司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(一)

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    ネタバレ

    p.194-195
    かれは一方では自分のつくった明治政府を愛さざるをえない立場にあり、一方では没落士族への際限ない同情に身をもだえさせなければならない。矛盾であった。

    矛盾を抱えたまま、西郷隆盛はどのような道を歩んで行くのか…。残り9巻。ゆっくり楽しんでいこうと思います。

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    2020年02月06日
  • この国のかたち(三)

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    毎回、多岐にわたる一つのテーマについて詳しく出自などを掘り下げていかれるのだが、これが大変勉強になり、かつ面白い。個人的には、甲冑についての記述が、初めて知ることだったため余計に入り込んで読めた。

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    2020年01月31日
  • 新選組血風録 新装版

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    燃えよ剣を読んですぐに
    手に取った一冊。

    いろんな角度から新撰組を見ることができて
    とても面白かった。
    時系列通りではないので、各話があちらこちらで少しずつ交わり、『あれ、あのときの!』と行きつ戻りつ読み進めました。
    土方サイドからの燃えよ剣もよかったけれど、
    こちらを読んで、あの時代を生きた人々が少しだけ身近に感じられました。

    2020.01.28

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    2020年01月28日
  • 項羽と劉邦(中)

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    ようやく劉邦を中心に話が回りだし、小説としては盛り上がってきた…が、劉邦は良いとこあったか?と思うほどの活躍(がないぶり)。ちょこちょこ「寛容さだけが取り柄」みたいな話が出てくるのが面白い。ここからどうやって項羽を倒して漢の皇帝となるのか、引き続き下巻が楽しみ。

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    2020年01月21日
  • 菜の花の沖(六)

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    ネタバレ

    ついに読み終えてしまいました。
    故郷に足を踏み入れたいがために言語習得に
    熱を入れ、相手側からくる不条理には
    敢然と立ち向かった嘉兵衛。

    それはひとえに幼い時の経験が
    ものを言ったのだと思いますね。
    そうでなければここまで「庶民」としては活躍しませんもの。

    そのひたむきな心は当初は嘉兵衛たちに好意を
    持っていなかったものさえも変えてしまいました。
    (その後のほかの日本人の漂流時は
    その人は厚遇で彼らを救います)

    そして、すべてが終わった後の
    言葉のやり取り…
    間とかもうね、グッとくるものがありましたよ。

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    2020年01月19日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    膨張していく織田信長勢力圏。
    いよいよクライマックスへ。
    どんな場面でも涼やかな黒田官兵衛がカッコイイ。

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    2020年01月15日
  • この国のかたち(二)

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    国に入ってはまずその法を聞く。

    あとがきに司馬遼太郎さんも書いておられるが、古くからの日本の習俗、慣習あるいは行動の基本的な型をその大小なく書き連ねてあり、読むごとに日本の輪郭が浮かび上がってくるように思う。

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    2020年01月15日
  • 功名が辻(一)

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    10年ほど前に大河ドラマで放送されていたのを始めて知った。やはりNHKは豪華キャストで、顔ぶれをしみじみ見てしまった。
    父が高知の生まれで、曽祖父が盆暮れの挨拶に侍屋敷(武家屋敷)に行っていたと聞かされていたそうで、祖父は庭になっていた「うちむらさき」(文旦)を貰って帰ってくるのが楽しみだったという話をきいた。上士に仕えた下級武士だったようで、私も高知で生まれた。祖父が絵本を読んでくれたことを覚えているが、私が物心ついた頃になくなったそうだ。母の話では刀剣類があったが戦時中に武器になったといっていた。美しい糸かがりの鞠や人形があった。父が遅く生まれた一人っ子で高知にいる父方の親戚は少なくなった

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    2020年01月13日
  • 項羽と劉邦(上)

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    漫画『キングダム』のその後の話(もちろん、どちらもそういう想定で書かれたものではないですが)。

    始皇帝=嬴政の晩年の話から始まり、嬴政が!蒙恬が!あんなことになっちゃうなんて!というのはショックでした。。

    良くも悪くも色々なリーダーが出てきてとても勉強になります。中巻以降も楽しみです。

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    2020年01月10日
  • ロシアについて 北方の原形

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    10日ほど前、インフルエンザに罹患。もともと、4歳の娘がインフルでした。一方こっちは風邪が酷かった。保育所に復帰する為の治癒証明を貰いに行った小児科で、「一応自分も」と、検査したところ、陽性。(ちなみにその小児科は、人に薦められて行きつけにしているのですが、大変に優秀で親切です。堪らず大人も行きつけにしてしまっているくらい。東横線横浜よりゾーンの方は是非お薦め)
     早期発見のおかげか、あまり高熱が出ず、暢気な療養でした。インフル休暇のお陰で、「しばらくは仕事が慌ただしくないのでゆっくり読書もできるな」、と色々考え「カラマーゾフの兄弟」の再読を年末年始の楽しみにすることに。長らく買ったまま手を触

