司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 最後の伊賀者

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    忍者がなぜそのような暮らしをして、術を身に着けたのかを勉強するため。
    司馬遼太郎が地元関西の郷土史家の側面を持っていたことが印象的。

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    2020年04月03日
  • 街道をゆく 42

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    司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズの三浦半島編である。どのシリーズも実際の街道を訪ねるというものではなく、自身の作品に登場してくる地域や人物に関連付けて、思いを語る紀行となっている。「三浦半島記」では、鎌倉幕府、三浦一族、横須賀と小栗上野介忠順、軍艦三笠と何度か足を運んでいる土地だけに興味を持っているテーマが多く、大変面白かった。

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    2016年10月17日
  • 功名が辻(四)

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    愚直で正直者の伊右衛門が軍議での功を讃えられ土佐一国を食む。運もあるがやはり千代の存在が大きい。残念ながら24万石はその器量には大きすぎたらしく、種崎浜の悲劇となる。史実は少し違うようだが、この逸話で物語全体の印象か大きく変わります。千代が察知して悲劇を未然に防いてくれると願いつつ、はらはらしながら読み進めました。その後何事も無かったように“あとがき”は進みますが、これを境に一豊と千代の確執が深まったことでしょうね。
    今回も戦国武将の逸話が散りばめられ濃密て読み応えがありました。知的好奇心を存分に満たしてくれる作者の作品を貪り読みたくなる衝動に駆られます。

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    2016年10月16日
  • 草原の記

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    著者が大阪外国語大学の蒙古語学部出身というのは有名な話だが、本書は1992年刊行だから著者にとって最晩年の作品と言える。司馬さんはなぜ、数々の日本の歴史小説を書き終えた末に、遊牧民の文化を切り取る紀行文に取り掛かったのか……?
    その意図を正確に知ることはできないが、刊行された90年代初頭はちょうど世界中で社会主義政権が求心力を失い、西側のライフスタイルが世界中に広がっていこうとしていた時代。そこで司馬さんは、そこから失われていくであろう「人間の美徳」を、かつて猛威をふるいながらも時代に消えていった遊牧民の歴史を振り返ることで、私たちに示したかったのではないか。
    寡欲であること、モノに執着しすぎ

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    2016年10月07日
  • 風神の門(上)

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    司馬遼太郎を読むのは久しぶりです。

    あの時代のことをほとんど知らないし、忍者のことも知らなすぎて友人の話についていけず、読むことに。
    才蔵が佐助とともに豊臣方につくのかーってことも知らなかったです。というか、伊賀忍者って徳川方だと思ってましたんで。

    昭和の時代小説、司馬遼太郎らしい文体であり作品であると感じます。

    高校生あたりの頃は司馬遼太郎もえろしょうせつの分類に入るかと誰にも言えなかったのですが(ピュア)、なんとも思わなくなった自分は大人になったもんだと関係のないことを考えたりしておりました。

    さあて、下巻買ってくるか!

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    2016年10月02日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    上巻で主役となっていた庄助が、この下巻では歴史の一点景の様に後方に退き、恰も歴史そのものが主人公の様相を呈する。
    著者の巧まざる手練手管に、歴史は華々しく躍動し、読者はその渦の中に放り込まれ、時代の空気を共に呼吸するかのよう。
    教科書などでは、元―明―清と中国史を教わるが、実際は明と清との間に「順」という王朝が「三日天下」のように存在したことを、この作品で知った。
    さらに、順王朝の崩壊には、明の武将の帰趨がキーポイントとなり、その動機が女だったとは。
    歴史の「おかしみ」に思いを新たにしたこともこの作品の効用?
    それにしても、このころの中国民族(漢人、女真人など)の何と美しく、なごやかなものだっ

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    2016年09月14日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    題名からしてとっつきにくく、しかも舞台が中国ということで、司馬遼太郎の長編で唯一未読のこの作品を手に取った。
    漂着した女真の王族の娘を国に送り返す命(めい)を受けた平戸藩士庄助が、明から清へと変転する中国の歴史をその内側で体験する歴史巨編。

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    2016年09月14日
  • 歴史を紀行する

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    元は昭和40年代に連載されたエッセイをまとめたものだそうだが、これが長期連載となった「街道をゆく」の原型になったんだろうなぁと思う。

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    2016年09月08日
  • 新装版 アームストロング砲

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    司馬さんの主人公に肩入れする長編とは違い、短編ゆえに淡々とした文体。
    一見、清張さんの歴史短編と読み間違いほど。

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    2016年09月07日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    平戸藩松浦家の軽輩・桂庄助は、領地内の島に漂着した女真人の娘・アビアを祖国まで送る命を受けます。
    遥か韃靼の地で、庄助らは、歴史の大転換に巻き込まれていきます。
    様々民族の文化や、気質の違いも興味深く描かれ、何といっても話のスケールが大きくて、わくわくします。
    こういう話を書ける司馬さんって、凄い方なのだなぁと改めて思わせる作品です。

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    2016年08月30日
  • 城塞(下)

