司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(九)

    Posted by ブクログ

    西郷は桐野利秋や篠原国幹の政治的狂騒に乗せられ、だまされたに近い苦い思いを持ったのだろうが、西郷自身は島津久光から同じようにだまされたと思われ続けたのである。正に因果は廻るである。西郷のどこに人を惹きつけてやまない魅力があったのだろう。この小説からはそこがよく分からない。

    0
    2010年04月03日
  • 菜の花の沖(四)

    Posted by ブクログ

    あらすじ(裏表紙より)
    エトロフ島は好漁場であったが、すさまじい潮流が行く手を妨げ、未開のままだった。しかし幕府は北辺の防備を固めるため、ここに航路を確立する必要を痛感して、この重要で困難な仕事を嘉兵衛に委ねた。彼の成功は、蝦夷人にも幕府にも大きな利益をもたらすであろう。が、すでにロシアがすぐとなりのウルップ島まで来ていた。


    いよいよ嘉兵衛が大公儀(幕府)に巻き込まれることになります

    0
    2010年06月29日
  • 菜の花の沖(二)

    Posted by ブクログ

    あらすじ(裏表紙より)
    海産物の宝庫である蝦夷地からの商品の需要はかぎりなくあった。そこへは千石積の巨船が日本海の荒波を蹴たてて往き来している。海運の花形であるこの北前船には莫大な金がかかり、船頭にすぎぬ嘉兵衛の手の届くものではない。が、彼はようやく一艘の船を得た、永年の夢をとげるには、あまりに小さく、古船でありすぎたが・・・・・・。

    ようやく兵庫の港で嘉兵衛の未来が徐々に開いてゆきます

    0
    2010年06月29日
  • 菜の花の沖(三)

    Posted by ブクログ

    あらすじ(裏表紙より)
    エトロフ島は好漁場であったが、すさまじい潮流が行く手を妨げ、未開のままだった。しかし幕府は北辺の防備を固めるため、ここに航路を確立する必要を痛感して、この重要で困難な仕事を嘉兵衛に委ねた。彼の成功は、蝦夷人にも幕府にも大きな利益をもたらすであろう。が、すでにロシアがすぐとなりのウルップ島まで来ていた。


    高田屋嘉兵衛の絶頂期でしょうか
    エトロフ島での活躍が本巻の主題です

    0
    2010年06月29日
  • 翔ぶが如く(五)

    Posted by ブクログ

    善悪は別として、今の政治家に大久保利通のような信念と凄みを兼ね備えた傑物がいるだろうか。民主党の平成維新って言葉の遊びにすぎない。今の政治にはなにも期待できない。

    0
    2010年03月14日
  • 新装版 歳月(上)

    Posted by ブクログ

    「策士」江藤新平の生涯。「佐賀の乱」で散った短い生涯を鋭く書きえぐっている。

    才能だけでのし上がった一人の男のサクセスストーリーでもあり、明治政界の暗部にスケープゴートされた男の悲劇でもある。
    華々しさはないがこれもまた一人の男の生き様を描いた傑作でしょう。

    0
    2010年02月27日
  • 風神の門(下)

    Posted by ブクログ

    自分の思うままに生きる主人公を描いた本作はエンターテイメント要素が大きく、歴史知らずなので読みやすく面白かった。
    また、才蔵の男っぷりには魅了された。
    主人公が魅力的だとそれだけでラクラク読めてしまう。

    0
    2010年02月19日
  • 菜の花の沖(三)

    Posted by ブクログ

    嘉兵衛がいよいよ船頭として頭角を顕わし、蝦夷地を訪れ「日本」を外から見る目が入ってきて、ぐっと面白くなる。

    0
    2010年01月31日
  • 菜の花の沖(三)

    Posted by ブクログ

    自前の船・辰悦丸が完成。松前から箱館(函館)まで行く。幕府の役人・高橋三平と親しくなり、三橋藤右衛門、最上徳内も船に乗せる。北風との軋轢なども書かれています。この巻は途中、蝦夷地と松前藩、近江商人、アイヌの人々の説明がかなり続いて、航海時のテンポのよさが急に落ちるので、多少辛抱がいります。

    0
    2010年01月10日
  • 功名が辻(三)

