司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 項羽と劉邦(上)

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    漫画『キングダム』のその後の話(もちろん、どちらもそういう想定で書かれたものではないですが)。

    始皇帝=嬴政の晩年の話から始まり、嬴政が!蒙恬が!あんなことになっちゃうなんて!というのはショックでした。。

    良くも悪くも色々なリーダーが出てきてとても勉強になります。中巻以降も楽しみです。

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    2020年01月10日
  • ロシアについて 北方の原形

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    10日ほど前、インフルエンザに罹患。もともと、4歳の娘がインフルでした。一方こっちは風邪が酷かった。保育所に復帰する為の治癒証明を貰いに行った小児科で、「一応自分も」と、検査したところ、陽性。(ちなみにその小児科は、人に薦められて行きつけにしているのですが、大変に優秀で親切です。堪らず大人も行きつけにしてしまっているくらい。東横線横浜よりゾーンの方は是非お薦め)
     早期発見のおかげか、あまり高熱が出ず、暢気な療養でした。インフル休暇のお陰で、「しばらくは仕事が慌ただしくないのでゆっくり読書もできるな」、と色々考え「カラマーゾフの兄弟」の再読を年末年始の楽しみにすることに。長らく買ったまま手を触

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    2020年01月07日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    備中高松城の講和までの流れについて,実はよく理解してなかったことも判明。安国寺恵瓊の立ち位置についての解釈も興味深かった。
    残りのページ数でどこをどうやるのか心配してたら,こう終わるのか。あくまで播磨灘物語なんだな。

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    2020年01月06日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    荒木村重の逃亡についての描写は,なんとなくだが司馬さんの理解が正しいように思う。司馬さんも描ききれてないようにも読めたが。

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    2020年01月06日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    播磨の状況,というのが実はよく分かってなかったことを認識した。
    山陽道がどこをどう通ってて,どこが宿場町だったのかすら理解してない自分がいる。

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    2020年01月06日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    前半は筆者が戦車部隊にいた頃の回想、後半は調べた歴史に関する内容など。歴史に触れた編の時代や場所はまちまちで、雑記帳とあるとおり本になるまでには至らなかったものと思われる。下調べの結果をまとめているだけあり、それぞれ短編ながら面白い。
    何となく文章からは好きだからやってるような印象を受けた。

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    2020年01月05日
  • 菜の花の沖(五)

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    ネタバレ

    一応言っておきましょう。
    本編はないといっても過言ではありません。
    もう一度言いましょう、本編はほぼほぼありません。

    その代わり、ロシアに関してのこれでもかという解説が
    でてきます。
    要するに、北の地は漁業資源としても
    稀有だったわけでして、そこで二国間が考えの相違により
    拿捕合戦になったのは必然だったのだと思います。

    しかしながら利潤ばかり追求すると本当に
    ロクなことがないものです。
    同乗者に一人いたみたいですよ。
    ただし…途中で亡くなったようですが。

    そのあとの拿捕事件に関しても
    なんか名前だけは聞いたことがありますね。
    なんか考えさせられるものがありますね。
    言語が違う、文化が違う

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    2020年01月04日
  • 世に棲む日日(二)

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    本書を読むまで詳しく知らなかった吉田松陰。
    漠然と政治結社のような印象を持っていた松下村塾は全然違うものだったし、切れ者と思っていた松蔭は究極なまでに無邪気だったし、またその最後も実にあっけなかったり。
    この先どこかで長州の歴史に触れる機会があった時に、これらを知っていると知らないでは大違い。
    まだまだ読まなければいけない本がたくさんあると痛感しています。

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    2019年12月29日
  • 菜の花の沖(四)

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    ネタバレ

    歴史背景紹介が少々多めとなっています。
    なので嘉兵衛の生きざまを追いかけたい人にとっては
    少々退屈に感じてしまうかもしれません。

    もっとも個人的な意見ですが
    ある程度解説が入ってくれた方が
    助かる身でもありますので
    程よい一休みという具合に楽しめました。

    ついぞ嘉兵衛はいわゆる幕府にかかわることになります。
    それは嘉兵衛が従来関わってきた
    商売とは勝手が違うものとなることを
    意味してきます。

    本来は深入りするつもりはなかったのでしょうが
    彼にはあくなきほどの好奇心と情熱があります。
    抗うことはできなかったのではないでしょうか。

    ついぞ北へと本格的に舵を切っていく嘉兵衛
    これからどう繁栄

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    2019年12月14日
  • 峠(中)

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    いよいよ物語が動き出す
    動乱の時代が幕を開ける中、継之助も藩のため立ち上がる

    しかし、作中でも言われているように、継之助ほど先を見通し、日本の行く末を読める男が、自らの藩のためだけにその能力を振るうこと、惜しいと感じた

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    2019年11月28日
  • 夏草の賦(上)

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    土佐の国から四国制覇を目指した戦国武将、長宗我部元親が主人公。若き彼は武将としての自信に乏しく、誰よりも臆病だった。が、その短所が戦への慎重さをもたらし工夫を欠かさず、戦前の外交を重視した。戦の勝敗はその前の準備で決まることを彼は十分に知っていた。

    しかも、元親が気にするのは目の前の対戦武将だけではない。四国から遠く離れた織田信長に目をつけ、その配下の明智光秀のそのまた配下武将から嫁を取り、それをきっかけにして織田家の威を武器にする。

    そんな元親の苦労が実り、長宗我部家は領土を拡大。元親は四国を統一し、その勢いで天下統一の候補者として台頭することを夢想する。が、織田信長もまた元親を利用して

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    2019年11月13日
  • 新装版 アームストロング砲

