司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    司馬遼太郎、空海の風景(上・下巻)を読む:
    今日、これだけ、旅が、何処へでも簡単に、出掛けられ、しかも、ネットで、欲しい情報に、簡単にアクセス出来る時代からすれば、8世紀の時代に、航海術ですら、満足に発展していない頃に、命懸けで、当時の世界的文化的な大都市に、海外留学しにゆくが如きことは、おおいに、大変であったことは、容易に、想像されよう。
    目的地へ、きちんと、到着した最澄と異なり、福建省の土地に漂着、辿り着いてしまった空海が、皮肉にも、彼の地で、語学の才と当時の文化的知的な教養である書道(五筆和尚という称号)・文章道・漢詩・文才に恵まれ、奇跡的に、これを活かすことになること、誠に、皮肉な廻り

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    2015年06月04日
  • 関ヶ原(上)

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    私は石田三成が嫌いではなく、徳川家康があまり好きでない。そういう人向けな関ケ原。でも一生懸命頑張る三成がかわいそうすぎて、読むのがちと辛かった。

    これを読むとなぜ家康が好きでないか分かった気がする。我慢強いとこなど尊敬するところはあると思うけれど、大奥を作った家系だし、結構な確率で碌でなしを排出しているし、ガチガチの身分制度をを創りあげた人だからという理由であった。それ以外にも何かがと思っていたけど、まさしく、この本に描かれている通り、子供も同僚も全ての人を駒扱いする所だと分かった。本多忠信も非常に、嫌な人間として描かれている。

    ただ四角四面になりがちな私にとっては、三成が頑張れば頑張るほ

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    2022年12月31日
  • 殉死

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    ひとりの不幸な人生を垣間見てしまった気がする。司馬遼太郎の人物を描き出す力は凄いと思った。またこれが史実なら、日露戦争で戦死した人はいかに不幸なことかと思ってしまう。

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    2015年05月24日
  • 十一番目の志士(下)

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    長州藩の高杉晋作に見出された天堂晋助が戦国時代の遺風を残す二刀流を駆使して、幕末長州藩のために大活躍する青春小説残す下巻。ラストに向かって、晋助の存在意義が問われ、なんとも複雑な幕切です。

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    2015年05月15日
  • 十一番目の志士(上)

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    長州藩の高杉晋作に見出された天堂晋助が戦国時代の遺風を残す二刀流を駆使して、幕末長州藩のために大活躍する青春小説。架空の人物ですが、巧みに史実が交えられているので、実在の人物みたいに楽しめます。

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    2015年05月15日
  • 人斬り以蔵

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    司馬遼太郎の短編集。比較的無名の人物も取り上げており、様々な運命の流転が面白い。どの作品も最初の一ページ目で惹きつける。

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    2015年05月10日
  • この国のかたち(三)

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    第3巻は、農民から貴族、貴族から武士、そして貴族、戦国を経て武士という「世の人々」の移り変わりと国のかたちの移り変わりを軸に展開。そこに例えば鎧兜の意味や宗教の存在感を交えて司馬節が繰り広げられる。本人も書いているが本書を元に、読み手がどう考えるかが重要。

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    2015年05月01日
  • 風神の門(上)

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    私は信州の出身故、子供の頃から「真田」が好きでした。
    勿論、「真田十勇士」にも親しんでおりました。
    その中でも「猿飛佐助」と「霧隠才蔵」は誰でも知っているキャラクターです。本書「風神の門」は、伊賀忍者の「霧隠才蔵」が主人公ということもあって、もう何十年も前に読んだ本です。
    今年になって再読してみました。
    子供向けではありませんが、大人になっても、ワクワク、ハラハラする忍者物って面白い物です。

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    2015年04月30日
  • この国のかたち(二)

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    神道、仏教、言語、職人について、司馬流の豊富な取材に基づいたタテヨコの関連が詳しく説明されている。知っているつもりでほとんどうろ覚えだったようなこと、本書で明らかになる様々な事実を、読み手がどう解釈して知識とするかがポイントかと。

