司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 風の武士(上)

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    司馬遼太郎作品にしては珍しく謎の多い展開な作品でした。
    前半はもやもやしましたが、
    柘植信吾が安羅井国に旅立った以降は楽しくなってきました^^

    下巻も楽しみです

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    2025年08月19日
  • 「昭和」という国家

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    戦争と復興、その両方を抱えた時代が昭和である。
    激動の幕開けは軍靴の響きとともに訪れ国民は一つの旗の下に動員された。
    焼け跡から立ち上がったのは飢えと喪失を知る世代の底力だった。
    高度経済成長は街を輝かせ暮らしを豊かにしたが心の中に戦争の影は残った。
    司馬遼太郎は昭和をただの年代ではなく「国家の物語」として描く。
    そこには力の誇示とその果ての空虚さそして再生の知恵が交錯している。

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    2025年08月15日
  • 梟の城

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    去年忍者物にハマって色々調べてたらおすすめされてて読みたかった本。
    司馬遼太郎作、そして直木賞受賞作品とあってわくわく。

    これが司馬遼太郎の一作目なのかな?古い漢字や言葉がちょこちょこ出てきて少し読みづらさがあった。
    忍者のことを乱破と言うの、初めて知った。
    正直期待し過ぎた感があったかな。
    ハラハラドキドキ大ストーリー展開!とかじゃない。
    だけど面白かった。
    主人公の葛籠重蔵がなんとも好もしい男。
    こういうどっしり構えてる人物、時代小説に結構出てくるけどもれなく好いちゃう。読んでて気持ちの良い人物なんだもん。

    期待し過ぎたけども面白かった。
    また熟成させて再読したいな。

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    2025年08月14日
  • 関ヶ原(中)

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    石田三成メインで進むかと思っていたがキチンと徳川家康も主役として描かれている。石田三成側だおどうしても島左近が中心というか双肩を担う印象が強いが徳川家康の場合、本田正信の様な知力と政治力に特化した謀臣がいても(本書における役回りは大きいけど)あくまでも手駒の一種の様に見据えている面が見受けられる。石田三成の方が人間性として義の人であり当時としては珍しく友情にあつく女性(多分本書創作上の人)にも純な気持ちで応えるという点で家康より清潔なのだが、気がつけば家康の方が武将の気持ちを分かっている事になっている。秀吉が晩年耄碌したからか不明だが信長死後に瞬く間に版図を摂取しているし小牧長久手の戦からみて

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    2025年08月04日
  • 関ヶ原(上)

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    司馬遼太郎の太閤記、黒田官兵衛の話と続いての本書。天下分け目の決戦として名高いがイキナリ戦闘ではなく石田三成の登場、豊臣秀吉の晩年からと前段階を丁寧に描いている。主役が徳川家康と石田三成(個人的には島左近が主役だと思うけど)のためか太閤記から読んでいると秀吉の晩年が残根に思う。
    一応は理由も書いてあるけど福島正則や加藤清正が三成を憎みすぎて全体が見えぬ将器なのも気になる。

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    2025年08月04日
  • 翔ぶが如く(八)

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    幕末の戦乱を知力と薩摩隼人の勇猛さで勝ち抜いてきた薩軍の綻びの理由が以下の文章に集約されていると思った。

    「政略(多分に希望的要素がつよかったが)は、存在したが、それを実現せしめる戦略を持たなかった。政略はいわば気体のようなものであり、それを固体化するのが戦略であったが、桐野・篠原らの感覚では、西郷その人の存在こそそのまま戦略であるとしたむきがつよかった。西郷さえ持ち出せば、その圧倒的人気(と桐野らはおもっていた)によって、戦略の機能を十分果たしうると思っていた。
    要するに、桐野・篠原らは西郷という世間的価値に、世間以上にまず自分たちがまばゆく眩んでしまったということであろう。このために常識

