司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 新装版 箱根の坂(中)

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    あれよあれよと言う間に50代後半。まだ、甥っ子を守護にしたとこまで。ここからどうやって関東の覇者に駆け上がるのか。楽しみ。

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    2018年07月07日
  • 翔ぶが如く(十)

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    「翔ぶが如く(10)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    最後に死ぬためだけに走り出した彼の胸中を思うとき、虚しさだけが降り積もる砂のように私の胸の中を満たしていくのな。
    『鹿児島旧城下は桜島という光源があざやかでない日は、べつの街のように陰鬱な表情をみせるのである。』(翔ぶが如く(7)本文より)

    この長い物語を読み終わった今、
    「いつかきっと桜島をこの目で見に行こう。」
    私はそう強く心に誓った。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(九)

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    「翔ぶが如く(9)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    『要するに田原坂の激突は薩人が残らず死ぬまで繰りかえされるべきものであり、薩軍の将帥にはそれ以外に思慮がなかった。』(本文より)

    (私は根が単純なので)怨嗟をこめて叫びたくなる。
    彼だけが悪いんじゃないが。

    「き〜り〜の〜!!」

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(八)

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    「翔ぶが如く(8)」(司馬遼太郎)を読んだ。
    『西郷一人の声望に無限にちかい価値を置き、それのみを政・戦略の代用としてきた薩軍の欠陥は、このときもまた露呈した。』(本文より)
    あまりに杜撰すぎないか?
    この決起の有り様はまさに悲劇としか言いようがないと思うのだが。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(七)

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    「翔ぶが如く(7)」(司馬遼太郎)を読んだ。
    『自分は、何もいうことはない。一同がその気であればそれでよいのである。自分はこの体を差しあげますから、あとはよいようにして下され。』(本文より)
    そう言った時西郷隆盛の胸中を何が去来したのかを想うと私は少し哀しくなってしまうのである。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(六)

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    「翔ぶが如く(6)」(司馬遼太郎)を読んだ。
    『要するに、神風連ノ乱は日本における思想現象のなかで、思想が暴発したという点では明治後最初のものであった。』(本文より)
    と言われてもなあ。そもそも「神風連ノ乱」そのものを知らずにこれまで私は生きてきたのだよ。
    西郷どんいまだ動かず

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(五)

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    「翔ぶが如く(5)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    『日本の明治維新そのものが、人類が共有すべき普遍的な思想を拠りどころにして成立したのではなかった。』(本文より)
    明治維新というものに対して私は誤った認識を抱いていたのかもしれないな。

    西郷どんも謎だけど大久保利通もまた謎である。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(四)

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    「翔ぶが如く(4)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    『結局、人はその古巣に還ってくる。その古巣の中の現実にまみれ、足をとられてゆくのが人生であるのかもしれない。』(本文より)
    蓋し名言である。

    しかしまあ明治政府がこんだけ迷走していたとは知らなかったよ。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(三)

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    「翔ぶが如く(3)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    『しかしながらひるがえっていえば歴史は現実の別名である以上、歴史において仮説は成立しえない。』(本文より)

    とはいっても『もしもあの時・・・』と思ってしまう歴史の転換点が数多あるのも事実でだよなぁ。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(二)

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    「翔ぶが如く(2)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    『革命家というのは、やはり特異な精神体質をもつものであるかもしれない。』

    このペースであと8巻かぁ。
    夏が来るまでに読み終わるだろうか。

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    2018年07月06日
  • 翔ぶが如く(一)

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    「翔ぶが如く(1)」(司馬遼太郎)を読んだ。

    あの遥けき時代・・・明治。
    現在の日本国の礎を築いた「異能者」達がいた。

    私は日本人にあるまじき程に「西郷隆盛」という人物について無知である。

    全10巻かあ。長っ!!