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    ネタバレ

    圧倒的に徳川方が強かったのか...と思っていたら、実は冬の陣でも負けそうな場面があった。関ヶ原からの十数年経つと、戦を経験してきた年代が亡くなり、それより若い世代が戦を未経験で、徳川方も将となる人が不足していたようだ。

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    2016年08月16日
  • 新装版 おれは権現

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    福島正則、可児才蔵、木村重成、長曾我部康豊、安川道頓他、花房職秀、飯田直景 7編。

    関ヶ原後、徳川幕府の安定へと戦乱の世が終焉する過程での戦国武将の気風、最後の煌めき。

    気宇壮大 この漢字四文字、漢は皆憧れるのでしょう。そう生きるための悲しさ。努力。ギャップへの苦悩。

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    2016年08月13日
  • 合本 竜馬がゆく(一)~(八)【文春e-Books】

    購入済み

    竜馬小説の傑作

    坂本竜馬の物語として、これほどの傑作小説はないであろう。幕末時代に竜馬のような異端者がいなければ、今の日本の形は大きく様変わりしていたかもしれない。一人の男としてこれだけの働きをやってのけただけの活力や行動力は常々見習いたい。

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    2016年08月12日
  • 義経(上)

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    ネタバレ

    義経も頼朝も義仲も、当然といえば当然だけど、歴史上の偉人なだけではなくて、憎らしかったりマヌケだったりもするのだなあと改めて思った。源氏と平家の性格の違いも知らなかった。

    この時代の小説は「君の名残を」しか読んだことないので、どうしても義仲側にたって読んでしまう。先を思うとつらいなあ。
    弁慶や文覚や義時や、平家や皇族や、知ってる名前が続々でてくるけど詳しくは知らないので人物相関図が欲しいところ。
    下巻へ。

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    2016年08月10日
  • 菜の花の沖(六)

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    船乗り高田屋嘉兵衛が幼少の頃から話は始まる。当時の船事情、江戸の文化を細かく描写、成長・成功していく主人公を追うのは楽しい。途中、4巻、5巻では「 高田屋嘉兵衛」が殆ど出てこなくなり、ロシア事情、当時の日本との交流が書かれる。そして最終巻でゴローニンの話。結局著者は「ゴローニン事件」を扱いたかったのだなと分かる。

    他の作品より物語性が弱く、その代わり時代背景・文化事情が多く語られている点では違いを感じる。(私も物語らない4巻、巻は読むのが辛かった)

    一代で繁栄を築いた男の強さを感じる。

    【学】
    要するに生産性の面での江戸の能力の低さが菱垣廻船を発達させた。江戸初期から中期にかけて菱垣廻船

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    2016年07月15日
  • 世に棲む日日(三)

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    高杉は時勢を読む能力が高かった。後の明治の元勲が登場。中でも井上馨が劇的で印象が変わる。20代に読みたかった本。

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    2016年06月22日
  • 城塞(上)

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    秀吉の作った'城塞'、すなわち大阪城の陥落を描いた長編。真田幸村、後藤又兵衛をはじめとする稀有の武将たち、潜在的な可能性を秘めた豊臣秀頼、何より天下の城塞たる大阪城の存在にもかかわらず、淀殿を中心とする人間たちがことごとく足を引っ張る様子が本当にもどかしい。秀頼の両側に幸村、又兵衛がつき、全体が統制された行動をとっていれば、大坂の陣はどうなったのかと、どうしても考えてしまう。その中でも、先の真田、後藤のほか、木村重成、毛利勝永など、部下が共に死んでもよいと思えるほどの漢達の生き様、死に様は、男として感動せざるをえない。

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    2016年06月11日
  • 新装版 戦雲の夢

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    1961年に発表された小説だそうです。2016年現在から振り返ると、なんと55年前...。
    歴史小説、時代小説、司馬遼太郎さんは、古くならなくてトクですね。

    文庫本1冊、500頁くらいの小説。
    主人公は長宗我部盛親さん、という人です。
    戦国時代に、四国の覇者となった長宗我部元親という人がいまして、その人の跡取り。息子さんです。
    ざっくり言うと、関ヶ原の直前に独裁者だった親父さんが亡くなってしまいまして、若くして土佐一国の領主になりました。
    だけど、お家騒動をばたばたしているうちに、関ヶ原の戦いで家康側に着くチャンスを逃してしまい。
    消去法でなんとなく石田三成一派に参加。
    戦闘に参加できないま

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    2016年06月09日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    司馬遼太郎が思ったことを考察したエッセイ
    内容が深く濃いため、よく調べてるなあと感心したけど、まあ当たり前だよね(笑)
    あまり聴いたことない戦中の戦車についてや、妙麟尼の殉教的精神、公家が以外にも質素で、天皇が神だとは信用されていなかったことなど
    なかなかに面白かった
    ただ少し細すぎて多少ついていけない部分があった

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    2016年06月08日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    司馬さんの秀吉への愛情?が伝わる内容
    色々な角度から秀吉をみるが、大物さを感じる反面、大物ゆえの次代への執着が痛々しい。最も現代も財を成した人たちは変わらないから事件・ドラマがうまれるのか。

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    2016年05月09日