司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(一)

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    ネタバレ

    明治維新後の日本政府を様々な視点から書いた歴史小説。歴史小説というか歴史資料と言っても差し支えない程、詳細に説明している。
    第一巻では主に、それぞれの観点からみた「征韓論」について述べている。征韓論は国を滅ぼす危険性を持つという考えや、士族のやり場のないエネルギーの矛先となり日本を活気づけるという考えなど様々なものがあった。
    この時代に列強国へ赴き、自国の遅れと向き合い未来の日本のために事を為そうとした人がいた。その一方で、幕末の革命の熱気に当てられ続け、先の時代を見据える事が出来ていない者たちにも焦点を当てていた。今日、もしかすると自分は後者なのかもしれない。未だに学生時代を引きずり前に進めていないのかもしれない。これを期に先の時代に目を向けられる大久保や川路、岩倉のようになりたいとかんじた。

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    2025年01月26日
  • 国盗り物語(一)

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    自らの長所を把握し、最大限活用する。
    自分の得意なシチュエーション・シナリオに相手を持ち込むこと。
    庄九郎の心掛けたところではないか

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    2025年01月21日
  • 殉死

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    30代までに主要な司馬作品は読んできたが、本書は読んでなかった。理由は、予想がついたから。司馬さんは『坂の上の雲』の秋山兄弟や正岡子規、『竜馬がゆく』の坂本龍馬など、好きな人物を明るく描き、好評を得た。『坂の上の雲』で執拗とも思えるくらい無能ぶりを批判してきた乃木希典を題材とした本書の書きぶりは予想がついた。
    読み始めて直ぐ合点、「自分の思考を確認するために著した」とのこと。「Ⅰ 要塞」は『坂の上の雲』のスピンオフな内容。「Ⅱ 腹を切ること」は日露戦争後から明治45年9月13日に殉死するまでを描いている。ここでも司馬さんの乃木評は変わらないのだが、劇的に生きる嫌いな乃木に驚きすら感じているように読めた。
    気になったのは乃木が“教育係”を務めた昭和天皇への影響と同日殉死せざるを得なくなった妻、静子さん。時代とは言え、日露戦争で二人の息子を亡くし、夫の“指示”から15分後の殉死(52歳)は気の毒でしかない。

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    2025年01月17日
  • この国のかたち(一)

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    全般的には、初出が雑誌の連載なのと、文体が脱線気味(道を見失いがち)で読みにくいところもあったが、いくつかの点で、日・中・越を比較して理解するのにも繋がる等、面白かった。

    ①儒教のこと。王土王民制(土地も人民も行程一人の所有、という思想←儒教由来らしい)。日本は隋唐に倣いつつも、宦官と科挙は取り入れず、そして面的なところ(血族的)も取り入れず。[p.14-16]
    ※儒教は地域を公とせず、血族を神聖化する。
    ※この点、ベトナムは日本よりもよほど中国みたいだ、とも言えるかもな。

    ②日本は民間や民衆さえも「公」の意識を強く持ちがち(日本には資本主義の主体も民も「公」)だが、中国で公の意識はせいぜい科挙出身の官僚の一部で、私の強烈な連帯はあっても公はない。
    ゆえに日本人は常に(公意識を背負って)緊張し、中国人はむしろリラックスしている。[p.159,172,181]

    ③藩政期の多様性(常に教育)、一方で、戦後は平面的統一性・単純性、ゆえに閉塞感。
    小藩の精度高い教育こそ内部的豊かさをうむ(薩摩は「学問」を軽んじ独創性を重視していたのに対し、佐賀では暗記ばかり)。
    江戸期は日本の中で国際社会(ヨーロッパの中に多くの国があるような)、とも表現できる。[p.164,169]

    ④秀吉には計数と土木の才。信玄の農業土木(信長の楽市楽座にも匹敵する)。[p.129,225]

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    2025年01月12日
  • 関ヶ原(上)

    購入済み

    司馬遼太郎

    歴史の知識を入れたかった。

    #タメになる

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    2025年01月10日
  • 翔ぶが如く(三)