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    2018年07月06日
  • 花神(中)

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    百姓の村田蔵六が医者から軍隊の総司令官にまでなってしまうという出世物語。
    難しい内容のため、何度も心折れたが、なんとか中を読み終えた。
    蔵六は、サイコパス的なところがあるが、賢くてすごい。冷静に物事を判断する能力がうらやましい。

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    2018年07月02日
  • この国のかたち(三)

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    日本人のルーツに関わる話はおもしろい
    また、福沢諭吉の海外事情に疎かった(のかもしれない)という話も興味深かった

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    2018年06月25日
  • 峠(中)

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    ネタバレ

    上巻では、主人公の河井継之助は、長岡から江戸へ遊学し古賀謹一郎門下となり、その後当時藩政改革で名を知られていた備中松山の山田方谷のもとを訪れる。修行をつみ、身から藩政改革のエッセンスを吸収し、再び長岡へ帰る。

    中巻は、継之助が長岡に帰り、外様吟味という地方官に任命されるところから始まる。この抜擢を行ったのは、藩主牧野忠恭であり、抜擢された継之助は一途に藩政に尽くそうとする。

    もともと継之助の発想が、いわば藩至上主義的であって、世の中がどのように動こうとも、まずは自藩の安定が第一という発想のように思われる。

    彼はその直後、郡奉行へ昇格し、そのポストの権限を大いに活用して、藩政改革の初期活動を開始する。当世の金の流れに着目し、浪費を減らして藩の体力を強めようと、まずは賭博と買春を即刻禁止する。自ら現場で裏をとる摘発方法や見せしめ付きの必罰主義などで、なかば恐怖政治的に、改革を進めてしまう剛腕ぶりである。

    そんな剛腕な河井継之助も、時代の流れに飲み込まれ、京や江戸での働きはそれほどぱっとしなかったというのが印象だ。

    桜田門外の変以降、急速に幕府の権威は衰退し、倒幕の動きが加速されてくる。徳川の譜代である長岡藩の忠誠を示すため、藩主とともに継之助は京都へおもむくが、正直のところこの時代の流れがあまりにも大きくそして速すぎて、一藩の家老である継之助には、時勢の読みはできても、全く手が出ないといった感じだ。

    そのまま慶喜の遁走とともに、長岡藩も江戸へ引き上げ、手をこまねくばかり。他藩に先駆けてせっかく買い付けた最新式の機関銃も使う機会なく、宝の持ち腐れ状態のような感想をこの時点ではもった。

    江戸在留中に通訳士の福地源一郎の紹介で、継之助は福澤諭吉と直接話す機会を持つ。この二人の対話シーンは非常に面白く読めた。

    世界に追いつけと日本一国の未来を語る福澤と藩至上主義の河井。まったく話がかみ合わない。ただ考え方が異なるだけではあるのだが、やはりスケールの違いとして感じてしまう。

    やはり河井は、「藩」という閉じた概念から飛び出すことはできなかったんだなと感じる。その枠を超えて発想できる人物が偉大だっただけのかもしれないが。

    いよいよ幕府の命脈が断たれようとする中、河井は長岡藩をどの方向へ進めていくだろうか。

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    2020年12月12日
  • 翔ぶが如く(四)

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    【感想】
    「竜馬がゆく」とは大きく異なり、現世に近いドロドロとした人間関係がエグイ・・・
    大久保と西郷、2人とも日本の将来を展望していると言う意味では同じ立場かつ同じ目線なのだろうが、
    それぞれの立場やわだかまりがズレを生じさせつつ、それが日本全体に波及していっている。
    いくら影響力がある者同士とはいえ、国家を揺るがすくらいの問題になるのが今では考えられないなぁ。

    とは言え、今は爆発寸前で一点の揺らぎもない状態で物語は進んでいる。
    たまに突き合いがある程度でハラハラする事もなく、少々読んでて退屈になってきた。


    【あらすじ】
    西郷に続いて官を辞した、もとの司法卿・江藤新平が、明治七年、突如佐賀で叛旗をひるがえした。
    この乱に素早く対処した大久保は首謀者の江藤を梟首に処すという実に苛酷な措置で決着をつける。
    これは、政府に背をむけて、隠然たる勢力を養い、独立国の様相を呈し始めている薩摩への、警告、あるいは挑戦であったであろうか


    【内容まとめ】
    1.征韓論の衝突は、西郷・大久保という両大関の衝突
    2.大久保だから、行き詰まらずに彼流儀の日本国を作り上げるかもしれない。
     その時はその時で、自分は故山で朽ち果てるだけのことだ。
     西郷は気長に物事を見ていた。
    3.征韓論は、所詮近衛軍人や士族たちの憤りのはけぐち
     西郷としては、これ以上抑え続ける自信がなかった。その征韓論を、大久保が蹴った。