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    2025年07月24日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    室町時代後期に登場し、戦国時代の火蓋を切った伊勢新九郎、のちの北条早雲の物語。
    北条早雲と言われれば、なんとなく戦国時代の印象だったのですが、本書では室町時代の社会構造(幕府の仕組みや実態、仏教その他いろいろ)を詳しく解説しており、なかなか馴染みのない室町の時代背景をよく学ぶことができました。戦国時代につながる混沌期。お上は自分のことしか考えず権力闘争に明け暮れる日々。ところが、支配されていた農民は農耕技術の発達に乗じて力を蓄えつつあり、お上に対する不満が蓄積するばかり。そんな情勢のなか、ひょんなことから一城の主人となった早雲は、関東への進出を果たしていく。

    物語性の強い小説ではなく、先述の

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    2025年07月22日
  • 覇王の家(上)

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    初めての司馬遼太郎で、メタ視線系の語り口に最初は少し違和感あったけれどすぐに慣れて戦国時代の物語に没入した。下巻へ。

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    2025年07月20日
  • 歴史を紀行する

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    <目次>


    <内容>
    かつて「文藝春秋」に連載した、幕末に目立った動きのあった藩(金沢藩は逆に目立たなさすぎ)を旅する話。司馬史観に基づく文章になっているが、やはり読んでいるとその地を訪れたくなる。今から50年も前の話なので、状況は一変しているだろうが、雰囲気は残っている気がする。

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    2025年07月11日
  • 翔ぶが如く(七)

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    西郷隆盛がどのように反政府軍のシンボルとして担ぎ上げられるようになったのかがわかった。本人の意思というよりは、周囲の熱情に身を任せるしか選択肢はなかったということなのだろうか。西郷本人は自分が主導した倒幕事業をどう省みていたのか。西南戦争で自害することで自分の生涯を終わらせた彼の思想の背景(伏線?)を垣間見た気がした。

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    2025年06月21日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    戦国時代を代表する人物、織田信長や羽柴秀吉との邂逅。小寺と比べると織田の先進性が際立つ。
    同じ司馬遼太郎の太閤記よりも秀吉のダークサイドな面が現実的に描かれておりむしろ本作の方が魅力的かもしれない。
    黒田官兵衛に決定的な影響を及ぼす荒木村重も登場。

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    2025年06月07日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    豊臣秀吉に警戒された異能の軍師黒田官兵衛を主役にした大河小説。司馬遼太郎はやたら余談が多いが本作は冒頭からが余談。官兵衛の先祖から始まっている。多分調べているうちに楽しくなっちゃったんだろうなぁ…と思う。それでも官兵衛の親父が登場してくる辺りから面白くなってくる。官兵衛自身が優秀だったのは歴史が示す通りだが親父の影響も大きいし何よりキャラクターが良かった。

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    2025年06月07日
  • 関ヶ原(下)

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    豊臣秀吉の没後~関ヶ原の決着までの時代の移り変わりを、石田三成と島左近、徳川家康と本田正信という東西の主役の視点から描く。上中下巻の大作で、主人公だけでなく彼らと接する諸将に順にスポットライトを当てて人物を丁寧に照らし出している。
    最後の関ケ原の合戦では、光成の無二の親友でありほぼ唯一の理解者の大谷刑部も特攻をかけて散ってしまう。ままならない世の中に翻弄されながら最後まで光成に義理立てして西軍の意地を貫く姿には心打たれる。
    本書は全編通して「義を利が圧倒する」というテーマがあるように思える。義に生きた武将たちの無念の生き様が赤裸々に描かれた大作である。

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    2025年06月03日
  • 関ヶ原(中)

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    豊臣秀吉の没後~関ヶ原の決着までの時代の移り変わりを、石田三成と島左近、徳川家康と本田正信という東西の主役の視点から描く。上中下巻の大作で、主人公だけでなく彼らと接する諸将に順にスポットライトを当てて人物を丁寧に照らし出している。
    中巻では関ヶ原の合戦の準備が進んでいくが、世渡り上手で人心掌握術に長けた家康と切れ者だが人づきあいが下手で嫌われ者の光成の対比がなんとも切ない。

