豊臣家の人々

豊臣家の人々

963円 (税込)

4pt

殺生関白秀次、太閤様以上と囁かれた北ノ政所、桂離宮を造営した八条宮、大坂城とともに滅んだ淀殿母子など、ひとひらの幻影のような豊臣家の栄華のあとを、研ぎ澄まされた史眼と躍動する筆で現代によみがえらせ、司馬文学の魅力を満喫させる連作長篇。

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豊臣家の人々 のユーザーレビュー

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    豊臣秀次の実父の描写の卓越性に

    2017年03月11日

    歴史上の人物描写にかけては天下一品ともいえる司馬遼太郎だが、その刮目さからくる犀利な描写はこの書でも健在であり、とくに第一話の「殺生関白」は痛快だ。これは豊臣秀次に関する物語だが、スタートがその実父より始まっており、この陰の主役を塩田七生氏が主張する如く「歴史における偶発性」というものを実に巧妙かつ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月22日

    出版社は違うが、同じ司馬遼太郎さん著『新史太閤記』のサイドストーリー的に読むことができた。豊臣家は秀吉という不世出の天才が一代で築き上げたが、その天才に続く後継者が誕生しないために滅んでしまった。
    北の政所と大和大納言豊臣秀長以外は身内に役に立つ者がおらず、豊臣秀吉も内心心配だったに違いない。

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    Posted by ブクログ 2011年10月02日

    個人的には大和大納言が一番好き。
    派手な兄の陰で、黙々と豊臣家の覇権を支え続けた。確かに、この弟の亡き後、豊臣家が傾いたのは事実。この弟がもう少し長命であれば豊臣家の歴史も変わったかもしれないと考えてしまう。

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    Posted by ブクログ 2011年06月09日

    豊臣家のドラマのような栄華と没落を、一人一人主人公をたて気持ちを代弁し、史実を興味深く説いてくれる。11.6.9

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    Posted by ブクログ 2016年03月29日

    司馬遼太郎さんの連作短編集。数十年ぶり?の再読。
    題名通り「豊臣家の人々」。

    〇秀吉の甥~豊臣秀次
    〇秀吉の妻の甥~小早川秀秋
    〇秀吉の養子~宇喜田秀家
    〇秀吉の妻~北政所
    〇秀吉の弟~豊臣秀長
    〇秀吉の妹~旭姫
    〇秀吉の養子(家康の実子)~結城秀康
    〇秀吉の養子(天皇の弟)~八条宮
    〇秀吉の側室...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年01月18日

    つくづく数奇な運命の一族。ある種の滑稽さが哀しい。それにしても秀頼の存在感のなさといったら…滅びる者には滅びる理由が、やっぱりある。おねね様がすてき。

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    Posted by ブクログ 2010年10月06日

    一代で最も成功した男、秀吉。
    それ故か、その一族は悉く悲惨な末路。
    豊臣氏の栄枯盛衰の、「衰」を描いたこの作品は、色々と考えさせられる。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    怒濤のような秀吉の奔流に巻き込まれてグルグル回る人々。旭姫が哀れ。秀吉は自分の意志で切り開いた運命だとしても、覚悟無く巻き込まれた身内は表舞台に引っ張り出され、もー大変です。対して何事も成さないよう慎重に家康に計られる秀康の運命もせつない。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    おいしすぎる秀家/かわいそすぎる秀長、秀次、金吾の面々/やりきれなさすぎる秀康…いろいろ衝撃です。復習のつもりで読んでいたのに何故か新発見がいろいろ。さすがだー。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    豊臣の姓を持つ人達をそれぞれ主人公にした、短編集である。
    それぞれ姓は同じだが違う人間性であり、それによる生き方やなりふり方の違いが面白い。

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