司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 城塞(上)

    Posted by ブクログ

    大阪の陣が起こる前の主要人物の人間性、状況が細かく描写されているので大きく物語が始まる序章としていると思われる。
    太閤がどれ程偉大であったかを残された愚鈍で保身に走る大坂城内の家臣との対比で表現していると感じた。

    0
    2016年12月23日
  • 花妖譚

    Posted by ブクログ

    司馬遼太郎がまだ福田定一だったころの作品。
    華道流派の雑誌に掲載されたものなので、花でテーマが統一されているが、かなり習作っぽい感じ。

    0
    2016年11月10日
  • 風神の門(下)

    Posted by ブクログ

    読み終わったのが(多分)2016年の初め。その後、大河ドラマ「真田丸」を見ながら、このレビューを書いている。ドラマとこの小説、真田幸村、後藤又兵衛、猿飛佐助、みんな描かれ方が全然違って面白い。幸村と又兵衛は老練なカリスマだったのに、ドラマでは純粋だったりやんちゃだったり。佐助なんて甲賀忍者だったはずが、真田家の信州以来の家臣だったりして。大野治長は似たような感じかな。

    0
    2016年11月01日
  • 風神の門(下)

    Posted by ブクログ

    新聞連載だったためか、とってもあっさり終わった感。
    どの人物も印象に残らないし、エピソードもおぼえてない。
    出て来る女性たちに割いた重さも同じで、最後の最後のさじ加減でどうにでもなる感じ。

    このなにも残らない感が忍者としての忍びの術か……!

    ってなりました。

    0
    2016年10月30日
  • 翔ぶが如く(六)

    Posted by ブクログ

    この巻は西南戦争が起こる1年前の明治9年をメインに描かれていました。

    島津久光さんについても詳しく書かれていたよ。
    この殿さま(って藩主になったことはないけれど…)の超エラそうな立ち位置をいつも不思議に思っていたので、その点がとても興味深かったです。

    今回は西郷さんや大久保さんの動きはほとんどなかったけれど、太政官に不満を抱く士族たちの怒りが火を噴き始め、熊本で神風連の乱、そして長州で萩の乱が起こるところまででした。

    これらは政治的ポリシーがないとか、他力本願的無計画だったりしていて、明治維新もそうだけど、頭が良くて全体が見渡せるようなタイプは暴力で事を起こそうとはしないのだな…と思いま

    0
    2016年11月02日
  • 翔ぶが如く(五)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    一部のノリの良い下級武士出身者がフィーリングで運営していた明治政府がいかにテキトーであったかがわかる本。

    一例を挙げると、各地に贅を尽くした高そうなお庭を作りまくった長州の山縣有朋さんは、やっぱり汚職しまくってるし、権力主義の成りあがりだったっぽい。

    この巻は、西郷隆盛さんが征韓論で下野したあとに不平士族を慰安すべく台湾に乗り出した顛末記でした。

    なので、西郷さんは全然出てきません。
    メインは大久保利通さんの巻でした。

    西郷隆盛さんの征韓論は潰したくせに、その弟の従道さんをトップに台湾に押し入る(名目は遭難した琉球人が台湾の高砂族に殺されたことに対する報復)だなんて、支離滅裂な政権運営

    0
    2023年02月09日
  • 翔ぶが如く(四)

    Posted by ブクログ

    西郷隆盛さんが明治6年の政変で下野して、鹿児島につくった私学校は、かなり政党的色彩の強いものだったみたい。
    てか、この頃は本当に行政が一部の薩長土肥の元下級士族に「私」されて、本当にズブズブだったんだね。

    それと、征韓論はダメなのに征台論はOKって、対外的にも対内的にも何も言わずに4千人近い「軍人」を他国へ押し込ませるってダメだと思う。

    明治初期ってのは、過激派サークルのノリで全体を見れない(見る立場にもない)兄ちゃんたちが勢いで政権を倒しちゃって、それまで手にすることができなかったお金と地位と高級な女性たちに入れあげてただけの時代だったのかもね~。

    長く続いた江戸時代・徳川幕府の残像で

    0
    2016年10月21日
  • 翔ぶが如く(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    征韓論に敗れ、西郷隆盛さんは鹿児島へ帰りました。
    それに合わせて、明治政府内にいたたくさんの元薩摩藩士たちが下野し、大久保利通さんは完全に薩摩色を失い、政府内にできた空白に長州が食い込んでくる…と。

    西郷さんの征韓論は、朝鮮を支配したいというものではなく、ロシアの南下政策に対抗すべく、国防をイギリス支配下の中国に丸投げしてのうのうとしている危機意識のない朝鮮に明治維新の精神を「輸出」し、いずれは、中国・朝鮮・日本で連盟を組んでロシアに対抗しようとするもの…と司馬さんは解釈しているもよう。

    いずれにしても、やっぱり西郷さんのキャラは愛せるけれど、長州の輩は愛せないなぁ…って思いました。
    今の

    0
    2016年10月19日
  • 翔ぶが如く(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻は明治6年の政変の直前の状況をめちゃくちゃしっかりと「説明している」巻でした。

    なので、西郷さんは、三条太政大臣から遣韓大使として韓国に行ってもいいよって話をもらい、明治天皇の勅令も下りているのに、「後日岩倉右大臣の承諾を得ること」って部分がクリアーできなくて、待ったをかけられてストレスがたまっている状況のままでした。

