司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    最初で最後の野望が自らの差し金である息子・長政の活躍により、終止符を打つことになるとは皮肉なものだなーと思いました。

    稀代の軍師として戦場や外交では活躍し、百姓からも慕われ、部下の働きをしっかり見、しっかり報酬を与える。上司に持つならこういう男を持ちたい。

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    2014年06月17日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

    靖国神社に聳え立つ男:大村益次郎の物語(中) 戦略家としての頭角を現し始める。幕府が…崩れ始めた…。


     蔵六は相変わらず蔵六であるけど、彼の周囲が彼を放っておかなかった。火吹き達磨を見出した桂小五郎のすごさが際立つ。
     さらに、若かりし頃の明治の大物が次々登場するから読んでいてウキウキしてきます。

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    p15,~18    開明論と攘夷論(司馬の見解)
     開明論(漸次的な開国)は江戸幕府の国政制度を抜本的に改革するものではなかったはず。だからこの当時、日本が西欧列強に喰われない術は過激な攘夷論しかなかった。はず。
     西郷隆盛は戊辰戦争で徹底的に戦争し、日本全土を焼き尽くして新しい

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    2014年06月05日
  • 義経(上)

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    義経に関してほとんど知識を持ち合わせていなかったので、歴史的背景もすっと入ってこなかったし、登場人物もわからない人ばかり。
    それでもおもしろかった。
    源氏と平家の複雑な血の関係。人間のいろいろな欲。
    弁慶と弓の名手与一の登場。
    下巻が楽しみ。

    “後世、人前での涙はめめしいものという規律ができたが、この時代、人はよく泣いた。頼朝ははじめてあうこの弟の顔をじっとみつめ、亡父の面影をさぐっていたが、すでに両眼から涙があふれ、見つづけることができない。義経も頼朝をあおぎ、なき義朝はこのようなお顔であったかとおもううち、顔をあげられぬほどに涙がこぼれた。どちらもあいさつのことばすらなく、見つめては泣き

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    2014年05月22日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    荒木村重の謀反は起きるべくして起こったことだと思う。
    本にも書かれていたけど、信長は新しい世の中を切り開く力はあっても、それを維持する仁徳はなかった。

    家族にまで手をかけ、延暦寺焼き討ちや石山本願寺攻め、そして上月城を見捨てるなど、未来の天下布武のためとはいえめちゃくちゃである。
    後に光秀にも裏切られたように遅かれ早かれ信長の運命は決まっていたのかもしれない。

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    2014年05月15日
  • 風神の門(上)

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    才蔵が格好いいですね。真田幸村や猿飛佐助も魅力いっぱいです。男性陣が光ってます。ただいろんな女性に惚れられてハーレムみたいになってたのは…お色気はそんなにいらなかったかな。

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    2014年05月06日
  • 胡蝶の夢(二)

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     良順は軍医ポンペを師と仰ぎ医学伝習所を開講後、付属病院まで建てることに成功する。一方、語学の天才、伊之助はそのポンペから嫌われ放校される。伊之助は成り行きから医学伝習所で知り合った藩医の婿になるのだが・・・3巻以降の展開が読めず(笑

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    2014年05月05日
  • 夏草の賦(上)

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    ネタバレ

    四国の戦国大名、長宗我部元親を描いた小説。才覚に恵まれ、調略・謀略を用いながら四国を統一していく様子を、司馬遼太郎の小説らしく、一歩引いたスタンスで描いています。
    四国の歴史はなじみが薄いので、一方の主人公である元親の奥方が、織田家中の明智光秀の親族で、兄は本能寺の変後に秀吉に敗死、姪は家光の乳母・春日局として取り立てられた云々、元親が採用した屯田兵制度である「一領具足」が山内藩政では郷士となり、土佐の明治維新の中核を担う事になった等々、本著を通じて初めて知る事ばかり。

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    2014年04月27日
  • 菜の花の沖(六)

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    高田屋嘉兵衛の人生の華?とも言うべきロシア外交の部分であるが、実際の文献(当時の記録)からの引用を多用し淡々と述べられている。小説なのか?という印象だ。

    ロシアの考え方を理解するために5巻があり、高橋三平との関係があったから廻船問屋の主人で商人でしかない嘉兵衛が今で言う外交官のようなことをできたことを示すためにその前、函館での話しから官船の扱いから御用船頭になった話があり、全てはこの部分の話を理解するために必要な「壮大な前置き」だったと言えるであろう

    そのせいか、嘉兵衛の人生の最後の山場、クライマックスであるはずであるのに、読んでいて妙に淡々としすぎて簡単に過ぎた印象も残った。

    ドラマ性

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    2014年04月26日
  • 胡蝶の夢(一)

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     1巻目は明治維新前夜、幕府の奥御医師、松本良順は弟子、島倉伊之助を佐渡から呼びよせ、長崎出島にてオランダ人から直接蘭学を学ぶまでのストーリーである。弟子の伊之助が異才の持ち主であり、2巻目からの話しに更なる期待が膨らむ。

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    2014年04月23日
  • この国のかたち(五)

