司馬遼太郎のレビュー一覧
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司馬遼太郎版「国姓爺合戦」というべき傑作。
島原の乱の数年後、世は将軍家光のもと幕藩体制がかたまりつつあった。
主人公の浪人剣客 浦安仙八は、怪しげな術を使う大盗禅師の導きにより、幕府転覆を狙う計画に加担させられるのだが・・・。
タイトルの大盗禅師をはじめ、由比正雪、鄭芝竜、鄭成功や、幕府隠密、両性具有の美女など多彩な人物が織りなす群像劇が幕を開ける!
国内に充満した浪人を糾合し、幕府転覆を狙う由比正雪。
幕閣は由比正雪に警戒の念を高めながらも、国内に充満する浪人問題に頭を悩ませる。
一方支那では、南下する女真族に追いつめられた明朝は風前の灯火。忠国の念から立ち上がった海賊 鄭成功は、女 -
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この本には入ってないかもしれないが、
この本棚に登録できなかった短編集一覧
けろりの道頓
愛染明王
絢爛たる犬
伊賀の幽鬼
雨おんな
英雄児
越後の刀
加茂の水
外法仏
覚兵衛物語
割って、城を
兜率天の巡礼
岩見重太郎の系図
奇妙な剣客
牛黄加持
京の剣客
侠客万助珍談
胡桃に酒
五条陣屋
薩摩浄福寺党
斬ってはみたが
斬殺
侍大将の胸毛
朱盗
重庵の転々
女は遊ベ物語
小室某覚書
上総の剣客
城の怪
信九郎物語
壬生狂言の夜
千葉周作
倉敷の若旦那
大楽源太郎の生死
大夫殿坂
泥棒名人
天明の絵師
売ろう物語
八咫鳥
有隣は悪形にて
妖花
嬖女守り
戈壁の匈奴
蘆雪を殺す
貂の皮 -
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前半生をうすく語ると、
幼少の頃より天才の誉れ高く、讃岐の人々の期待を背負い、上京、大学入りするもすぐ中退。
20代のほとんどを仕事もせず山中をプラプラするか寺に引き篭るかして過ごす。
30ぐらいの時「口の中に明星が飛び込んだ!」と大騒ぎ、出家する。
その後「わが国に真の密教をもたらす」と唐への留学を決意。
地元の名士、奈良仏教界の大物達をたらし込み、留学資格と20年分の留学費用を捻出させる。
※とにかく達筆で文才があったので、ここ一番は口八丁ならぬ、筆八丁で難局を乗り切る。
しかし、留学するも20年分の滞在費をたった2年で使い切り、本来20年間の滞在期間を筆八丁で屁 -
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徳川方の間諜、勘兵衛を通して大阪夏の陣のドタバタ劇を描く。関が原では石田三成の西軍に味方した大名は領地を奪われることになる。だが、大阪城には淀殿と秀吉の子、秀頼が公家化した様子で侍女と生活をしている。将来にわたり火種になり得る秀頼を、亡き者とする計画を立てる家康であった。
難航不落の大阪城の堀を埋める過程では、大阪側の軟弱化した様子とは対照的に家康の執念が凄まじい。二代目将軍秀忠の凡庸さにあきれる家康と、実は愚鈍ではない秀頼の対比が面白い。家康も高齢のため徳川幕府の将来を憂い、本当の敵はいつ尽きるともしれない己の寿命であると言い切るところがブラックジョークである。 -
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戦国時代の土佐の武将、長曽我部元親を主人公とした歴史小説。
上巻は織田信長との衝突、間に入って苦闘する明智光秀を描えたところで終わる。早、下巻が楽しみ。
土佐藩の勤王志士が山内家(上士)から蔑まれていた長宗我部一派(郷士)から出ていることは有名であり、今一度、理解を深めてみたい。
以下引用~
・・・このとき元親がおもいついたのは、のちに長宗我部軍の戦力の中心になり、日本史にその特異な名をとどめた一領具足の制度である。一領具足とは、屯田兵のことである。
・・・
後世、この階層が郷士になり、幕末この階層から土佐藩の勤王奔走の志士のほとんどが出たことを思えば、元親のこのときの発想は日本史的な事件で