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    教科書だけでは、西郷も大久保も木戸も岩倉も歴史上のヒーローだが、人間としての悩みがあり、駆け引きがあることがよくわかる。
    特に西郷、大久保の二人は幼なじみのような関係性であったのに、維新後はその方針の違いによって袂を分かち、反目するようになる。そこに至るまでの逡巡が描かれていて興味深い。

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    2024年12月24日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    歴史的小説家による、雑話集。彼の仕事の後考察の側面を持つ、自身の体験等からも紡ぎ出された書。歴史上の史実について、詳述された著者による談話は興味深い。

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    2024年12月20日
  • 竜馬がゆく(二)

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    読み終わっていたけれど、
    感想を書けてなかったのでメモ程度に。

    時代の流れに人々が動かされていく…
    脱藩のことについても書かれていて、ここから時代が動いていくのか。

    乙女姉さんの存在が竜馬にとっては大きかったんだろうな〜理解者がいるのといないのとでかなり違ってくるよね。。

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    2024年12月16日
  • 坂の上の雲(八)

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    ようやく読破。達成感が半端ない。
    東郷率いる日本艦隊とロジェストウェンスキー率いるバルチック艦隊がついに日本海にて合間見える。日本側はバルチック艦隊が対馬側か宗谷、津軽側で来るのか直前まで迷い索敵などのおかげで対馬で待ち受けることができたのがこの戦いのポイントだろう。地理や天候などを考えたら対馬側から来る確率が高いが敵側の艦隊全てを沈没させることが勝利の絶対条件だった日本側は迷いに迷った。あの冷静な真之ですら直前まで北側からくるかもしれないと思っていたほどに。海戦が始まると日本側の統率の取れた艦隊運動、射撃能力をしてロシア軍を圧倒し歴史上稀に見る完勝を果たす。射撃に関しては当時では珍しく指揮官の命令により一斉射撃をする方式を取りこれにより命中率が格段と上がった。砲門の数で言えばロシアの方が多いが実際に当たる弾の数の方が大事であることを東郷が感じており、実際にそうなっている。この時のためだけに維新後から富国強兵をしてきたと言っても過言ではない。
    この戦争に勝ったことでロシアの植民地になることは避けたが逆に日本軍の神格的な強さみたいなのが生まれてしまい40年後には太平洋戦争を引き起こしてしまうと考えると勝利時にあくまで辛勝で日露戦争があれ以上長引けば逆に負けていたということを国民自体が気づいている必要があったんだな、
    こんな長編を書くにあたって作者は10年くらいかけているとあってさすがだなと。

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    2024年12月15日
  • 坂の上の雲(七)

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    ついに奉天会戦が始まる。圧倒的に兵員、銃火器が勝っていたロシア軍だが、日本の決死の作戦に右往左往しクロパトキン大将は敵の戦略を見誤ってしまう。普通に戦えば圧倒していただろうに、なぜか受け身になってしまって結局ロシア軍は奉天を退却することとなり結果日本軍の勝利となる。ただし陣地を進めただけで大将を捕縛できずロシアはまだ本国に兵の余力があるため日本側はこれ以上の陸戦は厳しくなり第3国に和平を取らせるよう外交活動を行う。バルチック艦隊もついに日本へ到達しいよいよ東郷艦隊との戦闘が始まる。
    机上の理論だけで言えばクロパトキンは名将と言われていたが実際の戦地では本国での体裁や名誉を気にするあまり絶好の機会を逃してしまうのは、この戦争でのターニングポイントだろう。日本側は少ない兵力でロシア軍を包囲しようとするがあそこでクロパトキンが正面突破していれば歴史は変わっていたのかもしれない。
    全体的に専制ロシア帝国のズボラさが垣間見めていて、ロジェストウェンスキーらが今どこにいるのかロシア自体が把握していないのにフランスやイギリスが把握しているのはお粗末すぎる。ルーズベルトがロシアが専制だから日本には勝てないといっていた理由の一端だろう。
    最後の項の宮古島の漁師がバルチック艦隊を見つけそれを報告した話も当時の田舎の日本人を象徴しているのだろう。100キロ以上離れている石垣島まで決死の航海をして伝令したのにも関わらずその後それを自慢するようなことがなく口外するなと言われたことをしっかり守っているのは今の日本人にはないよな。

