司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(四)

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    ようやく半分まできました。

    面白いんやけども、読み方が雑なのか、途中で「この人誰やっけ??」という人が続出です。。

    軍艦を手に入れるシーンは感動でした。

    感想を書けるまでに至ってませんがとりあえず記録を残しときます。

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    2021年02月05日
  • 新装版 大坂侍

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    武士は理想を掲げ、商人は現実を見る。
    藩や世間体に囚われる武士と儲けを考える商人。

    ある意味、商人はシンプルであり考えにブレがない。

    大阪商人の逞しさ図太さ抜け目のなさに脱帽!

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    2021年01月30日
  • 項羽と劉邦(上)

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    ネタバレ

    p.292
    この感心の仕方に一種の愛嬌があり、愛嬌がそのままひとびとに徳を感じさせる風を帯びていた

    キングダムの後の世界が"この世界"だと考えると 世界って 歴史って 何なんだろうって思ってしまいます。
    (キングダム 全然読んでいません。すみません。秦の始皇帝の話ってことぐらいの知識しかありません。ごめんなさい)

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    2021年01月28日
  • 人斬り以蔵

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    1番面白かったのは長州藩の岡田以蔵でしたね。
    司馬遼太郎さんの表現の仕方が独特でついていくのにかなり時間がかかりましたが、理解してみると面白い本ですね。

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    2021年01月28日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    数年前に読んだ本。
    ふと思い出したので目次見つつ投稿。

    豊臣秀吉の縁者というのは少なく、多くは義理の繋がりの人間です。小早川秀秋、宇喜多秀家、結城秀康などが世間的に知られている名前でしょうか。

    他には北政所などの話も入っています。
    司馬殿の考え方はどこか豊臣家に対する愛があるように思います。他の著書の中でもどこか思い遣りを感じました。表現が慮るようなものが多く、それを妨げた人物の行動は痛烈です。
    例えば小早川秀秋、彼自体は再評価する動きもありますし、決して暗愚な人物ではないと思います。
    ただ、無能レベルまでの表現が使われていたので、おや?と感じました。
    ただし、著者の小説ではこのような人物については手厳しく書かれており、読書の心境をわかっているかのような書き方をされています。

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    2021年01月28日
  • 街道をゆく 1

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    司馬遼太郎の紀行文集。
    1971年に週刊朝日にて連載が開始され、以降、1996年の作者逝去まで25年に渡り、書き続けられた。単行本・文庫本で43冊に及ぶボリューム。本書は、その第一巻。
    「湖西のみち、甲州街道、長州路ほか」という題名の通り、街道・道に沿って、その土地を訪れる。紀行文集と書いたが、博覧強記の司馬遼太郎なので、その土地の歴史・建物・人物などを、時に古代に遡り記述することにより、その場所を立体的に浮かび上がらせる。
    司馬遼太郎が楽しみながら書いているのが、よく分かる。

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    2021年01月17日
  • 関ヶ原(中)

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    天下分け目の大合戦に向けて着々と工作が図られていく過程は読み応え抜群。三成も周到な準備をしているけどこの時点で既に家康側に圧倒的利があるとは何とも皮肉。かの有名な小山評定の全貌を解明することができて満足した。今作で一番印象的に残ったのはやっぱり細川ガラシャのエピソードかな。あんな悲惨な経緯があったなんて思いもしなかった。絶世の美女と謳われる女人は不幸な目に遭うのが世の性みたいなところがあるが、それが露骨に表れていた気がする。余りにも切ない彼女の生涯。ご冥福をお祈りします。夫の細川忠興、許すまじ。

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    2021年01月12日
  • 木曜島の夜会

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    木曜島の旅行記と、幕末に過ごした人物に関する3つの小編。木曜島の話は、かつて、南海の孤島に繰り出した、こんな日本人が少なからずいたことに驚いた。

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    2021年01月11日
  • 新装版 歳月(下)

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    江藤新平の生涯 極貧から司法卿まで数奇な運命です。世が世なら貧乏武士で生涯を終えるはずだったのでそれ程悔いのない人生だったのではないでしょうか?この本読むまで江藤新平 佐賀の乱おこした唯の権力欲の強い男かと思ってましたが、筋の通ったなかなかの男だったんだなあ。

    この本読んで 明治の初期の混乱期 大久保利通が新国家を作る上で現実を冷静に視て、原理原則にとらわれず、批判を恐れず信念に従って行動したのが江藤新平を通して逆に鮮明に感じられました。幕末の混乱をくぐり抜けた大久保と、佐賀のハズレで活きるのに全力を注ぐことしかできなかった江藤のこれも運命だったんでしょう。

