司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 城塞(中)

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    次の時代を想像させる秩序だった徳川方と戦国時代の乱雑さを想像させる大坂方。見事なまでの対称性。そして、この大坂方の牢人たちが面白い。身の保身に汲々とする徳川方に対し、牢人たちは死ぬことを恐れない。金も命もいらず、ただ己の器量を世に問うために戦う。まさに「この時代の多くの牢人どもは、命を賭け物にするくらい、平気なのである」

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    2012年02月27日
  • 菜の花の沖(一)

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    黒船が明治維新、開国のきっかけであったイメージを持っていたが、廻船の発達による商品経済が江戸の封建制度をじわじわと壊していたんですね。

    ロシアについて、当時どのような国だったのか、日本人はどのように接していたのか少しは理解できるかもしれません。
    この菜の花の沖と坂の上の雲を執筆中、司馬遼太郎は何年もロシアのことを考え続けていたそうです。

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    2012年02月19日
  • 風神の門(下)

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    すごく面白い!そして、霧隠才蔵のなんて格好いい事か。戦国の世を最後まで生き抜く才蔵に、あまり見たことのない新たな戦国ヒーロー像を見ました。

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    2012年02月12日
  • 風神の門(上)

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    登場人物が生き生きと描かれている。すごく面白く、一気に読んでしまいました。さすが司馬遼太郎先生ですね。甲賀と伊賀忍者の違いが初めてわかりました。下巻への期待が広がります。

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    2012年02月10日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ロシアの歴史は意外にも新しいが、中央アジアを駆け巡った騎馬民族の歴史、ロシア国家成立からの歴史、文化、地政学上の観点からの司馬さん独自のロシア民族考察は今後、領土問題等を抱えたロシアとの関係に少なからず参考になるのではないか?

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    2012年09月18日
  • 草原の記

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    蒼き狼に続くモンゴルもの。蒼き狼はチンギスカンを中心とする話だったけど、こちらはツェヴェクマさんというある女性を中心としたエッセイのような本。
    モンゴルがどういう歴史で今の形にあるのか、人々はどう周りの世界に翻弄されたのか、淡々とした文章ながら、この薄い一冊にずっしりと来るものがあって、多分忘れられない一冊になりそう。味わい深い一冊。

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    2012年01月31日
  • 街道をゆく 2

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    言葉、風俗、考え方、やっぱ近いようで遠いな。因みに私の出身地「周木(しゅうき)」の語源は古代朝鮮語で村を意味する「スキ」が変化したもの。そう考えれば、遠いようで近いのかも。

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    2012年01月30日
  • 風神の門(下)

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    ファンの多い有名な歴史小説作家だというのに、私が自主的に読んだ司馬遼太郎作品はこれが初めてかもしれません。

    女に始まって女に惚れられまくり女に終わったせいか、結果的に「霧隠才蔵の嫁探し道中記」のような読後感が・・・もちろんちゃんと面白かったですけど。
    ドライな才蔵もよかったんだけど、佐助の食えない人の好さとか熟年の真田幸村の泰然とした策士ぶりのほうに段々目移りしていきました。

    追記:訂正。自主的に読んだのは『夏草の賦』が初めてだというのを思い出しました。

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    2012年02月14日
  • 功名が辻(二)

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    ネタバレ

    わずか50石から大名へ立身した山内一豊公の出世物語第二編。

    青年~壮年期の一豊千代夫婦の語らいは第一編のそれよりも深く、腹のそこに抱えているものも非常に人間らしいところが共感しやすいです。
    天下人・秀吉や家康を部下目線で考察するかのように描いているところも本書の魅力の一つだと思います。

    また終盤は人間の弱さ、脆さを描いており天下をとった後の秀吉に対して、今までになかった気持ちが湧き上がりました。

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    2012年01月27日
  • 故郷忘じがたく候

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    ネタバレ

    3編の短編集。
    1. 秀吉の朝鮮出兵の際に強制連行された朝鮮人陶磁器職人の話
    2. 戊辰戦争末期に、会津への攻撃を奥州各藩へ強要する官軍司令官の話。
    3. 細川ガラシャの生涯

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    2012年01月03日
  • 十一番目の志士(下)

