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清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。
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Posted by ブクログ
いけ花「未生流」の会報誌に連載された幻想小説を集めたもの。花にまつわる瀟洒な短編が並ぶ。モンゴル帝国の伝騎兵と百姓娘の恋を描いた「蒙古桜」が切ない。氏のキャリア初期の作品で、初出は本名の福田定一名義。まだ産経新聞の記者だった。
元々は福田定一名義での発表の作品。 花をテーマにした話で短編集で読みやすい。 湿った匂うようなさすが司馬さんという様な面白い幻想小説です。
日本の国民的作家 司馬遼太郎が新聞記者時代に福田定一の名で発表した花にまつわる不思議な話。 洋の東西を問わず様々な花を主題とした怪異で美しい話が語られる。 非常に興味深い趣向の物語で、司馬遼太郎の作り出す幻想的な世界にすっかり魅せられてしまった。
【本の内容】 清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。 不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。 人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。 作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつ...続きを読むわる十篇の幻想小説。 [ 目次 ] [ POP ] 本の帯に<幻の初期短篇、初の文庫化!>とあるが、文春文庫が、司馬作品を「幻」と銘打って出すのは初めてではない。 2001年刊の『ペルシャの幻術師』は<幻のデビュー作>、03年刊の『大盗禅師』は<幻の司馬文学、復刊!>。 「幻」をうたうことで読者の目をひこうとする商魂が見え見えとはいえ、今回の「幻度」は高い。 収録作品は、司馬が1960年に『梟の城』で直木賞を受賞する以前、本名・福田定一で雑誌「未生(みしょう)」に連載したもので、まさに作家・司馬の誕生する以前。 しかも、作品は花にまつわる10の幻想小説である。 堂々の「幻」だ。 愛やエロスをロマンチックに描くウブな作品もあり、清新さにあふれる。 自らの故郷に近い奈良の葛城山で育った役(えん)ノ行者を描く「睡蓮」には、すでに司馬節が健在。 <美しいものへ放心できるこころ、これこそ世尊の説く正覚というものではあるまいか> 「竜馬がゆく」を髣髴させる明朗でおおらかな語りが魅力だ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
歴史の中のある一瞬に存在した人物または存在したかもしれない人物に、花の妖しさをからめて描いた短編集。 項羽の最期を描いた「烏江の月」は、司馬さんの作品としては珍しく叙情的。痺れた。もともとある謡曲を下敷きにしているためか。 シンプルで勢いのある「睡蓮」も好き。 「蒙古桜」に出て来た、”信じるという...続きを読む心の力み”、”奇跡の起こるひたすらな原始の心”という言葉が印象的だった。 この文庫版は文字が大きくて読みやすいです。
これは 短編であるが 花にまつわる話が うまく描かれている。 司馬遼太郎と名乗っていない「福田定一」の頃の作品である。 言葉の運び方 使い方など 妖しいほどに うまい。 「森の美少年」を読んで・・・ インスピレーションがわいた。 花にまつわる話が 歴史を深く掘り下げていくのが楽しい。 こういうジ...続きを読むャンルの 物語を紡ぐ必要がある と感じながら 最初から 再び読み返した。 司馬遼太郎は 短編で十分の そのチカラを発揮する。 私は 『睡蓮』 が一番よかった。 そのタクミな広がりは 衝撃を与える。
歴史にまつわる花についての短編集です。どれも短い話ですが、妖しく印象深い話ばかりでした。美しい花が持つ妖しい二面性と、その花に魅惑されていく人々の姿が、歴史の中で幻想的に垣間見えます。
花にまつわる幻想小説集。 「司馬遼太郎」になる前、新聞記者時代に本名で書かれていた作品たちだそうで…。 司馬遼太郎の根底は、<わかりやすさ>なのだなと思った。 「花神」読んでから、しばらくどっぷりつかっていた司馬遼太郎なのだけど、どの作品でもシンクロできるというか、シンパシーを感じる人...続きを読む物であり、シーンがあった。過去に生きた人たちなのだけど、人間である基礎というものはゆるぎないものであると感じてきた。 それがようするに<わかりやすさ>なのだろう。 いや、人としての軸を明確にしている、といえるのかもしれない。 花が題材なので、妖艶で耽美な短編だ。 が、そこには赤江瀑のような退廃はない。 あくまで、健全で健康的だ。 そう。月下の話であっても、薄曇りの月ではなく、朗々と毅然と明るい月であるのが司馬遼太郎の魅力なのだろう。 面白かったです。
静かだけど濃厚な気配に、時に噎せそうになりながらもいろいろな花の色と香りを楽しませていただきました。
歴史作家としての司馬遼太郎を彷彿とさせるエピソードがたくさん読めます。 1篇が短く、言いたいことを端的に! 非常に読みやすい本でした。
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