司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 国盗り物語(一)

    Posted by ブクログ

    松浪庄九郎の成り上がり劇!油商人から美濃一国を
    治めていく手腕が痛快。結構色めいたシーンがあり、それも含めて楽しめました。

    0
    2020年08月31日
  • 新史 太閤記(上)

    Posted by ブクログ

    ここのところ、どんどん司馬遼太郎ワールドへのめり込んでいく気がする、現代の歴史ドラマや小説は、視聴率やベストセラー狙いで、感動や涙を誘う演出・脚本ストーリーを盛っているような気がしてならない、しかし、この太閤記もそうであるが時代背景を元に淡々と進行していくようであるが著者の想いが伝わってくる、飾りすぎず、商売が原点でなく、とことん人物や時代に拘った作風が最近心地よく感じてしまう。

    0
    2020年08月25日
  • 坂の上の雲(四)

    Posted by ブクログ

    日露戦争開戦。

    日本・ロシア双方に将軍の器のない人物が指揮を執ってしまい多数の死者を出していく。

    戦記なのに少しおかしみを感じてしまうのは不謹慎か。

    0
    2020年08月24日
  • 竜馬がゆく(七)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の長編時代小説の7巻目

    長州と幕府の戦いを終えた海援隊,戦には勝ったもののお金に困窮するところから始まる.龍馬の人望と展望でまさかの土佐藩と手を組み,時代の活路を見出そうとする.

    あくまで日本にとっての未来を考えて動く姿は周りに理解されないかもしれないが,本当にかっこいいと思った.芯のある人なのだなと今作でも感じた.一方で中岡慎太郎も行動家で「足で稼ぐ」ように各地各所へ赴き説きまわり,政治を動かす姿も感動した.

    7作にもなると明治維新で活躍する偉人が続々と登場するのも印象に残った.学校で習う歴史の明治の偉人も江戸末期に坂本龍馬と接触・影響を受けて世を動かしたところが面白い.

    0
    2020年08月23日
  • 新史 太閤記(上)

    Posted by ブクログ

    藤吉郎という男の不思議。戦や殺人を好まない男が戦国時代に生まれ、なんなら商人ではなく武士を志し、これまでにモデルのない武将となる不思議。人を機能として見ることしかしない破格の武将に見いだされる不思議。これでは誰が語り部であってもファンタジーを語りたくなるだろうが、そこは司馬遼太郎が極力史料をもとに中立に描く。その答えがここで描かれている「誠実な人たらし」という人物像だ。権謀詐術を駆使しながらも、なぜか他人から好かれた男だったのが、やはり、人を傷つけたりすることが嫌いな男だからだ、という作者の視点が優しい。

    0
    2020年08月22日
  • 国盗り物語(一)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎が描く戦国の世と私が価値観を同じくしているとは、決して言えないが、面白い。ひとまとめに言うと、仏教の教理を言い散らして、スムーズな対話が交わされるなどというのが私には疑問で、僧侶ならともかく、庶民がそういう会話に進んで加わったという設定は不自然に感じた。また、当時の武士として当然であろうが、一夫多妻の実際の状況はあまり好感が持てるものではない。しかし、決闘や合戦や主従のやり取りは、私が堅物なためか、血が騒ぐように爽快な気持ちだった。読む中で、斎藤道三と自分を比べてしまうが、そもそもからして、筋骨隆々たる道三には体は及ぶべくもなく、強烈な自信もない。この頃思うのが風狂と言われた芭蕉に影

    0
    2020年08月21日
  • 世に棲む日日(一)

    Posted by ブクログ

    以前読んだときはただ高杉は直感的行動的な人で、短い人生を駆け抜けたという印象があったが、今回は、駆け抜けなければいけなかったというような何か悲しい側面もあるのではと思うようになった。松陰との対比、身分への葛藤や父への想いなど。
    龍馬と並んで、その人間性や考えに共感できる人物。

    0
    2020年08月20日
  • 項羽と劉邦(下)

    Posted by ブクログ

    項羽は、劉邦に負けたのではない。
    天に負けたのだった。

    紀元前2世紀といえば、ローマではスキピオとハンニバルが争っていたころである。
    ここの歴史も読み応えがあるし、もちろん項羽と劉邦も読み応えがある。
    なんと言ってもそれらの歴史が残されているというところにも特筆するべきだと思う。

    0
    2020年08月17日
  • ビジネスエリートの新論語

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎こと、福田定一のサラリーマンエッセイ。
    前半は箴言を交えた皮肉含みのユーモアにニヤリ。
    後半の市井にそっとさく老サラリーマンの物語りにはぐっとくるはず。ナンバーワンにもオンリーワンにもならなくていい。それも生であろう。