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    幕末という時代に翻弄された名も残らぬ人々の物語。京での動乱に巻き込まれて命を落とすもの、佐賀藩の洋式軍備に命を削り発狂してしまうもの。必死に生きた人々の息吹を感じながら、暗い時代も感じる悲しさ。先に不安を抱きながらも、明日はよくなるのではと必死に生きたのだろうと感じ、不安がそこまでない現代の有難さを感じつつも、日々を大切に生きる大切さを感じた。

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    2019年11月06日
  • 幕末

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    あとがきにあるが初期の作品であり、想像するにまだアシスタントは少なかったろう。しかし、自力で歴史を調べたのであろうがその濃密さは後の作品同様で細やかなエピソードでも取り上げ暗殺者達の生き様とその時の状況を浮き彫りにしている。それぞれが短編でありながらも有名無名を併せ数多くの人物を登場させ読み応えがある。
    田中顕助のみ3編に登場しているが、作者がよほど気に入ったか、あるいは自叙伝やインタビューなど多くの資料が残っており書きやすかったからか。最後の攘夷志士がとても程よい笑いもあり悲壮感ありで殊更味わい深い。

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    2019年11月02日
  • 菜の花の沖(三)

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    ネタバレ

    ついに飛躍していく巻となります。
    だけれども、松前は嘉兵衛にとっては
    あこがれとともに、課題の残る場所となりました。

    この中には、私たちがこれから
    変えていかないといけない部分があります。
    それに関しては今も騒がれていることで
    必ずその負の連鎖は立たないといけないでしょう。

    彼が史実上どのようになっていくかは知っていますが
    これからが楽しみです。

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    2019年11月02日
  • 菜の花の沖(二)

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    彼が船乗りなのに関わらず
    決して言葉が荒くないこと。
    そう、彼は貧しさゆえに受けた不条理を知っているから。
    痛みを知っているんですよね。

    だからこそ決して部下をいびって
    育てようとはしないのです。
    これ、現代でもできない人がいますよね。
    不条理な扱いをしても、部下は育たない。
    でも力を持つと人はおかしくなるのよ、よくね。

    最後のほうには嘉兵衛はついに故郷に帰ります。
    因縁の場所。
    だけれども恥じない活躍をした嘉兵衛を
    決して故郷は残酷な扱いをしませんでした。

    そして、もうそれは不相応な縁談を
    ほかの兄弟に取りつけることができたのです。
    それはひとえに派手な活躍でなくても
    部下を大事にした

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    2019年10月26日
  • この国のかたち(四)

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    この巻では、「統帥権」という事について最大の稿を割いている。

    筆者の言う、日本らしからぬイデオロギーを持った唯一の時代が昭和の初期に存在し、自国の本当の国力や軍事力を考えないまま戦争に突入し、敗戦国となった日本。

    戦の勝国になったか、負国になったかという問題ではなく、三権を超越する権力として統帥権を操り、暴走の徒と化す一部の人間達(陸軍参謀本部等)によって、日本が如何に狂騒の時代へ突入したかにスポットを当てている。

    兎にも角にも、この巻では「統帥権」という言葉が印象に残る。

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    2019年10月12日
  • この国のかたち(一)

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    国、日本人というものを構成するに至った歴史的背景を探るとともに、他国との比較なども含まれている。
    そして、著者の私感や意見なども随所に折り込まれ、著者の取材と研究の素晴らしさ、ひいては「司馬 遼太郎」観の集大成とも受け取れる。

    日本という国、日本人というものに対して、実は誠に浅薄な知識しか持っていない私達世代には、歴史書などよりも読みやすく、とても良い書籍だと感じる。

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    2019年10月12日
  • 菜の花の沖(一)

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    ネタバレ

    実在の人物をもとにした作品。
    彼は貧困がゆえに自分の家では
    過ごすことができませんでした。

    そこで他の家での居候となりましたが
    ある選択肢を取ったがゆえに
    いわれのない仕打ちを受け、ついぞ
    その集団から追い出されてしまいます。

    失意の彼は地元を出て、ある場所へと行きます。

    確かにつらい描写はありますが
    文章にそんなに重々しさはないので
    あっという間に読めてしまうんですよね。

    ちょっと型破りな、いわゆるかわいげのない男
    だけれども、愛する女性の前では
    弱いのよね。
    なんかほほえましい。

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    2019年09月26日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    ネタバレ

    唐から帰ってきました。
    最澄との確執や、嵯峨との関係、長安への想いなど、見てきたのか?と思えるほどの圧倒的な教養量と考察力。

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    2019年09月19日
  • 花神(中)

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    この巻では長州藩という藩に焦点が当たります。とりわけ政治家・桂小五郎の活躍が興味深いです。桂は剣の腕こそあれ、それを使って派手なことをしたのではありません。藩士(時には過激派の者まで)の意見を聞いて調整し、蔵六のような優れた智者を抜擢することで、「倒幕」という大きな目的へ藩を動かしてゆくのです。それは、決起を起こし長州藩を倒幕論に方向転換させた革命家・高杉晋作、武器の買い入れで初めは失敗するが、幕長戦で長州藩を勝利へ導く軍略を見せた技士・大村益次郎(蔵六)とは個性の違うものです。様々な意見を虚心に聞き、集団の合意や意思決定をはかり、目的の実現のために人材の登用や物資の調達を行う桂の政治力が面白

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    2019年09月13日