪ねました。吉野川を遡って大きなクスノキを観に行く時に、脇町も散策しました。懐かしいです。

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    2023年11月21日
  • 世に棲む日日(四)

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    【全四巻の感想】
    行動が思考を決定するという高杉晋作の激烈かつ濃厚な圧縮人生。
    わいが生まれる100年前に没す。

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    2023年11月20日
  • 関ヶ原(下)

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    西軍は負けてしまったが、戦の内容としては、かなり良いところまで行ったんだなと思った。大谷吉継の最期にグッときた。

    家康は人がほしいものを与え、「利」や飴と鞭をうまく利用する。家康の方がすべて上手で、西軍が勝ったところで乱世は終わらなかったかもしれない。

    それでも、この戦の「義」は三成にあったと思うし、死ぬ最期の瞬間まで、その姿勢を貫き通す姿がとても尊かった。

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    2023年11月16日
  • 翔ぶが如く(十)

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    征韓論から西南戦争までを書いたもの。当初「時代小説」だったものが著者の興味が膨らみ方向転換したことで、最終的には「歴史伝」になった不思議な書。
    歴史は、歴史学のように資料に残る事実のみで「科学的風」に分析、解釈することが正解とされる。しかしこの著者は、資料を「詩的」と評される歴史人物への共感と、自らが生きる現代社会への経路の想像によって、歴史を紡ぐ。これは小説というジャンルでは許される技法であるが、歴史書としては「違法行為」とされる。しかし本書を読み感じたのは、「歴史の事実など、本当にとらえられるのか」「人間にとって『歴史』とは何か」である。この大長編でありながら夢中で読める本書は、現在「司馬史観」と揶揄されるこの作風の魅力と、今を生きる我々にとって歴史とは何なのかを根本的に問うてくる。

    古来、一万人の大軍で、経済のことをほとんど考えなかった軍隊は史上西郷軍だけである。これは革命軍というより壮士気分の集合体か、単に暴動的な一揆勢に過ぎない。金欠した西郷軍は「西郷札(軍票)」をつくったり、南九州の公人を拷問したり、殺害して公金を奪った。そのなか、桐野は楼閣に通いつめ三人もの遊女を落籍させていた(西郷札で払った)47

    『西郷隆盛ゃ イワシかジャコか タイに追われて逃げてゆく』西南戦争中、政府軍の警察隊と鎮台兵で流行った戯れ唄。タイは「鯛/隊」。この当時使われ始めた「隊」という言葉は「庶民/百姓の兵」という意味だった。これの最初は「奇兵隊」。武士の兵は「組」だった。警察隊と鎮台兵は百姓など平民出身者が多かった。101

    和田越の決戦で初めて西郷は前戦にたった。そこで政府軍の戦いを見て「あの百姓町人の兵隊の強さを見よ」「これで、外国の軍隊が攻めて来ても大丈夫」と言った132

    宮崎八郎亡き後を継いだ協同隊の崎村常雄主幹は、和田越で西郷の解散命令が出た時、隊で会議を開いた。切腹などの案が出た中で、崎村は「投降して捕虜になり、裁判を受ける」と決裁した。切腹などは文明の野蛮を象徴しているし、民権を旨にする我が隊の理論に反する。文明・民権を考えれば潔く捕虜になり、その後堂々と裁判で自分たちの立場を主張するべきである。とした。これはこの時期の日本では注目すべき動態と言える。143

    突囲するため深夜に登山を始めた西郷軍。西郷も四つん這いになり岩を登った。その時西郷は「夜這いみないだな」と一言言って、敗残兵たちは多いに和んだ157

    薩摩帰還の山中行軍での西郷の出で立ち。竹の籠に乗り、浴衣を着、脇差だけを帯び、『言志録』一冊。そして竹筒に焼塩を入れていた。焼塩は陣中で牛を屠って食べる時のため170

    桐野利秋。彼は光り物が好きで刀などを金銀こしらえして、また香水も使っていた。かれは痛快なほど無内容な男だっただけに、外観を飾ることに、子供か未開人のように関心があった。西郷は村田新八から送られた海外制の豪華な金時計を持っていて、これを落とした。桐野はこれを異常に欲しがった。西郷は逃走中落として「拾ったものにやる」といった。それを拾った兵士がいたので、桐野はこれを300円(現在の価値で700万)で買った。この期に及んでこんなことをしている桐野には気味悪さをも覚える173

