司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(七)

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    ついに奉天会戦が始まる。圧倒的に兵員、銃火器が勝っていたロシア軍だが、日本の決死の作戦に右往左往しクロパトキン大将は敵の戦略を見誤ってしまう。普通に戦えば圧倒していただろうに、なぜか受け身になってしまって結局ロシア軍は奉天を退却することとなり結果日本軍の勝利となる。ただし陣地を進めただけで大将を捕縛できずロシアはまだ本国に兵の余力があるため日本側はこれ以上の陸戦は厳しくなり第3国に和平を取らせるよう外交活動を行う。バルチック艦隊もついに日本へ到達しいよいよ東郷艦隊との戦闘が始まる。
    机上の理論だけで言えばクロパトキンは名将と言われていたが実際の戦地では本国での体裁や名誉を気にするあまり絶好の機

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    2024年12月13日
  • 坂の上の雲(六)

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    旅順陥落後、満州の黒溝台において日露陸軍が衝突する。それまでに日本陸軍に押されていたロシア軍は大将クロパトキンに加え本国からグリッペンベルグ大将が派遣される。グリッペンベルグは日本軍左翼が弱いと判断し好古ら率いる騎馬隊らに攻撃を仕掛ける。少ない兵をなんとか駆使し最強のコサック兵と立ち向かうが物量で押されていく日本軍。しかし同僚の活躍を妬むクロパトキンはグリッペンベルグに作戦を中止させなんとか日本軍は持ち堪えた。この時好古は騎兵の諜報によりロシア軍が動いているということを把握し本部に伝えていたものの敵が冬には動かないだろうと考えていたため対応に遅れてしまった。児玉源太郎クラスの人でも連戦連勝する

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    2024年12月10日
  • 坂の上の雲(五)

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    もうそろそろ読むの疲れてきた。さすがに長いな。
    旅順の攻防が描かれていたが、乃木率いる陸軍が周りの意見を無視し正面突破を続けた結果大きな損害を出していたことに苛立ち児玉源太郎が自ら指揮をしたことであっさりと203高地を奪うことができそれに伴い旅順全体も陥落することができた。あまりにもあっさりと奪えてしまったことが伊地知たち参謀の無能さが際立つ。
    また、バルチック艦隊が喜望峰を回りながら日本に向かうシーンも同盟国だったフランスがロシアの敗戦により非協力的になりなかなかうまくいかないのも今後の海戦に大きく影響するんだろうな。

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    2024年12月08日
  • 坂の上の雲(四)

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    日露戦争開始。日本海軍はロシア海軍と対峙するが、ロシア海軍は要塞旅順に籠り、バルチック艦隊と合流し日本海軍を撃破する作戦を取る。しかし、本国からウラジオストックへ行け命令が出たり、陸軍からの批判があったりしたことでウィトゲトフは旅順を出ることとなる。そこで東郷率いる日本海軍と戦い日本側は全艦を沈没させることはできなかったもののロシア海軍に大きなダージを与えることとなる。一方陸軍は遼陽、沙河でロシア陸軍と対峙する。少ない砲弾や兵員の中苦戦しながら、またロシア陸軍を率いていたクロパトキンの安全を期し過ぎる性格もあってロシア軍を後退させることに成功する。一方旅順を攻める乃木希典率いる陸軍は無能な参謀

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    2024年12月04日
  • 坂の上の雲(三)

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    正岡子規は高浜虚子や碧梧桐などの同郷の後輩に見守られながら死を迎える。その時に虚子が詠んだ「子規逝くや十七日の月明に」という句が印象的。
    西郷従道という人物に焦点が当てられていて彼のような上司だったら下の人たちもみんなついて行くだろうなと感じた。海軍には疎い従道が海軍大臣になった際は山本権兵衛に全てを任せ、それを国会で通すことに徹する姿は上司の鏡みたいなもの。これができるのは従道が人を見る目があるからで山本権兵衛が信用に足る人だと確信ていたからからなのか。それのおかげで少ない予算からなんとかロシア海軍に対抗できるように軍拡できたのだから、結果成功だったんだな。
    日露戦争前から伊藤博文はロシアに

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    2024年12月02日
  • ビジネスエリートの新論語

