司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 風神の門(下)

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    これは忍者小説。普通に面白かった。なんとなくストーリーの構成が課長島耕作を彷彿させるものがある。一匹狼的なところと、ストーリー上、キーになる美女にモテモテなところがクリソツだな。

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    2012年07月21日
  • 菜の花の沖(四)

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    千島列島の歴史が詳しい。私の中でホットな題材なのでいいんだけど、あと2巻もある。長い。。この巻では伊能忠敬も出てきます。

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    2012年07月17日
  • 菜の花の沖(二)

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    ネタバレ

    喜兵衛が薬師丸を手に入れて全国津々浦々を旅する。北前船を手に入れるため、商業知識を手に入れるため、色々な経験をする過渡期。

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    2012年07月14日
  • ロシアについて 北方の原形

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    久々の司馬節です。やはり希代の詩人ですね。

    今、再読すると司馬先生の先見性におどろく。
    歴史は国を語りますね。

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    2022年04月26日
  • この国のかたち(四)

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    ネタバレ

    第二次世界大戦を引き起こすきっかけとなり、「日本国家の構造の問題」と著者が位置付ける昭和時代の統帥権について、本巻ではかなりの紙面が割かれている。また、最後に「日本人の二十世紀」というテーマで、著者の口述をもとに出版社がまとめた章があるが、ここでも昭和時代の日本の本質を抜き取っては厳しく非難をしている。
    本巻を読んで感じたことは、歴史は「滅亡(あるいはそれに近い危機的状況」と「変革」の繰り返しであるということである。幕末、250年にわたる鎖国のため、日本は世界の列強と比較しても、知識や技術の面において、大幅な遅れを取っていた。鎖国によって日本独自の文化が生まれた点は否めないため、そのことを批判

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    2012年07月08日
  • この国のかたち(三)

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    ネタバレ

    本巻では、「船」、「洋服」、「大坂」、「甲冑」などをテーマに、著者がこれまで蓄積してきた知識を徒然なるままに筆を進めている。広範囲に及ぶテーマについて、統一性や連続性もなく書かれているために、逆に印象に残ったり深く考えさせられたりする部分が本巻ではあまりなかった。また、秀吉をテーマにしている章も、紙面の都合からか、彼がなぜ朝鮮出兵という非現実的なことを行ったのか深く掘り下げられておらず、読み終わって消化不良の感もあった。しかし、とある日本語の由来について書かれている部分が何ヶ所か散見され、個人的に興味を引き、また記憶にも残っているので記録しておく。
    まず、「くだらない」とい言葉。江戸時代、技術

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    2012年07月08日
  • この国のかたち(二)

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    ネタバレ

    前巻に引き続き、著者が様々な切り口から「この国のかたち」を考察していく。「東アジアの婚姻」、「職人」、「聖」など、多岐にわたるテーマから日本あるいは日本人の一片を切り取っていく著者の知識や洞察力には感嘆せざるを得ない。一方で、1つのテーマに割かれる紙面は10ページ程度であることから、読者に最終の考えを委ねる部分が大きい。
    現代の日本人の習慣や価値観、あるいは文化を考えた場合、奥行きがあることを感じる。例えば、かつえマルコ・ポーロが日本を「黄金の国」と呼んでいたように、日本で金が取れたことが、日本の文化を形作っていった。金があったからこそ唐からたくさんの輸入品が入り、正倉院に象徴されるような天平

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    2012年07月07日
  • 夏草の賦(上)

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    全2巻。
    長宗我部元親のお話。
    そういやちゃんと読んだことなかった。
    長宗我部元親。

    説明臭くて説教臭く、
    個人的にあまり好きじゃない司馬遼だけど、
    直前に吉村昭を読んでたからか、
    今作はまったく気にならず、すいすい読めた。

    が、
    短いから、説明臭くないからサクサクなんだけど、
    逆に少し物足りなさを感じた。
    特に後半。
    中央の歴史に登場してからの長宗我部を
    も少し深く読みたかった。

    今まで読んだ司馬遼の中では
    大分好きな部類。

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    2012年07月02日
  • 新装版 戦雲の夢

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    戦の描写があっけないが、本書の主旨は戦ではないので仕方ないかな、と思う。

    ずっと自分の輝ける場所を得られないまま鬱々とした気持ちを抱えての生活には共感できる部分があった。

    「水」を得たいものです

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    2012年06月30日
  • 菜の花の沖(二)

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    江戸時代の海上商人の情報がいっぱい。日本海側が表で太平洋側が裏だったとか。ちょうど大阪から姫路への出張で電車から海が見えたときにはここに嘉兵衛が行きかっていたんだと思うと感慨深い。

