【感想・ネタバレ】新装版 尻啖え孫市(上)のレビュー

あらすじ

戦国最大の鉄砲集団・紀州雑賀衆を率いる雑賀孫市は、自らも鉄砲の名人にして、無類の女好き。そんな孫市が、なんと信長の妹君を見初めてしまった。仲を取り持つ骨を折った木下藤吉郎に請われ、織田勢の敦賀攻めに同道するのだが……。底抜けの楽天主義、傲岸さ、明るさを備えた奇男児を描く著者会心の長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

~全巻通してのレビューです~

鉄砲技能集団の雑賀統を率いた雑賀孫一を主人公とした物語。面白くて1週間で読めました。

岐阜城下に孫市が現れる場面から始まるのですが、無類の女好きとして描かれていて、孫市の勘違いで信長の妹を目当てに来たことから秀吉と知り合うことになり、
秀吉との友情は物語の最後まで続くことになります。

信長の朝倉攻めで秀吉が殿軍を務めることになった時、孫市も協力することになるのですが、このあたりは司馬先生の創作のようですね。

物語の中心は石山本願寺の大将となった孫市と信長軍の戦いや、孫市の母国紀州に攻め入った信長軍と孫市の戦いです。

孫市はいずれの戦いでも勝利し信長を悩ませますが、
鉄砲を中心にした戦の展開は描写が素晴らしく上手く、
孫市の面白い人間性とも相まって読者を惹きつけます。

今までの読んだ司馬先生の著作の中でも3本の指に入る作品でした。

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2021年02月27日

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