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    司馬遼太郎氏が若かりし頃の日本のビジネスマンについて描かれる本書は、戦後間もない混乱と復興の時期の話だから、流石に現代のビジネスパーソンとは違った働き方、生き方である。だが会社に属して、会社の中で一本のネジになりきり、給与を貰うというサラリーマンの胸のうちをありありと描く姿、その心は全く現在のサラリーマンにも当てはまるから面白い。当時、司馬遼太郎氏(本名は福田定一)は駆け出しの新聞記者として、記事を書くより人として暮らしていく「生活」が主たる日常の目標となっていた。新聞社という、会社の中で繰り広げられる様々な人間ドラマ、GHQが支配し、戦前の日本とは大きく異なり、女性の社会的立場や家庭での位置

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    2024年11月30日
  • 新装版 おれは権現

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    関ケ原の戦い前後で功績を上げた個性的な武士や民の短編

    ・『愛染明王』
    家康方の功労者。成り上がり大名の福島正則。豊臣方の縁者でありながら、石田三成討伐へと家康方にしむけられ、いいように乗せられ利用されたという感じ。強烈な気性の狂人に描かれている。
    戦国の世でなければただの無頼漢。

    ・『おれは権現』
    豊臣秀次方時代。妾の目から見た可児才蔵吉永。
    実際人気の高い人物らしい。
    妾がなぜ子を儲けようとしないのか聞き出そうとする。
    思い込みが強いというか、祈祷によって弱者から強者へと変容した。

    ・『助兵衛物語』
    宇喜多家家臣の花房助兵衛。巫女からみた魅力的な助兵衛。
    結局、骨はただのお守りだったの

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    2024年11月29日
  • 坂の上の雲(二)

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    ついに日清戦争が勃発する。甲午農民戦争を機に清と戦争を始めるが当時の清の軍人たちは漢民族ではない国主たちに対しての怠慢などにより日本は勝つこととなる。この時秋山好古は騎兵隊を率いて旅順に侵攻するも負けてしまうが海軍の活躍などもあり旅順要塞を落とす。弟の真之は海軍として参加するも、主力艦には乗っておらず黄海海戦、威海衛戦には参加しなかった。その後真之はアメリカへと行き海戦について研究しまた米西戦争でのアメリカ海軍のやり方を学ぶ。その後北清事変を機に日本および西洋諸国が清へと軍を派遣して好古はその駐在軍を指揮することとなる。
    時を同じくして正岡子規は短歌、俳句について持論をホトトギスで論じ紀貫之ら

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    2024年11月28日
  • 坂の上の雲(一)

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    明治維新ごろからの話。松山の徒士家系だった秋山好古、その弟松山真之、真之の同級生正岡子規を中心に物語は進んでいく。日本が文明開花し、先進国に追いつけ追い越せの時代に好古は騎馬隊へ、真之は海軍へとそれぞれ成り行きで進むことになるがこれが後の戦争勝利へどのように作用するのか今後のポイントか。
    古来日本において騎馬隊なんてものはなく1から作り上げるという大きな役目を担うことになった好古だが多くは語らない感じがいい。軍自体はドイツ式を採用するものの騎馬方法に関してはフランス式の方が理にかなっていると感じたのも旧藩主の自費留学でフランスに随行したことによる恩恵か。
    正岡子規の名前の由来が自身が結核にかか

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    2024年11月26日
  • 坂の上の雲(五)

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    ようやく司馬遼太郎さ(?)というか歴史小説を読むということに慣れてきた感。
    ここまで苦しかった…!(笑)
    新しい名前や艦隊の名称(とくに外国)が出てくるとその説明や現状についての記述が多くなるので(自分は)だれてしまう。
    戦闘時の人々の描写になると、サクサク読めた。

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    2024年11月20日
  • 菜の花の沖(三)

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    3巻は千五百石の大船辰悦丸を手に入れ、松前や函館に赴くまで。

    当時の蝦夷事情が詳しく描かれている。ロシアの進出についての描写にデジャヴを感じたが、「坂の上の雲」と重なるところがあるからだろう。

    アイヌの人々が圧政に苦しんでいたことは知っていたが、借金で外国に連れてかれたりするなど、思っていた以上に酷いようだった。

    また、幕府の役人と、松前の役人が深く対立したことも初めて知った。

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    2024年11月18日
  • 翔ぶが如く(一)