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    2012年06月25日
  • 新装版 戦雲の夢

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    父の長曾我部元親は『夏草の賦』で描かれていて、その続編のように子の盛親について描かれた作品。

    大名から転落して寺子屋の先生に、そして最後は再び一軍の将として復活。その浮き沈みの激しさは戦国時代ならではのことかも。しかし、家臣をもつ身の苦労も語っているなど、大名クラスの人の本音の部分は面白い。

    関ヶ原の戦いで取り潰され大阪の陣で豊臣方に組した大名クラスというと長曾我部盛親くらいであるとは気づかなかったなぁ。

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    2012年06月17日
  • 夏草の賦(下)

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    戦国時代のメインストリートから外れたサイドストーリー。信長や秀吉が主人公の立場の本を読んでいたし、長曽我部が滅んだ後に土佐の大名になった山内一豊の紆余曲折サクセスストリーも読んでいたので、天下を取ったり、出世していく武士の影に、武運悪く滅びゆくものを描いたアナザーストリーがとても感慨深い。現代に置き換えると、成長していたベンチャー企業が、突如、先に大きな成長を遂げたベンチャー企業に飲み込まれてしまったような感じかな。

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    2012年06月13日
  • 翔ぶが如く(三)

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    いよいよ西郷が去る。しかし、誰が勝ったかもわからない状況で、維新は混沌としている。幕府は倒したが、明確なビジョンなく、混乱が続いている。今と全く変わらない。

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    2012年06月10日
  • 新装版 戦雲の夢

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    四国の雄、長曾我部元親没後に家を継いだ盛親のドラマ。
    関ヶ原合戦の後、牢人の身となり自らの人生について反芻し、悩み、苦しみ、あきらめ、再び生き場所を求め、大坂の陣へ・・・

    いつの時代も人との出会いが奮い立たせもし、落ち込ませる。そうであってもなお、1人で生きていけない。一期一会だが、その中で自分の生き方を探していきたい。

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    2012年06月07日
  • 夏草の賦(下)

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    土佐、長曾我部元親の生涯を描いた歴史小説。下巻は本能寺の変から九州討伐で嫡男を失うまで。秀吉に屈服し現実主義者に変わり、若き頃の志を失いつつある時に嫡男信親を失う。
    元親の後年、つまり信親を失ってから豹変する時代は描かれておらず、その意味では消化不良の感もある。
    どうしても、次は未読の「功名が辻」を読まなくてはならない。


    以下引用~
    (仙石権兵衛)「元親どののようにひっこみ思案で、よくぞまあ四国を切り従えたな」といった。元親はかるく笑い、
    「将の戦法に、勇敢さも臆病さんもござらぬ。勇敢である、臆病であるというのはそれは槍ばたらきをする武将どものことでござる」

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    2012年06月03日
  • 街道をゆく 5

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     外大のモンゴル語科をでた、司馬さんのモンゴル体験をすごかっただろう。今、相撲でモンゴル出身力士が活躍している事が、納得させられるお話でした。

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    2012年05月30日
  • 街道をゆく 42

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     分かり難くてつまらない、で有名な大河ドラマ「平清盛」にも関連するお話。確かに、親兄弟でも敵味方に分かれてるから、パッと見は分からないでしょうね。でも、この本は、分かりやすくて面白かったです。
     印象的なエピソードがたくさんあったので、エバーノートに記憶させました。

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    2012年05月24日
  • 馬上少年過ぐ

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    司馬遼太郎の短篇集。期待していた伊達政宗の話はいまいちな感じだったけど、秀吉七本槍の脇坂とか長庵の大正義の話は面白かった。

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    2012年05月18日
  • 十一番目の志士(下)

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    晋作リスペクト。

    上巻に引き続き面白いんだけれども、どうにもラストまで盛り上がりが持続できていない。尻切れ感がある。苦笑

    これが時代劇だったら、見てみたい。

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    2012年05月08日
  • 十一番目の志士(上)

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    歴史小説という分野は、読み慣れてくるにつれて面白くなっていく、ということがわかってきた今日この頃。

    実在の人物なんじゃないかと、つい勘違いしてしまいそうになるけど、主人公は架空のキャラクターらしい。
    その剣術の達人「晋助」の運命を、よくも悪くも奔走させる登場人物はみんな、実在した人物-高杉晋作とか、坂本龍馬とか。

    フィクションとノンフィクションを倒錯させる物語・文章で、ある意味宗教的に信じ込んでしまいそうになった。単純な性格だから余計に、笑。

    まるで某明治剣客マンガ(笑)
    同作品がお好きな方は、特に、いろんな意味で楽しめるんじゃないかと。

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    2012年05月08日