司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5巻では、嘉兵衛の話を離れ、当時のロシア事情や間宮林蔵について紙面を割いている。脱線と思いきや、6巻で嘉兵衛がロシアに行くことになる背景に繋がってくるのだが。
ピョートル大帝がロシアの近代化の開祖であるが、当時、その近代化を進めたのは北欧やドイツ系の人だったりする。
エカテリーナ2世もドイツ人だ。
また、コサック、農奴などロシアの特殊性に関しての考え方は「坂の上の雲」にも繋がっている。
ロシアだけなく、欧州の近代国家について興味深い考察が散りばめられている。
『ポーランドはロシアと同じくスラブ人であるが、宗教は(ロシア正教でなく)ローマ・カトリックを国教としている。
欧州や中近東における宗 -
Posted by ブクログ
財宝が何であろう
金銭が何であるか
この世にあるものはすべて過ぎ行く
永遠なるものとは何か
それは人間の記憶である
人間はよく生き、よく死なねばならぬ
それだけが肝要で、他は何の価値もない
チンギスハーンの子孫、オゴタイハーンの言葉
大草原に憧れて、出会いに導かれて、モンゴルへ行ってきた
今でも遊牧をして生活をする人がいて
狩猟や釣りを日常的に行う人もいる
動物の糞を燃料にしてテントに泊まり、星空の下で寝、
夜明けとともに起きる
そしてまた放牧と、狩猟と、釣りをする
ビルの雑踏の中で、毎日パソコンとにらめっこしている現状とは違う、
全く違った生活を体験したくて、モンゴルの友人