司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 40

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    読んでから行ったわたし、もちろん観光旅行

    司馬さんの『台湾紀行』が書かれたのは1990年代だけれども
    内容はちっとも古びていない
    その通りな印象で

    司馬さんのテーマ「国家とはなにか」を
    いかほどか理解したか、おこがましいが
    興味深い島(国)であった
    日本と国交がないことになっているのに交流がある国

    異国情緒のただよう母の思い出話で懐かしい島
    母方の祖父 が海軍人で、軍艦に寄港地になり
    母は小学生時代を過ごした
    バナナが食べ放題の話、牛に追いかけられた話

    このたび「新竹」のビーフンが台湾の名産と知り
    そういえば母の作るビーフンは美味しかったなあと思いだし
    間接センチメンタル

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    2020年06月16日
  • 竜馬がゆく(五)

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    司馬遼太郎の長編時代小説の5巻目

    幕末の暗いところが印象的であった.
    特に池田屋事件・蛤御門の変がこの巻で触れられるが、幕末志士の想いを果たせずして命を落とす姿がとても悲痛であった.

    長州藩はこれを機に佐幕論が中心となり、薩摩藩は西郷隆盛が幕府のフィクサーとなり激動という言葉に拍車がかかったように思えた.

    竜馬自体も神戸海軍操練所を解体することとなり、株式会社を作る転機となった.各々の幕末志士が世を変えるためにあれやこれや画策する姿、大志を抱いて行動に移す姿に自分もそうできるか?できているかを思わず自問したくなった.おそらく文字通り命懸けで事をなすことはまずないと思うがそれくらいの鬼気迫

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    2020年06月14日
  • 義経(下)

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    ネタバレ

    「国盗り物語」から司馬遼太郎さんの作品を読み始め、二作目です。
    相変わらず、作者の知識量のすごさに圧倒されます。

    日本史史上で珍しい「騎馬隊」を用いた武将で、とってもかっこいいです。そして、愛されるキャラクターでもあります。それ故に、頼朝に追われることになるのですが、、、
    義経の結末は有名なだけに、読み進めていくことが少し辛くなっていきました。

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    2020年06月13日
  • 世に棲む日日(四)

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    前半が吉田松陰、後半が高杉晋作。
    人は艱難を共にすることはできるが、富貴を共にすることはできない。
    面白くこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり

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    2020年06月10日
  • 国盗り物語(三)

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    斎藤道三が第3巻で最期を遂げた後は、信長と明智光秀がバトンを引き継ぐ。光秀の生涯は不明な時代もあり、大河ドラマ「麒麟がくる」とは異なっている部分が多いのも仕方がないところ。司馬遼太郎の本は面白く、多くの日本人の歴史認識に影響を与えていることを実感する。第4巻での、信長と光秀のやりとりが楽しみ。
    「麒麟がくる」では、信長に重大な影響を与える人物として濃姫の存在が大きくなっており、川口春奈が好演している。これまで大河ドラマの中で様々な女優が濃姫を演じてきたが、「徳川家康」の藤真利子以来の存在感を示している。彼女の活躍にも期待しているが、コロナで収録ができず、しばらく放映が休止されるのがもどかしい。

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    2020年10月26日
  • 竜馬がゆく(五)

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    ネタバレ

    京都で二つの雄藩が対立を深め、ついに禁門の変が勃発。長州や薩摩に視点うつし物語がすすみ、竜馬の活躍は少なく、気づけば海軍塾は解散の憂き目に。師と作り上げた日本初の私設海軍は道半ばで夢破れた。しかし、西郷との出会いでまた明暗を思いついた竜馬。株式会社設立を目指して薩摩と手を組むことに。薩摩の中心、西郷は軍の指揮に、外交に、東奔西走中。

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    2020年06月07日
  • ビジネスエリートの新論語

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    司馬遼太郎氏の本といえば、僕の中では歴史小説
    しかし、この本は、普通のビジネス書、サラリーマンたるや、何なのかを明快に書いてる本。
    サラリーマンとして、戦後の感覚は今でも通じるものであった!

