司馬遼太郎のレビュー一覧

  • ひとびとの跫音 下

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     この本を読んで楽しめる人って、とっても希少だと感じる。正岡子規がどれほどインパクトがあるのか、ないのか、話しはけっして面白いわけじゃない。「司馬遼太郎」を読み込んでいる人に向けた特別な本、強いて言えば趣味本でこれほどビックネームじゃなければ自主出版本の括りだとおもう。またはわたしがこの本の面白さを理解できないのか(泣

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    2016年05月11日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    昨年仕事絡みで、高野山の宿坊の1週間住み込み体験をしてきたが、正直その時は空海について前知識がなく、ただ高野山という宗教都市の建築、美術などに、興味があっただけだった。
    しかし実際に高野山に行くと、お坊さんの豪華絢爛な衣装や華美な装飾に違和感を感じ、お坊さんのあまりに下界的な現生利益の享受の仕方に衝撃を受けた。そして、お坊さんから、空海は日本で最初の、そして世界でも屈指のビジネスマン、革命家、演出家であった、という話しを聞いて、ますます???が増していく。
    そこで山を降りてから、この司馬遼太郎の「空海の風景」を購入し、つらつら読み進めている次第。
    前置きが長くなったが、司馬遼太郎が小説を書く前

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    2016年05月07日
  • 大盗禅師

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    ネタバレ

    由比正雪と架空?の禅師の謀反の物語。
    鄭成功まで絡んでくるスケールの大きさは、さすが司馬遼太郎です。

    司馬先生は、幻術系の話が大好きなようで、これもその一つかな。

    他の登場人物は、仙八。

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    2016年04月28日
  • 功名が辻(四)

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    自分だったら、たまたま、コネのおかげで、出世できたとしても、あんまりうれしくない。冷静に分析しすぎて、引け目を感じてしまうだろう。

    分析すらせず、ただ素直に地位を受け入れる伊右衛門は参考にならないが、
    分析したうえで、自分のこれからのために、手に入れたものを最大限活かす。そういう開き直りができたら、いいんだろうな。

    ある意味千代も、伊右衛門に依存しているのか。

    伊右衛門が土佐を拝領したときに、現地の人を採用していたら、明治維新でも何か変化があっただろう。土佐内で上士と郷士の間の軋轢なんてのもなかっただろうし。武市が処刑されることもなく、もしかしたら、長州・薩摩と肩を並べる維新推進藩にな

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    2016年04月17日
  • 功名が辻(三)

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    ネタバレ

    千代の知恵があれだけ発揮されたのは、伊右衛門が頭が良くなかったから。知恵者はいつも、人徳あるリーダーの影にいる。黒田官兵衛しかり、諸葛亮孔明しかり。・・・といったが、伊右衛門にそこまでの人望があったのか、疑問。w

    メモ。
    関ヶ原の戦いの勝因の1つに、千代とガラシャがいる。徳川方についた武将の懸念は、大阪にいる妻子の安否。秀吉時代の政策で、大名たちは自らの妻子を京都においていた。体のいい人質。さらに、大阪城内の部屋に参内するよう求める。それを、ガラシャの自殺、千代の家に積み上げたわらで家事を起こすと脅す。それで妻子を人質に取りづらくなった大阪側。武将たちは、安心して、戦いに挑んだとさ。

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    2016年04月17日
  • 街道をゆく 40

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    時は蒋経国が亡くなって数年がたったばかりのこと。台湾は着々と民主化が進み、大陸は大陸で勃興する気配はまだない。今となってはちょっと昔の話だけれど面白い。これだけ日本語を話す人がいる頃に旅をしてみたかった。

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    2016年03月20日
  • 豊臣家の人々 新装版

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    ネタバレ

    貧農の家に生まれながら関白となり、位人臣を極めた豊臣秀吉の奇蹟の栄達は、その一族、縁者たちを異常な運命に巻き込んだ。平凡な彼らに与えられた非凡な栄誉と境遇は、ときに豊臣凋落の予兆となる悲劇をもたらす。甥・秀次、正室・北ノ政所、弟・秀長、妹・朝日、養子とした皇族や武将、そして大坂城に散った淀殿と秀頼。彼らの運命を描きながら、豊臣の栄華と衰亡の軌跡をたどる司馬文学の傑作。

    秀吉は
    1)卑賤から身を起こし
    2)二十年で天下人となったが
    3)政権は一代しか続かず
    4)晩年まで実子にめぐまれず
    5)嫡男はその生母とともに自殺し
    6)血統は絶やされた
    という、特異ないきさつを持っています。

    「秀吉は、

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    2016年02月28日
  • 街道をゆく 6

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    沖縄旅行の帰り、機内用で買った。
    沖縄の文化や人、またそれらの影響について、司馬遼太郎の視点で書かれています。
    こういうエッセイって最近もあるのかもしれないけれど、すっかり見られなくなったなぁと感じます。司馬遼太郎の知識の懐の深さを感じることができました。

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    2016年02月28日
  • 人斬り以蔵

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    短篇集。
    以蔵や、大村益次郎、壇団衛門などの、あまりなの知られていない人たちの話。
    司馬遼太郎の本は読みにくいのに、しばらくすると買ってしまう不思議

