司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    豊臣秀吉の軍師として名高い、黒田官兵衛の生涯を描いた、司馬遼太郎氏の歴史小説、第三巻。
    『起承転結』の『転』に該当する通り、物語は荒木村重の謀反によって風雲急を告げる。いよいよ、織田勢と毛利勢との争いの色が濃さを増し、黒田官兵衛を始め、播州勢はその渦中に否応なく巻き込まれることになる。

    織田につくか。それとも毛利につくか。
    黒田官兵衛は、予てからの先見性から、荒木村重の説得に奔走する。しかし、既に自他の勢力は潜在的にも顕在的にも毛利勢に傾き、また御着城主の小寺藤兵衛(政職)に仕掛けられた罠により、1年以上もの間幽閉されてしまう。このことが、官兵衛に心身に大きな影響を及ぼしてしまう。
    『身体』

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    2013年08月01日
  • 義経(上)

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    平家の驕りと源氏の血族間の争いが生々しい。
    政治家の頼朝、田舎者の義仲、若々しい義経のそれぞれの人間が見事に描かれている。

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    2013年07月28日
  • 新装版 軍師二人

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    司馬遼太郎の長編を読みなれた人には少々物足りないかもしれないが、長編の主役にはなりにくい人物の半生を含んだ短編集であり、バラエティに富んだ内容で長編とは違った面白さがあった。長編を読む合間や、ちょっとした空き時間などに読むこともでき、一種の口直し的な読み方が適しているかもしれない。

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    2013年07月16日
  • 菜の花の沖(四)

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    嘉兵衛はとうとう択捉島に渡る。潮をみて、国後島と択捉島との海峡が3つの潮がせめぎ合うところであることを見つけ、航路を見出す様がとても根気強く、力強く描かれている。そして、当時の松前藩によるアイヌ(蝦夷)人に対する接し方、つまり、日本人(和人)より一段低く見て搾取する対象としてみていることに、納得の行かぬ嘉兵衛。その思いを共有する仲間と、アイヌ人に新しい漁法を教えて働きに対して、漁具、鍋、木綿、米、酒などアイヌ人に分けていく。「アイヌ人の生活を豊かにする」という嘉兵衛の心意気がとても美しい。

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    2013年06月11日
  • 草原の記

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    『ロシアについて』を読み終えた後だからというのもあるが
    一言で言うと面白かった。
    モンゴル。司馬氏のあこがれの遊牧民の活躍の場だ。
    匈奴やフン人。自ら歴史を残さなかった(書物をもたない)民族。すごくロマンを感じる。
    話は飛ぶが、オゴタイ・ハーンはかっこいい。

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    2013年06月06日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ネタバレ

    ロシア。ユーラシア大陸の多くの部分を占めるこの国の成り立ち、歴史。『菜の花の沖』『坂の上の雲』という二つの大作を書く中で司馬氏はロシアについて綿密な研究を行った。
    その成果をまとめたのがこの本。
    ロシア人は、長い間モンゴル人の支配下にあり、自前の国家を持ったのが非常に遅かった。独立後は東へ東へを領土をひたすら拡張。
    黒貂(こくてん・クロヒョウのこと?)の皮のもたらす莫大な利益を求めてシベリアを侵略。ユーラシアの東の果てに発見したのが日本という島国だった。その時日本は江戸時代であった。

    この本を読むと、ロシアというのは地理的に日本に非常に近いというのを改めて思い知らされる。そして、シベリアの大

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    2013年06月06日
  • 夏草の賦(下)

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    ネタバレ

    下巻は元親の憂悶と葛藤をメインに 悲壮感漂っています…
    信長に反攻したものの圧倒的戦力で攻められ とうとう重臣らから「降伏」をすすめられてしまいます。人生の大半をささげた“四国平定”──それによって失われた時間・労力・大勢のいのち。それが無に帰してしまう…そう考えると元親の苦悩はいかほどだったでしょう。しかし国を滅ぼすわけにはいきません、息子・信親に継がせる地を遺さなければなりません。そのためついに元親は信長に対して膝を屈してしまうのです。
    その同時期に、明智光秀による本能寺の変が起こり、信長は滅ぼされてしまします。(信長ってほんと・・危機感なさすぎよね!重臣が謀反を起こすとか、考えもしなかっ

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    2013年05月12日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    この流れでずっと読んでいると。
    信長の暗殺の衝撃は本当にすごい。
    まさに日本史に残る大事件だったんだとわかる。

    最後は駆け足で終了。
    秀吉に天下をとらせてさっと自分はひく。
    なかなかできることではないよなぁ

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    2015年07月14日
  • 燃えよ剣(下)

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    上巻と違って、下巻は敗走が続きます。

    つくづく時の運に見放されて、それでも戦うしかなくて。
    でも、その生き方もこの本で評価されつつありますね。
    それが救いです

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    2013年04月18日
  • 花妖譚

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    歴史の中のある一瞬に存在した人物または存在したかもしれない人物に、花の妖しさをからめて描いた短編集。

