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Posted by ブクログ
江戸時代に、テグスを作る技術が向上した。それで史上初めて、庶民の食事に鮮魚も出るようになった。
などなど、いちいち、衰えない「へー」度の高いエッセイ集。
#以下、本文より
日本国の通弊と言うのは、為政者が手の内、とくに弱点を国民に明かす修辞というか、さらにいえば勇気に乏しいこと。
自己を正確に認識するリアリズムは、ほとんどの場合、自分が手負いになるのです。大変な勇気が要ります。
勝者と言うのは、自分がかつて勝った経験しか思考の基礎にしない。
今、我々の足元を見ると、結局、物を作って売って国を航海させているわけですから、やはりお得意さんが大事という精神、このリアリズムだけが、日本を世界に繋ぎとめる唯一の精神だと思えてなりません。
Posted by ブクログ
やっと、4巻になって 司馬遼太郎が 何を書きたいのかが
わかったという感じである。
統帥権をめぐる日本での系譜
そして、全く別国になった日本は 統帥権の乱用、拡大解釈にあった。
大東亜共栄圏という大きなる構想を出したが
戦争を初めて 石油がないことが大きな問題であり、
石油を確保するために 戦線を広げた。
そのような戦争は 前代未聞である。
戦略があったように見えて 戦略がなかった。
単なる熱病であり 妄想であり だれがそれを責任持っていたのかも
よくわからないものであった。
日本人の二十世紀が 実によくまとまっていた。
司馬遼太郎の卒論にちかいね。
馬、松、白石の父、近代以前の自伝
がおもしろかった。
G と F のない日本の小説。
Posted by ブクログ
司馬さんは日露戦争に勝ったあたりから日本人がリアリズムを失って地に足がつかなくなり、幻想に縋って生き延びようとし始めたから、国が滅んだとおっしゃる。しかも、夏目漱石は「三四郎」なかで三十有余年前にそれを予言していたと…
わたしが、社会に出て悩んだことの一つに、自分の給料や仕事のリアリティーを感じるのが難しいということがあった。「こんなんで生きていていいのだろうか?」ずっとそう思っていて、今でもそう考えることがある。もしかすると、いまでもほとんどの日本人は幻想に縋って生きているのではないだろうか。リアリティーは脳が創るものだから、それも当たり前といえば当たり前かもしれないけど…あまりにも浮ついた存在になってしまっているような気がする。これが「脳の中の現実」か…
おそらく、早晩日本はまた滅ぶのではなかろうか?もう、それは止められそうにないからどんな滅び方をするのかを考えてそれに対して心構えをしておいたほうがいいのかもしれない。ちょっと暗い気持ちになった。
Mahalo
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