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    2025年06月03日
  • 関ヶ原(上)

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    豊臣秀吉の没後~関ヶ原の決着までの時代の移り変わりを、石田三成と島左近、徳川家康と本田正信という東西の主役の視点から描く。上中下巻の大作で、主人公だけでなく彼らと接する諸将に順にスポットライトを当てて人物を丁寧に照らし出している。
    上中巻の人間ドラマが下巻の関ケ原の合戦で収束していく構図で、教科書的でない歴史の一面をたくさん知ることができた。

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    2025年06月03日
  • 街道をゆく 6

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    再読。
    前回の読書メモにはこう書いてあった。
    『大好きな沖縄。もっと旅レポみたいな感じを期待していたけど、話が飛躍して沖縄史のことがほとんどだった。もっと沖縄の描写とか感想とかが読みたかったなー。
    2021/08/07』

    約4年ぶりに読んだんだけど、あれこれほんとに読んだっけ?ってくらいほとんど覚えていなかった…。
    でも前回にくらべて興味深く感じるところは多かったと思う(たぶん)。
    ここ数ヶ月で知った柳田国男の引用がでてきたりしたのも面白かった。
    やっぱり民俗学的なことになぜか興味をひかれるなぁ。
    そういうこともあって私は沖縄が好きなんだろうな。

    結構小難しい事書いてあって、教科書読んでる

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    2025年06月01日
  • 坂の上の雲(一)

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    記念艦三笠を見に行ったので、この本も読む時期が来たと思い読み始めました。学問を追求している身として、この時代の人々のお陰で今の学問があると考えると感慨深いです。

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    2025年05月30日
  • 功名が辻(一)

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    伊右衛門は自分が凡人であることを知った上で、努力を惜しまなかった。
    部下の吉兵衛や新右衛門の言う
    ・前だけ見なされ。生きて今日の夕餉が食えぬかもしれぬ我ら、その時いかに功名を立てるかですぞ。
    ・持ち場持ち場で懸命ならば武運もひらける。
    と言うフレーズが刺さるなぁ

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    2025年05月01日
  • 新装版 歳月(上)

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    初めて司馬遼太郎の小説を読んだのは40年以上前、中3の時に「竜馬がゆく」に出会った時だ。それ以来、歴史小説の面白さに目覚め、色々な司馬遼太郎の作品を読んだ。今でも一番好きな作品は何度も繰り返し読んだ「竜馬がゆく」だ。
    司馬遼太郎に限らず歴史小説や大河ドラマは戦国時代や幕末を舞台にしたものが圧倒的に多く、維新後の明治の創成期を取り上げたものは少ない。国全体が生まれたばかりで混沌としたカオスの状態で、どうやって中央集権的な明治政府が作られていくのか。難解だが興味深いモチーフだ。
    そういう意味では本作はまさに維新直前から西南戦争前までの国家が形成される様子がよく分かって面白い。
    しかしながら、如何せ

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    2025年04月16日
  • 覇王の家(下)

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    秀吉を、陽とするならば、家康は、陰に分類されるのでしょう。共通項を強いてあげるのであれば緻密な計算力、その計算によって導かれた解を実行する力といったところなのかな。

    小牧・長久手の戦いは、家康のその後の生涯にとって最大の資産。三河衆の団結力、一体感は圧巻。徳川幕府は、進歩と独創を最大の罪悪として、三百年間、それを抑圧。異を立ててはならないというのが徳川幕府史をつらぬくところの一大政治思想、そのもとを家康がつくった。

    脇を固める、石川数正、酒井忠次、本多平八郎、榊原康政、井伊直政。

    家康と秀吉の外交が描かれたのち、すぐに最期のシーンに移ってしまう。間にある出来事については関ヶ原、城塞の順に

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    2025年05月03日