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    2020年06月07日
  • 世に棲む日日(四)

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    『坂の上の雲』でも同様の趣旨のことを言っているが、司馬遼太郎の、いわゆる「偉人」たちを特別視しつつも、もしその人たちがいなくても他の誰かが同じ役割を担ってたっていう考え方が好き。

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    2020年06月06日
  • 殉死

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    児玉源太郎によれば軍人の頭脳は柔軟でなければならず、新しい現象に対して幼児のように新鮮な目を持たねばならない
    将器というのは教育によるものではなく、ついにはうまれついての才能によるものであろうか
    軍人というのはいったん腰をすえた作戦観念や地理的場所から容易に抜けだすことができない職業人

    私は、児玉源太郎将軍が好きです。

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    2020年05月24日
  • 坂の上の雲(六)

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    黒溝台会戦の日本の体たらく、グリッペンベルグの意気地ない退却、ロジェストウェンスキーの無謀な大航海、運気もあがらずまとまりのない日本陸軍。どちらも悲惨な精神状況下で戦い続ける日本とロシアにおいて、日本を勝利に至らしめた要因は国民のナショナリズムの強さの違いではないかと感じる一冊。情報が入ってこないにしろ、文句を言わずに天皇・軍部を信用する日本人の国民性はある種、天皇を神格化したからこそ生まれたのではないか、と思う。それが、昭和の第二次世界大戦の大敗につながってしまうのだが、当時のロシアにはぎりぎり通用したようだ。

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    2020年05月23日
  • 竜馬がゆく(四)

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    ネタバレ

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    ついに私塾の海運学校を設立、船も手に入れた竜馬。一方、京で新撰組が活躍、長州藩が薩摩の策略で後退。その影響を受けて、土佐勤王党までもが容堂の手で崩された。最後まで理想に生きた武市と、勝を師に開国攘夷思想を学ぶ竜馬。船での移動が定着し始めた。

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    2020年05月17日
  • 新装版 アームストロング砲

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    司馬先生の長編にありがちな、時代や地域についてのレクチャーの反復(あれはあれで良いんですが)が省略されており、テンポよく読める短編集です。
    『倉敷の若旦那』は実話とは思えないほど荒唐無稽な男の話し。これはぜひ長編に仕上げてほしかった。

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    2020年05月17日
  • 胡蝶の夢(三)

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    文久2年(1862年)ポンペは日本を去った。松本良順もその年西洋医学所(東京大学医学部の前身)へ移る。着任早々今までの学制を廃止し長崎医学伝習所の制度をそのまま持ち込んだために守旧派の伊東玄朴によって追い詰められていた。しかしある失態から玄朴が罷免されため良順の西洋医学所は玄朴の拘束から解放された。
     元治元年(1864年)孝明天皇が将軍家茂、一橋慶喜、その他公卿、大名たちを小御所にあつめ、「横浜を鎖港するように」という詔勅を発した。良順も奥医師として慶喜に従い京都に滞在している。この間面識のあった新撰組詰所の衛生指導や隊士の健康診断をしている。
     慶応2年(1966年)第二次長州征伐において

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    2020年05月17日
  • 国盗り物語(二)

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    戦国時代に油商人から大名にのし上がった斎藤道三が主人公。第2巻では、美濃を手中に収めるまでの過程が、面白おかしく描かれている。国を盗んだというよりも、人の心を盗んだ結果と言えるだろう。新しい戦法を導入して、戦に強かったことも魅力である。大河ドラマ「麒麟がくる」とは異なった部分もあるのが気になるが、この本が出版された後にもいろいろな歴史的な書物が発見されているので、仕方がないところかもしれない。いよいよ信長も登場してきて、ますます楽しみである。 
    コロナで外出ができない中で、親しい友人が突然亡くなった。葬儀にも参列できず、喪失感がつのる。もっと一緒に酒をのみ、ゴルフをすればよかったと、今更ながら

