司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 覇王の家(下)

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    下巻を読み終えた。
    数ある司馬作品の中でもあまり人気がない−少なくともひぐ的には“主要な作品”に入れていない−理由がわかった。作者自身が家康に好意を抱いていないからだろう。家康の能力や人柄はさておき、没後270年あまりも続いた幕府を築いたという業績に関心がある。それにしても、小牧・長久手の戦いの冗長とも思える記述の後、いきなり74歳で没する最期に飛ぶのは構成的に興ざめだ。

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    2023年09月30日
  • 空海の風景 下巻 (改版)

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    空海が真言宗開祖として各プレイヤー(朝廷、貴族、他派仏教)を御しつつ宗派の礎を巧みに築くあたりは面白かった。僧という武力を用いない勢力間が鎬を削るわけで当然に清々しくはなく社内政治が如くで妙に刺さる部分があった(司馬遼太郎の題材では少数派だろう)。ただ全体を通して仏教、密教と言った話が多く、また自分には難しかった。恥ずかしながら相当な部分を読み飛ばした。

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    2023年09月18日
  • 街道をゆく 9

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    以下抜粋
    ・大和政権というのは要するに水稲農業を奨励し普及し、それによって権力と富を得、秩序と安定を得ようとする政権ということがいえるであろう。
    極端にいえば、徳に化していることは定着して稲作をしていることであり、徳に化していない(化外)ということは、稲作をせずにけものを追ったり、魚介を獲ったりしているということであったにちがいない。

    ・この「公民」をきらった者が、逃散して浮浪者になり、関東などに流れて原野をひらき、農場主になった。ただ律令体制ではそういう場合の土地所有の権利が不安だったため、かれらは流人の頼朝を押して立て、京の「公家」に対抗し、ついに鎌倉幕府を頼朝にひらかせることによって、

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    2023年09月17日
  • 竜馬がゆく 5

    ネタバレ 購入済み

    剣客

    史実、竜馬が免許皆伝は、分からないが、剣より銃で後に手配者に成り、遺恨の始まり。の前、江戸でのびのび生きる、竜馬が楽しい、人たらしも。

    #ほのぼの

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    2023年09月03日
  • 項羽と劉邦(下)

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    項羽と劉邦の最終決戦までを描いている。韓信における蒯通や劉邦における候公のように自分自身で活躍するというよりも主人をもって覇者にさせようとし、言葉で天下を取ろうとする士の活躍が描かれてた。この時期の日本はまだ稲作も伝わってないのに隣の中国では高度な文明が起きていたのが伝わる。最後項羽が漢軍を一人で薙ぎ倒す描写は痺れた。強すぎた故に周りの才能に気づかずまた重宝しなかったことで劉邦に負けてしまったのか、

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    2023年09月02日
  • 項羽と劉邦(中)

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    ネタバレ

    秦帝国が滅亡したあとの話。先に関中に辿り着いた劉邦は関中王となり、項羽と敵対することとなる。元々敵対するつもりはなかったが劉邦の側近に函谷関を閉じれば関中は手に入ると唆されたことで項羽と争うこととなる。その後項羽に謝罪をし中国の山の中である漢、巴蜀に封じられることとなった劉邦はそこで挙兵し再び関中を制圧し漢王と名乗ることとなる。前回関中に入った際に、劉邦軍は秦の人たちに対して略奪をしておらず逆に項羽軍は掠奪強姦をしたことで秦の人たちは劉邦軍を歓迎することとなる。その後劉邦は項羽軍の本拠地である彭城を一度は占拠するも留守から戻ってきた項羽によって返り討ちに遭い劉邦は敗走し、滎陽にて籠城する。この

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    2023年08月29日
  • 酔って候

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    短編集。幕末の大名4人。山内容堂、島津久光、伊達宗城、鍋島直正。最初二人は面白かった。残り二人はそこまで。伊達宗城に関しては、伊達宗城がメインの話ではなく貧乏男が主人公。

