司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 坂の上の雲(二)

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    秋山兄弟の境涯と、正岡子規のそれとを対比させて読んでいました。登場人物の人間味が、前作よりも強烈に感じられます。次巻の展開が楽しみです!

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    2022年03月27日
  • 項羽と劉邦(上)

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    『史記』と言えば司馬遷が有名だが、それを踏まえた上で読むと面白いかと思われる。
    史記は、個人にクローズアップし、生き生きとその人間の魅力が描かれているが、この著作は歴史現象として描かれている。
    下準備もなく挑戦すると、地名なのか、人名なのか、国名なのか、分からなくなる人もいるだろう。
    『項羽と劉邦』というタイトルの割には、二人に対してあまり好意的な感じがしない。
    むしろ「自然発生的な現象」として祭り上げられたという感じが強くある。
    これは司馬遼太郎の独特の英雄史観や歴史史観と思われる。
    本当の主役はショウカであり、兵站の大切さを説いている所は、実に新しい考えであると思われた。
    しかし彼はあくま

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    2022年03月01日
  • ペルシャの幻術師 1

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    極彩飾の表紙。豊かな金髪をなびかせてる
    女性。身体が透けるような薄い極上の布を身につけ、大きな宝石と繊細でゴージャスな耳飾り、首飾り、足飾り。

    メナムと都市をぐるりと囲む山々の地図
    青い服の砂漠の民
    ペルシャの高い文化と蒙古の武力で押す蛮族

    乾いた空気、羊肉の匂い、風呂に入らない体臭、建物に飛び散ってる血の匂い。

    建物、食器、絨毯、武器、などのデザインの素晴らしさ。

    見れば見るほど、細部を見るほど、驚きます




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    2022年02月25日
  • 新装版 軍師二人

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    オーディブルにて。
    短編集のようだが、配信されていたのは標題のみだったので、これのみ聴いた。
    軍師二人が協力するのかと思いながら聞いていたが、死に場所を探す話だった。

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    2022年02月24日
  • 坂の上の雲(五)

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    激戦はますます佳境となり、その凄まじさ、彼我の犠牲者の数の多さには驚きと傷ましさしかない。
    何千何万の兵士達のそれぞれの人生を思うと気が遠くなります。
    余談なのですが、司馬遼太郎氏の小説は、その流れの中で、『余談だが』『先に述べた』『話を元に戻す』『○○は既に述べた』、など出来事が前後したり、ある人物を掘り下げたり、色々な要素が盛り込まれて話に奥行きが出て、話は長いがとても面白くて引き込まれてしまう大学教授の講義を受けている様な印象を受けます。私だけかも知れませんが(笑)。

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    2022年02月21日
  • 坂の上の雲(四)

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    バルチック艦隊が、日本艦隊を恐れるあまり英国の漁船を日本軍と見誤って襲撃してしまう事件はいたたまれない。
    一つの戦争には数えきれない事由、国家的事情や背景などが複雑に絡み合い、勝敗などと言う結果だけでは説明のつかないものなのであると痛感する。

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    2022年02月20日
  • 街道をゆく 7

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    甲賀と伊賀のみち
     伊賀上野から御斎峠を経て紫香楽宮跡に至ります。
    甲賀と伊賀で戦場諜報の技術が発展した共通点、一方で伊賀衆よりも時勢の中で立ちまわりに長けていた甲賀衆という対比がとても興味深いものでした。

    大和・壷坂みち
     橿原市に位置する今井の街並みから、高取山の高取城へ。高取城跡に残る石垣から、加藤清正の堅牢な一級品の石垣に思いを馳せます。

    明石海峡と淡路みち
     大都市はほぼ例外なく平地に築かれていて、もし、山中に大都市が発展したらどんな街になるのだろうかと想像したことがあります。
     現在の中心感覚は、行政の府を内陸部から湾入した海浜に持ってきた豊臣秀吉の感覚を祖としており、中世の武

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    2022年01月23日
  • 夏草の賦(下)

