司馬遼太郎のレビュー一覧
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以前から気になっていたシリーズに、いよいよ手を伸ばしてみた。読んでみると司馬さん独特の話の展開が満載で、司馬遼ファンとして思わず顔がほころんだ。紀行文と随筆が混淆したスタイルで、随想に走りすぎてぜんぜん紀行が進んでいない部分もあるのだけれど、それも含めてこの『街道をゆく』の楽しさだと思う。また、個人的には日本史や日本地理にも関心があるので、それに関聯する話題がたくさん書かれていることも嬉しい。とくにイズモ族にまつわる話題や、湖西と北九州の地名の共通性などは、根っからの地理好きであるために非常におもしろく読めた。内容の正確性などには少少疑問もあるが、しょせん学術報告ではなくエッセイなので、軽い気
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ときどき、無性に歴史小説が読みたくなる。今回は大好きな司馬遼太郎作品のなかから、たまには短篇をと思い本作をチョイス。表題どおり幕末を舞台にしたこの短篇集は、暗殺にスポットライトを当てた作品ばかり12篇を収録している。内容は、桜田門外の変のような有名な事件や、桂小五郎(木戸孝允)や井上聞多(馨)のような有名な人物を主題にしたものもあるが、いっぽうではじめて耳にする事件や人物も描かれており、それ自体が歴史好きとしてはまず面白かった。また、井上や桂などのエピソードも、知っているものもあったがやはり筆力が一流なので、面白く感じずにはいられない。暗殺が主題ということだが、そこには血なまぐささよりはむしろ
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高田屋嘉兵衛が国後島の沖合で拿捕されて、ロシア領であるカムチャッカ半島へ連行される。ディアナ号での航海の間、そしてカムチャッカ半島で過ごす間に、リコルド少佐(艦長)と心を通わせる様が丁寧に描かれ、とても清々しく、文化や言葉を超えて友情を育んだこの二人をとても羨ましく思った。さらに、友情だけでなく、それぞれロシア、日本という、国同士の架け橋になろうと奮闘する様も素晴らしい。
お互いに言葉を知らなくても意思疎通できていくことは、私自身も丁度行った海外旅行で感じた。偶然、夜行バスで隣になった現地のおじさんとお互いにほとんど言葉は分からないが、少しの単語を理解して、楽しく話すことができた。単語や身振り -
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乃木希典。日露戦争で苦闘したこの第三軍司令官、陸軍大将は、輝ける英雄として称えられた。戦後は伯爵となり、学習院院長、軍事参議官、宮内省御用掛など数多くの栄誉を一身に受けた彼が明治帝の崩御に殉じて、その妻とともにみずからの命を断ったのはなぜか。〝軍神〟の内面に迫って、人間像を浮き彫りにした問題作。
”坂の上の雲“のサイドストーリーと言う印象で読み進めていった。坂の上の雲を読んでいる時は、第三軍に対して何をやっているんだと腹がたった。
この本を読んで、乃木希典という人は軍人としては能力は無かったかもしれないが、日本の武士道を体現したことで水師営での見事な会見を行い、日本国の評価を高めることができ