司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 義経(上)

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    少し意外だったのは、義経像をビジュアル面では決して美丈夫としては書いていない、言わば今風の表現でいう雰囲気イケメンの類として描写し、かつ特異であっても才覚の人物として書いていない点だろうか。
    歪、あるいは異物と呼ばれるものは必ずしも自ずからそう産まれるものでなく、空気の滞留した環境とそれに根ざす人々とが升形になって形造られるのが本作に於ける牛若であり遮那王であり九郎義経と言える。
    あと鞍馬寺ちんちんフェスタ

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    2020年01月16日
  • 街道をゆく 2

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    初めて読むのかと思いきや10年前の8月に読んでいた。もしかして家の中にもう1冊ある……気がしてきたっ。
    シリーズ第2作にして韓国を訪ねるとは、司馬遼太郎は韓国に親しみや縁の深さを感じていたのだろう。文章から1970年代ののどかな韓国がそこはかとなく感じられる。
    俗に「司馬史観」なんていわれ非難がましく言われたりもするけれど、少なくともこの本のような思いつくままを綴ったかのような紀行本として読めば、何にも縛られない正直な言葉や考え・思いが伝わってくるような気がする。
    史観つながりでいえば、いま韓国を非難する人の何と多いことか。彼らはどういう史観をもっているのだろう。司馬遼太郎のなかには、韓国や朝

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    2019年12月25日
  • 世に棲む日日(一)

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    第1巻は当時の長州藩の雰囲気や松蔭の性格の紹介といった程度でしたが、脱藩の経緯はかなり驚くべきものなので良くも悪くも大人物の片鱗が窺えました。
    時代も物語も動き出すであろう第2巻に期待。

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    2019年12月14日
  • 新装版 大坂侍

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    個人的に「法駕籠のご寮人さん」、「盗賊と間者」が良かった。前者の話では、松じじいのご寮人さんに対する考えを見ていたが、人を見る目があるという松じじいでさえも見抜けなかった女の利口さを描いた回は見ていて爽快だった。後者の話は、本当は好きだった人と結ばれない道を選ぶ佐渡八が切なかった。人に対して興味を持たないとは言いつつも、実は情にもろい人間性に惹かれた。男らしくて格好良かった。

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    2019年11月25日
  • 国盗り物語(一)

    購入済み

    戦国の世

    応仁の乱以降の乱世。
    まるで見聞きしてきたかのような
    筆さばきに感服しました。

    乱世の初期は、戦ばかりの
    武者の世の中かと思いきや
    様々な思惑が関与する時代だったことが
    窺える。

    今の日本人では決して、此のような
    思考には至らないであろう。

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    2019年11月20日
  • この国のかたち(一)

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    司馬遼太郎の書きたいことがつらつらと書いてあり、いつものわかりやすい説明もないのでちょいと難しかった。

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    2019年09月25日
  • 峠(中)

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    だんだんと、らしく、なってきた。
    でも、奥さんを完全にほっぽらかしている事が、どうにも気になる。
    大事を成すには、犠牲にしても良い?違うよね。

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    2019年08月17日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    まだ上巻だけなので完走は最後に。
    幕末の司馬作品の大ファンで、今作を手にしたが、少しとっつきにくいかもしれない。

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    2019年06月13日
  • 花神(下)

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    軍師としての本領発揮!なのだが、いかんせん地味。
    華々しいことはせず、確実に合理的に物事を進める人のようなので、小説にするのに苦労したと思う…
    蔵六の出ない章もあったりする。
    薩摩や長州が幕末にどういう動きをしたのかがわかる。

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    2019年06月13日
  • 故郷忘じがたく候

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    知らない言葉があって、なんか読みにくかった。
    まぁ〜しかし、昔々、朝鮮から拉致してきたって…某北の国と変わらんやん!
    でも、某北の国と違うのは、薩摩藩はちゃんと生活を保障してきたんやねぇ。
    焼き物は大陸から伝わったっていうけれど、人である職人が伝わってきたんかぁ。
    方言とかもあり、読みにくかったけど面白かった。

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    2019年06月12日
  • 花神(中)

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    医者から後半いつの間にか軍師へ。徳川の保身や長州の狂気など凄い時代です。
    主人公がなかなか変人なので、お話に入り込みにくいかもしれない。

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    2019年05月29日
  • 故郷忘じがたく候

