司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(二)

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    ネタバレ

    ついに日清戦争勃発。
    開国から30年ほどしか経っていない日本がなぜ中国やロシアに勝つことができたのか。

    それは新興国であり勢いに乗った日本独特の時代の空気感だったんだろうなと。
    その渦中にいた若者は、学ぶこと=自分が国を作っていくということにつながることをよく理解していて、
    ある意味恵まれた時代でだったのだろうなと思う。

    正岡子規や秋山兄弟の思想にも学ぶべきことが多々あった。
    今はこの時代のようにシンプルな時代ではないけれど、自分の考えを持ちそれを論じるということは力強く生きるために必要なことと思う。

    秋山真之の長旅を続ければ続けるほど船に付着していく牡蠣が戦闘力を弱める、古いものはしっ

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    2021年02月18日
  • 新史 太閤記(下)

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    文庫版。秀吉の人間味ある半生がつづられ、元気を貰える。言い回しが古く固く感じ、読みにくい漢字もあったが、人生の生き方の一助にもなりそう。天下統一までの話で、晩年の話が少なかったのが残念だった。【満足度85点】

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    2021年02月11日
  • 新史 太閤記(上)

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    文庫版。秀吉の人間味ある半生がつづられ、元気を貰える。言い回しが古く固く感じ、読みにくい漢字もあったが、人生の生き方の一助にもなりそう。天下統一までの話で、晩年の話が少なかったのが残念だった。【満足度85点】

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    2021年02月11日
  • 翔ぶが如く(一)

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    さすが、司馬遼太郎だないう感想。
    期待を裏切らない。

    あまり前知識を入れずに読み始めたために、
    西郷や大久保、木戸孝允が話に絡んでくるまで、話に入り込めなかった。
    しかし、少しずつ話に入り込むと、明治日本を作った人間たちのそれぞれの思いや行動に、時には納得し、時には疑問に思うこともありながら、それぞれの正義に向かって進んでいく姿勢にワクワクしつつ読み進めてしまう。

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    2021年02月07日
  • 竜馬がゆく(四)

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    ようやく半分まできました。

    面白いんやけども、読み方が雑なのか、途中で「この人誰やっけ??」という人が続出です。。

    軍艦を手に入れるシーンは感動でした。

    感想を書けるまでに至ってませんがとりあえず記録を残しときます。

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    2021年02月05日
  • 新装版 大坂侍

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    武士は理想を掲げ、商人は現実を見る。
    藩や世間体に囚われる武士と儲けを考える商人。

    ある意味、商人はシンプルであり考えにブレがない。

    大阪商人の逞しさ図太さ抜け目のなさに脱帽!

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    2021年01月30日
  • 項羽と劉邦(上)

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    ネタバレ

    p.292
    この感心の仕方に一種の愛嬌があり、愛嬌がそのままひとびとに徳を感じさせる風を帯びていた

    キングダムの後の世界が"この世界"だと考えると 世界って 歴史って 何なんだろうって思ってしまいます。
    (キングダム 全然読んでいません。すみません。秦の始皇帝の話ってことぐらいの知識しかありません。ごめんなさい)

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    2021年01月28日
  • 人斬り以蔵

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    1番面白かったのは長州藩の岡田以蔵でしたね。
    司馬遼太郎さんの表現の仕方が独特でついていくのにかなり時間がかかりましたが、理解してみると面白い本ですね。

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    2021年01月28日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    数年前に読んだ本。
    ふと思い出したので目次見つつ投稿。

    豊臣秀吉の縁者というのは少なく、多くは義理の繋がりの人間です。小早川秀秋、宇喜多秀家、結城秀康などが世間的に知られている名前でしょうか。

    他には北政所などの話も入っています。
    司馬殿の考え方はどこか豊臣家に対する愛があるように思います。他の著書の中でもどこか思い遣りを感じました。表現が慮るようなものが多く、それを妨げた人物の行動は痛烈です。
    例えば小早川秀秋、彼自体は再評価する動きもありますし、決して暗愚な人物ではないと思います。
    ただ、無能レベルまでの表現が使われていたので、おや?と感じました。
    ただし、著者の小説ではこのような人物

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    2021年01月28日
  • 街道をゆく 1

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    司馬遼太郎の紀行文集。
    1971年に週刊朝日にて連載が開始され、以降、1996年の作者逝去まで25年に渡り、書き続けられた。単行本・文庫本で43冊に及ぶボリューム。本書は、その第一巻。
    「湖西のみち、甲州街道、長州路ほか」という題名の通り、街道・道に沿って、その土地を訪れる。紀行文集と書いたが、博覧強記の司馬遼太郎なので、その土地の歴史・建物・人物などを、時に古代に遡り記述することにより、その場所を立体的に浮かび上がらせる。
    司馬遼太郎が楽しみながら書いているのが、よく分かる。

