司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 功名が辻(三)

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    山内一豊の3巻目。
    秀吉の老いとその周辺にまつわる話から、秀吉没後の、さてどっちに付くというところまで。
    一豊自身、律儀者で通っているが、巻の終盤、名将っぷりを発揮する一場面の印象がかっこいい。

    成算など無い。そういうことはわからん。わかっておればもともと合戦などする必要の無いものだ。徳川殿を勝たせるのだ。

    の一節は感慨深い。この一戦で家運を開く、と言い切った一豊の覚悟は腹に響く。

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    2014年02月27日
  • 功名が辻(二)

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    山内一豊の2巻目。
    本能寺の変から秀次の謀反計画まで。
    1巻に引き続き、妻千代の才女っぷりが頼もしい。しかし旦那の一豊は相変わらずのキャラクターでついつい応援したくなる。
    サラサラと読み終わった。

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    2014年02月27日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    本巻ではいよいよ黒田官兵衛が織田信長を裏切った荒木村重の人質になってしまう。官兵衛の人生における痛々しい代表的シーンである。吉川英治作品とは異なり、有岡城へ到着するや否や、荒木村重に談判することなく牢に放り込まれる。このあたりの枝葉末節を他の作品やドラマと比べてみるのも面白い。大河ドラマではどう描かれるのだろうか。第3話で山賊に襲われる官兵衛を助けるというアングルを仕掛け、友好関係を築かせているため、後々の裏切りがかなりドラマチックになることは確実。
    1年にわたる人質期間を経て、何か悟りを開いたような官兵衛。元々私利私欲には走らない策士という一風変わったキャラクターだったのだが、それに輪をかけ

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    2014年02月22日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    言うまでもなく、今年の大河ドラマ「軍師官兵衛」の司馬遼太郎版。「世に棲む日々」に続く今年2作品目の長編。黒田官兵衛に関しては、大河ドラマを順調に観ているほか、「大河ドラマ・ストーリー」「黒田如水(吉川英治著)」、「新書太閤記(吉川英治著)」などを読んでいるため、流れはほぼ掴んでいる。あとは、司馬遼太郎氏なりの色付けを楽しむだけである。

    本作品では、冒頭のかなりの部分を官兵衛の代よりも前の黒田家について説明がしてあり、家の成り立ちをしっかり理解出来た。その過程で、官兵衛の曽祖父高政が連歌の点者ではないかという想定で進めようとしていたところがユニークだった。根拠はまったくないにもかかわらず、近

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    2014年02月22日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    官兵衛が秀吉に協力し、活躍をし始める頃を描く。自分も組織人としてこうありたいと思う。歴史小説としてだけではなく、振る舞い方として参考になる。

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    2014年02月21日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    終始一貫、勘兵衛が秀吉の観察者として描かれている作品。

    勘兵衛の内面や戦術よりも、秀吉の幸運さと信長の政治面や実行してきた偉業の面が印象的だった。

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    2014年02月20日
  • 新装版 戦雲の夢

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    長宗我部元親の末子の盛親が主人公。意志とは別に関ヶ原の戦では西軍として参戦ししかも戦わずして敗戦の将となってしまった。自分が生まれて来た意味を大阪夏の陣、冬の陣で取り戻して行く武将としての苦しみが描かれている。せめてその最期は若狭の本願寺末寺で僧となり、一婦人とともに余生を送った、という伝説を信じたい気持ちになる。

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    2014年02月18日
  • 新装版 播磨灘物語(1)

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    秀吉の天下取りを支えた武将 、黒田官兵衛が主人公のお話。他の作品と同様に著者の綿密な下調べに裏打ちされた小説、それだけにとどまらずこの作品は官兵衛論を書いた歴史書としても十分な価値がある。特に司馬史観に基づき官兵衛のフィルターを通して観た信長に仕える秀吉像はとても新鮮。14年んの大河ドラマ主人公でもあり、ドラマを楽しむ上でも必読。

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    2014年02月16日
  • この国のかたち(三)

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    三巻目になるとネタが尽きそうにも思えるが、泉のように湧きでる知識、考えた筆をとどめるところを知らないようだ。本当に歴史が好きなんだなぁと思う。