    司馬遼太郎を通して幕末から明治の人物像を色々読みましたが、江藤新平も熱い男の一人でした。

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    2021年01月11日
  • 覇王の家(上)

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    家康の凄さを改めて感じることができる作品。
    信長に対して、この行動がどのような影響を与えるか等を常に考えていた様子が伝わってきた。
    おもしろくて一気に読んでしまった。

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    2021年01月03日
  • 功名が辻(四)

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    真面目さだけが取り柄のパッとしない一豊が、妻の才女・千代に導かれながら戦国時代を生き抜き、土佐藩主に成り上がるまでの物語。
    男の自分としては、不器用にもひたむきに立身を目指す一豊の生きさまに共感。
    一方で、千代の眩しいほどの才覚に、時に感動しつつ時にイラッとするのも自分が男だからか。

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    2021年01月03日
  • 対談 中国を考える

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    近代史において、特に日清戦争を象徴的に、なぜ、日本は近代化に成功したのか?清を凌駕することができたのか?中国の当時の状況と比較しつつ、考えてみることは興味深い。
    当然のことながら、これは長い歴史の中の一過性の状況にあり、そこから両国がどのように変わっていったのかを知ることも重要。

    以下抜粋
    ・日本的なものだろうとわれわれが思っているもので、実は中国がもとだというものがいっぱいあるわけですよ。
    政治思想として、よく国粋主義的なことを言う人がいますけど、だいたい朱子学みたいなことでしょう。それ以前にはさかのぼらない。本居宣長を政治思想にしようとしてもなかなかなりにくい。朱子学だったら、南宋の思想ってことになってしまう。

    ・日本の近代化はうまくいったが、ただ日本の転換が早くできたのは、国の小ささだけではないでしょうね。儒教の影響を薄くしか受けなかった。社会体制として受け入れていなかったということがなんといっても大きいでしょう。
    要するに儒教は社会体制だから、近代化するにはそれをはずさなきゃいけない。しかし中国ではそのワクがはずれていない。
    つまり、漢民族にとって儒教は自分が編み出した思想でしょう。人民を教えていくだめの思想でしょう。二千年かかって論語ひとつ読んできた。そう簡単にははずすわけにはいかんでしょうな。
    日本の場合は儒学的思考を学んできただけですから、上衣と同じで簡単に脱げるわけだ。要するに、儒教よりも漢学的思考法を学んできただけだから、洋学的思考法に変えましょうといったら簡単でね。
    この程度ですむから明治維新ができた。ここが日本の歴史と中国の歴史のまったく違うところでもあるといえるでしょうね。

    ・日本の幕末の進歩主義者というのは蘭医、つまり蘭学をやっていた人ですよ。中国では、西洋の学問をやる医者はなかったですわ。漢方でも効くんだから、よそのことをやる必要はない。
    日本で西洋学をやった人はほとんど医者で患者と接して、非常に世俗的なんですね。そこが違うと思うんですよ。

    ・日本はアジアの一員としてやるか、それとも白人帝国主義の番犬になっていくのか、いまは分かれ道だ。孫文という人は非常に気の優しい人ですから、日本に対して恫喝しているんじゃなく、好意をもって日本の運命はこれで決まるぞといってるんですね。

    ・中国人の場合はその技術の向こうに西洋的普遍性というものがあると考えた。そして普遍性ならオレとこの方があるぞ、と思ったために百年かかったわけです。日本は蒸気船を見てからたった二年間で作ってしまった。普遍性じゃなくて、道具そのものをね。面じゃなくて点を素早く作ってしまった。いつまでたっても面がわからない。これが日本と中国の違いで、中国は自分の普遍性を持っていたために、近代化に時間がかかった。アラビア人はあと何年かかるかわからない。

    ・

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    2020年12月27日
  • 関ヶ原(中)

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    面白くなってきました。細川ガラシャさんのエピソードはつい最近に歴史ヒストリアでも観たなあ。山内一豊の二度のラッキーなエピソードも面白い。小山の軍議に大小名が一人、また一人と…そして彼らのプロフィールが紹介される。

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    2020年12月24日
  • 項羽と劉邦(下)

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    ネタバレ

    項羽の死をエンディングとするために、随所に各登場人物の後日談を織り込む構成になっていたんだなあ。
    漢の為に尽力した者が政争に巻き込まれて、死んでいくのも現代と変わりなく。。。