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    2023年08月27日
  • 項羽と劉邦(上)

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    始皇帝が中国を統一したところから物語が始まる。始皇帝が全国に顔を見せるために巡回している間に死んでしまい、それに漬け込んだ宦官の趙官が胡亥を要して実質の皇帝になる。始皇帝から始まった建設事業によって多くの人たちが駆り出され不満が溜まっていきついに陳勝が反乱を起こすことで秦帝国の崩壊が始まる。これに続き呉中の項梁、項羽や沛の劉邦らが反乱軍を組織。鉅鹿城にて章秦軍を倒した項羽は20万もの秦軍を捕虜とするも新安で20万の兵を谷に生き埋めにしてしまう。
    シンプルに戦国時代の中国を統一した始皇帝はすごいが封建制度から法治国家にするのは難しかったか。無駄な建設はしないに限る。キングダム読んだことあるから少

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    2023年08月24日
  • 世に棲む日日(四)

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    高杉晋作が俗論派の政権を倒すべく周囲を巻き込んでいくところから第二次長州征討で小倉城を奪い、死すまで。
    長州藩に関心が湧かないのか、高杉晋作に思い入れができないためか、コロナでしばらく読めてなかったためか、理由はともあれ強くは惹き込まれなかった。

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    2023年08月14日
  • 功名が辻(一)

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    最近続けて掛川城と高知城に行く機会があったが、山内一豊と千代のことをよく知らない自分に気づき、久しぶりに司馬作品を手に取った。
    戦国合戦の裏話的なものが満載で、やっぱり司馬作品面白いな、と思いながら読んだ。
    今の時代から考えると、男性と女性の立ち位置があまりにも違うことに納得できない部分もあるが、こういう時代を経て現在に至っている(いやいやまだまだではあるが)のだし、戦国時代としては、千代はとても賢い女性の一人だったので、彼女の生き方はどうだったのかと興味深く続けて読んでいきたいと思った。

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    2023年08月10日
  • 燃えよ剣 1巻

    無料版購入済み

    いいとこ取り

    司馬遼太郎の人気作品のコミカライズである。幕末、新選組、土方歳三 と大人気の組み合わせだけあって繰り返し、映画化、テレビドラマ化されているが、コミカライズ版はどうかと思い読んでみた。登場人物が見な原作のイメージよりも若すぎる 稚すぎる感じがするが、できるだけ原作に忠実であろうとする努力は認められると思う。

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    2023年08月04日
  • 世に棲む日日(二)

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    安政の大獄で吉田松陰が死刑となり、高杉晋作の物語に。2巻は高杉晋作が攘夷を決行すべく異国人を打ち払う準備を整えるところまで。

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    2023年08月01日
  • 街道をゆく 32

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    ネタバレ

    以下引用~
    新政府がその裁きとして、稲田の家臣団を北海道に移したことはすでにのべた。(徳島の稲田騒動。阿波蜂須賀氏との対立)

    この脇町を脱出した小野五平にとって、目的は政治ではなく、将棋だった。
    当時、将棋界には弊風がつもっていたが、かれは実力と努力でこれを改革しようとした。
    柔術を改革して柔道をつくりあげた嘉納治五郎は阿波の対岸の大阪湾岸の人だったし、また俳句短歌を改革したのは、阿波のとなりの伊予の人正岡子規だった。かれらがいなければ、将棋、柔道、俳句といったものは、こんにち衰弱していたかもしれない。

    豊臣政権というのは、名子制を廃止したという点で、革命政権だった。当時、それに反対する地

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    2023年07月17日
  • 坂の上の雲(二)

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    日清戦争は、老朽しきった秩序の清国と新生したばかりの秩序の日本とのあいだにおこなわれた大規模実験のような性格を持つとのこと。
    小学生か中学生の時、上記のような背景には触れず、「日本が勝利し、下関条約で台湾、遼東半島などを割譲された云々」みたいなことを淡々と話されたくらいでした。