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    たまたま手にとってみたら、私の趣味である茶道の陶芸家の沈寿官の話だった。以前茶道の青年部のみんなで沈寿官氏のところに行ったことがあったので記憶の点と点をつなぎながら楽しく読めた。
    「斬殺」とあと一作入っていたが、長州の世良とガラシャの話?だったようだが私にはちょっと難しくて最後まで読めなかった。

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    2019年05月15日
  • この国のかたち(一)

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    ネタバレ

    司馬遼太郎が歴史小説を書くようになった原点の本
    戦時中、満州で戦争に従事し理不尽な思いをしたその原因を参謀本部の「統帥権」の暴走である。としてそこから日本人がどのような民族であるかを展開している。

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    2019年04月21日
  • 新装版 箱根の坂(上)

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    先日、東大阪市の司馬遼太郎記念館に行ったことをきっかけに購入しました。

    これまで戦国時代(織田信長、武田信玄、斎藤道三、毛利元就等)にフォーカスした作品は読んだことがありました。しかし、応仁の乱から戦国初期は扱っている本の絶対数も多くなく新鮮だろうと思い手に取りました。

    上巻を読み終わって、伊勢新九郎が北条早雲になるとは到底想像できません。中巻以降の展開が楽しみになる一冊です。

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    2019年04月06日
  • 菜の花の沖(一)

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     この時期、嘉兵衛おぼろげながらかれ自身が生涯をかけてつくりあげた哲学の原型のようなものを、身のうちにつくりつつあった。
     そのことは、かれの気質や嗜好と密接にむすびついている。
     潮汐や風、星、船舶類の構造とおなじように、嘉兵衛は自分の心までを客観化してしまうところがあった。すくなくとも自分のすべてについて、自分の目からみても他人の目からみてもほぼ誤差がないところまで自分を鍛錬しようとしている。
     つまりは正直ということであった。しかし不正直ほど楽なものはなく、正直ほど日常の鍛錬と勇気と自律の要るものはないとおもいはじめていた。
     自分と自分の心をたえず客体化して見つづけておかねば、海におこ

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    2019年03月24日
  • 翔ぶが如く(十)

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    明治維新から西南戦争までを描く長編小説。西郷隆盛の実像と虚像のギャップ。桐野のポジションと能力のギャップ。描かれる多くのギャップが切なさを感じさせる。集団と個人、文化と個人の関係性、担ぎ担がれる組織形態、など、読める切り口は多い。
    NHK大河『西郷どん』で感じた違和感を拭うために読む。が、、、長い、、、全編に閉塞感が漂い、読んでいて若干つらい、、、『翔ぶが如く』ってタイトルと違う、、、

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    2019年03月16日
  • 馬上少年過ぐ

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    これまでは司馬遼太郎氏の作品と言えば燃えよ剣しか読んだことが無く、また、その燃えよ剣がまったく合わなかった。他の作品も刊数が多く、チャレンジしにくい。
    そんななか、たまたま本屋で手に取ったのが、この短編集であった。
    七つの短編が綴られているが、なんと生き生きと、かつ緻密に主人公やその世界が描かれていることか。彼らが活躍する関ヶ原の時代や幕末の息吹を感じ、時代や運命の不思議さ(絵師や一介の野伏が表舞台にたって活躍する)と、それに翻弄される主人公たちに引き込まれる。

    英雄というのは、時と置きどころを天が誤ると、天災のような害をすることがあるらしい

    とは、なかなかに含蓄のある文章であり、心に残っ

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    2019年03月04日
  • 花咲ける上方武士道

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    タイトルに“武士道”と入っていますが、主人公の高野則近は公家です。
    「公家密偵使」として、江戸に行くことになった、則近の道中を描いた時代エンタメ。
    道々、刺客に襲われ、色んな珍事に巻き込まれながら江戸への道を進む則近。主人公がとにかく女性にモテまくるのも司馬作品お約束です。
    百済ノ門兵衛、名張ノ青不動などクセの強いキャラ達も味があります。

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    2019年01月22日
  • 菜の花の沖(五)

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    ひたすらロシアの話。

    成り立ちから。長い。

    けど、次への壮大な前フリなのだ。

    がんばれ、自分。

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    2019年01月04日
  • 菜の花の沖(四)

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    業容拡大。

    内ではバカな役人と付き合いつつ、外はロシアの影がちらつくところ。

    これまでの支援者に猜疑の目で見られるあたり、切ない。

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    2019年01月04日