    桐野は城山に入った時も、野戦病院を遅い、対処していた政府側役人が残した礼服とシルクハットを盗み、身につけた208

    実は西郷は切腹に否定的であった。薩摩武士は戦死こそ崇高と考えていた229

    この10巻になる書ては女がほとんど出てこない。芦名千絵が前半出てくるが、いつの間にかドロップアウトした。これは著書が大衆小説⇒歴史小説⇒歴史そのものを描く、と連載中、興味が移っていき、「維新前後の歴史では女子供が端役」であった事実から捨てられたのではないか367(解説)

    上野西郷像。西南戦争を起こして征伐された西郷が、それほど時間を置かず東京の中心地に銅像にされ、その除幕式には政府高官も出席した。このことに在日中の外国人たちは驚愕した370(解説)

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    2023年11月18日
  • 国盗り物語(二)

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    前編で弾けまくった主役の庄九郎こと斎藤道三。その魅力的なキャラにガッチリとハートを鷲づかみにされた私は即、後編も読み切った。
    戦に初めて鉄砲を用いたのはなんと庄九郎からではないか。長篠の戦いからと思ってたけど。
    その信長の父信秀もマムシの道三に劣らずインパクトのあるキャラ。その2人の戦での駆け引きが面白くてぐいぐい引き込まれる。さあ次は成長していく信長の物語が始まります。

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    2023年11月08日
  • 城塞(下)

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     大阪の夏の陣での攻防が描かれる。攻める側と守る側のそれぞれのドラマが繰り広げられる。登場人物は多いがそんなに混乱することもなく読み進めることができた。

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    2023年11月07日
  • 対談 中国を考える

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    陳舜臣さんの言う処の 談天半天 であります。学生時代からの友人 司馬遼太郎と語る、中国のあれやこれや、1978年頃の対談ですが、色々な気づきを与えてくれる対談です。曰く、中国の方々は、ほとんど日本の歴史を知らない、魏志倭人伝ぐらいか。おそらく明治維新以降の歴史を少し知っている程度では、という指摘もあり、なんとも味わい深いものがあります。★四つです。

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    2023年11月04日
  • 功名が辻(四)

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    とても興味深く読んだ。
    山内一豊が土佐の地を家康から拝領した理由、高知という名付けの意味、高知に入ってからの一豊と千代のすれ違い。
    幕末、薩摩、長州と並んで勤王の志士をたくさん生んだ土佐だか、その背景は前者の二つとは違うような気がした。司馬氏の見解を聞いてみたいと思った。

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    2023年10月21日
  • 新史 太閤記(上)

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    豊臣秀吉の逸話と言えば色々あるが、それを凝縮して描かれている。国盗り物語などとを読むと、順番はどちらでもよいが、知識や内容が繋がり初めて余計に面白い。

    農民の出など色々とあるが、このように分かりやすく、読みやすい物語となると歴史がより一層面白く感じるのではないか。

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    2023年10月20日
  • 翔ぶが如く(八)

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    西南戦争が遂に始まったが、作戦といったものも特に無く、その内実は実にお粗末であったという事は意外だった。薩摩士族は、当時最強の武士、まさにラストサムライ達、というイメージがあったので本当に意外だ。
    佐賀の乱など、その前の諸々の内乱こそ早々に新政府軍に鎮圧されたが、今回は西郷さんを中心に一枚板で政府軍と死闘を繰り広げる…という展開にはならないのだ。
    戦場には煮え切らない何かがあり、西郷さんのやる気の無さが見え、両者銃器の差があり、両者不慣れがあり、官軍に対する農民の不満もありと…複雑な状況。士族の反乱、と一言で言えない部分が非常に細かく描かれている。
    余談として。詳しくは知らないが乃木希典が旗を失くす事に関してかなり細かく調べてあり、なんだろうかと思っていたら、夏目漱石のこころに関する事件なんだと。

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    2023年10月20日