司馬遼太郎のレビュー一覧
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薩摩隼人たちの不気味な胎動が始まった…!!
私学校VS政府 の 攻防…。大久保(&川路)が放った、中原尚雄はじめとする密偵のみなさん(東京獅子/ああずまじし)が西郷暗殺を企てていたのかいないのかは謎ですが、それにしても可愛そうでしたね。近代化といっても地方じゃまだまだ江戸時代が続いてるんだなぁ。私学校の取り調べの凄惨さがいように印象に残った…。
私学校側の内情も複雑で、やたら挙兵したがる辺見十郎太のようなやつもいれば、比較的穏健派な永山弥一郎もいる、多彩な人物たちのやりとりが面白い。西郷どんはといえば、幕末の生彩を欠いてタマシイ抜けたようになって山とか温泉に引きこもりっぱなしでした。だけど私学校の若衆が政府の弾薬盗んだときは「シモタ!」と言ってもう戦争になることを覚悟したようです。
まあ本作中いちばん可愛そうだったのは、せっかく鹿児島くんだりまで出向いたのに、西郷と会談する約束取り付けて、しかもそのあとドタキャンされた川村純義(このころ海軍の最高職にあった)なんだろうね…。 -
Posted by ブクログ
私が中学生の頃、すでにシリーズの「モンゴル紀行」が教科書に載っていた。そんな言わずと知れた大作紀行文集を、一から読み直してみる気になった。
これまで旅のお供に持って行っては、つまみ食いのように流し読みすることしかしていなかったので、今回は著者の後を追って、地図も傍らに歩みを進めてみる。
するとどうだろう。二十代で読んだ頃には大しておもしろいと感じなかったことが、三十代の今は結構染みいってくるのだ。
先は長いけど、これなら苦もなく読み進められそうだ。
「近江からはじめましょう」という司馬遼太郎の言葉から「街道をゆく」シリーズがはじまった。
その取材時期はおそらく1970年。
まだ私が生まれていなかった頃の日本の風景がそこにある。 -
Posted by ブクログ
真田十勇士のひとり、霧隠才蔵を主人公に据えた物語。真田幸村や猿飛佐助でなく、才蔵ってところがなかなかニクイです。
本書の才蔵は徹底的な個人主義というか、「この命尽きるまで地の果てまでついていきます!」という感じではなくて、「技術は売るけど心は売らない」みたいな、あくまでも自分を第一に置いてるところがすごくかっこいいなあと思う。それなのに自分の得にならない事件でも困ってる人がいると助けてみたり、「何そのヒーロー!」と言いたくなる場面が多々あったりして。
でも正直、出てくる女性キャラクターがこれでもかってほど才蔵のことを好きになる展開は、もうお腹いっぱいだなあ。2人位でやめといて欲しかったです。