司馬遼太郎のレビュー一覧

  • この国のかたち(一)

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    はたと、この偉大な歴史小説家が日本という国をどのように思っていたのかが知りたくなり、本書を読み始めた。脈絡もなく続く著者の思いに納得したりそうでなかったり。ただ昭和初期のあの戦争の時代に対する考察は僕の思いと一致した。

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    2022年11月28日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    ●上巻ラスト 竹中半兵衛のエピ

    武道の講義中に厠へ行こうとした息子を咎めて「そこでせよ、武道の話をしているときに中座するということがあるか」


    ●中巻
    “官兵衛の思想は、大将たる者は金銀銅を一枚でも多く貯めるべく日用を節しなければならない。それを敵に勝つための用につかうという心くばりがなければ、とてもこういう時代に、一城一郡を保ってはゆけないのである。43

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    2022年10月30日
  • この国のかたち(一)

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    日本の近代や歴史についての理解を深めるのに良いと思います。
    日本について一つでも多くを知る事は、生きていく上で、必要と感じます。

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    2022年10月13日
  • 夏草の賦(上)

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    司馬遼太郎さんの作品の中でで初めて購入した本。
    長宗我部はゲームで結構有名になりましたが彼が出るの本は中々ない。
    期待した通り上下で綺麗にまとめられており読みやすく面白かったです。
    明智光秀の家臣、斎藤利三の妹が妻ということでここで明智と知り合うことになったのかと納得しました。晩年の元親、長宗我部家を知っているだけに最後の方は切なくなりました。

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    2022年10月06日
  • 峠(下)

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     下巻、ついに官軍との北越戦争が始まる。あくまでギリギリまで戦争を回避しようとする河井継之助ではあるが、時代の流れが、それを許さず、結果として熾烈な戦となってしまう。
     士農工商や幕府が瓦解することを見通し、長岡藩も無論なくなることが分かっていた河井継之助だけに、滅びの美しさや悲哀さが特に下巻には立ち込めており、所々描写される戦争に巻き込まれる一般人に対しては、何処かに矛盾した心情が隠しきれない。それはこの本を読む多くの人が思うことであろう。「早く降伏をすれば良かったのではないか?」と。
     しかしその考えはあくまで現代的なものであり、降伏した者が、次の戦争の先兵として使われるだけでなく、河井継

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    2022年10月02日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    徳川慶喜についてよく分かる作品。多才で頭の良い慶喜が歴史の転換期の数々の事件において、なぜそのような行動をしたのかが腑に落ちる。

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    2022年09月27日
  • 翔ぶが如く(十)

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    「竜馬が行く」のようないわゆる歴史小説ではなく、司馬遼太郎による歴史解説。
    細かいことまでかなり長々と説明するが、そこまで面白くないエピソードもちらほら。
    西南戦争のあたりはやっぱり面白い。
    でも西郷隆盛がどんなひとなのか、最後までわからない。

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    2022年09月18日
  • 街道をゆく 2

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    このシリーズ、ほぼ50年も前のものになるんですね。この頃はまだ気軽に韓国旅行というわけにはいかない時代ですが、韓国人の対日感情はあまり変わってないというか、さらに悪化しているようにも感じます。

    司馬さんは韓国の歴史、民族にもリスペクトを払っている感じを受けます。丁度今、梅棹忠夫さんの「文明の生態史観」を読んでますが、司馬さんの日本国の捉え方もその見方に近いところがあるように感じます。

    このシリーズ20巻近くまで読んで挫折しているが、改めて全巻読み通したい。

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    2022年09月15日
  • 【分冊版】竜馬がゆく(1)

    購入済み

    永遠の青春小説

    この有名な司馬遼太郎の原作を、だれかが「永遠の青春小説」と評していたことを思い出した。これほど売れてNHKの大河ドラマにもなった原作なのに、コミカライズが初めて というのに驚いた。絵柄はやや癖があるが、落ち着いた出だしで次巻以降が楽しみである。

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    2022年09月15日
  • 功名が辻(一)

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    土佐藩主、山内一豊とその妻、千代の半生を描く。

    千代の頭の回転の早さというか、先見の明が凄まじ過ぎて、一豊の反応がもどかしいことこの上ない。良くも悪くも「普通」の一豊の反応の方が当時の考えに沿ったものであるし、読んでるこちらとしては納得してしまいそうになるのは面白い。
    戦国時代を駆け抜けた夫婦の生き様、これからが楽しみである。

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    2022年09月13日
  • 功名が辻(四)

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    土佐を得てからのすれ違いが凄まじい。
    二人三脚でどうこうなるレベルを超えて出世してしまうと、自らの支えがなんだったのか分からなくなるほど眼が曇るのかと思うと、なんとも虚しく感じてしまう。

    関ヶ原までは秀逸そのものだったと思う。

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    2022年09月13日
  • 峠(中)

