司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 花神(上)

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    異端の英雄物語であり、幕末明治の歴史噺であり、悶絶のムズキュンラブストーリー。

    「花神」(上・中・下)まとめた感想メモ。

    司馬遼太郎さんの長編小説。1972年発表。
    主人公は大村益次郎(村田蔵六)。

    大村益次郎さんは、百姓医者の息子。
    百姓医者として勉学するうちに、秀才だったので蘭学、蘭医学を修めているうちに、時代は幕末に。
    いつの間にか、蘭学、蘭語の本を日本語に翻訳できる才能が、時代に物凄く求められる季節に。
    だんだんと、医学から離れて、蘭語の翻訳から軍事造船などの技術者になっていきます。

    大村さんは、長州藩の領民で、幕末に異様な実力主義になった藩の中で、桂小五郎に認められて士分に。

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    2017年06月13日
  • 翔ぶが如く(二)

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    平成29年6月

    西郷の征韓論対岩倉、大久保、桂、伊藤の反征韓論
    の話。

    この時期って難しいよね。
    明治維新を成し遂げた、薩摩、長州の幹部級の人たち。この人たちが中心になって明治政府を作り、日本を動かしていくのは、いいけど、幕府を倒すって思想は簡単で、まとまりやすいけど、倒した後のかじ取りってやっぱり、その人その人で考え方が違い、対立が生まれる。しかし、それはそれでその人たちが本気で日本を思っての考えで、答えの分かっていない明治の時では何が正しいのか分からないため、命を懸けて本気で対立する。今の政治とは違うよね~、本気度が。

    その中で、今まで対して表だって来なかった伊藤博文が目を出す。
    西

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    2017年06月12日
  • 竜馬がゆく(七)

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    ネタバレ

    心に残ったシーン

    高杉晋作「面白き事もなき世を面白く すみなすものは心なりけり」
    何度も船を沈められる困難を乗り越えつつ進んでいく
    その時々で自分の大志に向けて強みを変えていく、柔軟な考え方と吸収力

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    2022年02月13日
  • この国のかたち(四)

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    江戸時代に、テグスを作る技術が向上した。それで史上初めて、庶民の食事に鮮魚も出るようになった。

    などなど、いちいち、衰えない「へー」度の高いエッセイ集。



    #以下、本文より

    日本国の通弊と言うのは、為政者が手の内、とくに弱点を国民に明かす修辞というか、さらにいえば勇気に乏しいこと。

    自己を正確に認識するリアリズムは、ほとんどの場合、自分が手負いになるのです。大変な勇気が要ります。

    勝者と言うのは、自分がかつて勝った経験しか思考の基礎にしない。

    今、我々の足元を見ると、結局、物を作って売って国を航海させているわけですから、やはりお得意さんが大事という精神、このリアリズムだけが、日本

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    2017年06月08日
  • 竜馬がゆく(六)

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    ネタバレ

    大志のために情勢をみつつ待つことも大事
    時勢の情報を正しく掴んでいる人を見極める
    この時代には日本人の概念も浸透していなかった
    決断できる人を丁寧にわかりやすく説得する
    大志も一発では上手くいかずとも、細かい事を積み上げて物事を動かす
    上手く行きそうでも、様々な思案の後に行きつ戻りつでようやく物事は進み出す

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    2022年02月13日
  • 酔って候

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    当時の世界にあたかも自分が存在しているかのような感覚が楽しめる。
    担がれている者のつらさ、勘違い、わかっているのに会えtの行動。それがまた楽しい。

    決して幕末期のメジャーどころでない登場人物なのにこんなに面白いなんて。。

    やはり、幕末は面白い。

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    2017年05月19日
  • 竜馬がゆく(五)

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    ネタバレ

    わずか150年前の事だが、50歳を過ぎれば老人で命に対する考え方も風習も全く異なる。
    坂本龍馬は大胆にして意外と思慮が深く、常に目標達成を考え抜いている。海軍、貿易、経済と幅広く知識を吸収し、吸収した知識で行動している。交渉術も相手の利益も考えてwin-winを目指している
    西郷隆盛の鈴虫の対応はなかなか出来ない

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    2022年02月13日
  • 花神(下)

