この国のかたち(三)

この国のかたち(三)

690円 (税込)

3pt

革命をおこした国は倨傲になる。特に革命で得た物差しを他国に輸出したがるという点で、古今に例が多い。明治の日本人には朝野ともにその意識がつよく、他のアジア人にとって不愉快きわまりないものであったろう。――この国の歴史のなかから、日本人の特性を探り出し、考察することによって普遍的なものはなにかを考える。

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この国のかたち のシリーズ作品

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  • この国のかたち(一)
    680円 (税込)
    日本は世界の他の国々とくらべて特殊な国であるとはおもわないが、多少、言葉を多くして説明の要る国だとおもっている――長年の間、日本の歴史からテーマを掘り起こし、香り高く稔り豊かな作品群を書き続けてきた著者が、この国の成り立ちについて研ぎ澄まされた知性と深く緻密な考察をもとに、明快な論理で解きあかす白眉の日本人論。
  • この国のかたち(二)
    719円 (税込)
    この国の習俗・慣習、あるいは思考や行動の基本的な型というものを大小となく煮詰め、エキスのようなものがとりだせないか――。日本史に深い造詣を持つ著者が、さまざまな歴史の情景のなかから夾雑物を洗いながして、その核となっているものに迫り、日本人の本質は何かを問いかける。確かな史観に裏打ちされた卓越した評論。
  • この国のかたち(三)
    690円 (税込)
    革命をおこした国は倨傲になる。特に革命で得た物差しを他国に輸出したがるという点で、古今に例が多い。明治の日本人には朝野ともにその意識がつよく、他のアジア人にとって不愉快きわまりないものであったろう。――この国の歴史のなかから、日本人の特性を探り出し、考察することによって普遍的なものはなにかを考える。
  • この国のかたち(四)
    570円 (税込)
    国家行為としての“無法時代”ともいうべきそのころ(昭和初年から敗戦まで)の本質の唯一なものが「統帥権」にあると気がついたのは、『この国のかたち』を書いたおかげである。――最後まで、この国の行く末を案じ続けたこの作家が、無数の歴史的事実から、日本人の本質を抽出し、未来への真の指針を探る思索のエッセンス。
  • この国のかたち(五)
    680円 (税込)
    「葦原の瑞穂の国は神ながら言挙げせぬ国」(万葉集)――神ながらということばは“紙の本性のままに”という意味である。言挙げとは、いうまでもなく論ずること。神々は論じない。――神道や朱子学はわが国の精神史にいかなる影響を与えたか。日本人の本質を長年にわたって考察してきた著者の深く独自な史観に基づく歴史評論集。
  • この国のかたち(六)
    680円 (税込)
    巨星、堕つ――。1996年2月12日、十年間続いた『文藝春秋』の巻等随筆「この国のかたち」は、筆者の死を持って未完のまま終わることになった。本書は絶筆となった「歴史のなかの海軍」の他、書き言葉としての日本語の成り立ちを考察した「言語についての感想」「祖父・父・学校」などの随想、講演記録「役人道について」を収録。

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この国のかたち(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年03月25日

    戦国時代の一所懸命という精神。これは、完全なる主人と家来との私契約である。双方が、契約違反をする可能性を孕む。一方朱子学。これは、家来からの、契約違反は認めない。体裁を重んじる。江戸以降、朱子学が定着したようだが、朱子学以外の思想が定着していたら、当然歴史は変わっていただろう。欧州では、キリスト教だ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年02月24日

    印象的なのは「室町の世」という話。司馬さん曰く、私達は室町の子といわれるほど、今日「日本の建築」と言われるものや華道・茶道・日本風の礼儀作法や婚礼の法はこの「室町の世」から始まったとか。この方の歴史に対する視点と知識量には本当に惚れ惚れすると思った連載エッセイ第三弾。(08/10/31)

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    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    幕府フランス式陸軍。明治政府プロイセン式陸軍 ※普仏戦争で仏が敗北1871したので明治からはドイツ。ヨーロッパにもあんな田舎くさい、市民精神の未成熟な、国があったのかと驚きと共感。

    ※中央集権の中韓と異なり封建制の日本。とくに応仁以後は無数の豪族による割拠。日本は百千の破片になった。
    ※李成桂は王...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月31日

    毎回、多岐にわたる一つのテーマについて詳しく出自などを掘り下げていかれるのだが、これが大変勉強になり、かつ面白い。個人的には、甲冑についての記述が、初めて知ることだったため余計に入り込んで読めた。

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    Posted by ブクログ 2015年08月20日

    司馬遼太郎の歴史に対する見方が
    少し明瞭になりかけた感じがする。

    この国のかたち(一)をよんで、
    朱子学とは日本にとって どんな意味を持っていたのかを
    知りたいと思って 『朱子学と陽明学』を読んだが、
    どうも、まだまだ知りたいことに対して距離があるようだった。

    世に棲む日々を 全4巻読んで、
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    Posted by ブクログ 2015年05月01日

    第3巻は、農民から貴族、貴族から武士、そして貴族、戦国を経て武士という「世の人々」の移り変わりと国のかたちの移り変わりを軸に展開。そこに例えば鎧兜の意味や宗教の存在感を交えて司馬節が繰り広げられる。本人も書いているが本書を元に、読み手がどう考えるかが重要。

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    Posted by ブクログ 2014年12月01日

    最後の6巻まで読んでから書こうと思ったけど我慢できず。
    『船の船尾を艫(とも)という。船の船尾にむかってまっすぐに背後から吹いてくる風のことを”真艫(まとも)というのである。』
    シーカヤックという小舟と言えど、船乗りなので、こういう言葉の成り立ちは気になりますね。
    ちなみに小舟だと真艫=追い風への対...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月02日

    どんどん面白くなっている。とまらない!もっともっとと読みたくなる。
    多分、司馬さんの文章を読み慣れてきたせいだとは思う。しかし、それにしてもわたしはものを知らない。特に字を識らない…とは言いながらもズンズン読んでいこう!

    昔の偉い人がたくさん出てくる。偉い人ってほんっとすごい!例えば東京帝国大学の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月16日

    三巻目になるとネタが尽きそうにも思えるが、泉のように湧きでる知識、考えた筆をとどめるところを知らないようだ。本当に歴史が好きなんだなぁと思う。

    三巻で印象的だったのは次の点。
     -室町時代というのは、現代にも続く様々な事柄の源流であったという。司馬は「私どもは室町の子といえる」と言っている。たとえ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月27日

    再読。初読2007
    漢字一字、どんな土地、道具からも歴史が広がる

    ・異国神の七福神
    ・外交は内政の延長である
    ・福沢の合理と狂気
    ・文明の、中央からの配電、私的な漏電による受容性

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