司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 竜馬がゆく(一)

    購入済み

    竜馬が行く

    良かった。

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    2017年06月08日
  • 翔ぶが如く(九)

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    田原坂の戦い~人吉での戦い~日向まで撤退という流れ。文章を読むと、薩軍は確かに強い軍隊であるが、戦いのための信念という点で統一されていなかったことが敗因だと思う。もし、西郷がこの戦いに乗り気で薩軍が西郷の下に一致団結していたらと思うと残念な感じ。戦いは情勢をきちんと認識している点と戦う理由が大切なのだなと思った。次は最終巻。西郷の末路がどうなるのか。引き続き読んでいきたい。

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    2017年06月02日
  • 翔ぶが如く(八)

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    西南戦争がいよいよ始まる巻。文章は戦いの詳細を事細かく綴っていく。ただ、当の西郷隆盛は戦争に乗り気ではなく、周りの桐野や篠原が政府軍との戦闘を進めていく印象でちょっと拍子抜けがする。士族の反乱はやがて国民の政治参加を促す運動へと続いていく過程が読んでいて興味深い。ともかく続けて読み、西南戦争が何をもたらしたのか確認していきたいと思う。

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    2017年05月24日
  • 翔ぶが如く(七)

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    神風連の乱を経て西郷隆盛が明治政府との対決を決意するまでが話の中心。政府との対決を決意するというよりは、西郷の回りに与える影響の強さで、西郷がやむなく政府との戦いを選ばざるを得なかったという過程が丁寧に書かれている。何というか日本国内での内乱を本音では避けたかった西郷の意思が象徴化されたという理由だけで反映されないのは読んでいて非常にやり切れない気分だ。政府と対決することになった薩摩の行く末を引き続き読んでいきたいと思う。

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    2017年05月18日
  • 翔ぶが如く(六)

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    士族の魂ともいうべき刀を帯びることを禁じる廃刀令が施行され、旧士族の不満は爆発寸前。そんな中、熊本で神風連という組織が熊本の鎮台府を襲うという反乱が起きるのが話の筋。ここから明治最大の内乱西南戦争へどうつながっていくのか?。読むたびに、自分の歴史認識の無さに辟易するが、続けて読んでいきたいと思う。

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    2017年05月12日
  • 風神の門(上)

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    才蔵かっこいいなぁ。もてるなぁ。
    伊賀忍者と甲賀忍者の違い・・なんかすてきだよ、両方。

    早く下巻読みたい!!

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    2017年05月08日
  • ビジネスエリートの新論語

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    サラリーマンの概念は、この頃生まれた。会社員であっても、野武士のような気概をもって、自分の理想の道を
    全うする人達が存在した。

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    2017年05月05日
  • ビジネスエリートの新論語

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    昭和30年に本名、福田定一の名義で刊行された『名言随筆サラリーマン ユーモア新論語』が底本。サラリーマンに効く、先人の言葉+著者のエッセイという内容なので、特にビジネスエリート向けという感じもしなければ、論語の本でもない。
    職業としてのサラリーマンを、江戸時代の武芸者から俸禄をはむ武士に始まるものとした見方、歴史エピソードの知識など、さすがに司馬遼太郎と感心するところも多いが、やはり60年以上前という時代の違いを感じさせられた。
    17-67

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    2017年05月02日
  • 手掘り日本史

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    歴史小説家としての司馬遼太郎が、歴史に登場する人物がどのような考え方を持って行動したのかを手掘り感覚で発掘し、対面しているかのように語っている。そこには「日本人とはいったい何者か」とうテーマが通底しているようだ。印象に残った話は、次のとおり。

    (1)大坂は町人の町。お上を恐れない。
    元禄時代の大坂は、70万の人口のうち武士の数は東西の町奉行所の与力・同心をあわせて200人ぐらい(「ブラタモリ」では人口の2%と紹介されていた。江戸は100万の人口のうち、半数が武士)。僅かな数だから、大坂の町人は武士が持つ封建的な節度や美意識に影響されずにきたのだ。上方が持つ反権力の精神は、このような封建体制

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    2017年05月02日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    小藩の家老職から乱世を生き抜き、ついには大名となった黒田官兵衛の生涯の物語。
    播州を舞台に官兵衛が生まれるまでの経緯。
    時代の波に流されるように、徐々に騒がしくなっていく世情。
    織田家と関わるきっかけ。
    荒木村重や高山右近との出会いを描いている。

    物語では聡明な少年らしいエピソードが語られる。
    同時に、繊細で傷つきやすい面を抱えているエピソードもある。
    若者らしい傲慢さもあり、藩主を軽んじているような所業も見られる。
    周囲の人間が自分より劣っている馬鹿にしか見えなかったのだろう。
    だが、それを隠し通すほどの思慮はまだこの頃の官兵衛にはない。
    今のように遠く離れた場所でも情報が手に入る時代では

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    2017年04月18日
  • 翔ぶが如く(五)

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    この巻のキーワード、台湾出兵・大久保利通と清国との交渉、宮崎平八郎・熊本に帰省・東京へ陳情のために出て海老原、千絵との出会い。話があちらこちらに飛んで非常に読みにくいのだが、歴史の出来事の過程が事細やかに詳しく書かれているのでタメになる。大久保利通の台湾出兵→清国との交渉は、国内事情はどうあれ、因縁をつけてお金を巻き上げるという風にしかとらえることが出来ない。読んでいて複雑な気分になる。国内は三条・岩倉・大久保寡占政府に反対する勢力が色々と出てき始める風潮。これからどうなるのか?。感想はこんなところです。

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    2017年04月10日
  • 花神(上)

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    江戸末期。蘭学者となる村田蔵六の若かりし時のお話し。緒方洪庵の適塾に学び医者となる。後半、幕府のお抱えの藩士になるのだが…
    緒方洪庵のの死を持って彼の持つナショナリズムが…同門の福沢諭吉と袂を別つ事になる。
    長州藩士としてこの後どうなるのか楽しみに!

