司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 播磨灘物語(2)

    Posted by ブクログ

    2巻です。現在電車に乗っている時間が片道45分もあるのですいすい読めます。この面だけみると長期的通勤も悪くはない。体調崩すと最悪だけどね。

    さて信長によってあっさり室町幕府は滅亡。延暦寺も焼き討ちにあうがまだ中世的か価値観は終わらず。特に播州においては。

    あっみなみに私本籍は今の住所でいうと兵庫県赤穂市の上郡というところです。なのでこの物語と多少は縁がありますね。まあ農民だと思いますけど。

    一向宗が全国で半期を翻し、特に石山本願寺は毛利氏の援助も受け非常にしぶとい。武田信玄は死んだが、上杉謙信はまだ生きている。北条も。

    いよいよ秀吉が中国攻めをかける。そして竹中半兵衛の登場。でもなかな

    0
    2011年11月23日
  • 以下、無用のことながら

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎が書いてきたエッセイ71編。色々なテーマが取り上げられており、読んでいて飽きない。その中でも、人物についてのエッセイがいいかな。

    0
    2011年11月20日
  • 胡蝶の夢(四)

    Posted by ブクログ

    最終巻。倒幕、戊辰戦争、維新政府での松本良順、伊之助、関寛斎の生き様を描く。欲を言えば、会津戦争など、もう少し松本良順の後半部分を詳しく描いてもらいたかった。若干、尻切れトンボの感あり。

    全体を通じて、
    医学史の切り口で幕末を理解するアプローチはとても興味深く、当時は、医者という立場がユニークで、ある意味、封建社会の身分制度から自由な立ち居地で振舞うことができたのだろう。大村益次郎他数々の志士が医学に通じていることも改めて納得するところ。

    0
    2011年11月12日
  • 菜の花の沖(五)

    Posted by ブクログ

    この巻は、長大な前フリだと思います。高田屋嘉兵衛が全然出てこない。最後のほうに、少し出てきたと思ったら、 嘉兵衛が大きな歴史の渦に巻き込まれそうな予感を残し終了。といってしまうと簡単ですが、これから本格的に絡んでくるロシアという大国の( 嘉兵衛と同時期の )歴史的背景が緻密に描かれており、この伏線がどのように最終巻で絡んでくるのか楽しみです。

    0
    2011年11月11日
  • 歴史と風土

    Posted by ブクログ

    シバさんは本を書く天才なのかなと思っていたけど、結構物語を作るまでに悩んでいる。それと妄想癖。親近感がわいた。

    0
    2011年11月10日
  • 胡蝶の夢(三)

    Posted by ブクログ

    江戸に戻った松本良順は、幕府の中枢に近づいていく。
    良順が治療した一橋慶喜、徳川家茂、または新撰組(近藤、土方)などについて、それらの要人の素顔を見事に描写していて興味深い。
    特に新撰組については、衛生面を守らせ、豚や鶏を飼わせたというエピソードは面白い。(豚や鶏に残飯を食わせ、且つそれらを食とする)

    第三巻は幕府の第二次長州征伐の失敗のところで終わり、いよいよ次巻では倒幕の舞台となりクライマックスを迎える。

    0
    2011年11月04日
  • 菜の花の沖(四)

    Posted by ブクログ

    本格的に蝦夷地復興のために高田屋嘉兵衛が尽力します。本巻は、物語進行よりも、蝦夷地開発や日本とロシアに関する述懐が主になっており、物語重視の人には、多少退屈に感じるかもしれません。この巻までは、正直、一農民の成り上がりの物語でしかありませんが、今後、どのように高田屋嘉兵衛が日本史に痕跡を残すことになるのか楽しみです。

    0
    2011年11月03日
  • 菜の花の沖(一)

    Posted by ブクログ

    高田屋嘉兵衛、青年期までの物語。割と近い地域の話で、「南方的無階級意識」や漁師町での結婚相手の決め方とかがおもしろかった。高田屋嘉兵衛の話しはこれからもっとおもしろくなるのだろう。

    0
    2011年11月13日
  • 功名が辻(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    信長が本能寺の変で自刃した後、秀吉が天下を取る。そして、秀次を切腹させ、妻妾らを虐殺するところまで。いよいよ太閤秀吉の時代も終わりを告げようとしている。

    0
    2011年10月30日
  • 胡蝶の夢(二)

    Posted by ブクログ

    松本良順と伊之助を中心に物語が展開。
    本巻では、幕末期、勝海舟と共にしたともに海軍伝習所時代、ポンペに従事し日本初の”病院”(養成所)を設立するまでを描く。

