司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 翔ぶが如く(六)

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    静かなる西郷。
    明治に入り、様々な思想が沸騰直前のようだ。
    まるで富士山が噴火しそうでしない感じの日本の状態が書かれている。

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    2018年01月10日
  • 翔ぶが如く(一)

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    「小さく撞けば、小さく鳴り、大きく撞けば、大きく鳴る」とは龍馬が行くで龍馬の西郷評だが、その人となりを第一巻では色々描写している、島津斉彬との関係、盟友、大久保利通との立場の違いなど。来年の大河ドラマの予習になった。

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    2019年05月03日
  • 翔ぶが如く(三)

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    ネタバレ

    征韓の如何を問う廟議の始まりから西郷が薩摩に帰り、大久保との決裂と、その大久保や川路利良らにおる近代国家の骨格作りと、混乱の兆し。より深く、丁寧に当時の人々の観念を考察し、作者なりの考えを断定する。物語の進行が遅く、読みずらいが知的好奇心を満たしてくれるし、再読により見えてくるものが多い小説という気がする。
    由利公正による“五箇条の御誓文“の草稿は鼻紙に鉛筆で書かれたものとはね。
    まだ3巻、いまだにタイトルのような豪快な展開にはならず、といっていい。地道に読みます。

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    2017年12月28日
  • 十一番目の志士(下)

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    1965年連載の、司馬遼太郎さんの小説。舞台は幕末。主人公は架空の人物です。珍しいですね。
    司馬さんの小説の中では、「初期の終り」みたいな時期でしょうか。

    #

    主人公は天堂晋介。長州藩士。と言っても下層、ほぼ農奴のような出身。
    この人が、実は超絶な剣の使い手。
    高杉晋作に見いだされ、幕末の混乱期の京都で、「長州の殺し屋」として新選組などを向こうに回して、殺人を繰り返す大活躍…という内容。

    史実で、「薩摩の中村半次郎」「土佐の岡田以蔵」は「人斬り」として有名ですが、長州藩はそういう人物が伝わっていない。
    そんなところに着目して書かれた小説なのでしょう。
    なんだかんだと土方歳三あたりと

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    2017年12月19日
  • 十一番目の志士(上)

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    1965年連載の、司馬遼太郎さんの小説。舞台は幕末。主人公は架空の人物です。珍しいですね。
    司馬さんの小説の中では、「初期の終り」みたいな時期でしょうか。

    #

    主人公は天堂晋介。長州藩士。と言っても下層、ほぼ農奴のような出身。
    この人が、実は超絶な剣の使い手。
    高杉晋作に見いだされ、幕末の混乱期の京都で、「長州の殺し屋」として新選組などを向こうに回して、殺人を繰り返す大活躍…という内容。

    史実で、「薩摩の中村半次郎」「土佐の岡田以蔵」は「人斬り」として有名ですが、長州藩はそういう人物が伝わっていない。
    そんなところに着目して書かれた小説なのでしょう。
    なんだかんだと土方歳三あたりと

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    2017年12月19日
  • 翔ぶが如く(二)

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    【あらすじ】
    西郷隆盛と大久保利通―ともに薩摩に生をうけ、維新の立役者となり、そして今や新政府の領袖である二人は、年来の友誼を捨て、征韓論をめぐり、鋭く対立した。
    西郷=征韓論派、大久保=反征韓論派の激突は、政府を崩壊させ、日本中を大混乱におとしいれた。
    事態の収拾を誤ることがあれば、この国は一気に滅ぶであろう…。


    【内容まとめ】
    1.もはや西郷vs大久保の一騎打ち。誰も間に入れない。
    2.公卿はこの2人の前では無能
    3.明治初期の時代、薩摩隼人がヤバすぎる。能力が高すぎる


    【感想】
    この時代において、薩摩隼人の影響力の高さは半端がない。
    そしてその勇ましさはもはや野人。怖すぎる・・

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    2017年12月18日
  • 歴史を紀行する

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    歴史にゆかりのある地方を著者がめぐって、その地の歴史に想う。土佐人の論議好きで大酒のみ。会津人の足のひっぱりあい。近江商人は帰化人。腐っても佐賀人。眠れる加賀。京おんなは好いても惚れぬ。薩摩人の外交上手。岡山の桃太郎伝説。南部のなさけぶかさ。三河侍の律儀さ。逆さひょうたんの長州。大坂は薄命な権力の土地。

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    2017年12月02日
  • 翔ぶが如く(二)

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    西郷と大久保のこの国を作り上げる苦悩の始まりが描かれている作品だが、当時のこの国を考えてみると征韓論についての意識、思想が国の存続を大いに左右する大変な転換期であり、三条実美や岩倉具視の公卿の存在がよくわからない行動でしたね。

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    2017年11月30日
  • 街道をゆく 35

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    先に読んで現地に行くべきか、後から読んで噛み締めるか、微妙なところではあるが、結局もう1回行けば良いという陳腐な結論に至った次第。
    日本との関係を念頭にオランダを旅するという発想は全然なかったし、その意味で本エッセイは新鮮でもあります。そして奥様の「ゴッホさんは疲れるねぇ」なる感想、問答無用で同意します。

