司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 5

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    司馬遼太郎 「 街道をゆく モンゴル紀行 」新潟から 旧ソ連のハバロフスク、アムール川、イルクーツクを経て、モンゴルのウランバートル、ゴビ草原を巡る紀行


    生えっぱなしの草により生きるモンゴルの遊牧者と 草地を田畑に変えて生きる中国の農耕者の生き方の違いが、中国文明を受け入れないモンゴルと 異民族を野蛮と蔑む中国の長年の争いになっていることが読みとれる


    モンゴルは中国を嫌い、長年にわたる中国との関係を断つため、旧ソ連との関係を深め社会主義国化したが、旧ソ連は モンゴルの世界的英雄チンギスハンを侵略者として憎み、モンゴルではチンギスハンはタブーとされているという複雑な関係


    草の匂いにモンゴルの自然の雄大さ、美しさを感じたエピソードは 小説的な感動を覚えた〜「よその国の草は匂わない〜うその草のようだ」


    「極端な愛国主義と盲目的な民主主義を排する」というモンゴル憲法は今も存在するのだろうか。名言だと思う


    「街道をゆく」シリーズは 著者のコミュニケーション能力の高さを随所に感じる。その国の歴史や文化の中に 日本人である自分を 受身的に置きながら、会話している感じ






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    2021年11月13日
  • 燃えよ剣

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    半分行かないうちから倒幕派に追い風みたいな感じになってきて新撰組に分が悪い。
    「歴史というものは変転していく。そのなかで、万世に易(かわ)らざるものは、その時代その時代に節義を守った男の名だ。」と近藤に語った信条を貫き通し散っていいく。最期のほうは涙涙ですね。

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    2021年11月12日
  • 翔ぶが如く(一)

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    西南戦争の物語。全10巻なので導入の導入という感じ。

    日本の近代史は、明治維新という輝かしい改革に始まり、太平洋戦争の敗北という悲劇的結末に終わる。

    生命は生まれた時に死も内包しているというが、大日本帝国にしてもそうだろう。

    西欧列強に伍さんと近代化を目指すことは是としても、アジアへの進出は後世では侵略として語られることになってしまっている。

    現代の価値観で裁くことは愚かだが、それでも別の方法があったのではないか。

    それを成さんとしたのが西郷隆盛だったのである。

    ・・・と、大袈裟かもしれないが、私はこのように読んでいる。続きが楽しみ。

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    2021年11月08日
  • 世に棲む日日(四)

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    最後までひたすらに激しい嵐のような展開。史実に基付く小説とは思えない... 最終巻まで来ると、吉田松陰、高杉晋作という夭逝の、刹那の流れ星的な存在であった二人の役割の違いというものが鮮明に現れます。時代背景や年齢感覚の違いはあれど、彼らがそれぞれ28年くらいの人生の中で成し遂げたことの大きさにただただ呆然とするばかりです。

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    2021年11月03日
  • 世に棲む日日(三)

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    「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」とはよく言ったもので、高杉晋作という人物の"狂"が本格的に発現し始める本巻。激動に"身を投じる"ではなく、激動を"作り出す"のが、この人物の役割だったことがよく分かります。

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    2021年11月03日
  • 燃えよ剣

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     新選組という無頼の組織を、鋼の掟と剣術の強さで以て、のし上がらせた男の手腕とその苛烈な生涯が書かれた作品。
     しかしながら、ただ苛烈なだけでなく、沖田やお雪との会話の中では人間味のある可愛いところが覗くので、土方歳三という男がどこまでも人間臭く魅力的に感じられる。幕末に、徹頭徹尾喧嘩屋として生きた男のロマンが感じられてとてもよかった。

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    2021年10月30日
  • 世に棲む日日(一)

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    吉田松陰の生い立ちと書生時代が描かれる第1巻。
    描かれるのは、幕末の嵐が吹き荒れ始めるよりも少し前の時代。吉田松陰という人間がどうやって形作られたのか、そして黒船来航をはじめとした時代のうねりの中で彼が何を考えどう動いたのかが詳述されます。
    全体的に『燃えよ剣』のような劇的な展開には乏しいけれど、次巻に迷わず手が伸びます。

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    2021年10月24日
  • 峠(上)

