司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(四)

    Posted by ブクログ

    段々濃厚になってきました、司馬遼節が。でも筋立てについてはまだ保っていると思う、この先どう転ぶか見物ですが。
    しかしこのお方、江戸時代(ひいてはその礎たる家康)が相当お嫌いなんですなぁ、それは良く分かります。彼の関心はやっぱり文化ではなく、政治なんだと。そこははっきりしてます。

    0
    2020年04月05日
  • 翔ぶが如く(三)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.315
    「上に向つて申述する器量なく、下に向つて上を非とし、下に人望を求むる者」というのもにせものだ、という。

    いつの世の中も、人の有り様、捉え方は同じみたいですね。

    0
    2020年04月04日
  • 竜馬がゆく(三)

    Posted by ブクログ

    何か段々濃厚になってきた、良くも悪くも。ストーリーとしては破綻するのかもしれない。
    しかしやっぱりこの作家、注意しないと毒される磁力を持ってるのは確か。

    0
    2020年04月03日
  • 翔ぶが如く(二)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.369
    この連中の過去を動かしてきた志ーあるいは精神の肉腫ーのようなものが邪魔をするのかもしれない。

    様々な思惑が蠢いているようです。いつの時代もその辺は変わらないんでしょうね。次巻も楽しみです。

    0
    2020年04月01日
  • 覇王の家(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    徳川家康の本。司馬遼太郎は家康があまり好きではないようで、家康の劇的な人生の割にはページ数も少なく、小牧長久手の戦いで話が終わってしまう。まあその後の話は、「関ヶ原」「城塞」を読んで欲しいということなのでしょう。司馬遼太郎の考えでは、家康は全く新しいことをせずに人の真似のみで天下を取った、さらに本人は別に天下を欲していたわけではなく自分の領土である三河・駿河を守ることしか考えていなかったらしい。家康のすごいところは自分を人間としてではなく、殿様(社長)という部品であると定義し、人格を消してあくまで機械として一生を全うしたということ。現代のサラリーマン社長的な面があり、そこが個性で通した信長や秀

    0
    2020年03月28日
  • 城塞(中)

    Posted by ブクログ

    冬の陣終了まで。
    徳川家康の卓越した心理術と忍耐力が随所に感じられる。司馬遼太郎は余談が多いのが少々難点。

    0
    2020年02月20日
  • 果心居士の幻術

    Posted by ブクログ

    2020.2.11完了
    司馬氏の話がはずすわけがない
    最後の話はおぞましかった
    子を成さなければ坊主の手も借りるというのが、文字通りで気味悪い
    実際もそうだったのかと思わせる内容

    0
    2020年02月11日
  • 功名が辻(四)

    Posted by ブクログ

    信長、秀吉、家康に仕え、土佐藩主に上り詰めた山内一豊とその妻 千代の物語。(小説では)ボンクラな一豊を千代が励まし、煽て、苦言しながらもワンチームで生きていく姿が、なんとも微笑ましい。
    一豊のボンクラっぷりが、自分を見ているようで、なんだか親近感だわ。

    0
    2020年02月07日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

    Posted by ブクログ

    感心することはたくさんあったけど、なんとも、盛り上がることなく読み終えてしまった。この本を読み通すのは、けっこう苦行でした。(2019年12月30日)

    0
    2020年02月03日
  • この国のかたち(四)

    Posted by ブクログ

    この刊は、紙面のほとんどを太平洋戦争に費やし、統帥権について司馬遼太郎さんの意見を述べておられる。
    もちろん、あのような戦争は2度とあってはならないし、主張しておられる内容も多分に理解は出来るのだが、当時の軍部が全て悪いというのは、当事者は真剣にこの国の未来のことを考え抜いていたであろうから、余計悲しい。

    0
    2020年01月31日
  • 坂の上の雲(六)

    Posted by ブクログ

    諜報員のところの話がものすごくおもしろかったです。かつてのロシア帝国がこんなにも周辺の国々を占領していたというのも知りませんでした。

    0
    2020年01月29日
  • 国盗り物語(四)