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    2020年12月24日
  • 歴史を紀行する

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    その土地が持つ歴史的背景と、その人の性格や思考を結びつけて考えるのがこんなにも面白いとは。
    歴史への興味が一層湧いたとともに、日本各地に足を運びたくなった。

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    2020年12月17日
  • 項羽と劉邦(下)

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    【感想】
    大好きな『キングダム 』後の中国がどうなっていくのか知りたい。漢の成り立ちの部分について勉強したい。という思いがあった中で、どうせなら、面白く勉強したいと思い、司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』を手に取った。

    司馬遼太郎さんの作品は読み切ったものでいえばこれが3作目で、これまでに『太閤記』と『最後の将軍』を読んいてその史実を踏まえ面白く物語をつくる才能に今回も大の期待をして読んだ。上・中・下を約1週間でら読めたのは、挫折しやすい僕からすると希少であり、この作品の面白さから来るのであろうと感じた。

    本作で私が注目して読んでいた点は大きく二つあり、一つが「秦の衰退と漢の勃興」、もう一つが項羽と劉邦という2人の「リーダーシップ」のあり方である。

    秦の衰退と漢の勃興
    キングダムで見てみてきた嬴政の創った国が約15年で滅んでしまうのは非常に心痛いことであった、取りわけ、当時先進的であった法家思想を取り込んだ政治の仕方は非常に革新的であるために残念である。その中で趙高のような権力者を作ってしまったのだが、いかんせん、帝国自体が史上初であるため、この程度のミスは半ば仕方のない失敗であるとも思えた。秦が成立した時点で早く崩壊してしまうことは、ほとんど決まっていたようなことであると思われるが、漢が勃興したことに関して言えば、より多くの偶然が重って成されたことであると感じた。

    リーダーシップ
    項羽と劉邦という相対する2人のリーダーが登場するのである。項羽は圧倒的武力と経験、莫大な部下、良い家柄と完璧に近い男である。ただ、この項羽が天下を取れなかったということが面白かったところで、それ以上に部下に伸び伸びプレーをさせ、愛嬌とルックスを売りにした劉邦が勝利したのは、全ての人へ勇気を与えるのではないかと感じた。48歳まで一介の侠であった劉邦が高祖となったことで、僕もこれからまだまだ狙うチャンスがあるんだと言うことを再認識できた、そして、劉邦が行った部下に対するマネジメントの数々やその姿勢は大きな事を成し遂げる際の一つの頼れるロールモデルであると思う。


    【要約】
    韓信の躍進と劉邦のジリ貧具合が映る前半部分。中盤以降では広武山で戦いにおける両軍の対峙、そして最後の垓下の戦いへと話が大きく動いていく。その途中途中で、新たな登場人物や、彼らにまつわるエピソードが登場するなどしてストーリーに厚みを増していく構成となっている。
    【引用】
    P16
    -出来そこないの田舎侠客、沼沢のなかの泥ぶなのような草賊の親分。
    というのが、劉邦も自認しているかれの前半生であったが、その経験で学んだことといえば子分や兄弟分に対する信しかなかった。

    P167
    ひるがえっていえば、項羽の幕僚にはこの少年程度の者もいなくなっていたのである。

    P242
    むかし、かいとうがわしに説いたとおりの結果になった。あのときあの男の言葉どおりにしておればこういうばかなはめにならずに済んだろう。(韩信)

    P260
    馬上天下を得ても、馬上で天下を治めることはできない。(陸賈[リクカ])

    P261
    高祖の愛嬌は道理だとわかればひどく従順になることで、その配下からみればかれの魅力はこのあたりにあったのに違いない。

    P348
    劉邦のような立場の男は、たとえ側近を相手に韩信のことをこぼしても、なにかの形で韩信に伝わってしまうのである。

    ☆ずっとずっと強かった項羽軍が最終盤に細くなるのは、虚しく、先日読んだ『老人と海』で激闘の末に獲ったオオカジキが鮫に食われていくのに近い感覚を覚えた。

    P384
    しかも四面ことごとく楚歌であった。
    →四面楚歌、、、こういうことだったのか。

    P389
    彼女が舞いおさめると項羽は剣を抜き、一刀で斬りさげ、とどめを刺した。

    〜あとがき〜
    P401
    この大陸の場合、周辺からさまざまな暮らしの仕方を持った民族が間断なく流入しつづけたということを見ねばならないであろう。具体的情景としては、農業だけしか知らなかった民族に、牧畜を専業とする民族が接触してくると、長靴を穿くことや、動物の腱を干して弦をつくること、あるいは干肉つくり、乳製品を食べることなどが教えられる。

