司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 軍師二人

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    司馬さんの短編は、さらりと読める。ただ、関ヶ原と大坂の陣に関係する話(この短編集にもあり)は、こんな時だけ、関西人の血が騒ぎ、冷静に読めなかったりする。一度、真田幸村の大阪夏の陣の行動通り歩いてみるなんてのもやってみたいような気もする。こんなおじさん、すでにいっぱいいるんだろうなあ。

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    2014年08月23日
  • この国のかたち(三)

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    ネタバレ

    symbol(象徴)はギリシャ語のsymbolon(割符)から来ている。司馬先生は我々に文章によって知識の割符を与えてくれている。
     読者はその割符の対を自ら用意しなければ、その知識を得たことにはならない。そう先生は後語っている。
     まさにこの本はそんな感じ。非常に興味深い内容なのに、もう半分足りていない。読者の向学心を刺激してくれる。
     
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    p26  ドイツも後進国だった
     明治新政府がお手本にした外国が、蘭・米・英・仏でなくドイツだったのはなぜなのか。それは日本とドイツが似た境遇だったから。ドイツはヨーロッパの中では後進的で、明治新政府ができたくらいの普仏戦争(1870)に

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    2014年08月21日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    大河ドラマが急に面白くなってきたので、見始めたところ、書店でたまたま見つけた作品。

    室町という中世的な旧体制が少しずつ壊されていく過程。それは、キリスト教と茶の湯に代弁されている身分の相対化が物語っている。そして、その象徴ともいえるのが信長だったのだろう。門閥に囚われない、人物徴用。これに魅了された官兵衛。

    戦国時代の外交、処世術もなかなか面白い。

    司馬遼太郎が好きそうな主人公である。

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    2014年08月17日
  • 新装版 王城の護衛者

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    峠と花神の別視点からのレビュー。
    表題作もいい。

    それぞれの人がそれぞれの人なりに、同時代に全力で参加した事例集

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    2014年08月15日
  • 翔ぶが如く(五)

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    大久保利通の執拗さが、頼もしくも恐ろしい。後世からの不人気さは致し方ないところか。

    明治維新後の日本が、いかに頼りなかったかが心に沁みる司馬遼太郎の名作。もっと評価されていい小説である。

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    2014年08月14日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    官兵衛がまだ世に知られる前のはなし。くすぶっている様子がよく伝わってくる。世の中の変化をみている点は参考になる。

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    2014年08月12日
  • 新装版 おれは権現

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    色々な短編があるが。「けろりの道頓」という話がもっとも感動した。大阪の道頓堀の名の由来となった安井道頓。
    彼が豊臣家に殉じていたとは全く知らなかった。
    魅力ある男の物語だ。

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    2014年08月08日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    2年前に読んだものをもう一度・・家もなく薬売りだった家からなぜ小寺家に仕えるようにまでなったのか祖父の時代から詳しく書いてあります。
    そして官兵衛が荒木村重に出会うまでを描いたもの。
    物語がかなり回り道をすることもありサクサク読み進められず前回も1巻で断念。今回大河が面白いのでもういちど1から読んで続きも頑張って読んでみようと思う。。

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    2014年08月06日
  • 夏草の賦(下)

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    長宗我部元親を描いた歴史小説下巻。上巻は元親が策略を硬軟取り混ぜ、土佐・四国を統一していく様が見ものだったものの、秀吉による四国征伐で土佐一国に押し込められ、毒気を抜かれた感じ。九州征伐の先鋒での敗北・長男の討死と精彩なく、元親死後の長宗我部氏は関ケ原は西軍で組して領地没収、大坂の陣で完全滅亡と精彩なし。史実ではあるものの、小説的にはもう少し盛り上がりが欲しいものですけど。

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    2014年08月02日
  • 新装版 アームストロング砲

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    短編集。
    肝付又介という頑固者の薩摩藩士を取り上げた「薩摩淨福寺党」。倉敷の町人の息子に生まれながら、まっすぐな正義感から不正を働いた商人を抹殺し長州へ奔った立石孫一郎を描いた「倉敷の若旦那」など、名も無き者たちの幕末における悲劇を集めたもの。
    「斬ってはみたが」「侠客万助珍談」「五条陣屋」なども面白かった。

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    2014年07月31日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    羽柴秀吉の播磨入りから荒木村重の謀反までを描いた第二巻。官兵衛や秀吉、信長の心情などを細かく書いているので読み易く面白い。