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    2016年02月13日
  • 風神の門(下)

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    霧隠才蔵がモテすぎです。美女、しかも若い女に逆プロポーズされすぎ(笑)
    忍者が主人公なので、歴史の中心にはいないわけで、 話の盛り上がりにはやや欠けます。でも戦闘シーンは色々な忍術が出てきて面白い。

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    2016年02月12日
  • 世に棲む日日(四)

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    ネタバレ

    温和でごく自然な人情のゆきとどいたこの家の家風は、晋作の祖父のころからすでにそうであった。こういう家庭から、なぜ晋作のような、武士ぐるいの好きな一人息子がうまれたのであろう。
    「松本村の寅次郎が、こうしたのだ」と、小忠太は梁のきしむような砲声のなかで言ったことがある。松陰のことである。いま諸隊を扇動してさわぎまわっている連中は、みな寅次郎の門人ばかりであった。
     が、お雅はそうは思わない。教育というものがそれほど力のあるものであろうか。夫の晋作を見ていると、高杉家の、いかにも良吏の家といったおだやかな家風から、あのような武士ぐるいの好きな男が出てくるというのは、なんともつじつまがあわない。晋作

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    2016年04月15日
  • この国のかたち(六)

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    後半からちょっとずつ説教くさく…(笑)

    全巻楽しく読みました。
    時折わが身を振り返り、胸が痛く…頭も痛く(笑)
    本を読むということは、客観的な自省が可能になるという点で、とてもいいことです。

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    2016年01月02日
  • 義経(上)

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    司馬遼太郎の義経、上下巻読み終えた。

    源平合戦がどのような戦いであったか、平家側の心理状況もよく分かり、戦いの描写も臨場感を感じながら読むことができた。

    なぜ義経が頼朝に追われ、そして殺されなければならなかったのか、意外と理解していなかったのだが、義経の人物像からそれが十分伝わってきた。

    どれだけ才能があったとしても、組織の中で動く以上、政治がわからないといけない。組織で働く方にとっても示唆に富んだ内容だったと思う。

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    2015年12月31日
  • 義経(上)

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    頼朝、義経の出会いのシーンが感動的であったために、兄に従順な義経に胸が痛む…
    頼朝、義仲視点で進む章も面白く、各所に挟まれる補足説明も勉強になります

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    2015年12月30日
  • 幕末

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    桜田門外の変から始まる幕末暗殺録。
    なます斬りにされて生き延びたのにも関わらず奸物みたいな人生と評される井上馨は強い!

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    2015年12月09日
  • 世に棲む日日(二)

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    ネタバレ

    日本は、この列島の地理的環境という、ただひとつの原因のために、ヨーロッパにはない、きわめて特異な政治的緊張が起こる。外交問題がそのまま内政問題に変化し、それがために国内に火の出るような争乱が起こり、廟堂(政府)と在野とが対立する。廟堂とは体制のことであり、外交を現実主義的に処理しようとする。野はつねに外交について現実的ではない。現実的であることを蔑視し、きわめて抽象的な思念で危機世界を作り上げ、狂気の運動をくりひろげる。幕末は維新のぎりぎりまで型に終始した。この他国にとってふしぎな型を理解するには、日本の地理的環境にかぎをもとめる以外になぞの解きようがない。

     幕威のこの急速なおとろえは、嘉

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    2017年09月22日
  • 花神(中)

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    蔵六だけにとどまらず、木戸孝允などの人間の描写がとてもきめ細かく、生き生きと伝わってくる。自分の性格にあった人物像を見つけられるのも、この本の醍醐味かもしれない。

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    2015年12月03日
  • 夏草の賦(上)

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    長宗我部元親、小心者でちょっと虚弱!でも大物! よくわからんようなわかるような人物やわ~
    奥方も面白い!

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    2015年11月30日
  • 功名が辻(二)

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    ネタバレ

    普通に面白い小説でした。
    山内一豊の出世を描く、千代の内助の功の話。

    伊右衛門は、木下藤吉郎(豊臣秀吉)の手についたが、出世は遅々として進まない。
    そして、ついに時代に転機が訪れる。
    信長が、本能寺で自害することとなったのである。
    その信長の後継者を巡って対立することになる諸将の中で、いち早く飛び出したのは秀吉であった。
    秀吉は、パフォーマンスと話術とで、あっという間に筆頭へと上りつめることになる。
    秀吉についた伊右衛門にも、ようやく運が向いてきた。
    伊右衛門は、四十歳を目前にして、ようやく大名になったのであった。
    ただし、たった二万石の……であったが。

    けれど、秀吉の天下も長くは続かなか

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    2015年11月09日
  • 大盗禅師

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    曰く、全集未収録の幻の作品。
    主題は謀反??
    主題に沿って、中国史が絡んでいき、鄭成功が登場する。
    台湾では英雄人物として祭り上げられているので、想像しながら楽しく読めた。
    が、メインテーマは鄭成功ではなく、なんとなく登場してみたという話の筋の支離滅裂さ。
    この流れが韃靼疾風録につながっていくのだと思えばご愛嬌か。

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    2015年10月31日