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    2017年11月28日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

     これまでの蔵六には、情熱の対象が明確であった。人間ではなく、科学と技術である。かれは、オランダ文字をたどることによって、この未見の世界をすこしずつひらき、かれの頭のなかに、ほかの日本人にはない風景をつくりあげた。そこにはニュートンの力学であり、解剖台上の臓腑があり、蒸気機関のパイプとメーターがあり、そして曠野に進退する大群と砲声があり、このかれの頭脳のなかの風景のなかにかれは棲みに棲んで、飽くところを知らなかった、自然、生きた人間どもの誰彼に興味を薄くしかもたなかった。
     そういう蔵六のことをお琴は、
    「とんぼ獲り」
    と、規定してしまっているが、蔵六にすれば、かれは自分の頭脳のなかの風景を追

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    2023年02月28日
  • ペルシャの幻術師

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    年取って説教ばかりになった司馬遼太郎だが、さすがにデビュー作ともなるといい意味で生硬というか、あまり”らしさ”が感じられない。かといって、最盛期の人物表現の上手さ(秀吉など他の作家の物を読むと、性格が違うだろうと考えてしまうほど、遼太郎の描く人物像が定着してしまう)も無い。
    特に飛びぬけたものも無いが、さすがに大作家になる素地のようなものは感じられる。

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    2017年11月16日
  • 豊臣家の人々

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    何をいまさらなどと思いながら、津本陽の口直しに読み始めた。
    意外や意外、昔から本棚にあったのに、どうも読むのは初めてらしい。まったくこの形式に記憶がない。でも、新鮮さもない。”ああ、いつもの司馬遼太郎だ”。

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    2017年11月16日
  • 街道をゆく 7

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    (01)
    媒体は週刊朝日,本書収録分は1973年から75年頃に取材され,記述され,掲載されたものである.三重,滋賀,大阪,奈良,兵庫(淡路),島根,岡山などへの旅の記録であるが,筆はもちろん周囲の地域や,海や島,半島や大陸へと及んでいく.
    彼らの旅行は,著者のほかにも,挿画家,編集者などのほかに,ところどころの郷土史家(*02)が伴われ,取材や描写は,経営者をはじめ,道で出会った人,そこで働く人たちまでに及ぶ.
    昭和50年代にかけては,鉄道やバス,旅客船など,ひととおりの公共交通手段も整っていたであろうが,彼らは主に自動車での移動を試みている.
    こうした条件のもとに描かれる風景は,それでもなお

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    2017年10月28日
  • この国のかたち(一)

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    司馬遼太郎の小説をある程度読んでから読んだ方がよい。司馬遼太郎の歴史に対する見識がよくわかり、小説の背景知識を得ることができる。これを読み再度小説を読むとより理解が深まるだろう。ただ、司馬小説を読んでいないと興味が湧かないと思う。

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    2017年10月09日
  • 功名が辻(一)

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    初司馬遼太郎。
    大河でやっていたよな〜と思いながら手にとってみました。
    意外とサクサク読める。日本史ほんとに苦手なんだけど、これなら少しは勉強になるかなぁ。
    とりあえず2巻に進みます。

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    2017年09月04日
  • ビジネスエリートの新論語

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    2017年18冊目。サラリーマンの人生訓。内容に目新しさはないが、昭和30年32歳の司馬氏の悟り具合に驚かされる。自らも組織に属しながらサラリーマンとは何かを考えただけでなく、その職を辞する決意があったからこそサラリーマン界を俯瞰できたということか。
    ただ、私は文章のリズムに馴染めず、最後まで読みにくかった。

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    2017年08月15日
  • ビジネスエリートの新論語

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    先輩からは知恵を後輩からは感覚を汲むがよい 西 諺
    運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。夏目漱石

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    2017年07月28日
  • ビジネスエリートの新論語

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    昭和30年。まだ記者だった司馬遼太郎さんが書いたサラリーマン向けエッセイが新書になったとのことで、読んでみました。
    時代感タップリ。まだ戦後で貧しかった日本。社会保障も十分ではなく、家制度も残っていた。そんな時代のサラリーマンは、日々、黙々と働くだけの存在ではありながら、毎月の給料にありつけ、苦労と引き換えに安定した生活が得られるという立場。司馬さんは、あわてず、くさらず、淡々とそんな立場を享受せよと説く。現代のビジネス環境とは大きく異なるため、そのまま参考にはならない内容もあるが、ナルホドね、というサラリーマン道の示唆は多く、気軽に楽しめる1冊。

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    2017年07月15日
  • 竜馬がゆく(三)

    購入済み

    竜馬が行く

    楽しい小説です。

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    2017年07月02日
  • 花神(下)

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    戊辰戦争大詰め。彰義隊との戦いが中心。えどの街を守りつつ、病巣だけを取り除く様な外科医の様な戦ぶり。そしてその後にやってくる西南戦争を予見する頭脳。
    幕末の志士にここまで冷静に自分と他人を数理的に鑑みて行動を起こせる人もいたとは…。

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    2017年06月11日