    P404
    中国史は、ふしぎなところがある。後代のほうが文化均一性が高くなるのは当然であるとして、知的好奇心が衰弱することである。後漢の末ごろからいわゆるアジア的停頓がはじまり、その停頓が、驚嘆すべきことに、近代までの長い歴史のなかに居すわりつづける。
     が、いわゆる先秦時代からこの時期までの中国は、べつのひとびとによる社会であったかと思えるほどにいきいきしている。

    〜解説〜

    P418
    『項羽と劉邦』に充満する多彩な「典型群」は、我が国と遮断された無関係の外国人ではなく、かつて日本人に人間社会とはなにかを反芻させ、さまざまな思考に資する「実例」の役割をつとめた。
    →解説に書かれている通り、「左国史漢」が平安時代より教科書であったことを鑑みれば、これらを学ぶことは、日本史における実力者達の思考や考えのもとをインストールできることになる。とりわけ、夏目漱石を含め、文豪家の方々が書いたことから考えると、文壇に入っていく上でも、必読であったと改めて思える。

    P425
    つまり「可愛気が、劉邦の中で光っている。それが大きな光体になって劉邦の不徳も無能も、すべておおい晦ますほどの力をもっている、と蕭何はおもいはじめた」のである。

    P425
    「劉邦は、土俗人ならたれでも持っている利害得失の勘定能力をそなえていたが、しかしそのことは奥に秘めて露わにせず、その実態はつねに空気を大きな袋で包んだように虚であった」。

    p425
    劉邦は「韓信のみるところ、愛すべき愚者という感じだった。もっとも痴愚という意味での愚者でなく、自分をいつでもほうり出して実体はぼんやりしているという感じで、いわば大きな袋のようであった。置きっぱなしの袋は形も定まらず、また袋自身の思考などはなく、ただ容量があるだけだったが、棟梁になる場合、賢者よりはるかに優っているのではあるまいか。賢者は自分のすぐれた思考力がそのまま限界になるが、袋ならばその賢者を中へほうりこんで用いることができる」のである。

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    2020年12月15日
  • 関ヶ原(中)

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    関ケ原の前哨戦がメイン。

    『功名が辻』にも出てくる有名な評定や、こちらもよく知られている「犬伏の別れ」などのエピソードが登場する。

    ここでも三成は知恵者だが肝心なところが抜けている、言わば「策士、策に溺れる」さまが描かれている。

    さらに黒田官兵衛の九州での進撃も。

    これらが全て「関ケ原」なのだろう。

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    2020年12月14日
  • 大盗禅師

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    鄭成功や由井正雪が生きた時代、徳川幕府が完全に安定する前の微妙な時代を描く。
    馴染みの薄い時代なので新鮮なのと、幻術渦巻くファンタジー全開の世界観が楽しくて一気読み。
    「浪人は生きていること自体が悪いのだ」「小役人ですら傲慢な政権は勢いがある」というセリフが印象に残りました。
    尻切れトンボの結末は、まぁしょうがないか…

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    2020年12月14日
  • 街道をゆく 38

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    旅の目的地に合わせて読むことにしているシリーズ。少し冗長だがアイヌの歴史や言葉に深く触れていて面白い。

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    2020年11月25日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    司馬遼太郎といえば一番好きなのはやはり『燃えよ剣』。司馬遼は古い文献から破片を集めそこから人となりやストーリーを想像し気持ちが盛り上がったところで一気に書くそうだ。あとがきにそんなことが書いてある。そして謎に包まれた北条早雲の人生を取り上げた。人生40年の時代に早雲が歴史に現れるのは応仁の乱後の45歳。そして88歳まで駆け抜ける。早雲の凄さは農民の幸せを考えて統治した初めての政治家ということ。室町末期の公家崩れや田舎侍を倒しまくるのは正直迫力がない。そして人生の全盛期が50歳以降だから戦に燃える若き血も恋も冒険もあまりない。本当はもっと弾けて欲しいのだが司馬遼太郎はいつものように抑えて書く。それでも面白いのは早雲が足利将軍家側近の名門家にありながら、義を尊び、守護大名制度をぶち壊し下克上も辞さない戦国時代の幕を開けた当事者だからだろう。

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    2020年11月22日