司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 国盗り物語(一)

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    妙覚寺の法蓮房が還俗ひ松波庄九郎として国主を目指す話。油屋である奈良屋が雇う野党を討つことから物語が始まりお万阿という未亡人を虜にして奈良屋を自分のものにする。その財も利用し次は美濃国へと向かいそこで西村勘九郎として活躍。守護職になれなかった土岐頼芸を引き立てて反乱を起こしさらに腹心である長井利隆に認められて養子となりついには長井家を継ぐこととなるところで終わり。
    戦国ならではの昇進話、とんでもない出世欲でそれを果たすための知略がすごいし意外と武芸にも秀でているんだなと。このあとどのように斎藤道三となっていくのかみもの。

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    2026年03月31日
  • 坂の上の雲(四)

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    正岡子規も亡くなり、戦争の色が濃くなる四巻。事実か私見かは謎だがなかなかの分量で乃木希典と伊地知幸介の指揮官としての無能ぶりにページが割かれていた。以前に乃木神社を訪れた時に受けた印象と真逆だったため不思議な感じがした。

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    2026年03月22日
  • 新装版 北斗の人(下)

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    ネタバレ

    「剣は理から入るほうがいい」
     というのが、周作の一貫した教授態度である。この若い流祖は、他の剣客のように哲学的用語をつかったり、剣と宗教と混同したような虚喝(こけおどし)な神秘的態度をいっさいとらない。
    「剣は理である」
     という態度を一貫してとった。剣禅一如とか神仏の現示などというようなことは口にもしなかった。
     その点「小天狗鞍馬流」という流名の宗家を名乗っている鹿子木一閑の兵法に対する態度とはひどくちがうといっていい。
     この点について一閑のさしまわした人物らしいのが、
    「いかがでありましょう、剣はついに神仏の境地のものであると申しますが」
     と、周作の存念をきいた。このころにはすでに

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    2026年03月18日
  • 新装版 北斗の人(上)

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    ネタバレ

     周作は、天性の合理主義者らしい。
    古来、兵法というものは、その本質が徹底的な合理主義でできあがっているにもかかわらず、どの流儀も、流祖が神の啓示によって一流をひらいたとか、あるいは伝書の表現は組太刀の名称にも神秘的な名をつけたりして、外装を事々しい宗教性で包んでいる。
    (それが不快だ)
     と、周作はかねて思い、
    (自分は、そんなまやかしや誇張のない兵法を確立しよう)
     と念願していただけに、柏手のような呪術めいたしぐさをすることや、仏神に、接近することを、自分に禁じていた。
    (絶対者(おおきいもの)に随喜し、それに魂をあずけ、究極にはそれに同化してゆくことによって人間の自在の境地が出来、心境

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    2026年03月18日
  • 街道をゆく 8

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    (2021/9/1)

    「街道をゆく」シリーズ。

    単純に熊野の紀行文かと思ったら、主として「若衆」という(日本)独特の風習への関心であった。大陸からの儒教文化とは決定的に違う、日本の文化習俗の原点を見る。

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    2026年03月07日
  • 坂の上の雲(二)

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    前の巻に比べると出だしが冗長な感じがしたが、子規の項からまた疾走感が出てきて読み応えがあった。
    「中道は支持されにくい」という文章、選挙の後だけに納得。
    かきがらがついたら落とさないとならないという真之の言葉は心に残る。

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    2026年03月05日
  • 胡蝶の夢(一)

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    読み始めました。
    4巻のうち1巻目なので、これから面白くなるのかなという感じ。伊之助が人間臭くて良いです。ところどころ荘子が出てくるのも、タイトルの伏線回収をしてくれそうで期待です。

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    2026年03月01日
  • 翔ぶが如く(九)

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    片山潜 大山巌 大山綱良 黒田清隆
    会津の敵が薩軍。官軍ではなく。ここが面白い。戊辰の復讐。
    P160上代の隼人が翔ぶが如く襲い、翔ぶが如く退いたという集団の、、、

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    2026年03月01日
  • 翔ぶが如く(九)

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    西郷は大いなる欠落者であったという司馬の考えに頷くところがあった。
    何故、人吉で自害しなかったのか。
    西南戦争に参加した会津藩出身者の悲哀に涙が落ちる。

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    2026年02月20日
  • 翔ぶが如く(一)

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    西郷隆盛の人となりや西郷を取り巻く人々の様子を描いており、幕末から明治までの様子を立体的に知ることができた。司馬遼太郎作品は、カメラを引き気味で撮っているような描写が多く、全体像を知るにはちょうどいい。

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    2026年02月16日
  • 坂の上の雲(六)

