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革命をおこした国は倨傲になる。特に革命で得た物差しを他国に輸出したがるという点で、古今に例が多い。明治の日本人には朝野ともにその意識がつよく、他のアジア人にとって不愉快きわまりないものであったろう。――この国の歴史のなかから、日本人の特性を探り出し、考察することによって普遍的なものはなにかを考える。
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Posted by ブクログ
戦国時代の一所懸命という精神。これは、完全なる主人と家来との私契約である。双方が、契約違反をする可能性を孕む。一方朱子学。これは、家来からの、契約違反は認めない。体裁を重んじる。江戸以降、朱子学が定着したようだが、朱子学以外の思想が定着していたら、当然歴史は変わっていただろう。欧州では、キリスト教だ...続きを読むったのか。日本がキリスト教を選択する余地はなかったのかな。
印象的なのは「室町の世」という話。司馬さん曰く、私達は室町の子といわれるほど、今日「日本の建築」と言われるものや華道・茶道・日本風の礼儀作法や婚礼の法はこの「室町の世」から始まったとか。この方の歴史に対する視点と知識量には本当に惚れ惚れすると思った連載エッセイ第三弾。(08/10/31)
毎回、多岐にわたる一つのテーマについて詳しく出自などを掘り下げていかれるのだが、これが大変勉強になり、かつ面白い。個人的には、甲冑についての記述が、初めて知ることだったため余計に入り込んで読めた。
司馬遼太郎の歴史に対する見方が 少し明瞭になりかけた感じがする。 この国のかたち(一)をよんで、 朱子学とは日本にとって どんな意味を持っていたのかを 知りたいと思って 『朱子学と陽明学』を読んだが、 どうも、まだまだ知りたいことに対して距離があるようだった。 世に棲む日々を 全4巻読んで、 吉...続きを読む田松陰と高杉晋作を対比する中で 思想家と現実家との 姿を浮き彫りにされて、 なるほど 思想というものを そうやってとらえているのか が 理解できた感じがした。 この国のかたち(三)をよみながら 室町時代が180年も続き、そこで日本の生活の原型ができた。 書院造、華道、茶道、行儀作法、婚礼の作法。 信長が 流通、経済に対して注目して、秀吉らにサラリーを与えていたこと。 秀吉がなぜ 朝鮮に出兵したのか。豊臣から徳川に移行する原因となった。 七福神。日本のすらりとした弥勒菩薩は、中国では布袋で、太っている。 そういえば、沖縄の弥勒も 太っていた。 七福神は、日本産ではなく、インド、中国などからやってきた。 福沢諭吉の脱亜論は アジアを抜け出すことではなく 儒教と封建を抜け出すことを意味していた。 洋服を明治時代に どのように普及したのか? など、現在の日本につながる 兆しを 掘り出している作業をしているのだな と思った次第です。
第3巻は、農民から貴族、貴族から武士、そして貴族、戦国を経て武士という「世の人々」の移り変わりと国のかたちの移り変わりを軸に展開。そこに例えば鎧兜の意味や宗教の存在感を交えて司馬節が繰り広げられる。本人も書いているが本書を元に、読み手がどう考えるかが重要。
最後の6巻まで読んでから書こうと思ったけど我慢できず。 『船の船尾を艫(とも)という。船の船尾にむかってまっすぐに背後から吹いてくる風のことを”真艫(まとも)というのである。』 シーカヤックという小舟と言えど、船乗りなので、こういう言葉の成り立ちは気になりますね。 ちなみに小舟だと真艫=追い風への対...続きを読む処が一番難しい。 なるほど、「マトモに漕げない」。 綺麗にまとまりました!
どんどん面白くなっている。とまらない!もっともっとと読みたくなる。 多分、司馬さんの文章を読み慣れてきたせいだとは思う。しかし、それにしてもわたしはものを知らない。特に字を識らない…とは言いながらもズンズン読んでいこう! 昔の偉い人がたくさん出てくる。偉い人ってほんっとすごい!例えば東京帝国大学の...続きを読む土木工学の初代日本人教授だった古市公威という方なんかはとんでもない勢いで勉強されたみたいである。留学先のフランスでそのあまりの勉強ぶりに下宿の女主人があきれて、“公威、体をこわしますよ”と忠告すると、「わたしが一日休めば、日本は一日遅れるのです。」と言ったそうである。全開フルスロットルで生きていたのだろうなぁ~もちろん日本の近代化にさぞや貢献されたことだろう。 こういう良い話がたくさん出てくる。こういう話しは読んでいて感動し元気が出てくる。何しろ彼らは身体を張っているのである。その当時の世界という舞台でとんでもないダンスを踊っていたのが司馬さんの文章から伝わってくるのである。これは村上さんの文章を読みんで得られる快楽とは、また、異なる快楽である。 Mahalo
三巻目になるとネタが尽きそうにも思えるが、泉のように湧きでる知識、考えた筆をとどめるところを知らないようだ。本当に歴史が好きなんだなぁと思う。 三巻で印象的だったのは次の点。 -室町時代というのは、現代にも続く様々な事柄の源流であったという。司馬は「私どもは室町の子といえる」と言っている。たとえ...続きを読むば、書院造、華道、茶道、行儀作法、婚礼の作法、貿易... -遷都 平城京で大寺で失敗して平安京に遷都した。このため平安京には大寺が無い。京の古刹は豊臣期、江戸時代に興されたもの。平安京時代に二つの大寺(延暦寺、金剛峯寺)これは都から遠ざけられている。 室町時代って豊かな時代だったのね。
再読。初読2007 漢字一字、どんな土地、道具からも歴史が広がる ・異国神の七福神 ・外交は内政の延長である ・福沢の合理と狂気 ・文明の、中央からの配電、私的な漏電による受容性
「ここで、遊びとしての作業をしてみたい。まず、『江戸時代をそのままつづけていてもよかったのではないか』ということである。答えは、その場合、十中八九、どこかの植民地になっていただろう。(p.21) 酒も、伊丹・池田・灘五郷の醸造業者によって大量につくられ、廻船船で江戸に送られた。江戸付近でも酒はつくら...続きを読むれたが、水がわるいのと技術の遅れのためにまずかった。このため、江戸では下り(上方から江戸へ)の酒がよろこばれ、下らない酒はまずい、とされた。このことからつまらぬコトやモノを「くだらない(江戸弁)」というようになったという説もある。(p.199)
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