司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 街道をゆく 35

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    先に読んで現地に行くべきか、後から読んで噛み締めるか、微妙なところではあるが、結局もう1回行けば良いという陳腐な結論に至った次第。
    日本との関係を念頭にオランダを旅するという発想は全然なかったし、その意味で本エッセイは新鮮でもあります。そして奥様の「ゴッホさんは疲れるねぇ」なる感想、問答無用で同意します。

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    2017年11月28日
  • 花神(中)

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    ネタバレ

     これまでの蔵六には、情熱の対象が明確であった。人間ではなく、科学と技術である。かれは、オランダ文字をたどることによって、この未見の世界をすこしずつひらき、かれの頭のなかに、ほかの日本人にはない風景をつくりあげた。そこにはニュートンの力学であり、解剖台上の臓腑があり、蒸気機関のパイプとメーターがあり、そして曠野に進退する大群と砲声があり、このかれの頭脳のなかの風景のなかにかれは棲みに棲んで、飽くところを知らなかった、自然、生きた人間どもの誰彼に興味を薄くしかもたなかった。
     そういう蔵六のことをお琴は、
    「とんぼ獲り」
    と、規定してしまっているが、蔵六にすれば、かれは自分の頭脳のなかの風景を追

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    2023年02月28日
  • ペルシャの幻術師

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    年取って説教ばかりになった司馬遼太郎だが、さすがにデビュー作ともなるといい意味で生硬というか、あまり”らしさ”が感じられない。かといって、最盛期の人物表現の上手さ(秀吉など他の作家の物を読むと、性格が違うだろうと考えてしまうほど、遼太郎の描く人物像が定着してしまう)も無い。
    特に飛びぬけたものも無いが、さすがに大作家になる素地のようなものは感じられる。

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    2017年11月16日
  • 豊臣家の人々

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    何をいまさらなどと思いながら、津本陽の口直しに読み始めた。
    意外や意外、昔から本棚にあったのに、どうも読むのは初めてらしい。まったくこの形式に記憶がない。でも、新鮮さもない。”ああ、いつもの司馬遼太郎だ”。

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    2017年11月16日
  • 街道をゆく 7

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    (01)
    媒体は週刊朝日,本書収録分は1973年から75年頃に取材され,記述され,掲載されたものである.三重,滋賀,大阪,奈良,兵庫(淡路),島根,岡山などへの旅の記録であるが,筆はもちろん周囲の地域や,海や島,半島や大陸へと及んでいく.
    彼らの旅行は,著者のほかにも,挿画家,編集者などのほかに,ところどころの郷土史家(*02)が伴われ,取材や描写は,経営者をはじめ,道で出会った人,そこで働く人たちまでに及ぶ.
    昭和50年代にかけては,鉄道やバス,旅客船など,ひととおりの公共交通手段も整っていたであろうが,彼らは主に自動車での移動を試みている.
    こうした条件のもとに描かれる風景は,それでもなお

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    2017年10月28日
  • この国のかたち(一)

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    司馬遼太郎の小説をある程度読んでから読んだ方がよい。司馬遼太郎の歴史に対する見識がよくわかり、小説の背景知識を得ることができる。これを読み再度小説を読むとより理解が深まるだろう。ただ、司馬小説を読んでいないと興味が湧かないと思う。

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    2017年10月09日
  • ビジネスエリートの新論語

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    2017年18冊目。サラリーマンの人生訓。内容に目新しさはないが、昭和30年32歳の司馬氏の悟り具合に驚かされる。自らも組織に属しながらサラリーマンとは何かを考えただけでなく、その職を辞する決意があったからこそサラリーマン界を俯瞰できたということか。
    ただ、私は文章のリズムに馴染めず、最後まで読みにくかった。

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    2017年08月15日
  • ビジネスエリートの新論語

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    先輩からは知恵を後輩からは感覚を汲むがよい 西 諺
    運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。夏目漱石

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    2017年07月28日
  • ビジネスエリートの新論語

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    昭和30年。まだ記者だった司馬遼太郎さんが書いたサラリーマン向けエッセイが新書になったとのことで、読んでみました。
    時代感タップリ。まだ戦後で貧しかった日本。社会保障も十分ではなく、家制度も残っていた。そんな時代のサラリーマンは、日々、黙々と働くだけの存在ではありながら、毎月の給料にありつけ、苦労と引き換えに安定した生活が得られるという立場。司馬さんは、あわてず、くさらず、淡々とそんな立場を享受せよと説く。現代のビジネス環境とは大きく異なるため、そのまま参考にはならない内容もあるが、ナルホドね、というサラリーマン道の示唆は多く、気軽に楽しめる1冊。