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    ネタバレ

    旅順を攻略した日本軍は、北方で黒溝台会戦に臨んでいた。ストーリーとしては狭間にあたり、大きな戦闘はあまり描かれない巻だが、明石元二郎によるロシア内部の革命勢力への働きかけ、いわゆる諜報行為が入念に描かれ、これが日本の勝利に大きな意味を持つ。ロシア政治の腐敗はたびたび言及されてきたが、その機にうまく乗じて内部からも国を壊そうとした日本軍には、やはり時の運があったと感じさせられる。

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    2026年02月15日
  • ペルシャの幻術師

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    好きな作家である司馬遼太郎のデビュー作ということで買って読みました。
    鉄木真を「テムジン」と読ませるのがすごい。
    1冊まるごと、蒙古ストーリーだったら良かったのに残念。

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    2026年02月05日
  • 街道をゆく 40

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    かつて住み、自分で運転して(自己開車)全島周った景色を思い出しつつ読んだ。
    阿里山、赤嵌城、烏山頭水庫、知本温泉などなど、あゝなつかしい。

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    2026年02月05日
  • 世に棲む日日(一)

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    幕末の長州藩について
    知りたいと思った。
    吉田松陰と高杉晋作、
    二人の若者の人生と
    苛烈な旅に出た。

    「世に棲む日日」は長編だ。
    全4巻。そのなかに
    吉田松陰と高杉晋作の
    短くも波乱万丈な人生が
    余すところなく語られている。

    吉田松陰。長州藩で生まれる。
    29歳で処刑される。

    高杉晋作。長州藩で生まれる。
    28歳で亡くなる。

    吉田松陰は
    文政13年8月4日、
    1830年9月20日に
    長州萩城下松本村で
    長州藩士である
    杉百合之介の次男として生まれる。

    叔父で山鹿流兵学師範である
    吉田大助の養子となり、兵学を収める。

    大介死亡ののち、
    叔父の玉木文之進が開いた
    松下村塾で薫陶を受ける

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    2026年02月01日
  • 新装版 箱根の坂(中)

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    今川家の後継者問題を解決する。
    結果、今川氏親から駿河国の「興国寺城」を拝領。

    氏親は、北川殿(千萱)と今川義忠の子供。
    幼名は竜王丸(りゅうおうまる)。
    1476年に父義忠は戦死。

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    2026年01月31日
  • 竜馬がゆく(五)

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    池田屋の変を新撰組以外の目線で見ることがなかったので新鮮だった。
    長州藩、薩摩藩それぞれの性格が知れた。

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    2026年01月29日
  • 義経(下)

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    司馬遼太郎の長篇。
    源頼朝と源義経を軸に、源氏が平氏の天下を覆して鎌倉幕府の基礎を築いていく様を描いた小説。

    義経は、父・義朝が平氏との争いに敗れたことで、身分を隠して鞍馬山に入れられ、そこで幼少期を過ごす。元服後、奥州藤原氏に一時滞在した後、挙兵した頼朝の下に参集した。

    義経は生まれながらに天才的な武将・軍略家であった。その素質によって木曾義仲を破り(一ノ谷の戦い)、続いて屋島と壇ノ浦の戦いで、戦力的に圧倒的不利だったにも関わらず、平家追討を成し遂げた。

    しかし、義経はその軍才とは裏腹に、致命的に政治感覚がなく、それが故に最終的には頼朝に殺されてしまう。

    義経には感嘆すべき勇敢さはあ

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    2026年01月26日
  • 人斬り以蔵

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    武士として生きるというのは、なかなか厄介だと思った。『おお、大砲』では、江戸時代の格式ばった(ある意味)アホらしいしきたりに笑ってしまいつつも、現代でもそういう部分が残っているなぁと新鮮に感じられた。

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    2026年01月24日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    わりと俯瞰的に書かれてることもありそれほどのめり込むという感じにはならなかったが政治的でおもしろい。周りはずいぶん振り回されたかもしれないが、何より家柄の時代に諸説あるが百姓程度の人間が一代限りとはいえ天下を取ったんだから大したものだ。

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    2026年01月19日
  • 新史 太閤記(上)

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    上巻では秀吉の出世が中心で、秀長の登場はごくわずかですが、秀吉の人物像が多く描かれていました。特に、「猿のやり方」を見て信長が驚く場面、最初から最後まで調略と謀略で動き、合戦はその一部に過ぎない、の描写が印象に残ります。秀吉のずる賢さと人の心をつかむ巧みさ、普通の武将とは違う魅力があるようです。竹中半兵衛とのシーンも多く、ドラマもあわせて楽しみたい。

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    2026年01月17日