司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この巻では長州藩という藩に焦点が当たります。とりわけ政治家・桂小五郎の活躍が興味深いです。桂は剣の腕こそあれ、それを使って派手なことをしたのではありません。藩士(時には過激派の者まで)の意見を聞いて調整し、蔵六のような優れた智者を抜擢することで、「倒幕」という大きな目的へ藩を動かしてゆくのです。それは、決起を起こし長州藩を倒幕論に方向転換させた革命家・高杉晋作、武器の買い入れで初めは失敗するが、幕長戦で長州藩を勝利へ導く軍略を見せた技士・大村益次郎(蔵六)とは個性の違うものです。様々な意見を虚心に聞き、集団の合意や意思決定をはかり、目的の実現のために人材の登用や物資の調達を行う桂の政治力が面白
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Posted by ブクログ
ネタバレ【感想】
昭和30年、まだ産経新聞の記者だった頃の司馬遼太郎が書いた本。
やはりこの頃から、文章に関してかなりの鬼才があったんだなーと読んでいて感じた。
テーマは「サラリーマンの処世術」といった具合だが、歴史上の英雄と絡めるあたりがいかにも司馬遼太郎の本。
初めて目にする人物も多々いて、司馬遼太郎の博識の深さが窺い知れる・・・
内容自体はかなり砕けた感じで書かれており、新書というよりコラム風な書き方だったので気楽に読めた。
ただ、砕けながらもしっかりと要点を抑えた内容になっていて、また、60年以上も昔に書かれたと思えないほどに今の世の中にも通用する内容も多かった。
なかなか面白い本でした