司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 功名が辻(四)

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    伊右衛門はもはや残りの春秋の多くもない生涯であるが、この最後の世の変動を機会に一国のあるじになりおおせてみたいと思っていた。(おれは太守、千代は太守夫人)という、まるで子供っぽい夢ではあったが男の生涯など、思ってみればその子供っぽい夢がかれを駆けさせる原動力になっているのではあるまいか。(p.86)
    (ひととは強欲なものだ)と、千代はぼんやり考えた。一代できずいた身代は一代かぎりでほろぼせばよいのに、晩年になればいよいよそれを永世にのこそうという気持ちが強く動くようであった。特に大名家業というのはそうであった。家が滅べば、家臣は禄をうしなって路頭に迷う。この家業に関するかぎり家をつづかさねば、

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    2020年07月15日
  • 城塞(中)

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    真田幸村を上中下巻通して追跡する読み方も最高にしびれますよ。怯えている徳川家康の描写との対比が見所。

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    2009年10月04日
  • 翔ぶが如く(八)

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    意気揚々と攻める薩軍に対し、武器の近代化と統制力で勝る政府軍との衝突が始まった。

    戦いが長引くにつれ、薩軍の問題が表面化してくる。
    戦略が乏しいということ。
    最終目標がしっかりとしていないせいか、戦術はおろか、戦略すらおぼつかない。

    ここには現代社会で得るものが多くある。
    何事にも物事の最終目標というのが存在するが、それを忘れて眼前のことだけをやってしまいがち。
    しかし、この目標と言うのを意識しているだけで、大きく成果は変わってくる。

    もう一度、自分に問い直してみたい。

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    2009年10月04日
  • 翔ぶが如く(六)

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    どちらかというと伏線の話。
    西南戦争に向け着々とした動きが描かれている。

    当時も今も人間の本質は変わらない。
    一部の有能なものに使われるのが大多数の人民と言うのはわかる気がするなぁ。
    それを取り違えた平等精神が今の日本じゃないだろうか。

    リーダーはなるべくしてなるもの、単に年功序列じゃダメだよね。

    強烈な思想に基づいた行動、してみたいものだ。

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    2009年10月04日
  • 新装版 歳月(上)

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    司法卿・江藤新平のツンデレ小説
    尾去沢事件で井上を政治からひきずり降ろしたり、山城屋和助事件で山縣有朋筆頭 長州軍閥を袋叩きにしたりと
    やりたいHODAI!!
    この時代の政治家には珍しいケッペキさというか、勧善懲悪主義というか、とにかく情状酌量の余地ってものがありません
    マッハGO!GO!GO!でございます☆

    それにしても江藤新平て、常に単独行動だなあと思ってたけど、要するに、友達いないんですね☆
    同郷の大隈重信ともウマがあわなくてイライラ。(あれれ?でも維新前はともに国学者・枝吉神陽のもとへ通った仲なのに?

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    2010年01月05日
  • この国のかたち(一)

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    ネタバレ

    購入詳細不明。
    2016/6/9〜2016/6/15

    長らくの積読本。私の歴史観は井沢史観に支配されている(?)ので、他の歴史観のようなものに触れるために、もっといろんな歴史書に触れる必要があると思い買ったはず。司馬さんの本は、浪人時代に「竜馬がゆく」を読んだだけであるが、なかなか面白かった。二巻以降まだ買っていないが、全巻読んでみたいと思う。

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    2016年06月15日
  • 北斗の人 新装版

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    幕末の3大剣術道場の一つである北辰一刀流の創始者、千葉周作の話。古流剣術に見られがちな神秘性など、無駄な部分を全て剥ぎ取り、合理的な剣を一代で作り上げてしまったところにこの人の凄さがあると思う。何事でもそうだが、原理原則を自分の中で理解せぬまま、ただ教えられたことだけをするのはやっぱりダメだな、と再認識させられた本だった。

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    2009年10月04日
  • 新装版 歳月(下)

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    上巻の司法卿にまで成り上がっていった江藤新平と、下巻の征韓論以降の江藤新平は、同一人物だろうかと思える程違っていた。
    ここまで両極端な性格がどちらも表に出た人も珍しいのではなかろうか。

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    2009年10月04日
  • 燃えよ剣(上)

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    恋人が買った本。新撰組副長土方歳三の人生。時勢にも自分の身分の変化にも影響されず、ひたすら自身の思いに従って生き抜く人生。たとえその思いが褒められたものではなくとも、見る人を魅了する。司馬さんは歳三をとても良く描き出している。