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    2020年01月07日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    備中高松城の講和までの流れについて,実はよく理解してなかったことも判明。安国寺恵瓊の立ち位置についての解釈も興味深かった。
    残りのページ数でどこをどうやるのか心配してたら,こう終わるのか。あくまで播磨灘物語なんだな。

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    2020年01月06日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    荒木村重の逃亡についての描写は,なんとなくだが司馬さんの理解が正しいように思う。司馬さんも描ききれてないようにも読めたが。

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    2020年01月06日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    播磨の状況,というのが実はよく分かってなかったことを認識した。
    山陽道がどこをどう通ってて,どこが宿場町だったのかすら理解してない自分がいる。

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    2020年01月06日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    前半は筆者が戦車部隊にいた頃の回想、後半は調べた歴史に関する内容など。歴史に触れた編の時代や場所はまちまちで、雑記帳とあるとおり本になるまでには至らなかったものと思われる。下調べの結果をまとめているだけあり、それぞれ短編ながら面白い。
    何となく文章からは好きだからやってるような印象を受けた。

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    2020年01月05日
  • 菜の花の沖(五)

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    ネタバレ

    一応言っておきましょう。
    本編はないといっても過言ではありません。
    もう一度言いましょう、本編はほぼほぼありません。

    その代わり、ロシアに関してのこれでもかという解説が
    でてきます。
    要するに、北の地は漁業資源としても
    稀有だったわけでして、そこで二国間が考えの相違により
    拿捕合戦になったのは必然だったのだと思います。

    しかしながら利潤ばかり追求すると本当に
    ロクなことがないものです。
    同乗者に一人いたみたいですよ。
    ただし…途中で亡くなったようですが。

    そのあとの拿捕事件に関しても
    なんか名前だけは聞いたことがありますね。
    なんか考えさせられるものがありますね。
    言語が違う、文化が違う

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    2020年01月04日
  • 世に棲む日日(二)

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    本書を読むまで詳しく知らなかった吉田松陰。
    漠然と政治結社のような印象を持っていた松下村塾は全然違うものだったし、切れ者と思っていた松蔭は究極なまでに無邪気だったし、またその最後も実にあっけなかったり。
    この先どこかで長州の歴史に触れる機会があった時に、これらを知っていると知らないでは大違い。
    まだまだ読まなければいけない本がたくさんあると痛感しています。

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    2019年12月29日
  • 菜の花の沖(四)

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    ネタバレ

    歴史背景紹介が少々多めとなっています。
    なので嘉兵衛の生きざまを追いかけたい人にとっては
    少々退屈に感じてしまうかもしれません。

    もっとも個人的な意見ですが
    ある程度解説が入ってくれた方が
    助かる身でもありますので
    程よい一休みという具合に楽しめました。

    ついぞ嘉兵衛はいわゆる幕府にかかわることになります。
    それは嘉兵衛が従来関わってきた
    商売とは勝手が違うものとなることを
    意味してきます。

    本来は深入りするつもりはなかったのでしょうが
    彼にはあくなきほどの好奇心と情熱があります。
    抗うことはできなかったのではないでしょうか。

    ついぞ北へと本格的に舵を切っていく嘉兵衛
    これからどう繁栄

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    2019年12月14日
  • 峠(中)

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    いよいよ物語が動き出す
    動乱の時代が幕を開ける中、継之助も藩のため立ち上がる

    しかし、作中でも言われているように、継之助ほど先を見通し、日本の行く末を読める男が、自らの藩のためだけにその能力を振るうこと、惜しいと感じた

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    2019年11月28日
  • 夏草の賦(上)

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    土佐の国から四国制覇を目指した戦国武将、長宗我部元親が主人公。若き彼は武将としての自信に乏しく、誰よりも臆病だった。が、その短所が戦への慎重さをもたらし工夫を欠かさず、戦前の外交を重視した。戦の勝敗はその前の準備で決まることを彼は十分に知っていた。

    しかも、元親が気にするのは目の前の対戦武将だけではない。四国から遠く離れた織田信長に目をつけ、その配下の明智光秀のそのまた配下武将から嫁を取り、それをきっかけにして織田家の威を武器にする。

    そんな元親の苦労が実り、長宗我部家は領土を拡大。元親は四国を統一し、その勢いで天下統一の候補者として台頭することを夢想する。が、織田信長もまた元親を利用して

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    2019年11月13日
  • 新装版 アームストロング砲

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    幕末という時代に翻弄された名も残らぬ人々の物語。京での動乱に巻き込まれて命を落とすもの、佐賀藩の洋式軍備に命を削り発狂してしまうもの。必死に生きた人々の息吹を感じながら、暗い時代も感じる悲しさ。先に不安を抱きながらも、明日はよくなるのではと必死に生きたのだろうと感じ、不安がそこまでない現代の有難さを感じつつも、日々を大切に生きる大切さを感じた。

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    2019年11月06日