    本巻の中で、井伊直弼、徳川家定の人柄、エピソードも取り上げられている。
    井伊は開国を主導したものの保守的な人物であったことが良く分かるし、当時の大奥の影響にも触れられている。

    松本は、海軍伝習所時代に咸臨丸で勝海舟、オランダ人カッティンディーケ等で薩摩に渡り、島津斉彬に接見するのだが、斉彬の開明振りを垣間見ることができる。

    伊之助は、語学の「天才」なのだが、誰しも「天才」の振る舞い、性格などに興味を抱く。司馬遼太郎は、それを見事に描

    0
    2011年10月29日
  • 街道をゆく 2

    Posted by ブクログ

    日本人の源流を探りながら韓国の各地を司馬さんが練り歩く。
    ガイドのミセス・イムさんとの軽妙なやりとりと司馬さんの洞察を織り交ぜながら旅は進む。
    日本と韓国の関係の良い面での複雑さの一端を理解できる。

    0
    2011年10月22日
  • 韃靼疾風録 (下)

    Posted by ブクログ

    ツングース族が清国を打ち立てるまでには、明の内部崩壊があったということ。粘り強く建国に持って行ったということか。しかし、鎖国後には帰国もままならない日本人が多数いたと思うと痛ましい。しかし、人間の人生というのは分からないもので、桂庄助も自分で選んだ人生ではないのだろう。女性の方が強いか。

    0
    2011年10月15日
  • 新装版 俄 浪華遊侠伝(下)

    Posted by ブクログ

    幕末の動乱の中、初志貫徹する明石家万吉の粋な生き方が描かれている。司馬遼太郎は、幕末ものだと、こういう男を描くのが得意だね。最初の期待が薄かったので、かなり満足度高いね。

    0
    2011年10月15日
  • 新装版 俄 浪華遊侠伝(上)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の任侠ものかな。最初はどうなることかと思ったが、堂島米相場を壊してから、東奉行所隠密をやったり、大坂の取り締まりをやったりして盛り上がってきた。いけるかも。

    0
    2011年10月15日
  • 新装版 北斗の人(下)

    Posted by ブクログ

    千葉周作の伊香保事件を中心に描く。その後の神田お玉が池の道場開設も描かれており、幕末に近いところが分かる。子供たちが早世したのは残念。人間の幸せの量は人によって変わらないのかもね。剣術を合理的に教授するというのが、新奇性ということだった。

    0
    2011年10月15日
  • 新装版 尻啖え孫市(下)

    Posted by ブクログ

    石山本願寺と信長の戦いで鉄砲を武器に活躍したという。破天荒だけど憎めない主人公を描くのは司馬遼太郎は戦国ものか、幕末ものがいいよね。最後はあっけないが、こういう人生を送るのもいいよな。

    0
    2011年10月15日
  • 新装版 尻啖え孫市(上)

    Posted by ブクログ

    雑賀衆の若大将ということで、活気ある物語。これから石山本願寺に肩入れして信長と戦うという前哨戦。やはり司馬遼太郎は戦国ものか、幕末ものがいいよね。

    0
    2011年10月15日
  • 風神の門(下)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎の忍者ものの後編。梟の城の次に書いたものらしい。風魔との対決はあっけなく、家康暗殺も盛り上がらなかった。冬の陣・夏の陣で知っている武将がいくつか出てきたのが盛り上がりか。ちょっと長すぎた感じがする。人間何をやりたいかがないと、流されてしまうということか。

    0
    2011年10月15日
  • 翔ぶが如く(三)

    Posted by ブクログ

     太政大臣三条実美を称して「紙風船のようなひとだ」と切り捨てるところがある。この件を読んで一人大爆笑する。わたしはベットで腹を抱えて悶絶するのであった。引用文参照のこと。

    0
    2015年03月11日
  • 胡蝶の夢(一)

    Posted by ブクログ

    松本良順、順天堂大学、老中堀田、勝海舟、これが点で結ばれる心地よさ。
    また、全く知らなかった「島倉伊之助」のキャラクターも興味深く、司馬遼太郎らしい取り上げ方。

    取り上げられている興味深い考察、
    ・江戸住まいの俗に旗本八万騎といわれる直参階級は学問を強制される雰囲気が殆どなく、また諸藩の藩校にあたる直参学校のようなものはなかった。

    ・徳川幕府は好奇心を抑圧しなければならなかった。日本の場合、儒教を以っては抑圧できず、結局は法と制度を巧妙に組み合わせ、権力をもって強力に作動することによって、好奇心を押さえつけた。

    0
    2011年10月09日