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    2017年07月15日
  • 竜馬がゆく(三)

    購入済み

    竜馬が行く

    楽しい小説です。

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    2017年07月02日
  • 花神(下)

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    戊辰戦争大詰め。彰義隊との戦いが中心。えどの街を守りつつ、病巣だけを取り除く様な外科医の様な戦ぶり。そしてその後にやってくる西南戦争を予見する頭脳。
    幕末の志士にここまで冷静に自分と他人を数理的に鑑みて行動を起こせる人もいたとは…。

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    2017年06月11日
  • 竜馬がゆく(一)

    購入済み

    竜馬が行く

    良かった。

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    2017年06月08日
  • 翔ぶが如く(九)

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    ネタバレ

    田原坂の戦い~人吉での戦い~日向まで撤退という流れ。文章を読むと、薩軍は確かに強い軍隊であるが、戦いのための信念という点で統一されていなかったことが敗因だと思う。もし、西郷がこの戦いに乗り気で薩軍が西郷の下に一致団結していたらと思うと残念な感じ。戦いは情勢をきちんと認識している点と戦う理由が大切なのだなと思った。次は最終巻。西郷の末路がどうなるのか。引き続き読んでいきたい。

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    2017年06月02日
  • 翔ぶが如く(八)

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    ネタバレ

    西南戦争がいよいよ始まる巻。文章は戦いの詳細を事細かく綴っていく。ただ、当の西郷隆盛は戦争に乗り気ではなく、周りの桐野や篠原が政府軍との戦闘を進めていく印象でちょっと拍子抜けがする。士族の反乱はやがて国民の政治参加を促す運動へと続いていく過程が読んでいて興味深い。ともかく続けて読み、西南戦争が何をもたらしたのか確認していきたいと思う。

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    2017年05月24日
  • 翔ぶが如く(七)

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    ネタバレ

    神風連の乱を経て西郷隆盛が明治政府との対決を決意するまでが話の中心。政府との対決を決意するというよりは、西郷の回りに与える影響の強さで、西郷がやむなく政府との戦いを選ばざるを得なかったという過程が丁寧に書かれている。何というか日本国内での内乱を本音では避けたかった西郷の意思が象徴化されたという理由だけで反映されないのは読んでいて非常にやり切れない気分だ。政府と対決することになった薩摩の行く末を引き続き読んでいきたいと思う。

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    2017年05月18日
  • 翔ぶが如く(六)

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    ネタバレ

    士族の魂ともいうべき刀を帯びることを禁じる廃刀令が施行され、旧士族の不満は爆発寸前。そんな中、熊本で神風連という組織が熊本の鎮台府を襲うという反乱が起きるのが話の筋。ここから明治最大の内乱西南戦争へどうつながっていくのか?。読むたびに、自分の歴史認識の無さに辟易するが、続けて読んでいきたいと思う。

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    2017年05月12日
  • 風神の門(上)

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    才蔵かっこいいなぁ。もてるなぁ。
    伊賀忍者と甲賀忍者の違い・・なんかすてきだよ、両方。

    早く下巻読みたい!!

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    2017年05月08日
  • ビジネスエリートの新論語

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    サラリーマンの概念は、この頃生まれた。会社員であっても、野武士のような気概をもって、自分の理想の道を
    全うする人達が存在した。

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    2017年05月05日
  • ビジネスエリートの新論語

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    昭和30年に本名、福田定一の名義で刊行された『名言随筆サラリーマン ユーモア新論語』が底本。サラリーマンに効く、先人の言葉+著者のエッセイという内容なので、特にビジネスエリート向けという感じもしなければ、論語の本でもない。
    職業としてのサラリーマンを、江戸時代の武芸者から俸禄をはむ武士に始まるものとした見方、歴史エピソードの知識など、さすがに司馬遼太郎と感心するところも多いが、やはり60年以上前という時代の違いを感じさせられた。
    17-67

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    2017年05月02日
  • 手掘り日本史

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    ネタバレ

    歴史小説家としての司馬遼太郎が、歴史に登場する人物がどのような考え方を持って行動したのかを手掘り感覚で発掘し、対面しているかのように語っている。そこには「日本人とはいったい何者か」とうテーマが通底しているようだ。印象に残った話は、次のとおり。

    (1)大坂は町人の町。お上を恐れない。
    元禄時代の大坂は、70万の人口のうち武士の数は東西の町奉行所の与力・同心をあわせて200人ぐらい(「ブラタモリ」では人口の2%と紹介されていた。江戸は100万の人口のうち、半数が武士)。僅かな数だから、大坂の町人は武士が持つ封建的な節度や美意識に影響されずにきたのだ。上方が持つ反権力の精神は、このような封建体制

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    2017年05月02日