司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 殉死

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    高校生の頃、「坂の上の雲」を読んだ。秋山兄弟や啄木のことより、バルチック艦隊のことより、乃木将軍の無能ぶりが印象強かった。
    最近では、それほど無能ではなかったとする研究もあるようだが、どうなんだろう。
    読書している感じは普通の司馬遼太郎作品とさほど変わらないが、司馬さんは小説以前の覚え書として書いたとしている。主人公に感情移入したくないということだろうか。

    旅順攻略については参謀、伊地知幸介も酷いのだが、やはり屍が累々と重なったのは乃木将軍の所為だろう。砲撃の当たりそうな処にフラフラ出ていこうとする自殺行為も度々。こんな困り者を死なせまいと何故か山県有朋や児玉源太郎は助けの手を差し出す。

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    2013年03月20日
  • この国のかたち(五)

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    ひさしぶりに司馬さん。
    龍馬のくだりはただしいと思う。
    薩長同盟などその策そのものが斬新とかではなく
    誰がいうのか、やるのかで放つ光彩が違う!

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    2013年03月09日
  • 新装版 王城の護衛者

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    幕末の動乱に生きた人々に関する短篇集です。幕府側についた人の話が主だから仕方がないけれど、各々の不遇っぷりにやるせない気持ちにさせられます。八重の桜を見るのも、これを読んだあとでは切ない。

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    2013年03月06日
  • 新装版 軍師二人

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    ネタバレ

    「雑賀の舟鉄砲」☆☆
    石山本願寺から三木城の別所家の援軍のため
    雑賀市兵衛
    宗教の力は恐ろしい
    飢えは人をも狂わせる

    「女は遊べ物語」☆☆☆
    織田家の家来・伊藤七蔵政国には浪費家の嫁がいた
    彼女が作る借金を返すため
    嫁のために功名をたててきた
    読み終わったあとに題名の意味がわかり笑いました

    「めかけ守り」☆☆☆☆
    関が原戦前、家康は大事な女性たちを置いて大阪を離れた
    そのときに女性たちの命を守るよう命じられた佐野綱正
    いろいろ難癖ある女性たち
    女は怖いな・・・男こわいなと思った作品でした

    「雨おんな」☆☆☆☆☆
    関が原前夜。出雲の歩き巫女・おなんは二人の男性に抱かれた
    一人は西軍・もう一

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    2013年02月22日
  • 新装版 戦雲の夢

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    武将としては真田幸村のように筋が通っている訳でもなく、戦乱の世に翻弄されて不運だったかもしれない、けれどクライマックスで藤堂軍を撃破した場面は圧巻。盛親や家来衆の人間味溢れる性格が清々しく描写されていて、決して暗い内容ではなく、楽しく読めた。

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    2013年02月21日
  • 歴史を紀行する

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    戦国や幕末の歴史の舞台となった地の風土や慣習から人物、歴史を観る。司馬史観の原点とも言うべきスタイル!人間、土地の上には歴史が積み上がる。歴史を探る事はルーツにアプローチできる。そんな土着ロマンが日本人を物語る。

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    2013年02月16日
  • 翔ぶが如く(五)

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    前半終了の第5巻。薩摩や西郷隆盛の出番はほとんど無し、大久保利通の外交交渉がメイン。この交渉での戦争回避が、この後の西南戦争につながるわけです。それにしても大久保利通の行動力、政治力は現在の政治家にも見習ってもらいたいものです。

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    2013年02月09日
  • 馬上少年過ぐ

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    非常に有能な人間が、ちょっと場所とタイミングを間違えて生まれてきてしまった。という運命のいたずら。頭がいいからこそ、自分のみが基準となり、時代の潮目というものが読めないということはあるのかもしれない。歴史には、あらゆる意味で非常に大袈裟な登場人物が多く、今の日本人とは同じ民族とは思えない。自分も江戸時代に生まれたら、とんでもなく豪快な男になっていたのだろうか。いや大人なしく、茶店で団子食べてるな、たぶん。

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    2013年01月25日
  • 翔ぶが如く(二)

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    征韓論での対立。
    維新の際に寝技策略をめぐらした西郷は正統法のみをとり
    根回しをしない。それでも、反対派は西郷を慕う勢力による
    第二の革命をおそれて、あらゆる手を尽くす。
    公家の三条、岩倉は、及び腰、
    大久保も煮え切らない態度だったが、
    外遊から戻った伊藤博文が根回しに奔走する。
    そして、三条岩倉から手を回し、最後には、西郷と対抗しうる
    大久保を参議の舞台に立たせる。
    戦い権術にたけた維新の志士、催事を動かす有能が官吏、
    幕末、維新、明治政府の樹立、と激動の中で、それぞれに
    適した人材が現れ、時代を作っていく。