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    2020年05月16日
  • 胡蝶の夢(二)

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    1857年(安政4年)長崎海軍伝習所でポンペは松本良順、伊之助ら14名の学生に医学の講義を始めた。
     安政5年咸臨丸で勝海舟を船長格として練習航海のため薩摩を訪れ島津斉彬と会う。
     この年コレラが日本国中を震撼させた。良順も罹患するが一命を取り留める。
     安政6年長崎海軍伝習所は突如廃止となり海軍教育も医学教育もやめる命令がでたが井伊直弼の機転のより医学教育は廃止を免れる。
     コレラ騒動の年からポンペと良順は病院建設に奔走する。「オランダの市民社会から成立した病院は病人を病人として見る。原則として病人の身分の高下や貧富は病院の門を入ればいっさいその優性、劣性の効力を失う。」身分制を基本的に成り

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    2020年05月15日
  • 燃えよ剣

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    最近では組織論としても引用される事の多い本作。その観点ももって読んでみたものの、圧倒的な時代感の違いをどう処理すべきか。。呆気なく人が殺められ生き残ったものが正当化される世界そのものが浮世離れしているのだから。
    あまり妙な付加価値を求めずに、痛快時代劇としては、もちろん最高。


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    2020年05月09日
  • 酔って候

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    司馬遼太郎さんの幕末短編集
    収録作品
    ①酔って候 
    土佐藩の山内豊信を主人公
    ②きつね馬
    薩摩藩島津久光が主人公で、倒幕論者でなかったにもかかわらず、下級藩士の急進的な運動により討幕維新に向かわらざるを得なかった。「酔って候」と同じく『翔ぶが如く』原作の一部になった。
    ③伊達の黒船
    宇和島藩の伊達宗城と、彼に命じられて蒸気船を開発した前原巧山(嘉蔵)を描いた。1977年の大河ドラマ『花神』の原作のひとつ。
    ④肥前の妖怪
    近代化に邁進する肥前藩の鍋島直正を描く。

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    2020年05月05日
  • 新装版 歳月(上)

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    「三国一の何々」という「三国」とは(近隣国では)
    「唐天竺(中国インド)」と日本の中で一番だということで
    「韓」というものがふくまれていないのだった
    と、司馬ワールドではいう

    古来、朝鮮という半島は国家については地理的位置が近接しすぎており、
    しかも人種までが類似し、このため厳密な外国意識をもたずに数千年経てきている。
    から
    含まれなかったのはあまりにも近縁で他国視できなかったのであろう。


    今読んでいる司馬遼太郎『歳月』(江藤新平栄光と転落の生涯)にある文章で

    これ、わたしは「ははーん」と思ったことだった
    おもしろいものだ
    いまではとても同じ人種と思えない気質なのにね
    でも

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    2020年05月04日
  • 新装版 歳月(下)

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    江藤新平という法律立法における天才といわれた人物と
    大久保利通という日本初の宰相(松本清張の『史観宰相論』より)
    のことがよくかわかる小説であった

    江藤と大久保は似た気質であるという
    司馬さんの文章にこうある
    「人間の才能は、大別すればつくる才能と処理する才能のふたつにわけられるにちがいない。」
    明治期、このつくる才能に恵まれたふたり
    他の維新の面々が封建制を倒したのはいいが
    日本国創造の抱負も実際の構想も持たなかった時
    ふたりは才能を発揮し、がちんこしたのである

    江藤新平には政治力がなく、うかつな性格、うぶな一面
    大久保利通には冷たいまでの狡猾な理知があったという

    こういうスタンス

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    2020年05月04日
  • 「明治」という国家

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    明治国家の歴史は実はまだまだ学術的にアンタッチャブルな領域だが、英国の歴史学者が英国の文脈で日本の明治史を研究されている方が増えているので、そろそろ明治とは政治的、文化的な革命(しかも流血を伴わない名誉的な)だとする視点を受領してさらに明治国家の全体像を再定義して頂きたい。

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    2020年05月02日