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    なんだったのだろう。
    一人の天才に、あまりに自然に生き方を作られた。
    抗えない、見えない魅力に憑りつかれる感覚を、感じてみたいような、怖いような…。
    改めて、私の中の高杉さん像が得体のしれない、でもどうしようもなく魅かれる人になったかも。

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    2012年01月03日
  • 風神の門(下)

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    歴史の流れとか、意味いとかそんなものは置いておいて、ただ単純に面白かった。

    忍術を駆使し、歴史の中で必死に戦う主人公。
    戦えば強く、また女にモテ、完全にヒーローです。

    奇想天外な忍術をなんとなく現実にありそうに描写するその世界観も素晴らしかった。

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    2012年01月01日
  • 新装版 王城の護衛者

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    幕末ものの短編集。表題作「王城の護衛者」は、自滅覚悟で軍隊を率いて上洛し、最後まで徳川のために闘い抜いた会津藩主、松平容保が主人公。天皇や将軍に対する忠誠心や薩長への憎しみといったものがみずみずしく描かれていてとても面白い。表題作以外の作文も面白いのでおすすめ。

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    2011年12月23日
  • 故郷忘じがたく候

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    ネタバレ

    表題は、秀吉の朝鮮侵略時代から日本に移り住んで、戸籍上は日本人であるが、朝鮮人のアイデンティティを守り続けて、自分自身に問い掛け続けた沈寿官氏の話。

    ユダヤ人を連想させました。

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    2011年12月19日
  • 新装版 戦雲の夢

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    時代物は読まず嫌いだったが、これでいっぺんした。
    長曾我部盛親の不運と重責に抗う姿に読んでてしんみりした。
    大坂冬・夏の陣とかよく知らなかったから勉強になった。

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    2011年12月18日
  • 果心居士の幻術

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    国盗と言う位置ゲームに現れた果心居士と言う歴史上の人物に関心を持ち、確か司馬遼太郎さんが書いていたと思い出し本屋で探しました。異色作を集めた短編集です。

    果心居士の幻術、飛び加藤は、何も超能力を持つ忍者、または婆羅門の幻術士。前者は秀吉(和州大峰山の修験者 玄嵬)に、後者は武田信玄に殺される。

    壬生狂言の夜は、新選組隊士、柔術師範頭松原忠司の心中の物語。惚れた女の亭主を暗殺し、助ける風情でその女を我が物とする。女もそれを察しながらその外道の愛を入れる。凡そ人の道の外にその心中が成る。

    八咫烏は人の名前である。大和朝廷成立前、海族(わだつみ)と出雲族の混血児が、その二つの種族(歴史の流れ)

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    2011年12月16日
  • 功名が辻(三)

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    ネタバレ

    秀吉が老いていく様がなんとも哀しい。
    『晩年の秀吉には物事の見さかいがゆるみはてて、臣下の女房もまた自分のものというように錯覚するところがあった。』って一体・・・。

    関ヶ原の戦いの前の緊迫感、すごいです。

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    2011年12月16日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    年末年始で実家に帰省したついでに、書写山など姫路の名所いくつかに行ってきたので、ますます楽しい。我が家の祖先も、別所氏の下で三木城で戦ったらしい。でも、戦闘に参加していたとしても、せいぜい足軽程度の身分なので真偽の程は定かではない。たぶん播州のほとんどの旧家はそんな感じなんだろう。

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    2017年10月16日
  • 菜の花の沖(三)

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    嘉兵衛の商売が軌道に乗り始め、大船を造り、念願の蝦夷入りをし、そこでカルチャーショックを受けて帰って来るまでの話。嘉兵衛はたびたび郷土主義を離れた大局的なものの考え方を持っていることが書かれているが、本巻においてはこれから心持ちとしては「蝦夷の人となる」と発言している。思うに、虐められて郷土を飛び出し、ある意味根無し草的であった自己が初めて確立するまで、が描かれているようだ。ようやっと確立した嘉兵衛という人物がこれからどういう事件に会い、どう立ち向かうかが楽しみ。

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    2011年12月10日
  • ひとびとの跫音 下

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    正岡子規を取り巻くひとびとを描いた後編。忠三郎さんとタカジの記述が中心だが、タカジの強烈な個性に比して忠三郎さんは自分を抑制して人生を過ごした印象。本当は何をやりたかったのか、不思議な人生だ。

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    2011年12月01日