    【引用】
    p12
    「思うて一なれば敵なし。」
    若い者に、自分は何事かをしようと思うがどう心がければいいかと問われ、西郷が答えた言葉。
    卵を抱いているメンドリの心境。
    どんなにうまそうな餌を近づけても、また脅しても、メンドリは見向きもしなければ逃げもしない。

    また猫がねずみを狙う境地も似たようなもの。
    元来、猫というのは物事に過敏な動物なのだが、ひとたびねずみを狙う時は恐れもせず他を振り返ろうともしない。


    p21
    西郷の思惑
    10年もすれば、大久保のあの専制的なやり方は行き詰まる。
    そのとき東京から自分を呼びに来るだろう。
    しかし一面、大久保ほどの男のことだから、行き詰まらずに彼流儀の日本国を作り上げるかもしれない。
    その時はその時で、自分は故山で朽ち果てるだけのことだ。

    気の長い政略計算があっただけに、佐賀士族がこぞって乱を起こした時に、「しまった」と失落感があったと思える。


    p82
    西郷と薩摩人という存在がなければ、江藤は死刑にもならず、まして「晒し首」されなかったに違いない。


    p171
    「海老原に聞けばどうか?」
    と、高橋がいうと、村田は一笑に付した。
    「そういう人間に聞いたところで仕方がない。」
    物事というのは、人間の料簡によって見方が違うのだ。
    海老原ごとき小器量の人物に聞いたところで何になろう?


    「征韓論の衝突は、西郷・大久保という両大関の衝突である。」


    p185
    東京政権が確立したのは、廃藩置県のおかげである。
    それを可能にしたのは薩摩系近衛軍人で、彼らは政府に騙されたとはいえ、その功績は大きかった。
    しかし彼らはことごとく政府に対して激怒している。

    大久保は、性格上それに対して冷然としている。
    西郷はその大久保の態度に、配下の近衛軍人と同様、憤りを覚えただろう。

    その西郷が、近衛軍人や士族たちの憤りを他に向ける為に征韓論を持ち出した。
    西郷としては、これ以上抑え続ける自信がなかった。
    その征韓論を、大久保が蹴った。

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    2018年06月11日
  • 翔ぶが如く(八)

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    変わらずエッセイ風に進む。
    彼の主観を通してだが、ずいぶん篠原国幹という男は無能で、こんなやつがいたら本当にたちがわるい。
    無口が威厳を醸す無能。

    そして勝海舟の肥大化する自己顕示欲も、かわいいが、小物である。
    私心の彼と無私の象徴のような西郷が、歴史的事業をおこなったということが面白い。

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    2018年06月02日
  • 翔ぶが如く(七)

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    いよいよ西南戦争へ。
    実にくだらない下っ端の暴発や勘違いから、内戦がはじまる。空気というのは怖いものだ

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    2018年05月18日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    下巻は空海と最澄の確執?に終始した印象で、自分が興味のあった空海が為した様々な事業や功績に関する記述が殆ど無かったことが残念です。
    空海の密教思想が途轍もなく素晴らしいものであろうことは何となく感じましたが、その凄さを理解するには自分はあまりに知識が足りなく、不完全燃焼で終わってしまいました。
    一度高野山に行かなければと思わせるだけの魅力は感じましたけどね。

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    2018年05月07日
  • 花神(上)

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    P470
    しかし日本中が福沢のように訳知りで物分かりが良すぎてしまってはどうなるか。かえって夷人どものあなどりをまねくにちがいなく、国家にはかならずほどほどに排他偏狭の士魂というものが必要なのだ、ともおもった。

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    2018年04月28日
  • 翔ぶが如く(六)

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    本筋を見失うほどの、余談のオンパレード(しかも重複多い)。
    もちろんスピード感などまったくなく、唯一神風連の乱の描写だけは多少なりともスリリングだった。
    変わらない構造に辟易。

    しかし、これは、それぞれが独立したコラムなのだ、と思うようになってから、遅滞がなくなった。

    また、もともと西郷の人格に興味があり手に取ったが、読み進むに連れて、本当にえらいのは大久保だったのではないか、と思うようになってきた。
    彼の沈黙と実行、忍耐はなみではない。

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    2018年04月25日