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    2014年07月28日
  • ロシアについて 北方の原形

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    ロシアという国家の原形をとらえ、日本との相互作用を辿っていく。

    原形に触れるという作業は、体制の如何を問わず、その国が持つ、固有の国土と民族と歴史的連続性を取り出すことである。

    武力のみが国家を保つという物騒な発想を、ロシアはキプチャク汗国から学び、引き継いだ。

    シベリアという巨大な荷物の、経済的うまみを創出するために、清国領、満州の一部を手に入れ、朝鮮にまで手を出そうとしたことで、日本に恐怖を与えた。それが日露戦争につながった。

    日本は明治末年、この戦勝によって、柄にも無く、”植民地”を得た。それに見合う陸海軍を持たざるを得なくなり、政治までもが変質していった。そして国家の器量に見合

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    2014年07月28日
  • 翔ぶが如く(四)

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    四巻はやや進行が淀む。
    淀まざるえないほどに、明治日本にいろんなことが起き混乱する。

    西郷下野、佐賀の乱、鹿児島私学校設立、台湾出兵…。
    明治維新により一夜にして近代国家としての日本ができたのではない。
    混乱を解決することにより少しずつ作られていく。
    大久保利通の冷酷さが恐ろしい。

    日本人必読の書だと私は思う。
    どうして人気がないのだろう?

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    2014年07月19日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    著者の感想を散りばめながらの小説は今更ながら新しく面白かった。
    官兵衛の妻の名前が違っていたがこれはあえてなのかな?

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    2014年07月13日
  • 街道をゆく 2

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    韓国の旅の紀行文。
    古代の日本と朝鮮半島の関係が想像も交えながらわかりやすく考察されている。
    司馬さんの観察眼で見る韓国の物の考え方は今の政治情勢にも一脈通じるものがある。
    朝鮮に対する愛情と怜悧な観察はさすが。

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    2014年07月12日
  • ペルシャの幻術師

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    短編集 8作品中3作品は新潮文庫の「果心居士の幻術」と被る。ペルシャの幻術師、コビの匈奴、兜率天の巡礼、下請忍者、外法仏は初。

    磯貝勝太郎氏の解説で、またまた改めて知る司馬遼太郎さんがありました。外語大のモンゴル語、何で? 以前から疑問でした。司馬氏が生まれたのは、奈良県北葛城郡當麻町竹内。磯貝氏はそこをシルクロードの終点と解説。その地点から反対の始点であるシルクロードまで、場所がら司馬氏は少年時代からシルクロードへの夢想、詩的想像力を飛翔させるベースがあって、蒙古語を専攻せしめたのだと。子供の頃の病気治癒のお礼参りで、根本霊場の大峰山に行き、山頂の蔵王堂の不滅の灯明と闇にショックを受けたと

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    2014年07月04日
  • 歴史を紀行する

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    司馬遼太郎の紀行文。
    戦国時代や幕末において重要な意味をもった土地を中心としている。
    ザ・司馬史観といった書き方だが、あとがきで述べられているように、風土で個人を判断するのは危険だが、集団となったときにあらわれる気質は存在し、地方の住人を総括して理解する上で風土を考える必要がある、という考え方は納得がいった。
    街道をゆくシリーズもそのうち全部読破したい。

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    2014年07月02日
  • 城塞(上)

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    大坂の陣を描いた作品。真田幸村をはじめとする優秀な牢人達がせっかく助けに来てくれたのに、家康の策略にまんまとハマり彼らの邪魔ばかりする無能な大坂方の上層部がもどかしい。それでも家康を何度か窮地に陥れる場面があり歴史のifを感じずにはいられない。

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    2014年07月02日
  • 幕末

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    幕末の暗殺に関する短編。書の中で一番印象だった言葉は(一流の人間は死んで残ったのは三流の人間だった。)くだり。多くの歴史小説を読んだか本当にそうだとうなづけた。司馬遼太郎はきちんと取材してあるので話に重みがある。

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    2014年06月24日
  • 胡蝶の夢(一)

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    語学の天才にしてコミュ障の島倉伊之助、その兄貴分の蘭方医・松本良順の物語。伊之助は本当にどうしようもない奴ですが、憎めないのです。
    (余談)HNを決める際、たまたまPCの傍らに置いてあったのがこの「胡蝶の夢」でした。もし、これが「菜の花の沖」であったならば、私のHNは高田屋嘉兵衛になっていたことでしょう。

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    2014年06月21日