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    神道の話。教義も偶像もない。宗教というよりかは、文化なのか。だからこそ、神道は、こと挙げぬこそ相応しいのだろう。
    朱子学という型を大事にする空論は、やがて、太平洋戦争にも。
    朝鮮の日本への見方。夷としてみているのだろう。
    昭和は、やはり突然変異だったのだろう。なぜ、合理主義を失ったのか?
    日露戦争で勝利し、反省しなかったからか。

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    2014年04月14日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    ネタバレ

    初、司馬遼太郎本。
    大河ドラマの影響で読み始めたけど面白い。

    播磨で退屈していた官兵衛がこれからどんな天下いじりをしていくのかが楽しみ。

    それと意外と信長の評価の低くて驚いた。
    でも天下への野心は毛利や他大名よりも強くて、だからこそ天下統一の一歩手前まで昇りつめることができたんだろうなと思った。

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    2014年04月10日
  • この国のかたち(四)

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    韓国が日本を下に見ているのは、儒教の影響なのかもしれない。日本は何故、儒教をとりながらも、リアリズムを忘れなかったのだろう。
    靖国の前身である招魂社は、明治維新後、戊辰戦争で戦士した人を祀り、統一国家を示す為に作られた。

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    2014年04月14日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    信長の本能寺の変から、明智光秀を追い込み、官兵衛が如水として隠居し、亡くなるまでを描いている。頭で生きるそんな官兵衛の生き方に共感する。

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    2014年03月07日
  • 街道をゆく 43

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    未完の最終巻。桶狭間から、戦国時代の武将たちの逸話をたどる。
    名古屋は名医の街だそうで、藤田保健衛生大学が出てくるくんだりで眼科の話があって楽しかった。
    話は家康が信玄に大敗したところで未完に終わる。
    後半に収められている安野光雅画伯の挿画の中に、犬山城から臨む木曽川があった。あの犬山の不思議な歴史について司馬遼太郎の軽妙な語り口で聞きたかったものだ。

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    2014年03月05日
  • 功名が辻(四)

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    山内一豊の4巻目。一豊が土佐に入り、国守となるまでだったが、国主となって千代と政策を練るのかと思っていたのだが、どうも守りに入ったような気がした。一豊を応援していただけに、残念な結末。しかし立場が付けば一豊のように守りの面も出てくるものなのか。物事様々な視点で考えないといけないと痛感した作品だった。

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    2014年03月04日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    官兵衛が荒木村重によって囚われ、牢を出てからの変貌について語っている。牢の中のすさまじい状態、それでも希望を見出して生きようとする官兵衛の健気な姿に感激した。

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    2014年03月03日
  • 功名が辻(三)

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    山内一豊の3巻目。
    秀吉の老いとその周辺にまつわる話から、秀吉没後の、さてどっちに付くというところまで。
    一豊自身、律儀者で通っているが、巻の終盤、名将っぷりを発揮する一場面の印象がかっこいい。

    成算など無い。そういうことはわからん。わかっておればもともと合戦などする必要の無いものだ。徳川殿を勝たせるのだ。

    の一節は感慨深い。この一戦で家運を開く、と言い切った一豊の覚悟は腹に響く。

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    2014年02月27日
  • 功名が辻(二)

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    山内一豊の2巻目。
    本能寺の変から秀次の謀反計画まで。
    1巻に引き続き、妻千代の才女っぷりが頼もしい。しかし旦那の一豊は相変わらずのキャラクターでついつい応援したくなる。
    サラサラと読み終わった。

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    2014年02月27日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    本巻ではいよいよ黒田官兵衛が織田信長を裏切った荒木村重の人質になってしまう。官兵衛の人生における痛々しい代表的シーンである。吉川英治作品とは異なり、有岡城へ到着するや否や、荒木村重に談判することなく牢に放り込まれる。このあたりの枝葉末節を他の作品やドラマと比べてみるのも面白い。大河ドラマではどう描かれるのだろうか。第3話で山賊に襲われる官兵衛を助けるというアングルを仕掛け、友好関係を築かせているため、後々の裏切りがかなりドラマチックになることは確実。
    1年にわたる人質期間を経て、何か悟りを開いたような官兵衛。元々私利私欲には走らない策士という一風変わったキャラクターだったのだが、それに輪をかけ

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    2014年02月22日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    言うまでもなく、今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の司馬遼太郎版。「世に棲む日々」に続く今年2作品目の長編。黒田官兵衛に関しては、大河ドラマを順調に観ているほか、「大河ドラマ・ストーリー」「黒田如水(吉川英治著)」、「新書太閤記(吉川英治著)」などを読んでいるため、流れはほぼ掴んでいる。あとは、司馬遼太郎氏なりの色付けを楽しむだけである。

    本作品では、冒頭のかなりの部分を官兵衛の代よりも前の黒田家について説明がしてあり、家の成り立ちをしっかり理解出来た。その過程で、官兵衛の曽祖父高政が連歌の点者ではないかという想定で進めようとしていたところがユニークだった。根拠はまったくないにもかかわらず、近

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    2014年02月22日