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    2021年01月17日
  • 関ヶ原(中)

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    天下分け目の大合戦に向けて着々と工作が図られていく過程は読み応え抜群。三成も周到な準備をしているけどこの時点で既に家康側に圧倒的利があるとは何とも皮肉。かの有名な小山評定の全貌を解明することができて満足した。今作で一番印象的に残ったのはやっぱり細川ガラシャのエピソードかな。あんな悲惨な経緯があったなんて思いもしなかった。絶世の美女と謳われる女人は不幸な目に遭うのが世の性みたいなところがあるが、それが露骨に表れていた気がする。余りにも切ない彼女の生涯。ご冥福をお祈りします。夫の細川忠興、許すまじ。

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    2021年01月12日
  • 木曜島の夜会

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    木曜島の旅行記と、幕末に過ごした人物に関する3つの小編。木曜島の話は、かつて、南海の孤島に繰り出した、こんな日本人が少なからずいたことに驚いた。

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    2021年01月11日
  • 新装版 歳月(下)

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    江藤新平の生涯 極貧から司法卿まで数奇な運命です。世が世なら貧乏武士で生涯を終えるはずだったのでそれ程悔いのない人生だったのではないでしょうか?この本読むまで江藤新平 佐賀の乱おこした唯の権力欲の強い男かと思ってましたが、筋の通ったなかなかの男だったんだなあ。

    この本読んで 明治の初期の混乱期 大久保利通が新国家を作る上で現実を冷静に視て、原理原則にとらわれず、批判を恐れず信念に従って行動したのが江藤新平を通して逆に鮮明に感じられました。幕末の混乱をくぐり抜けた大久保と、佐賀のハズレで活きるのに全力を注ぐことしかできなかった江藤のこれも運命だったんでしょう。

    司馬遼太郎を通して幕末から明治

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    2021年01月11日
  • 新史 太閤記(上)

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    おれはこの世で立つ何物も持ちあわせておらぬ。金も門地も。せめて律義でなければ人は相手にすまい。

    いやはこの世は、いわば長い狂言の場ではありますまいか。

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    2021年01月05日
  • 覇王の家(上)

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    家康の凄さを改めて感じることができる作品。
    信長に対して、この行動がどのような影響を与えるか等を常に考えていた様子が伝わってきた。
    おもしろくて一気に読んでしまった。

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    2021年01月03日
  • 功名が辻(四)

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    真面目さだけが取り柄のパッとしない一豊が、妻の才女・千代に導かれながら戦国時代を生き抜き、土佐藩主に成り上がるまでの物語。
    男の自分としては、不器用にもひたむきに立身を目指す一豊の生きさまに共感。
    一方で、千代の眩しいほどの才覚に、時に感動しつつ時にイラッとするのも自分が男だからか。

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    2021年01月03日
  • 対談 中国を考える

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    近代史において、特に日清戦争を象徴的に、なぜ、日本は近代化に成功したのか?清を凌駕することができたのか?中国の当時の状況と比較しつつ、考えてみることは興味深い。
    当然のことながら、これは長い歴史の中の一過性の状況にあり、そこから両国がどのように変わっていったのかを知ることも重要。

    以下抜粋
    ・日本的なものだろうとわれわれが思っているもので、実は中国がもとだというものがいっぱいあるわけですよ。
    政治思想として、よく国粋主義的なことを言う人がいますけど、だいたい朱子学みたいなことでしょう。それ以前にはさかのぼらない。本居宣長を政治思想にしようとしてもなかなかなりにくい。朱子学だったら、南宋の思想

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    2020年12月27日
  • 関ヶ原(中)

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    面白くなってきました。細川ガラシャさんのエピソードはつい最近に歴史ヒストリアでも観たなあ。山内一豊の二度のラッキーなエピソードも面白い。小山の軍議に大小名が一人、また一人と…そして彼らのプロフィールが紹介される。

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    2020年12月24日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ネタバレ

    項羽の死をエンディングとするために、随所に各登場人物の後日談を織り込む構成になっていたんだなあ。
    漢の為に尽力した者が政争に巻き込まれて、死んでいくのも現代と変わりなく。。。

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    2020年12月24日
  • 歴史を紀行する

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    その土地が持つ歴史的背景と、その人の性格や思考を結びつけて考えるのがこんなにも面白いとは。
    歴史への興味が一層湧いたとともに、日本各地に足を運びたくなった。

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    2020年12月17日