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    ネタバレ

    長幕戦争の防衛から維新の達成に至るまでの歴史の激動部を描いた最終巻。
    長州を防衛したあと、長州藩は薩摩と共同し、天子を担いで鳥羽伏見の戦いで幕府と決戦する。
    大村始め、戦争勝利は不可能とされていたが、なぜか勝利し、その後の無血開城へと繋がっていく。大村の仕事としては無血開城後の彰義隊との戦いであった。
    戦力的にも勝利は難しいとされていたが、緻密な戦術で完全勝利となり、維新は成る事となった。

    これだけの功績を納めながら、最後は元々仲間であった過激な攘夷志士の手によって暗殺されてしまう。

    いずれにせよ、この花神(花咲か爺さんの意味)は明治という新時代への餞としてうまく言ってると感心しました。

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    2017年05月05日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

    上巻とは売ってかわって、中巻以降では歴史の表舞台へ出てくる。

    適塾で蘭学を極めた村田はその語学を買われ、四国の宇和島藩で召し抱えられる事になる。
    ここでは時代の要請に従って、砲台の建設、汽船の開発、兵学書の翻訳と医療以外の世界にも従事し始める。そして徐々に世の中から、注目され始めていく。
    そんなある日、村田蔵六は長州藩の桂小五郎に見初められ、長州藩の藩士となった。

    ここでの仕事は攘夷思想の実現の為、西洋軍隊の拡充および教育であったが、時代の改革期に起こる事態ではあるが長州 と 幕府の戦争。実質的には長州 対 日本の戦争が勃発し、その作戦参謀長として村田改め大村益次郎が出陣した。

    この件

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    2017年05月05日
  • 花神(上)

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    ネタバレ

    村田蔵六、のちの明治政府の軍事参謀、大村益次郎の生涯を描いた作品。

    上巻では村田蔵六が家業である村医を目指して、地元長門の医者のところから大阪の蘭医の名門、緒方洪庵の適塾での日々を描く。
    この時は軍事作戦家という側面は一切なく、医療と語学の世界を極めんとしている時代。

    合理的な思考を持って射きる蔵六にとって人間関係の機微は不要であったが、それが故に周りからは孤立し、才はあるが疎んじられていた。
    その孤独にそっと寄り添うシーボルトの娘、イネの存在に癒されます。

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    2017年05月05日
  • 花神(中)

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    文久三年より、ようやく時代が回り出します。桂小五郎の要請を受けて、長州藩士に…そして、幕軍との戦の総大将として全軍を指揮する。
    僕らの知る大村益次郎ここに誕生!
    話のテンポが良くなって来て後半たのしいなぁ。

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    2017年04月29日
  • 新装版 王城の護衛者

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    幕末の、松平容保(会津藩主)・玉松操(岩倉具視のブレーン)・大村益次郎(花神の圧縮版)・河合継之助(峠の圧縮版)・岡田以蔵(4大一斬りのうち土佐出身)の5人を取り上げた作品。
     河合継之助の’’英雄児’’は馬上少年過ぐにも掲載されていたので2度読みになったが、やっぱ面白い「英雄というのは、時と置き所を天が誤ると、天災のような害をすることがあるらしい」

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    2017年04月17日
  • 北斗の人 新装版

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    北辰一刀流の開祖、千葉周作の生涯を描いた作品。

    剣の道を合理的に、わかりやすく教授していく、という当時では革新的な流派だったようで。
    (“北辰(北斗七星)”という名も、かっこいいです。)
    それを作り上げた周作さんは、無茶苦茶強く、研究熱心。そして口下手というキャラで描かれています。
    軽快な展開で面白く読める一冊。

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    2017年04月05日
  • 風神の門(下)

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    おもしろかったです!!忍者モノo(`▽′o)
    霧隠才蔵とか猿飛佐助とかをちゃんと読んだのは実は初めてです。
    才蔵の伊達男っぷりが小気味よく♪
    伊賀者と甲賀者の違いとかが興味深かったです。
    風魔との闘いや数々の美女との駆け引き(?)はワクワクドキドキvv
    さりげなく描かれる真田幸村の智将っぷりも素敵です。
    もう少し真田の最期まで描いてほしかったです…!
    ラストは〈え!?そう終わる!?!?〉っていうあっけなさで、なんかいっぱい喰わされた感じ。。

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    2017年03月20日
  • 「明治」という国家