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    2009年10月04日
  • 新装版 箱根の坂(上)

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    北条早雲その誕生たるや・・・。
    鞍作りを生業とする伊勢新九郎、8代将軍足利義政の弟義視の申次衆を勤めてはいるが、義視の存在は無力そのもの、申次衆と言ったって秋の蚊ほどの力もない。

    早雲以前の伊勢新九郎長氏時代が描かれている巻である。
    40半ばまで世間に知られることもなく過ごした早雲、司馬さんは、早雲以前の新九郎時代に感心がつよく、さらに新九郎の思想形成に大きく影響した―というよりも早雲を生みあげたというべき―室町期の世情と応仁・文明の乱につよく心をひかれたと書いている。
    時は応仁の乱の糸のような原因のうちのひとすじ、将軍継嗣問題が起こっているそのとき、司馬史観も光り、言うまでもなく興味深い。

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    2009年10月04日
  • 胡蝶の夢(四)

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    最も早く西洋文化と接した医者の世界から幕末を見る物語だが、他にも色んな問題が見れる。特に、中央と地方の問題。さらには部落の問題。

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    2009年10月04日
  • この国のかたち(二)

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    幕末の諸藩の比較は前巻からの続き。
    その後に展開する話題は主に戦国・春秋の世の武将(特に織田信長、豊臣秀吉)の正確や統治方法などの考察。
    そのほかにはザビエルさんと日本との関係や、世界各地に広がる一神教と汎神論を根底にする日本の神道との関係や仏教諸宗派の比較、僧侶の人となりなど・・・。
    土方歳三の生まれ故郷(多摩、石田村)の話が個人的には興味深かったです。

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    2009年10月04日
  • 豊臣家の人々

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    豊臣の姓を持つ人達をそれぞれ主人公にした、短編集である。
    それぞれ姓は同じだが違う人間性であり、それによる生き方やなりふり方の違いが面白い。

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    2009年10月04日
  • 新選組血風録 〈改版〉

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    司馬遼太郎作品で好きな話ベスト10に入る(笑)新撰組の話は沢山あるけど、これが一番好きかな。
    でも司馬遼太郎作品って長いよね。

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    2009年10月04日
  • 以下、無用のことながら

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    司馬小説のあとがきのあとがきといった感じの本ですね、これまで書いた様々な小説のバックボーンや司馬さんの意図などが良く見えてきますよ。

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    2009年10月04日
  • 新装版 箱根の坂(上)

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    早雲という人の、静かな強かさがじわっとくる話です。舞台が駿河〜箱根〜関東なので、見知った地が出てくるのも親近感がわく。東海道線にゆられてのんびりと旅をしながらこの本を読む、というのがちょっとした夢です。

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    2009年10月04日
  • 韃靼疾風録 (上)

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    初めて読んだ司馬遼太郎モノ。大学時代に友人に勧められたら面白くて、しばらく司馬モノを続けて読むきっかけになった。平戸に漂着した女真族の姫を、日本の武士が送り届ける。明から清へ王朝が移行する激動期を舞台に2人の恋愛を絡めた冒険譚。モデルになった人物や事件があったわけじゃなく、司馬さんのオリジナルだそう。スケールの大きさが魅力。

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    2009年10月04日
  • 翔ぶが如く(九)

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    このころになると、序盤数多く登場していた大久保利通などはほとんど名前が出ず、西郷を中心とした、といっても案外忘れ去られてしまうのですけれども、西郷さん中心というよりも、九州(とくに熊本)を中心に舞台は展開されてゆきます。人というよりも地、という感じで、薩軍の西郷さんと、政府軍の山県有朋さん、という。

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    2009年10月04日
  • 翔ぶが如く(八)

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    この物語の序盤から中盤は、とてもとても停滞していて、なかなか話が唸りをあげてこなくて、どうにも入っていけない感じがあったのですが、いよいよ大海に飛び出すところまで来て、勢いが見えてきました。

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    2009年10月04日
  • 新装版 おれは権現

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    主人公は猛将で知られる福島正則・可児才蔵・花房助兵衛・飯田覚兵衛・木村重成。 そしてあまり知られていない長宗我部信九郎と安井道頓。
     福島正則の狂人ぶりと木村重成の美しさがお勧めの秀作です。

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    2009年10月04日