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎作品で読んだ中では一番好きです。大河ドラマ化されたのも分かります。千代がすっごく魅力的で、山内一豊なんかのところにお嫁に行って残念…!と思うような。もちろん一豊だってすごい人なんですけど。もしも千代が信長の奥さんだったりしたら、秀吉の奥さんだったりしたら、歴史が変わるかもと思うくらいの賢妻ですね。

    0
    2009年11月28日
  • 翔ぶが如く(四)

    Posted by ブクログ

    佐賀の乱。国権の確立。

    征台の悲壮な滑稽。

    無計画な反乱というものは、結局は政府の統制装置を強化させる以外のなにものでもない(27頁)

    才芸のある人間を長官にすえたりすればかならず国家をくつがえす(131頁)

    0
    2009年11月14日
  • 翔ぶが如く(七)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さら

    0
    2009年11月01日
  • 翔ぶが如く(六)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さら

    0
    2009年11月01日
  • 翔ぶが如く(五)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さら

    0
    2009年11月01日
  • 翔ぶが如く(四)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さら

    0
    2009年11月01日
  • 翔ぶが如く(三)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビュー。

    全10巻という超大作であるが、もともと毎日新聞に連載された小説であるから、多々同じ記述が見られる。

    しかしながら、明治維新後の日本の姿を鳥瞰的手法で世界史と関連付けて論じられている点で、日本近現代の始まりを理解する際の基礎理解には最適の入門書であると考える。

    島津久光という超保守派の考え方から、維新を支えた革新派の面々の考え方が手に取るように分かる小説である。重要なのは士族の不満、百姓の不満がどのようなものであったか、であるが、それもこの小説では網羅されている。


    物語は維新開始直後から、西南戦争(明治10年)を経て翌年の紀尾井坂の変(大久保の死)、さら

    0
    2009年11月01日
  • 新装版 箱根の坂(下)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビューです。
    代表的な下克上の大名である、北条早雲が主人公。
    室町時代(応仁の乱以降)の様子が、政治的状況以外のこともよく書かれていて、非常に参考になる。
    それに和歌も登場して、日本史や古典文学に興味のある人には、なかなか楽しめる作品になっている。
    早雲の前半生は史料がないため、筆者の創作となっているが、これもなかなか楽しめる。
    また、当時にあって、早雲の思想の新しさも、この作品を一際輝かせているし、早雲が駿河に入って以降の合戦の様子も生き生きと描かれており、いかにもその状況が目に浮かんでくるようであった。
    小田原北条氏五代の礎を築いた早雲の領国統治の方針は、現代にも

    0
    2009年11月01日
  • 新装版 箱根の坂(中)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビューです。
    代表的な下克上の大名である、北条早雲が主人公。
    室町時代(応仁の乱以降)の様子が、政治的状況以外のこともよく書かれていて、非常に参考になる。
    それに和歌も登場して、日本史や古典文学に興味のある人には、なかなか楽しめる作品になっている。
    早雲の前半生は史料がないため、筆者の創作となっているが、これもなかなか楽しめる。
    また、当時にあって、早雲の思想の新しさも、この作品を一際輝かせているし、早雲が駿河に入って以降の合戦の様子も生き生きと描かれており、いかにもその状況が目に浮かんでくるようであった。
    小田原北条氏五代の礎を築いた早雲の領国統治の方針は、現代にも

    0
    2009年11月01日
  • 新装版 箱根の坂(上)

    Posted by ブクログ

    全巻通読後のレビューです。
    代表的な下克上の大名である、北条早雲が主人公。
    室町時代(応仁の乱以降)の様子が、政治的状況以外のこともよく書かれていて、非常に参考になる。
    それに和歌も登場して、日本史や古典文学に興味のある人には、なかなか楽しめる作品になっている。
    早雲の前半生は史料がないため、筆者の創作となっているが、これもなかなか楽しめる。
    また、当時にあって、早雲の思想の新しさも、この作品を一際輝かせているし、早雲が駿河に入って以降の合戦の様子も生き生きと描かれており、いかにもその状況が目に浮かんでくるようであった。
    小田原北条氏五代の礎を築いた早雲の領国統治の方針は、現代にも

    0
    2009年11月01日
  • 豊臣家の人々 新装版

    Posted by ブクログ

    ピュアホかわいい秀家の短編があると聞いて
    (ピュア+アホ=ピュアホ)
    秀長と秀康のお話が興味深かったです。

    0
    2009年10月27日