司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 花神(上)

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    朴訥ながら能力と、時運によって一気に国の中心に向かっている村田蔵六。全く知らない人物でした。でもここからどう大村益次郎に成り上がっていくのか。

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    2025年09月23日
  • 菜の花の沖(二)

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    やっと東北まで行きましたね。司馬さん、ここまで長すぎ!でも、このしつこさが後で効いてくるんでしょうね!
    まさに粘膜の一冊。文化論入ってましたね。本巻で都志浦の纏めはできたのでは?次巻は広く羽ばたく巻になることを期待しています。

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    2025年09月19日
  • 梟の城

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    購入済み

    歴史小説と時代小説

    史実に則り、つまり史実を調べて、それなりに忠実に書くのが歴史小説。
    時代背景に則り、あとは描きたいように書くのが時代小説。代表は池波正太郎さんとかね。
    前者の代表格である司馬遼太郎先生の直木賞受賞作が本作。
    しかしながら、これは時代小説です。直木賞受賞の際には吉川英治さんは勉強が足らんとボロカスに貶して、
    海音寺潮五郎さん等の推薦で受賞したとのこと。もとは新聞の連載小説らしい。
    宮部みゆきの直木賞受賞作も新聞連載らしいから結構多いのかね。
    筒井康隆によると作り話を作るのが小説家の仕事で、取材して書くだけなら小説家としてカタワである、
    小説家として他の分野で書いていた人が歴史小説書くようになった

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    2025年09月19日
  • 果心居士の幻術

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    2ヶ月くらい前に読んだ本に「果心居士」が出てきて、てっきりその本の創作人物だと思ってたら実在(かは謎だけど)の人物だったのね。
    戦国時代の幻術師らしく、でもあんまり史料は残ってないのかなあ?
    とは言えあり得ないような術を使うし、昔の人の創作人物なのか?

    果心居士以外にも全6篇の短編集。
    壬生狂言の夜が面白かった!
    最初の2篇は似てたけど、あとは全部毛色の違う話で結構面白く読んだ。

    前回読んだのも今回のも司馬遼太郎の初期作品だから、もうちょっと後の作品も読んでみたいな。

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    2025年09月14日
  • 胡蝶の夢(四)

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    幕末の医療従事者を中心に時代の人々のものの見方、振る舞いを詳細に語る。きっと膨大な資料を読み込んだのだろうと想像する。

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    2025年09月14日
  • 国盗り物語(一)

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    ネタバレ

    本当に日本史習ってた?ってくらい歴史に疎いので、斎藤道三ね〜名前は聞いたことある〜くらいの知識で読み始めた。むしろ知識ゼロだからより楽しめてると思う。笑

    言葉巧みに皆を魅了し欲しいものはすべて手にしてしまう姿が、武士らしくて魅力的と思いつつ怖いなと思った。それにしても深芳野...一体どうなっちゃうんでしょうか。あと岐阜が国としてこれだけ重要視されてた場所だということも知らなかったなぁ。

    司馬遼太郎は読みやすくてイメージがしやすい。さすが歴史小説の大御所(というのも憚られるが)。所々で現れる、もはや司馬さんのコメントでしょこれ、という文章にニヤつきながら読み進めてる。
    次巻も楽しみ〜。

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    2025年09月08日
  • 馬上少年過ぐ

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    表題作が気になり、購入。伊達政宗の人生がどんなものだったのか全然知らなかったが、内容に引き込まれた。他にも焦点の当て方が面白かった。歴史ものはハードルが高いと思い、避けてきたが他にも読んでみたくなった。 初めて司馬遼太郎作品に触れたけれど、別の作品も読んでみたい。

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    2025年09月06日
  • 翔ぶが如く(九)

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    いよいよ佳境に入ってきた西南戦争。
    当事者以外はいい迷惑と思っていたのだろう。
    教科書に書かれたこの出来事に、これほどまでに個々人の思惑や感情が積み重なっているとは。よく考えると当然のことではあるが、この長い小説を読みながら、改めて、歴史は人の感情抜きには動かないことを感じている。

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    2025年08月29日
  • 世に棲む日日(一)

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    吉田松蔭の話。高杉晋作は出ないか
    もしかしたら少し出たかも。
    思想家。
    とても純粋な思想家。
    成し遂げるには妥協なき狂気が必要

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    2025年08月25日
  • 梟の城

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    最初から緊張感あふれる場面。かなり面白くスイスイと読めた。
    梟の城という題名はかなりかっこいい。
    司馬遼太郎の本は何読んでも惹き込まれるし、エンタメとして充分楽しめますね

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    2025年08月20日
  • 新装版 風の武士(上)

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    司馬遼太郎作品にしては珍しく謎の多い展開な作品でした。
    前半はもやもやしましたが、
    柘植信吾が安羅井国に旅立った以降は楽しくなってきました^^

    下巻も楽しみです

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    2025年08月19日
  • 「昭和」という国家