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    ネタバレ

    下巻はちょうど本能寺の変で、信長が斃れたあたりから始まる。

    信長が斃れても四国統一は認められず、秀吉の四国征伐、降伏して土佐一国に押し込められることになる。

    秀吉が元親を完服させるために、大阪城を案内するあたりが読んでいて面白い。秀吉の人となりがよく描かれていると思う。

    最後は最愛の息子信親が戸次川で島津軍に討たれてしまうことになるが、島津の家老新納忠元が打ったことを悔やみ、泣いて詫びるところが、哀愁がある。

    信親が生きていれば四国はどうなったのか、思わずにいられない。

    ちなみに、漫画のセンゴクで、長宗我部は格好良く描かれていたので、私の脳内ではそのキャラ造形で再生していた。

    そう

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    2022年01月17日
  • 夏草の賦(上)

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    四国の戦国大名長宗我部一族の物語。

    長宗我部という不思議な名前は、鎌倉初期に土佐の曽我部に地頭としてやってきた能俊が、曽我部姓を名乗ったが、すでに曽我部という家があったので、区別するために長岡郡の曽我部ということで、長宗我部と呼ばれることになったらしい。(p65)

    この物語は美濃の斎藤利三の娘菜々が、長宗我部元親に嫁ぐところから始まる。

    そこから、元親の土佐統一、四国制覇の歩みが始まる。

    私は信長の野望というスーファミのゲームを初めてやった時に、長宗我部を選んだので、以来長宗我部を贔屓にしているが、彼らの物語を読めて良かった。

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    2022年01月17日
  • 坂の上の雲(五)

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    ネタバレ

    ついにニ○三高地を奪う。
    もっと早く児玉さんが指揮をとっていれば
    失われる命が少なく済んだのに…!と
    つい思ってしまう。

    戦いが終わる、という情報が耳に入ったとき
    日本軍、ロシア軍が互いに抱き合った、
    というシーンが一番印象的。

    戦争がなければお互いにただの人で
    楽しく過ごせるのに
    国のために、殺し合う、殺し合わされるって一体
    戦争ってなんなんだろう、と思ってしまった。

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    2022年01月03日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    今年の大河ドラマ、『青天を衝け』では、主人公渋沢栄一の旧主ということもあり、割と慶喜がドラマにも登場した。

    が、実はこの人物について、よく知らない。
    「なんだかよくわからない人」というくらいしか、イメージがない。

    この本が今年、リバイバルしたのも、私と同じように思っている人が多いからなのかな、なんて思ったりもする。

    大変能力の高い人だったそうだ。
    そして、何でも自分でやってみないと気が済まない。
    投網、調髪、大工仕事…およそ、藩主の子息としてする必要のないことでも、器用にやってのけたという。

    意外だったのは、彼が雄弁な人だったということ。
    後年、口を閉ざし続けたのは、立場上やむを得ない

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    2021年12月12日
  • 最後の将軍 徳川慶喜

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    慶喜だからこそ大政奉還は実現したのかも。もし慶喜が薩摩長州と戦っていたら、日本は清国の二の舞になってたかも。そう考えると慶喜は日本の救世主だ。権力に拘らない貴族中の貴族の慶喜だからこそできたことかもしれない。でも、もっと自分の部下を大事にしたら、もっと良かったかも。徳川家康のように。そしたら、歴史は違っていたろう。徳川幕府が薩長を押さえつけ、大改革をして、徳川新政府を作り、新しい日本を作る。太平洋戦争も回避し、独立も守り、今も儒教思想が基礎となり世界から尊敬される立派な日本人がどんどん出てくる。教育崩壊などない。。。
    ところで、薩摩のような大久保利通みたいな、謀略に長ける人間には、気を付けよう

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    2021年12月11日
  • 峠(上)

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    河合継之助の一生の話らしいですが、上巻はエピローグ的だということです。
    2022年の映画公開に向けて、予習がてら読んでみてます。

    勉強家ではあるけれど、自分の興味のあるものにしか目を向けない、理屈っぽいけど実行力のある人・・という印象です。

    始めのうちは、何をしたいのか分からない人でしたが、明治維新が始まろうとしている激動の日本を、客観的・世界的観点から見て、自分の成すべきことは何かを探している。
    そんな人の気がします。

    続きが楽しみ。

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    2021年11月26日
  • 殉死

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    自身が思う美と忠誠を生涯にわたって体現した乃木希典。ひとつひとつの挙動からクライマックスの切腹に至るまで、全てが美しく思えてくる。死を前提とした武士道、己の信じた善を(成否を案ずることなく)実行する陽明学に通ずる部分があるという。

