司馬遼太郎のレビュー一覧
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空海の風景と言葉通り筆者からみた空海を書いている。
儒教より仏教が上との思いからか大学を中退し仏教にのめり込んでいくが言葉遣いが高度過ぎて文字を眺めるだけ、居眠りしてしまいながら折角空海を知る機会を得たのに断絶したくないと感じながらもやっと半分まで読むが一向に理解出来ない。
司馬遼太郎の考えを書いたような文章で、密教を理解していないと全然分からない。
少しづつ読んでいこう。理解して読もうと思わない方がいいのかも。
薀蓄として
舟に位階を与えて従五位下とし、貴族並みの扱いをする事で舟の航海を祈願するが、鉄釘を打ち込む技術もなく材木と隙間に水草で水の侵入を防ぐと言う死に行くようなもので航海する -
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ネタバレ「そんなこと」
小春は当惑した。めっさと惚れるな、といわれたところで、どうにもならぬことだ。
「深いのはいかん」
情愛の深いのは、である。
「サラサラと行け。万事、水が浅瀬を流れるがごとくさらさらと人の世を過ぎてゆく。そいつで行ってもらいたい。淀みの水のようなおなごは、わいはきらいや」
「さあ」
小春は、、くびをひねっている。どうもこの花婿のいうことは片言でよくわからない。
「要するにやな」
万吉は、いった。
「わいは極道屋という稼業がら、いつ死ぬかわからん。あすにも、すぱっと」
頸を煙管でたたいた。
「飛ぶかもしれん。その時、わしを偲んで泣きくさる奴が、この世で一人でも居たらかなわ -
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ネタバレ(ええっ)
と万吉は内心、叫びたくなるほどの驚きで建部小藤治をながめた。考えてみればこの小役人は、わが藩とわが身可愛さのあまり、万吉を他人の手で殺そうとしてきた男ではないか。
それが、
「頼む、わしも一緒に連れて行ってくれ」
というのである。
(全く、妙な生きものやな)
万吉は腹が立つよりも感嘆したい思いで建部小藤治を見ている。
建部にすれば、もともと万吉に悪意もなければ幕府に忠誠心もない。ただただひとえに自分の信念のなさと小心のために強いほうになびいているだけのことだ。
(世の中の人間はどいつもこいつも建部小藤治と似たようなものや。建部だけがおかしいわけやない)
万吉はそう思った -
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「明治」というのは、特に司馬遼太郎のように敗戦、戦後の高度成長を知る人にとっては、顧みるべき時代なのだろう。
ただ、それは、今も何も変わらず、日本人としてのアイデンティティを考える際には、この時代を振り返り、何が起こり、誰がいて、その精神はどのようなものだったのか考える必要がある。
「明治人」から思い浮かべるものとは、
・無私
・理想を追い求めるエネルギー
・謙虚さ、学ぶ姿勢
・柔軟な発想、先入観、固定観念に囚われない
・自らを律する精神
・根拠のない自信
以下抜粋
・1920年代のはじめぐらいまでの日本の官界、学界といった学歴社会は、ほとんど士族出身者で占めていました。
その理由は、士族に -
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山内容堂が生理的に苦手なので読もうか読むまいか迷いましたが、食わず嫌いもダメだなと思って読みました。
山内容堂の「酔って候」、島津久光の「きつね馬」、伊達宗城の「伊達の黒船」、鍋島閑叟(かんそう)の「肥前の妖怪」、の4本を収めた短編集です。
司馬先生はあとがきで、風雲の主役は藩の家来たちが担当したが、そんな中殿様たちはなにを思い、どう行動し、時流にどのように反応したのだろうかということが長い間の関心事だったと書いており、本書を書くきっかけになったようです。
本書を読んだ感想はやはり幕末の殿様にはあまり興味をもてないなあと思いました。
風雲の主役たちに比べてインパクトが薄すぎて、なかなか厳し -
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ネタバレ~全巻通してのレビューです~
大坂冬の陣、夏の陣を描いた物語。
「関ケ原」など今まで読んできたものと比べて、大野修理、淀殿、秀頼など小者がよく登場した影響で、なかなか読み進めず集中力の持続が難しかったですね。
一か月かかりました。
そんな中、真田幸村や後藤又兵衛、毛利勝永が出てくる場面は興味をもって読むことができました。
ただ彼らの献策が大野修理や淀殿に受け入れられることが少なく、だんだんと彼らの登場場面も減っていきました。夏の陣になって最後増えはしましたが・・・
大河「真田丸」を見ていた影響で、幸村は心の中で躍動しました。(もちろん幸村=堺雅人)
冬の陣での講和で家康は大坂城の外濠 -
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ネタバレ~全巻通してのレビューです~
「関ケ原」「城塞」と共に家康三部作とされている本書。
家康が童だった頃の人質時代から天下を獲るまでを描いています。
ただし、関ケ原の合戦や大坂冬の陣、夏の陣には触れられていません。
具体的には信玄との三方ヶ原の戦い、本能寺の変後の上方脱出劇、秀吉との小牧・長久手の戦い、石川数正出奔劇などが中心に描かれています。
家康は信玄をよっぽど尊敬していたんですね。
井伊の赤備えもできましたし。
また、信長の後継者に名乗りを上げた秀吉に対して、圧倒的兵力差がありながらも引かなかったのは凄いなと思いました。
「関ケ原」「城塞」を読んだ後に読む本としてはいいのではないで -
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ネタバレ~全巻通してのレビューです~
長宗我部は必ず?下の名前に「親」が付いて、どの時代のどの長宗我部がどの「○親」なのかよく知りませんでしたが、四国を平定したのは元親だったんですね。
そしてその後、秀吉に屈服し土佐一国になるわけか。
四国平定後、どうなったかは読むまで知りませんでした。
元親はよく「僻地の土佐に生まれていなければ」と言ってましたが、まあそれはそうで不運なんですが、何度もその発言が出てきたので女々しく感じました。
随分内省的な人であったようですが。
秀吉の命令で九州征伐の先鋒になり、アホの仙石権兵衛のせいで、嫡子の信親を失って四男の盛親が世継ぎになるわけか。
続きは「戦雲の夢」で