司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(七)

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    日露戦争の詳細を時系列で理解することができる
    クロパトキンの心理状態を理解するのは難しく、軍事規模や補給で圧倒的に有利だったロシアがなぜ相次ぐ会戦で圧倒できなかったのか不思議にも思えてくる

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    2019年07月02日
  • 城塞(下)

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    家康がこれでもかと言うほどねちっこい。あらゆるところに謀略を打っていて、やり過ぎじゃないの?というほどの用意周到っぷり。
    そしてそれにまんまとハマり続ける淀殿と大野治長にイライラする。
    絶望的な状況の中での真田幸村の一瞬の奮闘が唯一の清涼剤。死を覚悟して儚く散る漢達の最期の輝きに胸打たれるが、全体を通して俯瞰するとやはり家康の凄まじさに感心する。

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    2019年07月01日
  • 街道をゆく 4

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    同じ兵庫県の丹波篠山街道が気になって読んでみたが、丹波を駆け足で通り過ぎるような印象で期待していたほどではなかった。代わりに、岐阜県から富山県へと抜ける「郡上・白川街道と越中街道」「北国街道とその脇街道」の2編は当時の山国の風景、生活が想像できて、読んでいて興味深かった。

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    2019年06月28日
  • 酔って候

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    四賢侯のお話。各一話 X 4。
    佐賀出身のせいもあってか、鍋島閑叟の話が一番おもしろい。
    山内容堂が徳川を朝敵とする会議で加えた反論は、短刀一本で封じられたとは言え、熱い。関ヶ原以来の恩義に応えたもの、という本人の整理は、まさに歴史主義でおもしろかった。

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    2019年06月22日
  • 幕末

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    生きているものが勝ち組。死んだらそこで終わりなんだと思った。無駄死にはしたくないなぁと思ったら自分の人生目的なく生きていることに恥ずかしさを感じた。人を殺した人が総理大臣なんて、今じゃありえん話だな。

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    2019年06月22日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    一応小説ということになっているが、空海の生涯をなぞる評伝エッセイ的な雰囲気である。

    まさに超人的だった(今にして尊崇を集めている影響力!)空海とはどんな人物だったのか、その辺りが浮き彫りになる味わい深い一書。

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    2019年06月19日
  • ビジネスエリートの新論語

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    ネタバレ

    【感想】
    昭和30年、まだ産経新聞の記者だった頃の司馬遼太郎が書いた本。
    やはりこの頃から、文章に関してかなりの鬼才があったんだなーと読んでいて感じた。

    テーマは「サラリーマンの処世術」といった具合だが、歴史上の英雄と絡めるあたりがいかにも司馬遼太郎の本。
    初めて目にする人物も多々いて、司馬遼太郎の博識の深さが窺い知れる・・・

    内容自体はかなり砕けた感じで書かれており、新書というよりコラム風な書き方だったので気楽に読めた。
    ただ、砕けながらもしっかりと要点を抑えた内容になっていて、また、60年以上も昔に書かれたと思えないほどに今の世の中にも通用する内容も多かった。

    なかなか面白い本でした

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    2019年06月18日
  • 国盗り物語(三)

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    斎藤道三さんが亡くなり、娘婿の織田信長さん編の前編。
    とは言え、後半は明智光秀編という感じでした。
    光秀さんは道三さんの娘で信長さんの正室である帰蝶さんのイトコってことなので、いろいろ絡んでくるのでしょう。

    明智光秀さんは、冷静できっちりした理性的・理論的な思考の涼しげな男性って設定でした。
    このキャラで年を取って金柑頭になって細かくうるさかったら、単細胞的猪突猛進思考の信長さんとは合わないだろうなぁ…って思いました。

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    2019年06月16日
  • 国盗り物語(二)

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    斎藤道三編の後編。
    前半に比べるとサクっと過ぎてしまった感があり。
    創作できる部分が減って、道三さんの業績をなぞらなければならないからなのかな。

    旦那さんとベッタリ物理的にいつも一緒ではないけれど、旦那さんが好きでサバサバしていて、旦那さんが美濃で別の女を複数囲っていても瑞々しく生きていられる京の油やのお万阿さんのキャラは良いな。

    だからこそ、お万阿さんが複数の暴漢にかどわかされる話は必要だったのか、微妙に思いました。
    男性読者向けかなぁ…。

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    2019年06月12日
  • 故郷忘じがたく候

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    故郷忘じがたく候
    これは思わぬ程の深い話。秀吉時代に朝鮮を攻めた朝鮮ノ陣からの縁から拉致された韓国民が島津義弘に徴用され、薩摩焼の源流となり、もたらされた利益が倒幕の資金の一部のなったとのこと。子孫である十三代沈翁が韓国での演説で日韓関係を憂いての公演で拍手ではなく青年歌の合唱で応えてくれたことが胸を打つ。
    沈家のルーツである青松訪問で町民から厚遇されたことなど、故郷を去った先祖に思いを馳せつつ、まさに故郷忘るる如しですね。
    この話のきっかけが20年前に京都の裡の隅に打ち捨てられた陶器の一片からくるところが作者の好奇心がなせる業と言えますね。

    惨殺
    奥州にたった二百人で討伐に行く無茶振りはダ

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    2019年06月05日
  • 人斬り以蔵

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    表題作の他、大村益次郎さんなど歴史上の人物を題材にした短編が合わせて8篇収められていました。