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    2024年12月13日
  • 坂の上の雲(六)

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    旅順陥落後、満州の黒溝台において日露陸軍が衝突する。それまでに日本陸軍に押されていたロシア軍は大将クロパトキンに加え本国からグリッペンベルグ大将が派遣される。グリッペンベルグは日本軍左翼が弱いと判断し好古ら率いる騎馬隊らに攻撃を仕掛ける。少ない兵をなんとか駆使し最強のコサック兵と立ち向かうが物量で押されていく日本軍。しかし同僚の活躍を妬むクロパトキンはグリッペンベルグに作戦を中止させなんとか日本軍は持ち堪えた。この時好古は騎兵の諜報によりロシア軍が動いているということを把握し本部に伝えていたものの敵が冬には動かないだろうと考えていたため対応に遅れてしまった。児玉源太郎クラスの人でも連戦連勝すると驕りが出てしまうのだろう。
    日露戦争が満州で行われている一方で明石はヨーロッパにおいて諜報及びロシアの革命斡旋を行っており世間ではあまり知られていないが彼のおかげで戦争に勝てたようなもの。戦後ロシア革命が起こったことを考えるととてつもない影響を与えていたんだなと。
    旅順攻略後乃木軍は北進しついに満州の地へいく。乃木軍が加わったことでついに奉天会戦へと発展していく。

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    2024年12月10日
  • 坂の上の雲(五)

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    もうそろそろ読むの疲れてきた。さすがに長いな。
    旅順の攻防が描かれていたが、乃木率いる陸軍が周りの意見を無視し正面突破を続けた結果大きな損害を出していたことに苛立ち児玉源太郎が自ら指揮をしたことであっさりと203高地を奪うことができそれに伴い旅順全体も陥落することができた。あまりにもあっさりと奪えてしまったことが伊地知たち参謀の無能さが際立つ。
    また、バルチック艦隊が喜望峰を回りながら日本に向かうシーンも同盟国だったフランスがロシアの敗戦により非協力的になりなかなかうまくいかないのも今後の海戦に大きく影響するんだろうな。

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    2024年12月08日
  • 坂の上の雲(四)

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    日露戦争開始。日本海軍はロシア海軍と対峙するが、ロシア海軍は要塞旅順に籠り、バルチック艦隊と合流し日本海軍を撃破する作戦を取る。しかし、本国からウラジオストックへ行け命令が出たり、陸軍からの批判があったりしたことでウィトゲトフは旅順を出ることとなる。そこで東郷率いる日本海軍と戦い日本側は全艦を沈没させることはできなかったもののロシア海軍に大きなダージを与えることとなる。一方陸軍は遼陽、沙河でロシア陸軍と対峙する。少ない砲弾や兵員の中苦戦しながら、またロシア陸軍を率いていたクロパトキンの安全を期し過ぎる性格もあってロシア軍を後退させることに成功する。一方旅順を攻める乃木希典率いる陸軍は無能な参謀伊地知などのせいで多くの兵士を無駄死にさせてしまう。この旅順の攻防は読んでいてイライラするところ。なぜ伊地知はあそこまで頑固になって海軍や児玉ら上層部の案を聞かず正面突破しようとしたのだろうか。彼がいなければあれほどの人数が死ぬことなどなかっただろう。海軍からした203高地を早めに取り相手の海軍にダメージを与えるだけでバルチック艦隊にたいての準備ができるだけなのに。
    バルチック艦隊の話も滑稽。ロジェストヴェンスキーがとてつもない臆病者で日本海軍が北海にいるはずもないのに、警戒してましてや一般の漁船を敵と見間違えて攻撃するなんて。

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    2024年12月04日
  • 坂の上の雲(三)

