司馬遼太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本人にはロシアが南下し、国土を奪い取られるのではないかという恐怖が根強くある。この5巻で詳しく当時の状況がかかれている。樺太ではロシアの理由なき住民虐殺が起こる。そんな中、日本人の恐怖とは裏腹に国交を開きたいと国書持参のロシア大使が来航する。当然追い返すことになるのだが、数年後にはロシア情勢収集のため、卑怯な手を労してロシア人を牢獄につなぐなど日本は過激さをます。どうも、ロシアとの間には勘違い外交でお互いの思案の食い違いがあるらしい。正確に言葉が理解できない当時とは違い現在なら、この難局を乗り越えられるのだろうか。4,5巻は嘉兵衛の活躍より、時代背景を詳しく描写する。
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Posted by ブクログ
私のロシアのイメージははっきりいって無い。
ウォッカぐらいだ。
あとは佐藤優と鈴木宗男か。
かの佐藤優は鈴木宗男がいれば北方領土が返還される可能性があると思ったそうだ。
(だったかな、勘違いかな)
その鈴木宗男が何の因果か一線から退けられ、未だ一線には返り咲けていない。(よね)
そんなことはこの本には書かれていない。
んが、北方領土に関しては一言だけかかれている。
淡々と無視されることがあっても、主張し続けること、決して国内世論を火かき棒でかき混ぜるような、国民運動を作り上げるようなことがあってはならないと。有害であると。
私もそう思います。担当官僚、担当政治家が淡々と主張を投げ続ける -
Posted by ブクログ
司馬先生が本名で発表していた頃の作品が大半。掌編がほとんどですが、一作一作深いです。
戦後、モンゴル、中国などの作品が多いです。
「白椿」や「蒙古桜」はなんとなく幻想的な感じがして好きです。好きな作品は「丼池界隈」や「大阪商人」。商人としての潔さ、生き方が気持ちよくて良いのです。
[収録作品]
わが生涯は夜光貝の光と共に/『国宝』学者死す/勝村権兵衛のこと/流亡の伝道僧/長安の夕映え―父母恩重経ものがたり/饅頭伝来記/森の美少年/チューリップの城主/黒色の牡丹/烏江の月―謡曲『項羽』より/匂い沼/睡蓮/菊の典侍/白椿/サフラン/蒙古桜 /ペルシャの幻術師/戈壁の匈奴/丼池界隈/大阪商人/兜率