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    鹿児島に行く機会があり、新政府軍に反旗を翻した人物でありながら、なお薩摩の英雄として厳然と存在感を放っている西郷隆盛という人物についてもっと知りたくなり、手に取った。
    小説というよりは、司馬遼太郎の維新論が述べられている風だか、やはりきちんと小説として話が進んでいる手法は流石である。
    英雄としての西郷ではなく、人間西郷が描かれている。続きが気になる。

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    2024年11月16日
  • 菜の花の沖(二)

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    2巻は嘉兵衛が自分の船をゲットして、故郷の人々と和解するまで。

    嘉兵衛は筏で冬の過酷な海を渡って江戸に行ったり、秋田に木材を取りに行ったりと名声を高めていく。隠岐に流されるところは、手に汗握るように読んだ。

    船頭として活躍する嘉兵衛なら、帰郷は「錦の御旗を飾る」ようなものだったろう。現に、身分差のある弟と庄屋の娘さんの結婚が決まる。

    また、2巻では、当時の日本の風景や産業の広がりが活写されていて面白かった。

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    2024年11月15日
  • 菜の花の沖(一)

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    高田屋嘉平の生涯を追った作品。

    淡路島が舞台で、一巻は出生から嫁さんとの出会い、そして、兵庫に出奔して船乗りになるまで。

    貧家に生まれ、周りの人間関係にも色々問題があり、一巻は陰鬱とした感じもあるが、船乗りとしての嘉兵衛の世界が広がるとともに、読むのも楽しくなってくる。

    これからロシアとか出てくるのだから楽しみだ。

    最近は兵庫県知事選がSNSで大きく話題になっているので、読むには良いタイミングだろう。

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    2024年11月13日
  • 竜馬がゆく 8

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    幕末の志士は、写真が残っている(残ってしまっている)だけに、そこからどの程度の距離感で描くかってのが、この界隈を漫画化する際に作家に問われる手腕。今回、土佐と長州の顔合わせ場面があるんだけど、ほとんど同じ顔が並んでいて、誰が誰だかって感じ。時代的に身なりも似通ったものになってしまうし、そこまで奇抜な髪形もさせにくいし、そうなるとちょっとキツイな。

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    2024年10月28日
  • 義経(下)

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    平安時代末期から鎌倉時代初期が舞台です。
    源義経が主人公ですが、色んな人の視点から物語が語られます。
    1,000ページに迫る大作でした。
    馬鹿と天才は紙一重といいますが、義経はその両方だったのかもしれません。

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    2024年10月26日
  • 義経(上)

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    平安時代末期から鎌倉時代初期が舞台です。
    源義経が主人公ですが、色んな人の視点から物語が語られます。
    1,000ページに迫る大作でした。
    馬鹿と天才は紙一重といいますが、義経はその両方だったのかもしれません。

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    2024年10月26日
  • 峠(上)

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    幕末長岡藩の河井継之助という士分の人の話。
    本書(上巻)の9割くらいは、陽明学を元にした継之助の考え方、行動、そして人となりを、旅や日常を通して淡々と描いているので、著者自身が本書の中で述べているように、ストーリーとしてあまり起伏がなく、少し面白みに欠ける。
    ただ、このあとの継之助の活躍を理解するために、大事な導入部分であるということも理解できる。
    本書の残り1割くらいから少し動きがでて面白くなってくる。歴史モノは色々と読んできたが継之助のこと知らなかった。このあとどのように活躍するのか楽しみ。
    歴史モノは色々と読んできたが、この人は寡聞にして知らなかったので、このあとどのように活躍するのか楽

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    2024年10月15日
  • 夏草の賦(下)

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    長宗我部は盛親が西軍に属して終わりのイメージが強くあった。

    元親に関してはやはり息子が亡くなるまでが元親の物語だと思う。亡くしてからの話は聞かないし、やっぱり息子というかけがえのない存在の喪失は強い遺恨、思いも失わせてしまうのか。

    司馬遼太郎のいい所は焦点を当てる人物の隆盛をしっかりと描いて蛇足的な衰退していく所は描かないのが好きな所。

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    2024年09月28日
  • 人斬り以蔵

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    2よりの★三つ
    短編集でした、、、
    一冊まるごと以蔵の話だと思って読み始めてしまい、なかなか出てこないなー
    早めに以蔵が亡くなったなー
    あれ?全く違う話が始まった
    おや?これは?
    短編集?
    となり、速読に切り替えてしまいました。。

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    2024年09月18日