    項羽の最期を描いた「烏江の月」は、司馬さんの作品としては珍しく叙情的。痺れた。もともとある謡曲を下敷きにしているためか。
    シンプルで勢いのある「睡蓮」も好き。
    「蒙古桜」に出て来た、”信じるという心の力み”、”奇跡の起こるひたすらな原始の心”という言葉が印象的だった。

    この文庫版は文字が大きくて読みやすいです。

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    2014年05月05日
  • 新装版 軍師二人

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    短編集。表題の軍師二人がなかなか良かった。真田幸村の『又兵衛は又兵衛の死場所で死ね』という台詞が後藤又兵衛を軍師として認めた発言で印象深いです。

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    2013年04月11日
  • 幕末

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    幕末の時代にピュアに筋を通す生き方をしたか、したたかに時代の潮流にのり、カメレオン化したか、後者の方が明治まで存命し位までついているように思う。
     蛤御門ノ変の後、逃げ隠れする桂小五郎(のちの木戸孝允)を描いた「逃げの子五郎」。明治元年に英国公使の列に切りつけた朱雀操と三枝シゲル(草冠に翁)は、その罪として平民に落ちさらし首となった「最後の攘夷志士」、三ヶ月前では烈士と称えるられたはずで、司馬さんも「節を守り、節に殉ずる」生き方として心よせている。
     婚礼資金の借りと「刀どおしが兄弟」と言われ坂本竜馬の仇討に加担するお桂と後家鞘(後の土居道夫大阪府県知事)。その個人的な気持ちの繋がりが暗殺する

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    2013年04月06日
  • 燃えよ剣(上)

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    思っていたより、読みやすかったです。
    後半はどうなっていくのか、歴史で最後がわかっているから、どう閉めるかがきになります。

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    2013年04月03日
  • 菜の花の沖(五)

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    読んだきっかけ:古本屋で50円で買った。

    かかった時間:8/19-9/23(34日くらい)

    あらすじ: ロシアは、その東部の寒冷地帯の運営を円滑にするために、日本に食料の供給を求めた。が、幕府が交易を拒絶したことから、報復の連鎖反応が始まった。ロシア船が北方の日本の漁場を襲撃すれば、幕府も千島で測量中のロシア海軍少佐を捕縛する。商人にすぎない嘉兵衛の未来にも、両国の軋轢が次第に重くのしかかってくる……。(裏表紙より)

    感想:

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    2013年03月31日
  • 風神の門(下)

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    ちょっとメジャーすぎる忍者その他登場人物が多すぎて、いまいちリアリティに欠ける?と思っていたけど、しかしやっぱり読み直すと、おもしろいなぁ・・。
    「高価な恋」に落着して、なんかとってもうれしい感じになります。

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    2013年03月31日
  • 風神の門(上)

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    司馬遼の忍者もの長編では、一番好き。
    こいつを読むと、続いて『梟の城』を読みたくなる。
    で、そのまんま『城塞』とか『豊臣家の人々』へと・・・。
    あ、もちろん『関ヶ原』も欠かせません。

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    2013年03月31日
  • 菜の花の沖(一)

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    全6巻の序章。嘉兵衛が淡路を出て兵庫の叔父の廻船問屋に入り、江戸へ樽廻船に乗り、船出の一歩を踏み出すところを描く。江戸時代の村の閉鎖性、同じ字でも集落が異なれば外の人として扱い、厳しいルールがあったことに、大変さを思う。そんな中、生まれた村では暮らしていけない嘉兵衛、そのため隣村の親戚の所で働く。ここで、閉鎖性に苦しみながらも負けずに生きる姿が雄々しい。その嘉兵衛にとって、村を飛び出し兵庫へ行った後、海の男達の人を受け入れる度量や、お互いを信頼しあい、同じ人として遇してくれることにとても感銘をうけたことは想像に難くない。そしてその海の男達を惹きつける嘉兵衛の人柄が素晴らしい。天性のものか。ある

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    2013年03月29日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    勘違いから手に取った物語だがあとがきでいう
    『結局は、空海が生存した時代の事情、その身辺、その思想などといったものに外光を当ててその起伏を浮かび上がらせ、筆者自身のための風景にしてゆくにつれて、あるいは空海という実態に偶会できはしないかと期待した』
    に引き込まれた.

    2014年6月何を思ったか再読
    期を合せたかのように寝たきりの父親の容態が変わり、時を措かずに逝った。
    三七日を迎えたいま、ほとけは兜率天にでもあるのだろうか 
    不思議な本である

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    2015年04月05日
  • 新装版 王城の護衛者

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    久振りに司馬遼太郎の作品を読む。人物の描き方が素晴らしい。それぞれ個性的な人物を、本当にそんな人いるのかと、生き生きと描く。
    幕末に活躍した人物、数人を描くが、短編ならではのエッセンスを凝縮した作品になっており、極めて個性的な人物ばかりを集めている。

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    2013年03月24日
  • 新装版 アームストロング砲

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    幕末の狂気がよかった。無価値の死も時代を煮えつまらせていく薪の一部にはなっている、の表現にしびれる。鍋島氏の佐賀藩はあんなに先進的だったのになぜ今は地味になってしまったのか?

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    2013年03月08日