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    何度目かの再読。維新から明治新政府=近代国家成立と、安易に捉えがちだが、西郷の西南戦争ひとつを取っても内戦とは言え新政府は死力を尽くした上の薄氷勝利。廃刀令や版籍奉還・廃藩置県で武士階級を取っ払い、富国強兵の名の下、「中央集権国家」の樹立を目指し、近代国家の象徴とも言うべき「大日本帝国憲法発布」まで、維新から僅か22年。260年間の鎖国から目覚めて以降、にわかに外国語を学び会得した付け焼刃のコミュニケーションで他国の政治・経済・憲法・法律を学び、憲法という国家運営の支柱を創出した。僕はこの一連の行為に日本人として強い誇りを持つ。ゆえに改革を謳う政治家とついつい比較してしまう。時代変われど改革の

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    2017年03月15日
  • ビジネスエリートの新論語

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    やっぱり司馬遼太郎さんはすごい。
    1つ1つの言葉に意味がちゃんと込められていて、そこから紡ぎ出される文章がなんて深いんだろう。
    60年前に書かれた本とは思えないほど、現代でも通用するところが多いし、歴史を感じることもできる。
    文章で生活して行ける人は、本当にすごいと改めて思わされた。

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    2017年03月14日
  • 世に棲む日日(三)

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    p.45 高杉の自己評価を受けて
    「ちょうど酒をまだ入れていない瓢箪のようで、尻の据わりもわるく、またしめくくりも無い。いうならば、江戸っ子がいういわゆるゴロツキ野郎なるものか」と、おもしろおかしく自分を嘲っているが、かといって自己嫌悪でもなく、虚無思想の徒でもなく、また絶望という気分に自己愛の甘美さを見出す男でもなかった。かれには元来、絶望という感覚がなかった。なかったのは、天成なのか、または現実を大肯定する儒教によってその精神を形成していたからか、それとも前途に絶望を感ずるのは知恵のないあほうがみずから掘るおとし穴だと思っていたのか、どうやら後者らしい。かれの当時、絶望という日本語がなかっ

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    2017年03月02日
  • 胡蝶の夢(三)

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    ネタバレ

    ポンペの帰国から、14代将軍、徳川家茂の死までの本巻。
    後半は幕末に活躍したビックネームか連ね、本筋ではないが動乱の行く末に無知な自分には興味を以って読み進めることができた。
    相変わらず膨大な資料をかき集めた内容、時に電話をかけての取材もされているようですね。あえて難を言えばフィクションとノンフィクションの境がわからないことかな。

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    2017年09月30日
  • 城塞(下)

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    ネタバレ

    大坂の冬の陣・夏の陣を、戦が始まるきっかけから大坂城落城まで描いた歴史小説。
    2016年大河ドラマ「真田丸」の予習として読んだ。
    主人公は小幡勘兵衛という牢人で、後に軍学者となる人物。彼は、戦の表舞台には立っていないが、徳川方の間諜として豊臣方に入り込んでいた人物であるため、両者を行き来しつつ狂言回しとして物語を進めていく。でも、途中で時々、全く登場しなくなり、誰が主人公だっけ?となることも。司馬小説ではよくあることだけど(いわゆる「余談だが現象」)。

    たまに勘兵衛が、恋人お夏のために豊臣方に肩入れして徳川を裏切りそうになり、その場面だけはグッとくるものがあるのだけど、最終的には打算と私利私

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    2017年02月16日
  • 城塞(中)

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    ネタバレ

    大坂の冬の陣・夏の陣を、戦が始まるきっかけから大坂城落城まで描いた歴史小説。
    2016年大河ドラマ「真田丸」の予習として読んだ。
    主人公は小幡勘兵衛という牢人で、後に軍学者となる人物。彼は、戦の表舞台には立っていないが、徳川方の間諜として豊臣方に入り込んでいた人物であるため、両者を行き来しつつ狂言回しとして物語を進めていく。でも、途中で時々、全く登場しなくなり、誰が主人公だっけ?となることも。司馬小説ではよくあることだけど(いわゆる「余談だが現象」)。

    たまに勘兵衛が、恋人お夏のために豊臣方に肩入れして徳川を裏切りそうになり、その場面だけはグッとくるものがあるのだけど、最終的には打算と私利私

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    2017年02月16日