    Posted by ブクログ

    最期の淡白さ、道三がネタ振りかと思いきやほとんど無関係など、ストーリーテラーでないこの作家の特徴がよく出てます。
    色々破綻していると思われる本作ですが、本能寺が単なる思いつきという結論は、色んな意味で適当かと思います。小物は小物という認識が必要なんだろうけど、そう認識できること自体、それなりの能力が必要で、まぁどの時代も生きるのは大変だということかなぁ。
    さぁ、明日から麒麟がくる始まる、楽しみやのぅ。

    0
    2020年01月18日
  • 義経(上)

    Posted by ブクログ

    少し意外だったのは、義経像をビジュアル面では決して美丈夫としては書いていない、言わば今風の表現でいう雰囲気イケメンの類として描写し、かつ特異であっても才覚の人物として書いていない点だろうか。
    歪、あるいは異物と呼ばれるものは必ずしも自ずからそう産まれるものでなく、空気の滞留した環境とそれに根ざす人々とが升形になって形造られるのが本作に於ける牛若であり遮那王であり九郎義経と言える。
    あと鞍馬寺ちんちんフェスタ

    0
    2020年01月16日
  • 坂の上の雲(五)

    Posted by ブクログ

    ロシア軍が一旦戦闘を休止するために、白旗を掲げた時に、日本兵、ロシア兵が抱き合って喜んだというシーンが印象的でした。
    軍人とはいえど、本当に揉めているのは人同士ではなく、国同士でしかないということですね。
    ロシア軍内部のまとまりのなさも見えてきました。

    0
    2020年01月01日
  • 街道をゆく 2

    Posted by ブクログ

    初めて読むのかと思いきや10年前の8月に読んでいた。もしかして家の中にもう1冊ある……気がしてきたっ。
    シリーズ第2作にして韓国を訪ねるとは、司馬遼太郎は韓国に親しみや縁の深さを感じていたのだろう。文章から1970年代ののどかな韓国がそこはかとなく感じられる。
    俗に「司馬史観」なんていわれ非難がましく言われたりもするけれど、少なくともこの本のような思いつくままを綴ったかのような紀行本として読めば、何にも縛られない正直な言葉や考え・思いが伝わってくるような気がする。
    史観つながりでいえば、いま韓国を非難する人の何と多いことか。彼らはどういう史観をもっているのだろう。司馬遼太郎のなかには、韓国や朝

    0
    2019年12月25日
  • 世に棲む日日(一)

    Posted by ブクログ

    第1巻は当時の長州藩の雰囲気や松蔭の性格の紹介といった程度でしたが、脱藩の経緯はかなり驚くべきものなので良くも悪くも大人物の片鱗が窺えました。
    時代も物語も動き出すであろう第2巻に期待。

    0
    2019年12月14日
  • 世に棲む日日(一)

    Posted by ブクログ

    吉田松陰とその弟子である高杉晋作を描いた長編小説で、文庫版は全4巻。その第1巻である本書は、吉田松陰の幼少時代から二度のペリー来航までを描く。吉田松陰を情熱的で理想主義的な青年として描いていて、青春小説としても読める内容になっており、とても興味深い。続きが楽しみである。

    0
    2019年12月03日
  • 新装版 大坂侍

    Posted by ブクログ

    個人的に「法駕籠のご寮人さん」、「盗賊と間者」が良かった。前者の話では、松じじいのご寮人さんに対する考えを見ていたが、人を見る目があるという松じじいでさえも見抜けなかった女の利口さを描いた回は見ていて爽快だった。後者の話は、本当は好きだった人と結ばれない道を選ぶ佐渡八が切なかった。人に対して興味を持たないとは言いつつも、実は情にもろい人間性に惹かれた。男らしくて格好良かった。

    0
    2019年11月25日
  • 国盗り物語(一)

    購入済み

    戦国の世

    応仁の乱以降の乱世。
    まるで見聞きしてきたかのような
    筆さばきに感服しました。

    乱世の初期は、戦ばかりの
    武者の世の中かと思いきや
    様々な思惑が関与する時代だったことが
    窺える。

    今の日本人では決して、此のような
    思考には至らないであろう。

    0
    2019年11月20日
  • 坂の上の雲(三)

    Posted by ブクログ

    主人公の一人、正岡子規が亡くなりました。
    そして、日露戦争開戦。国同士が対立していても、互いの国民同士の間には友情なんかもあった話が意外でした。
    それにしても、登場人物が多くて難しい。

    0
    2019年10月15日