    そもそもの征韓論がロシアの南下政策を懸念して韓国と手を結ぼうとしたものであったとしても、韓国は看板でしかなくて、実際はうしろにイギリスに実効支配された中国(清)とかがいるから、簡単にはできないって政府の意向もわからんでもないんだけどね。

    話が動かないように見えるので

    0
    2016年10月10日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

    Posted by ブクログ

    小説、ではあるのかもだけど、司馬遼太郎が空海の小説を書くための手帳であり、絵コンテであり、下書きだったり、時々本稿だったりする。適当な言葉を探せば、その過程をライブで見るような、ロードムービーとも言えるんじゃないだろうか。集中して一気読みする類ではなかったので、他の小説読む合間にちょこちょこ読んでたら、読み終わるまで半年以上かかってしまった。しかし、読み終わっても、密教なるものの定義がやっぱり未だにわからない。。あれ?そもそも仏教なのこれ?って疑問は残ったまま。高野山の風景はもちろん仏教のそれなんですけど。んー、わからんが、密教自体に興味はないので、まぁ、よしです。

    0
    2016年10月06日
  • 夏草の賦(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    秀吉の前では、元親はもはや赤子のようだ。

    上巻では四国にて獅子奮迅の働きを見せていた元親も、天下人とその取り巻きにはなかなか勝てそうもない。

    0
    2016年10月03日
  • 新装版 大坂侍

    Posted by ブクログ

    久しぶりの司馬遼太郎さん。

    表題作が宝塚歌劇で数年前に舞台化されそれを観た故に。
    読み始めるまではなかなか読書に気が乗らなかったのに、ページを繰り始めると一気に読ませるのが流石の一言。

    上方はよきところ。
    江戸の時代小説もいいけれど、上方はよい。

    なんとなく何か面白い本はないかしらん、と
    気の向くものがない時におすすめの一冊。

    0
    2016年09月19日
  • 韃靼疾風録 (下)

    Posted by ブクログ

    長かった。
    壮大な物語でした。
    基本的に1つの民族で構成される日本に住んでいる僕には、王朝が変わり支配する民族が変わるというのは今1つ体感できません。

    日本では、想像が出来ないくらいスケールな大きな話で、じっくり読んでしまいました。

    0
    2016年09月02日
  • 韃靼疾風録 (上)

    Posted by ブクログ

    海外旅行なんて当然のことながら一般的でない時代。
    凄い冒険です。
    そして、歴史的な裏付けが凄い。
    まるで、ノンフィクションを読んでいるような気になります。

    0
    2016年08月20日
  • 新装版 最後の伊賀者

    Posted by ブクログ

    筒井順慶についてはもう少し勉強が必要か。長澤蘆雪、呉春(松村溪月)、表題とは関係なく絵師の話は面白かった。円山応挙の弟子。与謝蕪村その弟子。司馬遼太郎さんか、この分野もカバーしていたのを知らず。

    0
    2016年08月16日
  • 花神(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    村田蔵六(大村益次郎)が適塾で学んだ幕末から、軍隊を洋式化し新しい陸軍のトップになる明治までを描いた作品です。
    蔵六は長州藩で代々村医者を務めた家の出身で、本来であれば軍のトップになる身分ではありませんでした。また、合理主義者の蔵六は優れた技術者である一方、人への配慮や情緒を著しく欠如した人物でもありました。
    このような人物が活躍できた背景には、幕末から明治という激変の時代であったことと、そして桂小五郎というリーダーがいたことがあります。
    ITの時代になって、技術の進歩を喜ぶとともに感じる不気味さを、蔵六という人物に見たような気がします。そして、桂小五郎のようなリーダーの必要性も感じました。

    0
    2016年07月21日
  • 馬上少年過ぐ

    Posted by ブクログ

    幕末・戦国・江戸期など、詰め合わせ短編集です。

    表題作の「馬上少年過ぐ」が仙台伊達家の話なのですが、この話の後の「重庵の転々」が南伊予にある伊達家の別家の話なのが興味深いです(内容につながりはありませんが)。

    0
    2016年07月05日
  • 世に棲む日日(二)

    Posted by ブクログ

    狂気。これが一つのキーワード。思想を純化するには狂信するほどで無くてはならない。松下村塾における久坂、高杉が維新の大勲に至らなかったのも歴史の必然に感ず。おもしろき事も無き世をおもしろく。

    0
    2016年06月25日
  • 対談 中国を考える

    Posted by ブクログ

    中国に造詣の深い二人の対談。昔からの友人だけあって、口調も親しみやすい。それにしても彼らのような知識を持って現地に出かけたら、どれだけ楽しいことか。「牛耳る」の言われも面白かった。2016.5.12

    0
    2016年05月12日
  • 大盗禅師

    Posted by ブクログ

     本作品は司馬遼太郎が全集への収録を拒んだ作品とある。それだけでコアな司馬フアンは垂涎ものなだ。面白いとかなんだとか関係なく、読むことに意味が大いにある。同じ時期に『坂の上の雲』がサンケイ新聞に連絡されていた。著者本人が良しとしない作品が逆に面白いというのも変な話ではある。

    0
    2016年05月11日