この国のかたち(四)

この国のかたち(四)

570円 (税込)

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国家行為としての“無法時代”ともいうべきそのころ(昭和初年から敗戦まで)の本質の唯一なものが「統帥権」にあると気がついたのは、『この国のかたち』を書いたおかげである。――最後まで、この国の行く末を案じ続けたこの作家が、無数の歴史的事実から、日本人の本質を抽出し、未来への真の指針を探る思索のエッセンス。

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この国のかたち のシリーズ作品

1~6巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~6件目 / 6件
  • この国のかたち(一)
    680円 (税込)
    日本は世界の他の国々とくらべて特殊な国であるとはおもわないが、多少、言葉を多くして説明の要る国だとおもっている――長年の間、日本の歴史からテーマを掘り起こし、香り高く稔り豊かな作品群を書き続けてきた著者が、この国の成り立ちについて研ぎ澄まされた知性と深く緻密な考察をもとに、明快な論理で解きあかす白眉の日本人論。
  • この国のかたち(二)
    719円 (税込)
    この国の習俗・慣習、あるいは思考や行動の基本的な型というものを大小となく煮詰め、エキスのようなものがとりだせないか――。日本史に深い造詣を持つ著者が、さまざまな歴史の情景のなかから夾雑物を洗いながして、その核となっているものに迫り、日本人の本質は何かを問いかける。確かな史観に裏打ちされた卓越した評論。
  • この国のかたち(三)
    690円 (税込)
    革命をおこした国は倨傲になる。特に革命で得た物差しを他国に輸出したがるという点で、古今に例が多い。明治の日本人には朝野ともにその意識がつよく、他のアジア人にとって不愉快きわまりないものであったろう。――この国の歴史のなかから、日本人の特性を探り出し、考察することによって普遍的なものはなにかを考える。
  • この国のかたち(四)
    570円 (税込)
    国家行為としての“無法時代”ともいうべきそのころ(昭和初年から敗戦まで)の本質の唯一なものが「統帥権」にあると気がついたのは、『この国のかたち』を書いたおかげである。――最後まで、この国の行く末を案じ続けたこの作家が、無数の歴史的事実から、日本人の本質を抽出し、未来への真の指針を探る思索のエッセンス。
  • この国のかたち(五)
    680円 (税込)
    「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」(万葉集)――神ながらということばは“紙の本性のままに”という意味である。言挙げとは、いうまでもなく論ずること。神々は論じない。――神道や朱子学はわが国の精神史にいかなる影響を与えたか。日本人の本質を長年にわたって考察してきた著者の深く独自な史観に基づく歴史評論集。
  • この国のかたち(六)
    680円 (税込)
    巨星、堕つ――。1996年2月12日、十年間続いた『文藝春秋』の巻等随筆「この国のかたち」は、筆者の死を持って未完のまま終わることになった。本書は絶筆となった「歴史のなかの海軍」の他、書き言葉としての日本語の成り立ちを考察した「言語についての感想」「祖父・父・学校」などの随想、講演記録「役人道について」を収録。

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この国のかたち(四) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    統帥権を悪用した軍部上層部は天皇をも傀儡としたと言える。
    日本史に例を見ない(軍部による)独裁を許した30年を司馬遼太郎は許せないのをひしに感じた。

    0
    2023年05月07日

    Posted by ブクログ

    「統帥権」を例に、戦前の昭和がいかに日本史の中で異色だったのかを述べる。明治のリアリズムは消えてしまった時代。厳しく批判するこの時代の異様性。将来の世代に十字架を負わせたとの言葉に、そうなんだ、これなんだと言いたかった。

    0
    2022年12月23日

    Posted by ブクログ

    統帥権の論調は叱責しているような論調は同意せざるを得ない。歴史を外科医のようにオペしている。
    最終章の先見性も鋭いと思う。

    0
    2022年10月07日

    Posted by ブクログ

    この巻では、「統帥権」という事について最大の稿を割いている。

    筆者の言う、日本らしからぬイデオロギーを持った唯一の時代が昭和の初期に存在し、自国の本当の国力や軍事力を考えないまま戦争に突入し、敗戦国となった日本。

    戦の勝国になったか、負国になったかという問題ではなく、三権を超越する権力として統帥

    0
    2019年10月12日

    Posted by ブクログ

    江戸時代に、テグスを作る技術が向上した。それで史上初めて、庶民の食事に鮮魚も出るようになった。

    などなど、いちいち、衰えない「へー」度の高いエッセイ集。



    #以下、本文より

    日本国の通弊と言うのは、為政者が手の内、とくに弱点を国民に明かす修辞というか、さらにいえば勇気に乏しいこと。

    自己を

    0
    2017年06月08日

    Posted by ブクログ

    だんだんと…巻が進むにつれて、同じことを繰り返し始めたかなって気がしなくもないけど、新しい発見というか、目からうろこみたいな新鮮さもあって、やっぱり楽しい。

    まぁ昭和の軍の話はちょいちょい「?」みたいなところがあるんだけれどもね…好き嫌いが出るのは仕方ないけれど。
    ホント司馬さんは好き嫌いが分かり

    0
    2015年12月28日

    Posted by ブクログ

    やっと、4巻になって 司馬遼太郎が 何を書きたいのかが
    わかったという感じである。
    統帥権をめぐる日本での系譜
    そして、全く別国になった日本は 統帥権の乱用、拡大解釈にあった。
    大東亜共栄圏という大きなる構想を出したが
    戦争を初めて 石油がないことが大きな問題であり、
    石油を確保するために 戦線を広

    0
    2015年08月25日

    Posted by ブクログ

    『日本の通弊というのは、為政者が手の内ーとくに弱点ーを国民に明かす修辞というか、さらにいえば勇気に乏しいことですね。この傾向は、ずっとのちまでつづきます。』
    『陸軍省や海軍省の省益がそれ(弱点を明かすこと)をさせなかったのでしょうな。官吏としての職業的利害と職業的面子が、しだいに自分の足もとから現実

    0
    2014年12月05日

    Posted by ブクログ

    司馬さんは日露戦争に勝ったあたりから日本人がリアリズムを失って地に足がつかなくなり、幻想に縋って生き延びようとし始めたから、国が滅んだとおっしゃる。しかも、夏目漱石は「三四郎」なかで三十有余年前にそれを予言していたと…

    わたしが、社会に出て悩んだことの一つに、自分の給料や仕事のリアリティーを感じる

    0
    2014年10月04日

    Posted by ブクログ

     歴史的事実の本質とは何か、明治維新など・・・一般的な解釈を検証しつつ司馬遼太郎の独特な視点で示してくれる。

    0
    2014年10月01日

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