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    2023年07月16日
  • 街道をゆく 8

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    ネタバレ

    以下抜粋~
    ・結局、川へはダムの底の水が流れこむために濁るだという。ダムの底の水は水温が低く、自然、古座川の水温も低くなってそれまで淡水魚の宝庫といわれたこの川に魚があまり棲まなくなったというのである。なるほど氾濫はふせげたが、差引すればどうだろうかという疑問が村々にある。
    「河川土木に限りませんが、自然に手を加えるというのは、むずかしいものですな」

    ・インド神である牛頭天王は、祇園精舎の守護神で、とくに疫病をふせぐ神であった。
    京都の八坂神社は日本の神であるスサノオノミコトよりも、その本地であるインドの牛頭天王を信仰していた。
    これによって八坂郷がインドの地名の祇園とよばれるようになったわ

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    2023年06月29日
  • 街道をゆく 34

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    以下引用~
    ・鎌倉時代、絶対他力の親鸞念仏と、絶対自力の禅がうまれ、両輪相まって、日本文化にふかい影響をあたえた。

    ・仏教の本質は、自分の力で自分を浄める道だ、ということにある。

    ・日本人はよほど清潔ずきらしく、”きれい”ということばは、たとえば、よく洗った皿がきれいである、あるいは、このビンきれいですか、という意味と同時に、彼女、きれいだよ。という別義を持っている。
    清潔と美が、一つのことばなのである。オランダ語もそうだそうで、オランダ人の清潔好きの説明によくつかわれる。

    ・福沢には、沢がつく。沢のつく地名、苗字は信州に圧倒的に多い。諏訪湖の東南の茅野市の市域のなかに、福沢という小さな

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    2023年06月05日
  • 街道をゆく 4

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    以下引用~
    ・真言密教は西洋でいう魔法である。東洋の場合、魔法が悪魔の側になくて体制の側にある。さらに西洋とちがっているのは、魔法が、真言密教という、思想を論理化したという点で完璧ともいうべき体系を背景にもっていることである。

    ・鳥羽院は当時一流の芸術家であったが、そうでないにしても芸術家を発見したり保護したりするパトロンとしては日本史上でも一流の存在であったことはまぎれもない。この院の北面ノ武士であった西行も、この院の異常なひきたてによって名が出たひとりである。

    ・日本の社会史で、この室町期の応仁・文明ノ乱ほど、ある意味では大事な時期はないかもしれない。日本にはフランス革命に相当する社会

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    2023年06月05日
  • 新装版 戦雲の夢

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    主人公は長宗我部元親の四男、長宗我部盛親。舞台は豊臣秀吉により全国統一され、一時の平安期を迎えている戦国時代末期から始まります。

    物語の軸が戦いではなく、女性との関係を通し自分のなすべきことや自分自身を見出していくことに置かれ、新鮮でした。目まぐるしい時代の潮流に飲み込まれ翻弄される盛親が自問していく姿に人間味を感じる作品だと感じました。

    一方で、中盤では蟄居を命じられるため読んでいてもどかしく、退屈になる部分もあったのでこの評価になっています。
    戦国時代の華々しい小説ではなく、一人の人間を描いた魅力ある小説です。

    戦国武将の一人を深く描いた作品なので、戦国ファンなら手に取って損はない作

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    2023年06月04日
  • 覇王の家(下)

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    上下巻読み終えた。下巻では小牧長久手の戦いの描写が詳しく書かれており、この合戦についての背景や概要を知らなかった為概要を知る事ができた。また、石川数正や本多忠勝といった重臣にも視点が置いてあり人物や三河衆も知ることができてよかった。

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    2023年05月22日
  • 覇王の家(上)

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    三英傑の中の1人の徳川家康が主人公の小説を初めて読みました。徳川家康を含め家臣、三河衆の特徴についての書き方がわかりやすかった。私個人的には徳川家康を知るための入門書籍としては非常に参考になった。

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    2023年05月21日