    0
    2020年08月17日
  • 酔って候

    Posted by ブクログ

    山内容堂、島津久光、伊達宗城、鍋島閑叟の伝記短編集。「養子大名」の観点は新鮮。宇和島から人工衛星を打ち上げるという発想も面白い。

    0
    2020年08月16日
  • 新史 太閤記(下)

    Posted by ブクログ

    人生を狂言の如く、強く生き抜いた秀吉。
    出生の卑しさを物ともせず、出世の道を一人の努力と才能とセンスで切り開き、日本一の栄華を極めた者の心の光と影を、筆者は優しさで包み込むようにして描いていた。文末の辞世の句が胸に染みる。

    露と置き露と消えぬる我が身かな
           浪華のことは夢のまた夢

    0
    2020年08月11日
  • 功名が辻(四)

    Posted by ブクログ

    山内一豊と千代の一代記。

    山内一豊(伊右衛門)は千代の作品である

    という軸に貫かれた作品。司馬遼太郎が描く主人公に共通する快活さや明晰や、人間的魅力は伊右衛門ではなくどちらかというと千代にそれが見いだされている。

    出世や功名、その前提としての主人との関係というものを当時の武士、武将がどのように捉えていたか(江戸時代以降のいわゆる忠義や礼節重視のあり方ではない)ということを繰り返し描いてくれるのですが、こういう当日の「普通の感覚」的なものは、時代をつくった英雄による物語では描きにくいし、想像しにくいわけです。伊右衛門という一人の特別の才のない武士の目線で語られるからこそ、家を興すことに対す

    0
    2020年08月04日
  • 竜馬がゆく(六)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の長編時代小説の6巻目

    ついに歴史でも最も有名な薩長同盟を結ぶ.自分は知らなかったが,そこにいたるまでの薩長の対立を貿易を使うことで見事に和らげ,締結にたどり着けたことに司馬遼太郎の描写によってありありと伝わった.また,同盟を結んだ後にすぐに政府から命を狙われ,命からがらにげのびたことを知り,その強靭な肉体と運に坂本龍馬の時代の人だったということがよくわかった.脚色をかなり強くしたのではないかと思ってしまうが凡そは本当なのだろう.

    一方で自分の会社である亀山社中が戦にも参加し,長州藩の存亡の一助となったことも今作の読みどころであり,剣術で培われたかどうかはわからない海戦術を駆使し

    0
    2020年08月02日
  • 竜馬がゆく(三)

    Posted by ブクログ

    だんだんと竜馬のやりたいことの地盤が固まりつつある気運が見られて読んでて面白かった。人生を芝居に例え、ただ一つ役者と違うのは人生は自分で舞台も作るっと言ったシーンは感嘆した。早く続きが読みたい
    あとおたず様はどうなるの、笑

    0
    2020年07月31日
  • 竜馬がゆく(七)

    Posted by ブクログ

    物語はいよいよ佳境へ。真に動き出した竜馬。この先、どんな描き方をされるのか。楽しみだ。

    物事には時というものがある。
    早すぎても遅すぎてもダメだ。

    0
    2020年07月27日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

    Posted by ブクログ

    良い。
    流石、司馬遼太郎。綿密な調査。
    身近な地域が出て来て、かつてあった出来事を想像するみた。
    戦国時代に私欲乏しかった黒田官兵衛、カッコいい。播磨の人らしい。

    0
    2020年09月01日
  • 国盗り物語(一)

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い

    エンタメとしての面白さもあり、歴史が学べ、人生観も身につく

    どこが司馬遼太郎の作った虚構か、歴史的事実かわからない

    それをまた調べるために、司馬遼太郎と歴史の沼にはまっていく

    0
    2020年07月22日
  • 新装版 軍師二人

    購入済み

    さすがは司馬遼太郎

    司馬先生のてにかかるとよく知る真田幸村でもここまで面白くまた歴史的真実が学べるのだろう。是非ともNHKには読ませたい本だ。

    0
    2020年07月19日
  • 関ヶ原(中)

    Posted by ブクログ

    今回も馴染みのある人物たちが登場してくれた
    鬼島津とか山内一豊とか本田忠勝の娘とか真田幸村とか、、、
    小早川はあんまり好きではない笑

    0
    2020年07月14日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

    購入済み

    新聞の時とは異なる一興

    この小説は子供の頃新聞の連載小説として読んでいたが、大人になってまとまった小説として読むとさらなる愉悦と欣喜がわいてくるほど面白くなった。黒田官兵衛の描写は上手だ。信仰面までは深く踏み込んでいないようなのが唯一遺憾であった

    0
    2020年06月28日