【感想・ネタバレ】新装版 尻啖え孫市(上)のレビュー

あらすじ

戦国最大の鉄砲集団・紀州雑賀衆を率いる雑賀孫市は、自らも鉄砲の名人にして、無類の女好き。そんな孫市が、なんと信長の妹君を見初めてしまった。仲を取り持つ骨を折った木下藤吉郎に請われ、織田勢の敦賀攻めに同道するのだが……。底抜けの楽天主義、傲岸さ、明るさを備えた奇男児を描く著者会心の長編。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

先日、司馬遼太郎記念館を訪れて、読んでない作品も多いことに気づきました。それで手にとった一冊。
「雑賀」。歴史小説で良く見る名前だけど、どういう人たちかは知りませんでした。鉄砲傭兵集団。艶もあり、明るい。エンタメとしても秀逸。司馬さん、やっぱり日本語上手い。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

相変わらずの司馬節と魅力的な主人公に引き込まれて、あっという間に読んでしまった。史実をベースにしているとはいえ、エピソードや人物はそのまま事実と理解するのは危ういが、とても面白い。司馬遼太郎の中でもかなり好きな内容。

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2024年08月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

~全巻通してのレビューです~

鉄砲技能集団の雑賀統を率いた雑賀孫一を主人公とした物語。面白くて1週間で読めました。

岐阜城下に孫市が現れる場面から始まるのですが、無類の女好きとして描かれていて、孫市の勘違いで信長の妹を目当てに来たことから秀吉と知り合うことになり、
秀吉との友情は物語の最後まで続くことになります。

信長の朝倉攻めで秀吉が殿軍を務めることになった時、孫市も協力することになるのですが、このあたりは司馬先生の創作のようですね。

物語の中心は石山本願寺の大将となった孫市と信長軍の戦いや、孫市の母国紀州に攻め入った信長軍と孫市の戦いです。

孫市はいずれの戦いでも勝利し信長を悩ませますが、
鉄砲を中心にした戦の展開は描写が素晴らしく上手く、
孫市の面白い人間性とも相まって読者を惹きつけます。

今までの読んだ司馬先生の著作の中でも3本の指に入る作品でした。

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2021年02月27日

Posted by ブクログ

金で動く好色者、情に厚い最強鉄砲集団の頭領の、後ろを振り向かない一生。こういう武士を書いた司馬さんは本当に面白い。

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2011年10月19日

Posted by ブクログ

 雑賀孫市、好きだなぁ。何か。天下に興味無くて、お金で動く。でも、情には厚いところあり、か。いいやつですね。女好きだけど。孫市と藤吉郎の関係無双のムービーに似てるな、と思った。そういえば、無双好きな友人が、孫市に関しては資料が少ないから、司馬遼太郎の孫市を参考にキャラデザしたらしいって言ってな。その影響か。 司馬遼太郎の戦国モノは初めて読んだけど、物凄く読みやすい!サラサラ読めた。
 孫市サン、これからどうなって行くのでしょうか?まだ上巻なので、下巻が楽しみです。

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2011年01月29日

Posted by ブクログ

3.5 ちょっと現実味がないけど、司馬遼太郎ワールド楽しく読めました。村上海賊の娘の孫一とは全く違う明るいキャラ

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2022年02月05日

Posted by ブクログ

戦国時代の鉄砲集団、雑賀衆のリーダー、孫市の話。
上巻は時代背景から、小説の中での孫市の設定、浄土真宗(本願寺)がこの時代においてどのような存在であったかまででほぼ終わってしまっている。

傭兵集団としての雑賀衆、信長との戦いがあるはずだが、それらはすべて下巻なのだろうか?続きが楽しみである。

ころどころちりばめられた、司馬文学独特の余談が豆知識となり、また楽しい。

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2013年11月27日

Posted by ブクログ

雑賀衆の若大将ということで、活気ある物語。これから石山本願寺に肩入れして信長と戦うという前哨戦。やはり司馬遼太郎は戦国ものか、幕末ものがいいよね。

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2011年10月15日

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戦国という時代が生んだ豪傑の物語。こんな男もいたのかと驚かされます。司馬先生による仏教観も興味深い一冊です。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

実在した人物、鈴木孫一がベースの話。
あの織田信長にも怖れられた(?)すげえ男性です。っていうかすげえフリーダム。彼が何かと戦う理由は家でも力でもなく女性の為。女の子大好きです。そんな所もフリーダム。徐々に結ばれる木下藤吉朗との友情が、見ていて可愛らしい。

読んでると、信長様や秀吉様すらも眼中に無い、この男の奔放さにメロメロになります。
孫市フリーダム。
もちろん上下でお勧めします。

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2009年10月04日

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