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    2013年01月20日
  • この国のかたち(五)

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    個人的にそこまで興味の持てる題材ではない第5巻だったけれど
    それでも「そうだったのかぁ」と、読破したくなる面白さが詰まっていた。
    私が江戸期までの日本人に好意を抱いてやまないのは、
    大好きな祖父の姿に少し重なるからだと思う。

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    2013年01月19日
  • 翔ぶが如く(五)

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    【本83】征台論決着。大久保の外交は圧巻だが、ちょっと強引。もっとも背景が背景なだけにしょうがないのだろうか。後半部分は宮崎に焦点が当たるのだが、これは著者の趣向だろう。

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    2013年01月07日
  • 翔ぶが如く(三)

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    【本81】征韓論決着。冷めた目でみると薩摩の私闘だが、それが国の運命を左右してしまう大事件に発展していく。しかし、公卿はいつの時代もこのようなのか。別視点からの考察が必要。

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    2013年01月06日
  • 翔ぶが如く(二)

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    【本80】シリーズ二作目。征韓論を巡る政局が繰り広げられている。維新前後の西郷の変わり様に筆者が深い考察を与えているところは必読。

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    2013年01月06日
  • 菜の花の沖(五)

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    幕末の蝦夷地(北海道)とロシアの関係が細かく説明された1冊。
    つまり、淡路出身の船乗りさんで、一代で莫大な資産を築き、今の函館の街の発展に寄与した高田屋嘉兵衛さんの物語としては、ぜんぜん進んでいません(笑)
    この後、嘉兵衛さんはロシア船に捕まっちゃう予定なので(歴史は変わらないもんね!)その前提として、当時の日本とロシアの関係を説明してるんだろうな。
    でも、とてもお勉強になったよ!

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    2013年01月04日
  • 新装版 アームストロング砲

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    表題の『アームストロング大』が良い。かなり労力を費やしたのに、その威力の為、たった12発で終わったアームストロング砲。なんとも云えず、司馬遼ぽい。

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    2013年01月02日
  • 菜の花の沖(四)

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    この巻はあまりお話が進まずに、当時の幕府の実情とか制度とか、今で言う北海道や北方領土の実情とかの説明が多かったです。
    らじはそういったものにも興味があるから良いけど、それほどでもない人はちょっと苦痛な1冊かもしれません(笑)
    でも、知っといたほうが、お話を面白く読めるんだよ♪
    ……たぶん。

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    2012年12月29日
  • 街道をゆく 6

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    今回の紀行とは関係ありませんが、司馬さんがお話の中でチョイチョイ東大阪について語る所が好きです。
    よく、大阪の東郊の雑な町で、と表現されています。好きなのだか嫌いなのだか分からないけれども、お亡くなりになる迄住んでいらっしゃったのだから、きっと嫌いではないのでしょう。
    私も大阪市の東に住んでいますので初対面の人への自己紹介では、大阪市の東郊です、と言うことにします。

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    2012年12月14日
  • 新装版 歳月(上)

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    とぶが如くの前にみたほうがいいのか、後にみるのが正解なのか悩むが、なんせ、司馬節大爆発の明治維新もの。

    わくわくで下巻に手を伸ばすと、なんと上巻だった(表紙だけ下巻)
    そんな悲劇もありながらの、江藤新平のお話。
    下巻大期待。

    結末は知っているので。

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    2015年07月14日
  • ひとびとの跫音 上

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    「坂の上の雲」執筆の際に知り合った人々を題材にした小説。というか随筆。主人公は正岡子規の養子(正確には子規の妹の養子)忠三郎。彼を通して子規の人柄を見つめ、同時に彼の交友関係を通して激動の昭和を見つめる。ちなみに忠三郎は有名人でないただの人。

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    2012年11月14日
  • 殉死

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    昭和の井上大将が嫌いそうな軍人の典型。

    ステッセルの降伏調印に際して、帯刀を許可し且つ海外記者団にその模様を撮らせなかった話は、武士道らしい美談である。

    明治天皇に殉死した背景として、陽明学が影響しているのは初耳だった。
    殉死による警世精神が、夏目漱石のこころでも明治精神の終了として描かれている。また逆に後の日本陸軍の象徴的存在とされたのが、大戦の悲劇を生み出したとも読み取れる。
    司馬遼太郎さんの言う通り、色んな意味で「劇的」な人であると感じた

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    2012年11月05日