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    登場人物が多く、情景が変わっていくので読むのに骨が折れるが、面白い。
    倒幕寸前の時代に、日本を周遊して知識を得ている河井継之助。女郎を愛し、何でも思ったことはすぐ行動し、好きなことはとことん突き詰めるタイプのかなり独特な人物だが、こんな人だったからこそ、激動の時代に藩主に助言できたのだろうと思った。
    でも、この人の助言を聞こうと思わせる背景(父や義兄の活躍?)がすごいなあと思った。
    すごい人の裏にはそれを支えたすごい人がいたのかもしれない。

    初めはよくわからなかったが、読んでいくうちに面白くなっていく。

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    2021年10月23日
  • 人斬り以蔵

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    いろいろな時代のいろいろな人に焦点を当てていて、おもしろい。その人となりが、鮮明に思い浮かぶ。

    他の司馬遼太郎作品も読んでみようと思う。

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    2021年10月14日
  • 坂の上の雲(三)

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    東郷平八郎さんが何をしたか全然知らなかったが、これを読んで東郷さんのことをよく知れた。
    正岡子規さんが死んでしまって悲しい。
    正岡子規さんの事をよく知りたい。

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    2021年10月05日
  • 燃えよ剣

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    映画化されるということで再読。
    土方歳三の生涯。
    京都へ行くまでは、クズ野郎!!
    鳥羽伏見の戦い以降は、結末を知ってるだけにシンドイ。
    お雪さんとのエピソードはほっこり。
    岡田くんの演じる土方に期待! 

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    2021年10月03日
  • 街道をゆく 38

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    コロナ禍が開けたら旅行に行こうと思っていたが、そのための予習になった。オホーツクの歴史や文化は奥深く、本州とは大きく異なる。それに自然が雄太。早く旅したい。

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    2021年10月03日
  • 燃えよ剣

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    時代の流れに翻弄されず、自分の信念を貫き通した喧嘩師、新選組副長土方歳三。「喧嘩が自分の道」と、鬼と化しひたむきに生きる姿のイメージが強いが、羞恥癖があり、下手な俳句づくりに熱中するといった一面を持ち合わせており、すっかり魅了された。また戦いの連続で緊張感漂う中、愛嬌ある天真爛漫な沖田総司とのやりとりには、束の間の癒しを感じた。面白かった。

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    2021年09月25日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    空海の話だけではなく最澄との関わりとかへえ〜と思いながら読み進んだ。お二人とも歴史に名を残すだけあってクセのある方だったようで。物語の形式ではないので、ドラマティックな描写とか省かれていたため読みやすかった。

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    2021年09月11日
  • 新選組血風録 新装版

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    これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。

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    2021年09月07日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    ★4.5
    司馬遼太郎氏の想像も混じえて描かれた空海は、非常に人間くさい。密教を分かりやすいように説明してある。上巻は、青竜寺の恵果を訪れるところまで。

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    2021年09月07日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    これまで歴史小説が苦手で敬遠していた司馬遼太郎さんの本を読む。面白いじゃないか…!思っていたよりずっと言葉がわかりやすく、軽妙な語り口、新撰組隊士たちの人間模様がとても鮮やかに描かれている。

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    2021年09月07日
  • ひとびとの跫音 上

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    正岡子規の周辺とその子孫にあたる方々のファミリーヒストリー。著者の見つめる視点が愛情に溢れ、ひとつひとつの表現が味わい深い。

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    2021年09月05日
  • 関ヶ原(中)

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    西軍の三成と東軍の家康。どちらにつくのかという各人の思惑が交差する。
    ただ考えているのは、自身の利と家名のことばかり。それは現代の政治家にも通じるところがあり、とても滑稽に感じる。
    そんな中、いよいよ三成が挙兵。
    決戦の下巻へ。

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    2021年09月01日
  • 新装版 歳月(下)

    購入済み

    真の主人公は

    上巻より遥かに緊迫度を増した話が続いている下巻である。内務卿大久保利通の政治家ぶり悪人ぶりが見事に描かれている。この作品の主人公は一見 江藤新平のようであるが、真の主人公は大久保利通である。
    大久保利通の狙いであった「見せしめとして江藤新平を死刑にして士族の反乱を抑える。」という目的は達成できたのだろうか?この後、士族の反乱は神風連の乱 秋月の乱 萩の乱 と続き、西南戦争へつながってゆくのだが。小説としての魅力はやはり描いている人物の魅力の違いだろうか、「翔ぶが如く」よりは劣ってしまうのはやむを得ない。

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    2021年09月01日