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     中巻、話は徐々にではあるが確実に面白味が増してきている。長岡藩の家老となり、長岡藩を密かに独立不覊のものとして存在させようとするも、大政奉還、京への藩主派遣と時代の流れはそれよりも急激すぎて、長岡藩の藩士として、侍としての生き方に固守する姿には、河井継之助自身が明晰な頭脳を持ち、大胆な行動力があるだけに、余計に悲哀さを帯びつつあるように感じた。
     自身が立つところの社会なりが、急変若しくは存在しなくなる時に、立つところを変えるか、若しくは捨てるか等どういった行動をとるべきか、この時代の人は否応なく考えさせられていたかもしれない。

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    2022年09月10日
  • 幕末

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     1963(昭和38)年刊。
     幕末の頃の、攘夷運動などが盛んになりしきりと「暗殺」が流行した時勢を題材とした歴史小説集。司馬遼太郎さん自身は「暗殺は嫌いだ」と思いながらこの連作を書いたそうだ。
     文体とか書法に独特な癖があるが、流麗に話が進行していく。そんなに読みやすい方ではないと思うが、世には熱烈な司馬ファンが相当数いるらしいから、人を夢中にさせる魅力があるのだろう。
     かなり史実に基づいて書いているようだが、もちろん、人物に命を吹き込みしゃべらせたり独白させたりするにあたってかなりのフィクション化が施されている。当然そこも作者の歴史観によってコントロールされており、全体として世界が統一さ

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    2022年08月28日
  • 竜馬がゆく 1 無料試し読み版

    購入済み

    時代劇っぽい作画ですね

    司馬遼太郎氏の出世作を漫画化しているので、内容は良いと思います。
    ただ、史実というよりは青春小説ですので、フィクションとして楽しむのが良いのでしょうね。

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    2022年08月24日
  • 幕末

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    坂本竜馬や高杉晋作、大久保利通、西郷隆盛などなどメジャー以外にも多くの人々が幕末から明治にかけて、激動の事態を生きていたことを改めて思い起こしてもらった。

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    2022年08月19日
  • 峠(上)

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     幕末の長岡藩士河井継之助を主人公とした小説。長岡藩から出て江戸、横浜、京、備中松山、長崎などを巡り巡り識見を高めていく物語の序盤であるが、まだまだ盛り上がりに欠けているところは否めない。
     ただ河井継之助という人物が、どういう下地を持っているのかということに紙片を割いているためで、中・後半にどれだけ生きてくるのかが見どころだ。
     果たして描かれているように、ずけずけと遠慮もなく物事の真実を貫いていくように断乎として譲らない人物だったのかと思うが、長岡藩が、そして時代が必要としたのは間違いなかろう。

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    2022年09月10日
  • 国盗り物語(三)

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    織田信長はこの時代の主役である。
    信長公記、太平記、徳川家康などなど、
    どの物語に登場し、活躍する。
    いろいろなエピソードも惹きつけられる。
    そのため誇張されているのではという
    気がしないでもない。
    この書では全面に出ていない。
    1、2巻の続きでもあるので、
    前半は斎藤道三は絡んで話は進む。
    中盤から織田信長が出てくるが
    同時に明智光秀も登場する。
    今まで読んだ時代小説では
    あまりパッとしない光秀だが
    今作では、重要人物として描かれている。
    信長と光秀、そして道三。
    この三人を主要人物として話は進む。
    信長編と言いながら
    光秀にスポットが当たっているのが
    面白い。

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    2022年08月08日
  • 故郷忘じがたく候

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    読書会の宿題
    初の司馬遼太郎です
    松山の坂の上の雲博物館に行った事があるのに笑

    深い事なんてわかんないシロートの感想で言うと
    歴史にそったノンフィクションのようなエッセイ
    という印象
    内容は日韓の複雑な歴史だけど
    中心人物に焦点を合わせることによって
    同じ人間のルーツのノスタルジーがじんわり感動を呼びます
    今度陶芸美術館に出かけたら韓国と薩摩の歴史を感じてみたいです

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    2022年07月24日
  • ロシアについて 北方の原形

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    時節柄、ロシアの本質に迫るような本を読みたいなと思って手に取った。

    副題の通り、ウラルより東の話が主なので、ウクライナの話は(クリミアの話が少々登場するする以外は)出てこないし、なんと言ってもまだソ連がある時の本なのだが、約二百年に渡るロシアと日本の外交関係を俯瞰するには大変な良書。

    1945年ヤルタ協定の僅か3条の内容が、1条モンゴルの現状維持(ソ連勢力圏)、3条千島列島のロシアへの引渡(2条は日露戦争による日本の権益のロシアへの返還)、で、北方領土返還が即、モンゴルの中国返還(清朝時代の版図を正とすれば)に繋がり得るため、中国が注視している、ということは全然知らなかった。

    パリの貴婦

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    2022年07月16日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    官兵衛の考えでは、武士には中間がなく、源平いずれかに属して旗幟を鮮明にしなければならない。中間的存在というものはもしあり得ても双方から叩かれて結局はほろぼざるをえない。(273ページ)

    台頭する織田信長の評価においては、既存の小大名たちは信長を過小評価し、決断できず様子見に徹する。
    変化の時代においては、現状を正当化し変化を嫌う傾向に陥るものだと思うが、決断すべき時に決断することの難しさを改めて感じた。

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    2022年07月15日