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    2015年04月24日
  • 人斬り以蔵

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    「竜馬がゆく」での岡田以蔵の存在感が印象に残り、以蔵目当てに手に取りましたが読めば全作おもしろかったです。
    表題作においては限られた文章のなかで、師武市半平太への恭敬が憎悪に変わっていく以蔵の感情の描写はさすが司馬先生でした!
    戦国から幕末の動乱を駆け抜けた志士達が題材の8編成短編集です。

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    2015年04月20日
  • この国のかたち(一)

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    まず、司馬遼太郎はやはり面白い。どこか客観的でありながら、ズバリと主観的意見を主張する。この本は全6巻でまさに「この国のかたち」を論じている。第1巻は大正期から戦前までの時期、なぜ日本人が無謀な戦争に走ったかについてページを割いている。司馬は「鬼胎」いう造語を使って突然変異としか思えぬような取り扱いをしているが、読み進めるとその原点が次第に明らかになる。その他、江戸文化や武士の振る舞いなど、日本人論として必読。

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    2015年04月18日
  • 幕末

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    〔龍馬がゆく〕が維新史の陽の部分なら、この作品はまさにその陰の部分を描いた作品。描き出されるのは龍馬の華麗なる幕末ではなく、血にまみれた暗殺の幕末‥。
    ほぼ同時期に書かれたというこの2作品‥司馬さんが幕末を書くことがこの2作品に集約されている気がする。

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    2015年04月15日
  • 幕末

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    幕末がいかに乱世だったかということがよくわかった。特に京都でいかに暗殺が行われたがよくわかった。特に桜田門外の変は歴史の教科書には絶対に出てこない話でなかなか面白かった。土佐藩田中顕助や吉田東洋、岩崎弥太郎が出てきたり、長州藩の桂小五郎、伊藤利助、井上聞多が出てきた。

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    2015年04月08日
  • 風神の門(上)

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    面白かった。

    霧隠才蔵ってどんだけかっこよかったのか!
    って思うくらいモテるモテるww

    風魔が出てきたりなかなか面白かった。

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    2015年04月08日
  • 世に棲む日日(三)

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    高杉晋作像が崩れてくな〜
    いかに一方向でしか歴史を伝えられないかが分かる。教科書は、だからこそ、よくねられなきゃいけないし、当たり障りないものになるんだな

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    2015年04月04日
  • 馬上少年過ぐ

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    伊達政宗をはじめとした短編集。
    分家の宇和島伊達家の話もあり、とても面白い。
    司馬遼太郎の短編集はどうしてこうも面白いのだろう、長編小説より短編集を買い漁る癖がついてしまったではないか。

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    2015年04月03日
  • 世に棲む日日(三)

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    高杉がいよいよ本領発揮した!と思える暴れっぷりを見せると思いきや、それを凌ぐ勢いで井上聞多の方が暴れん坊だった…
    あれだけ攘夷攘夷と言っていた彼らが色んなことを理解し把握していく上で西洋を認め、いよいよ自らの藩と幕府を変えようと奔走していくところにドラマを感じる。

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    2015年03月25日
  • 幕末

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    幕末の暗殺をテーマとした短編小説の力作。
    桜田門外の変がいい。

    ブログに紹介
    「想いを言葉に」へ。

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    2015年03月20日
  • 合本 夏草の賦【文春e-Books】

    購入済み

    興味深く読み終えた

    当時の時代背景に忠実に書かれており戦国武士の生きざまが面白く楽しめた。

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    2015年03月18日
  • 新装版 歳月(下)

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    下巻。
    上巻を読んで、江藤新平という人は確かに欠点は多いものの、なんとなく愛着というか、憎めないものを感じてたので、後半の追い込まれる様は、読んでて辛かったです。恐るべし、大久保利通・・・。
    日本の司法の仕組みを創ったともいえる、有能な人だっただけに、惜しまれます。

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    2015年03月14日