    特に人物の妙を感じたのが古田織部さんを扱った『割って、城を』でした。

    織部焼が好きってのもあるんだけど、そこらへんに転がっているたいしたことのない茶碗を織部さんが己の手に納めて「たいしたもの」と言うことで価値を造りだし、しかもわざと割って金でつなぎ自分の作品としちゃう傲慢さを若いお兄ちゃんが否定するシーンが印象的でした。

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    2019年05月30日
  • 街道をゆく 3

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    本書で紹介されている熊本、鹿児島の魅力と歴史は知らなかったものばかり。
    少し前に3年ほど九州で過ごしたのに、全く行く機会がなかったことが悔やまれます。

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    2019年05月11日
  • 街道をゆく 1

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    ネタバレ

    日本人はどこから来たのか。司馬さんがこの島に住む人々が辿ってきた生き様をたどる「街道」シリーズ。

    古代、中世、近世それぞれの時代のそれぞれの人の生き様が目に浮かぶよう。

    43巻を読んでから、1巻に戻って読んだ。
    須田画伯がご健在で嬉しい。

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    2019年05月11日
  • 人斬り以蔵

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    亡くなった祖父の部屋から頂いてきた。

    元々幕末の龍馬を取り囲む人たちが好きなので、以蔵の話を目当てに読み始めたら、あれっ以蔵が出てこない。大村益次郎?と、そこで初めて短編集ということに気づく。
    有名どころやそうでない人たちが幕末や戦国時代を生き抜いた短編集。
    司馬遼太郎の小説は、登場人物が実在するにしろしないにしろ、
    そこに生きていたんだと圧倒的に感じるところが面白い。

    一番刺さった話は美濃浪人。
    井上聞多は知っていたがこの人の生涯のことは全く知らなかった。
    井上聞多が幕末を生き、明治に活躍することができた理由の一つの話だが、井上聞多側ではなく命を救った側の話だから面白い。
    私たちが教科書

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    2019年05月10日
  • 花神(上)

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    ネタバレ

    明治維新に軍師と言える人がいたとしたら、この人なんだろうなぁ。日本の戦を工業的、近代的に変えた人だと思う。

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    2019年05月06日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    室町時代(応仁の乱)から戦国時代の幕開けまでを生き切った北条早雲について焦点を当てた小説です。時代の移り変わりにいち早く対応する姿は今読んでも参考になるなと思いました。

    上巻の感想にも書きましたが、応仁の乱後の京都・関東の流れを手軽に知りたいひとにお勧めできます。

    信長の野望等の戦国時代にフォーカスしたゲームで早雲の名前は後北条家の説明に多く出てきます。しかし、ゲーム内では既に死去していて謎の多い人物という印象でした。

    伊勢家の末流であった伊勢新九郎が歴史の舞台に駆け上がるまでとその背景がわかり、新しく感じ面白い作品でした。

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    2019年04月20日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    予想よりずっと面白かった!
    他の司馬作品同様、空海より作者の方が目立ってる(?笑)のがユニークだけど、空海ほど遠い時代の人物を主人公に小説を書くならば、このやり方が1番良いのかもしれない。空想でしかわからないところは空想だと言い切っているところが司馬遼太郎らしい。
    民族社会性を超越した普遍的存在であるところに、空海の天才たるゆえんがあるということ、そのような普遍的存在は日本の歴史において他にいないこと、よくわかった。(私もそんな超越的普遍的存在になりたい。)
    描かれる長安の都がすてきすぎて、西安に行きたくなった。

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    2019年04月14日
  • 新装版 軍師二人

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    表題作を最後に配した短編8作品。どれも織豊時代、名のある大名に抱えられ、戦乱の世を生きた士が登場する。時に「雨おんな」などのように女性を主にした艶っぽい話があるが、何といっても有名無名の牢人が活躍する話が良かった。大大名とは言え軍立てする侍大将が必要であったが、その力のある牢人を巧く使いこなせる大名は少なかったようだ。「軍師二人」で、豊臣家が大坂夏の陣で滅亡するのは有能な牢人の進言を受け入れられなかった豊臣嫡流の狭量さが招いたことであった。司馬史観を割引いて考えても、そのように思えてならない。

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    2019年04月06日
  • 大盗禅師

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    鄭成功について読みたいと思っていたが、由井正雪と同時代とは言え結びつけるのは虚構と解説にある。初に「この小説は由井正雪が主人公」と言うが、真のヒーローは鄭成功。主人公・浦安仙八は流されているようでもあり、仙将軍と称えられるほど勇猛狡智でもある。彼でも蘇一官という女体かもしれない不思議なキャラに惑わされた。人物の大きさが魔術を為す。若書きであるだけ性戯の魔術性を信じてるような。「倭国人は義によって命を捨てて名を遺すことを知らない」と言われても国外戦争は懲り懲り。
    大名坊主・松平能登守は所領を返上して支配階級の規律に異様な警告

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    2019年04月01日
  • 胡蝶の夢(三)

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    ポンペは、ただ一人で長崎の医科大学7教科を教授した(彼の学生時代のノートを頼りに)比類がない。しかし主人公伊之助が彼の蔵書を勝手に読むのが不快で、ついに放逐した。その主人・松本良順もストレス解消の面もあったろうが遊女が好きで、葵の御紋服を与えるとは只事でない。しかし「落籍して妾とする」という便法をあらかじめ施しておいたことによって助かった(この時代らしい)。伊東玄朴は家定の死の直前に招致され「まる二日しか保たないでしょう」と断言し、的中したことで自身と蘭学を評価された。誰しも人格に多少の欠点はあるしかし

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    2019年03月21日