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    正岡子規は高浜虚子や碧梧桐などの同郷の後輩に見守られながら死を迎える。その時に虚子が詠んだ「子規逝くや十七日の月明に」という句が印象的。
    西郷従道という人物に焦点が当てられていて彼のような上司だったら下の人たちもみんなついて行くだろうなと感じた。海軍には疎い従道が海軍大臣になった際は山本権兵衛に全てを任せ、それを国会で通すことに徹する姿は上司の鏡みたいなもの。これができるのは従道が人を見る目があるからで山本権兵衛が信用に足る人だと確信ていたからからなのか。それのおかげで少ない予算からなんとかロシア海軍に対抗できるように軍拡できたのだから、結果成功だったんだな。
    日露戦争前から伊藤博文はロシアに勝てるわけないと思いいっそのこと協商することで難を過ごそうと考え、ロシアのウィッテも日本と戦争するメリットがないと考えていたのが意外。結果的には帝国主義的考えを持つロシア軍人たちに唆されニコライ2世もその気になり日本に対して強気な交渉をしたことで日本側も引けなくなり日露戦争へと発展して行く。この時代の流れ的にはしょうがないのかもしれない。ロシアの南下政策をあのまま見過ごしていたら、日本もタダでは済まなかっただろうし。
    そんな中ついに日露戦争が開戦し、真之は海軍の参謀として好古は騎馬隊を率いて朝鮮半島へと出兵する。真之は米西戦争での経験を生かして沈没戦による閉塞を試みるも旅順の硬い守りに阻まれ、また機雷を仕掛けマカロフを破るものの同じことを仕掛けられ日本側も多くの痛手を覆うこととなる。

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    2024年12月02日
  • ビジネスエリートの新論語

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    司馬遼太郎氏が若かりし頃の日本のビジネスマンについて描かれる本書は、戦後間もない混乱と復興の時期の話だから、流石に現代のビジネスパーソンとは違った働き方、生き方である。だが会社に属して、会社の中で一本のネジになりきり、給与を貰うというサラリーマンの胸のうちをありありと描く姿、その心は全く現在のサラリーマンにも当てはまるから面白い。当時、司馬遼太郎氏(本名は福田定一)は駆け出しの新聞記者として、記事を書くより人として暮らしていく「生活」が主たる日常の目標となっていた。新聞社という、会社の中で繰り広げられる様々な人間ドラマ、GHQが支配し、戦前の日本とは大きく異なり、女性の社会的立場や家庭での位置付けも変わっていく姿。女性がOLとして男性中心の職場で「一本釣り」を狙う会話など、生々しく描かれており、それらは現代にある程度通じる部分もある。結局は社会から見ればサラリーマンであるが、個々人は生きることに精一杯な人間が集まる場所、それが会社なのだ。
    最近はライフプランに合わせてキャリアプランを考えなければと、必死に人生設計を考えることもあるが、答えは中々明確には描けない。寧ろ明日がどうなるかなんて明日にならないとわからないさ、程度で、現在そして未来の不安から目を逸らしながら暮らす人も多くなった。戦後の混乱期から、所得倍増に向かう昭和の時代も、激しい環境変化の中で、大半の人々は、明日、来年、10年後の姿を描くより、お金を稼いで今を差し障りなく生きることの方が余程重要だったに違いない。
    そんな日々の暮らしを必死に頑張り、楽しみ、小さな幸せを積み重ねていく、極々普通の人間の心内を生き生きと描いた作品である。

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    2024年11月30日
  • 新装版 おれは権現

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    関ケ原の戦い前後で功績を上げた個性的な武士や民の短編

    ・『愛染明王』
    家康方の功労者。成り上がり大名の福島正則。豊臣方の縁者でありながら、石田三成討伐へと家康方にしむけられ、いいように乗せられ利用されたという感じ。強烈な気性の狂人に描かれている。
    戦国の世でなければただの無頼漢。

    ・『おれは権現』
    豊臣秀次方時代。妾の目から見た可児才蔵吉永。
    実際人気の高い人物らしい。
    妾がなぜ子を儲けようとしないのか聞き出そうとする。
    思い込みが強いというか、祈祷によって弱者から強者へと変容した。

    ・『助兵衛物語』
    宇喜多家家臣の花房助兵衛。巫女からみた魅力的な助兵衛。
    結局、骨はただのお守りだったのだろうか?