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    2017年04月10日
  • 翔ぶが如く(四)

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    西郷隆盛がいかに、明治維新の中で英雄だったかという点が事細やかに書かれている印象。この巻では、主に薩摩藩の志士の不満を解消するために、台湾に出兵する過程の話がかかれていた。幕末~明治維新の歴史の流れが頭に入っていないとちょっと文章中の事柄を理解するのは辛いかな。逆にその部分に興味を持ったりもする。こうして文章を読むといろんなことが知りたくなってくる。(そんな時間はあまり無いけれど)。感想はこんなところです。

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    2017年04月03日
  • ビジネスエリートの新論語

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    20170401 昭和の時代の雰囲気を懐かしく思い出した。社会は良い方向に変わったのだろうか。エリートという言葉も今では意味合いも違うような気がする。金言も時代と共に意味合いを変えて判断しないとだめなのだろうか。

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    2017年04月01日
  • ビジネスエリートの新論語

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    司馬遼太郎が「福田定一」として新聞記者だったころに執筆していた、古今東西の金言名句をテーマにした連載をまとめたもの。
    名言集は苦手なので、第一部は途中から読み飛ばしたが、第二部は司馬遼太郎が新聞記者時代に出会った老人二人に焦点を当てており、戦前の新聞記者が、サラリーマン記者に成り下がっていく時代を感じさせ、茶者もそれに抗いたい気持ちが伝わってきた。
    新聞記者とは、お金をもらって記事を書くものではなく、自分で書きたいネタを探し出して、身を削って記事を書くものだという覚悟に圧倒された。

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    2017年03月19日
  • 翔ぶが如く(三)

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    西郷を朝鮮に派遣するか否かを決める廟議が開催され、一度は派遣を決めるも大久保利通らの画策により否決され、西郷は政府を辞め鹿児島へ帰郷してしまう。西郷隆盛というカリスマを失い、明治政府はどうなるのか?。西郷というカリスマがいなくなっても、「亡き者として」政府を立て直そうとする大久保ら。幕末からここまでの歴史の流れをよく知っておくと話も面白く読めるかなという印象。事象の説明が詳し過ぎてややついていけない部分もあるが、ともかく一度最後までは読んでみるつもり。

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    2017年03月16日
  • 世に棲む日日(二)

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    p.156 訊問する奉行たちに対して松陰
    いまこそこの幕吏たちに日本国がいかに危ういかを説き、今後どうすればよいかを説くべきだとおもった。それには自分のいままでやってきたことを彼等におしえてやらねばならない。自分自身が赤裸々にならなければ相手の心をうつことができない、というのが松陰の平素の信条であった。

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    2017年02月27日
  • 翔ぶが如く(二)

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    西郷隆盛が提案した征韓論をめぐり、新政府の危機と察して色々と動き回る伊藤博文、岩倉具視ら反対派の動く姿が文章中で目立つ。西郷隆盛はもう少し物事に対して積極的に動くイメージがあったので、作品を読んで意外に感じた。ここまで2冊読んでみて、ちょっと本の内容を完全に理解するには自分の歴史の知識がなさ過ぎて辛いかなという印象を受けた。戦国時代と共に、日本史の流れの中では非常に興味のある所ではあるが、話の内容が詳し過ぎるためか理解がおぼつかない。ともかく、合うかどうかは別にして一度すべて読んでみたいと思う。

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    2017年02月21日
  • ビジネスエリートの新論語

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    鍍金(めっき)を金に通用させようとする切ない工面より、真鍮を真鍮で通して真鍮相当の侮蔑を我慢するほうが楽である。〈夏目漱石〉
     ずいぶんと人を食ったコトバである。こうクソミソにコナしつけては実もフタもないが、真鍮は真鍮なりの光がある。その光の尊さをみつけた人が、平安期の名僧最澄でだった。「一隅ヲ照ラス者、コレ国宝ナリ」

    「私は科学的なものでなければ信頼する気になれませんわ。一ダース位の重宝な格言を準備して置いて、それを世渡りのいろんなポイントに使い分けして、したり顔に暮らしている世間のエライ人達を観ていると、気が遠くなりますわ。あんな瘡蓋のような思想が社会の表面を被うている限り、我々の人生は

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    2017年02月19日
  • 覇王の家(上)

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    ――真似るのだ。
     という。独創や創意、頓知などは世間のものは知恵というがそういう知恵は刃物のように危険で、やがてはわが身の慢心になり、わが身をほろぼす害悪になってしまう。いや、わが身の勝手知恵というものは――とくに戦の軍略のばあいは――いかに古今に絶っしたいくさ上手であろうと、やり方が二通りか三通りしかなく、それが癖になって決まりものになってくる。いつのいくさのときもおなじやり口になってしまい、それを敵がのみこんでしまえば、敵のほうが逆手にとって出てくる。結局は三勝して最後に一敗大きくやぶれて身をほろぼすもとになる。
    「そこへゆけば」
     と老師雪斎はいった。
    「物まねびの心得ある者は、古今東

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    2020年01月31日