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    戦争と復興、その両方を抱えた時代が昭和である。
    激動の幕開けは軍靴の響きとともに訪れ国民は一つの旗の下に動員された。
    焼け跡から立ち上がったのは飢えと喪失を知る世代の底力だった。
    高度経済成長は街を輝かせ暮らしを豊かにしたが心の中に戦争の影は残った。
    司馬遼太郎は昭和をただの年代ではなく「国家の物語」として描く。
    そこには力の誇示とその果ての空虚さそして再生の知恵が交錯している。

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    2025年08月15日
  • 梟の城

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    去年忍者物にハマって色々調べてたらおすすめされてて読みたかった本。
    司馬遼太郎作、そして直木賞受賞作品とあってわくわく。

    これが司馬遼太郎の一作目なのかな?古い漢字や言葉がちょこちょこ出てきて少し読みづらさがあった。
    忍者のことを乱破と言うの、初めて知った。
    正直期待し過ぎた感があったかな。
    ハラハラドキドキ大ストーリー展開!とかじゃない。
    だけど面白かった。
    主人公の葛籠重蔵がなんとも好もしい男。
    こういうどっしり構えてる人物、時代小説に結構出てくるけどもれなく好いちゃう。読んでて気持ちの良い人物なんだもん。

    期待し過ぎたけども面白かった。
    また熟成させて再読したいな。

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    2025年08月14日
  • 関ヶ原(中)

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    石田三成メインで進むかと思っていたがキチンと徳川家康も主役として描かれている。石田三成側だおどうしても島左近が中心というか双肩を担う印象が強いが徳川家康の場合、本田正信の様な知力と政治力に特化した謀臣がいても(本書における役回りは大きいけど)あくまでも手駒の一種の様に見据えている面が見受けられる。石田三成の方が人間性として義の人であり当時としては珍しく友情にあつく女性(多分本書創作上の人)にも純な気持ちで応えるという点で家康より清潔なのだが、気がつけば家康の方が武将の気持ちを分かっている事になっている。秀吉が晩年耄碌したからか不明だが信長死後に瞬く間に版図を摂取しているし小牧長久手の戦からみて

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    2025年08月04日
  • 関ヶ原(上)

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    司馬遼太郎の太閤記、黒田官兵衛の話と続いての本書。天下分け目の決戦として名高いがイキナリ戦闘ではなく石田三成の登場、豊臣秀吉の晩年からと前段階を丁寧に描いている。主役が徳川家康と石田三成(個人的には島左近が主役だと思うけど)のためか太閤記から読んでいると秀吉の晩年が残根に思う。
    一応は理由も書いてあるけど福島正則や加藤清正が三成を憎みすぎて全体が見えぬ将器なのも気になる。

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    2025年08月04日
  • 翔ぶが如く(八)

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    幕末の戦乱を知力と薩摩隼人の勇猛さで勝ち抜いてきた薩軍の綻びの理由が以下の文章に集約されていると思った。

    「政略(多分に希望的要素がつよかったが)は、存在したが、それを実現せしめる戦略を持たなかった。政略はいわば気体のようなものであり、それを固体化するのが戦略であったが、桐野・篠原らの感覚では、西郷その人の存在こそそのまま戦略であるとしたむきがつよかった。西郷さえ持ち出せば、その圧倒的人気(と桐野らはおもっていた)によって、戦略の機能を十分果たしうると思っていた。
    要するに、桐野・篠原らは西郷という世間的価値に、世間以上にまず自分たちがまばゆく眩んでしまったということであろう。このために常識

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    2025年07月24日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    室町時代後期に登場し、戦国時代の火蓋を切った伊勢新九郎、のちの北条早雲の物語。
    北条早雲と言われれば、なんとなく戦国時代の印象だったのですが、本書では室町時代の社会構造(幕府の仕組みや実態、仏教その他いろいろ)を詳しく解説しており、なかなか馴染みのない室町の時代背景をよく学ぶことができました。戦国時代につながる混沌期。お上は自分のことしか考えず権力闘争に明け暮れる日々。ところが、支配されていた農民は農耕技術の発達に乗じて力を蓄えつつあり、お上に対する不満が蓄積するばかり。そんな情勢のなか、ひょんなことから一城の主人となった早雲は、関東への進出を果たしていく。

    物語性の強い小説ではなく、先述の

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    2025年07月22日
  • 覇王の家(上)

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    初めての司馬遼太郎で、メタ視線系の語り口に最初は少し違和感あったけれどすぐに慣れて戦国時代の物語に没入した。下巻へ。

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    2025年07月20日
  • 歴史を紀行する

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    <目次>


    <内容>
    かつて「文藝春秋」に連載した、幕末に目立った動きのあった藩(金沢藩は逆に目立たなさすぎ)を旅する話。司馬史観に基づく文章になっているが、やはり読んでいるとその地を訪れたくなる。今から50年も前の話なので、状況は一変しているだろうが、雰囲気は残っている気がする。

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    2025年07月11日
  • 翔ぶが如く(七)

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    西郷隆盛がどのように反政府軍のシンボルとして担ぎ上げられるようになったのかがわかった。本人の意思というよりは、周囲の熱情に身を任せるしか選択肢はなかったということなのだろうか。西郷本人は自分が主導した倒幕事業をどう省みていたのか。西南戦争で自害することで自分の生涯を終わらせた彼の思想の背景(伏線?)を垣間見た気がした。

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    2025年06月21日