    ・『覚兵衛物語』
    加藤清正の幼なじみで家臣になった飯田覚兵衛。
    孫ほど離れた妾は助兵衛の過去を知っていく
    伽の話が少し官能的


    ・『若江堤の霧』
    大阪夏の陣・冬の陣に登場する豊臣方秀頼の重臣の木村重成。名だたる名将の2世たちが活躍する。
    才あるが若すぎる重成。
    太閤亡き後の弱体化した豊臣方で散る、負け戦が物悲しい


    ・『信九郞物語』
    長曾我部盛親の異母兄弟である長曾我部信九郞。
    世が世なら、百姓から成り上がる実力もあっただろうに…
    この頃の弱体化した豊臣方の落ち牢人の武士たちの悲哀というか、物悲しくもあり感慨深い。
    一番好きな物語だった。


    ・『けろりの道頓』
    大阪道頓堀を作った大百姓の安井道頓。
    一番ライトな物語だった。キャラが面白く好人物。

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    2024年11月29日
  • 坂の上の雲(二)

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    ついに日清戦争が勃発する。甲午農民戦争を機に清と戦争を始めるが当時の清の軍人たちは漢民族ではない国主たちに対しての怠慢などにより日本は勝つこととなる。この時秋山好古は騎兵隊を率いて旅順に侵攻するも負けてしまうが海軍の活躍などもあり旅順要塞を落とす。弟の真之は海軍として参加するも、主力艦には乗っておらず黄海海戦、威海衛戦には参加しなかった。その後真之はアメリカへと行き海戦について研究しまた米西戦争でのアメリカ海軍のやり方を学ぶ。その後北清事変を機に日本および西洋諸国が清へと軍を派遣して好古はその駐在軍を指揮することとなる。
    時を同じくして正岡子規は短歌、俳句について持論をホトトギスで論じ紀貫之らの歌を批判するなど過激な評論をすることで内外から批判を受けることとなるが病身を奮い立たせ我が道を歩む。
    帝国主義の恐ろしさが随所に現れていて西欧諸国の狡賢さには恐怖を感じる。自分の領土を広げることに邁進する国たちが近くに来たらそりゃあ近代化して抵抗したくわなるわな。

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    2024年11月28日
  • 坂の上の雲(五)

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    ようやく司馬遼太郎さ(?)というか歴史小説を読むということに慣れてきた感。
    ここまで苦しかった…!(笑)
    新しい名前や艦隊の名称(とくに外国)が出てくるとその説明や現状についての記述が多くなるので(自分は)だれてしまう。
    戦闘時の人々の描写になると、サクサク読めた。

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    2024年11月20日
  • 菜の花の沖(三)

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    3巻は千五百石の大船辰悦丸を手に入れ、松前や函館に赴くまで。

    当時の蝦夷事情が詳しく描かれている。ロシアの進出についての描写にデジャヴを感じたが、「坂の上の雲」と重なるところがあるからだろう。

    アイヌの人々が圧政に苦しんでいたことは知っていたが、借金で外国に連れてかれたりするなど、思っていた以上に酷いようだった。

    また、幕府の役人と、松前の役人が深く対立したことも初めて知った。

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    2024年11月18日
  • 翔ぶが如く(一)

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    鹿児島に行く機会があり、新政府軍に反旗を翻した人物でありながら、なお薩摩の英雄として厳然と存在感を放っている西郷隆盛という人物についてもっと知りたくなり、手に取った。
    小説というよりは、司馬遼太郎の維新論が述べられている風だか、やはりきちんと小説として話が進んでいる手法は流石である。
    英雄としての西郷ではなく、人間西郷が描かれている。続きが気になる。

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    2024年11月16日