    彼の陰鬱さや滑稽さ、間の悪さもひっくるめて、明治帝や児玉源太郎がそうだったように我々もいつのまにか魅了され心を揺さぶられる。『どこかひとの庇護意識を刺激する』という表現がまさにぴったり。

    中盤、日露戦争における旅順攻略のあたりは坂の上の雲で読んだ内容で中ダレしたけれども、司馬遼太郎の眼鏡を通して見た乃木希典とその周辺はとてもドラマチックで一気に惹きつけられた。

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    2021年11月21日
  • 街道をゆく 10

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    『街道をゆく10』は「羽州街道、佐渡のみち」。地元山形の「羽州街道」を読んだままにしてたのだが、今夏の佐渡旅行を思い出しながら「佐渡のみち」を読み終えた。
    大佐渡を「大陸の影」と勘違いした太宰治の逸話、鏡のように静かな真野湾、そして小木の海など、実感をこめて読むことができた。
    最後の「無宿人の道」では、旅行時にはそれほど感じなかった水替人足に送られた無宿人の哀れを感じた。
    「江戸幕府は、同時代の地球上のいろんな政府にくらべ、ほめられるべき点も多い。しかし最大の汚点は、無宿人狩りをやっては、かれらを佐渡の水替人夫に送ったことである(p257)」

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    2021年11月21日
  • 歴史と視点―私の雑記帖―

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    司馬遼太郎 「歴史と視点」 戦中昭和の日本国家への批判エッセイなど。


    日本の国家は「攻撃も防御もできないポンコツ戦車」のようであり、無戦略で無責任なインチキ存在であったというのは ショッキングだった。そういう状態なら「日本降伏をきいたとき、悲愴感より解放感を感じた」というのは 当然の庶民感情だと思う



    天皇の人間宣言「 現人神でなく人間である」について、当時の人は 天皇を神だと思っていたのか、前から不思議に思っていたが、はじめから 天皇は人間であることを知っていたし、宣言が出て 仰天した人も まわりにはいなかった らしく、ほっとした




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    2021年11月16日
  • 人斬り以蔵

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    岡田以蔵と武市半平太の悲しい関係。お互いが尊敬を欠かさなければ歴史上でも傑出したバディになり得たのではと思ってしまいますね。

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    2021年09月29日
  • 坂の上の雲(七)

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    戦時中の精神が描かれていて、秋山真之が、敵艦が日本海側を通るか太平洋側を通るかについて神経過敏になっていたシーンがとても印象に残った。その秋山とは対照的な東郷平八郎最高司令官の胆力に恐れ入った。
    主に仕事だが、小さい事で悩んでしまっている自分にとっては、少しでも強く生きていけそうな感覚を抱かせてくれた。

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    2021年09月12日
  • 坂の上の雲(七)

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    大学2年または3年の時、同期から「読んだこともないの?」と言われてくやしくて読んだ。
    長くかかったことだけを覚えている。
    文庫本は実家にあるか、売却した。
    そして2009年のNHKドラマの数年前にまた入手して読んだ。
    秋山好古・真之、正岡子規について、初期など部分的に爽快感はあるが、とにかく二百三高地の長く暗い場面の印象が強い。
    読むのにとても時間がかかった。
    その後3回目を読んだ。
    バルチック艦隊の軌跡など勉強になる点はある。なお現職の同僚が、バルチック艦隊を見つけて通報した者の子孫であることを知った。
    いずれまた読んでみようと思う。(2021.9.7)
    ※売却済み

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    2021年09月07日
  • 坂の上の雲(六)

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    大学2年または3年の時、同期から「読んだこともないの?」と言われてくやしくて読んだ。
    長くかかったことだけを覚えている。
    文庫本は実家にあるか、売却した。
    そして2009年のNHKドラマの数年前にまた入手して読んだ。
    秋山好古・真之、正岡子規について、初期など部分的に爽快感はあるが、とにかく二百三高地の長く暗い場面の印象が強い。
    読むのにとても時間がかかった。
    その後3回目を読んだ。
    バルチック艦隊の軌跡など勉強になる点はある。なお現職の同僚が、バルチック艦隊を見つけて通報した者の子孫であることを知った。
    いずれまた読んでみようと思う。(2021.9.7)
    ※売却済み

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    2021年09月07日