    三巻で印象的だったのは次の点。
     -室町時代というのは、現代にも続く様々な事柄の源流であったという。司馬は「私どもは室町の子といえる」と言っている。たとえば、書院造、華道、茶道、行儀作法、婚礼の作法、貿易...
     -遷都
      平城京で大寺で失敗して平安京に遷都した。このため平安京には大寺が無い。京の古刹は豊臣期、江戸時代に興されたもの。平安京時代に二つの大寺(延暦寺、金剛峯寺)これは都から遠ざけられている。

    室町時代って豊かな時代だったのね。

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    2014年02月16日
  • 新装版 歳月(上)

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    他の作品では深謀遠慮から程遠い人物として描かれているだけに、優れた実務家、司法家としての表現、エピソードの数々は非常に興味深い。妾宅がわからず1時間待つ姿は苦笑せざるを得ない。「私は・・・」の後のセリフ、想像すればするほどこの人物に興味がわく。

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    2014年02月15日
  • 十一番目の志士(上)

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    新装版になっていたため、ジャケ買い 笑
    天堂晋助という長州藩の架空人物の人斬りの話。確かに、明治維新前後の天誅や辻斬りの中には、長州藩の凄腕は史実としては着目されていない。薩摩、土佐の暗躍が目立つ。司馬文学の醍醐味はほんとうにこういうことがあったのかと思わせてどっぷり追体験させるところであると思う。まるで見てきたかのような文体は常に惹き込まれる。
    また、晋助が使う剣術も二刀を礎としている凄腕なので、それもまた惹き込まれる。下巻ではどのような情景を描くのか楽しみである。

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    2014年02月12日
  • 幕末

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    春の雪を血で染めた大老井伊直弼襲撃から始まる幕末狂瀾の時代を、十二の暗殺事件で描く連作小説。

    歴史はときに血を欲す。
    暗殺者も凶刃に倒れた死骸も、共に我々の歴史的遺産である。

    これも何度も読んでます。ww

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    2014年02月01日
  • 翔ぶが如く(十)

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    翔ぶが如くというより、怒涛の如く人が死んでいく最終巻。
    玉砕ともいうべき西郷軍幹部たちの最期が壮絶!
    途中の巻で詰まらんと悪態をつき続けてしまったが前半が政争で後半が戦争と対比させることによって面白さを演出していたのだろうか。

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    2014年01月02日
  • 翔ぶが如く(九)

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    激戦「田原坂」!もはや戦争ルポと化してきた。
    補給についての考えがない辺りが第二次世界大戦を髣髴させる。

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    2014年01月02日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    高松城水攻めの後の中国大返し、そして天下取りと官兵衛補佐の元、秀吉は天下人になる。「かれは年少のころから物事の本質を認識することが好きであった。さらには物事の原因するところと、将来どうなるかを探求したり予想したりすることに無上のよろこびをもっていた。認識と探求と予想の敵は、我執である。如水には生まれつきそれに乏しかった」と著者は書く。後年隠居し如水と名を改めて、九州に引っ込んでしまうが、関ケ原の戦いが起こると知って、、、、、元はと言えば近江から流れてきた流れ者の黒田一族にあってその知恵1つで天下取りの設計図を描く、歴史の表には立たない凄い人。

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    2014年01月02日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    この巻は読みごたえあり、官兵衛の有岡城幽閉もあり、見ていて苦しい状況が続くが、一方で城攻めの醍醐味を味わえる。又官兵衛と半兵衛の友情も大いに感じるところあり。

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    2013年12月31日
  • 空海の風景 上巻 (改版)

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    空海の天才性、性向の明るさ、派手好き、外連味は非常に魅力的。
    でも最澄の謹厳実直な感じも好感が持てる。

    唐、長安の華麗な描写が印象深い。

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    2013年12月31日
  • 新装版 播磨灘物語(2)

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    播州を毛利と織田で取り合う様。そこには戦わずして勝つ「調落」があり、いかに敵を味方に寝返らせるかに駆け引きがある。「調落」が失敗した場合に合戦になるのであって、むやみに戦っていたわけではない。「毛利か織田か」で迷う荒木村重。本編とはほとんど関係ないが、病気で死期の迫った竹中半兵衛に関する記述がある”「人の命は短い。ようやく一事がなせるのみ。一事のほかは私はやらない」日常すべを武辺という主題に置き、その他は余事だ、、、、武辺が成功する場合、恩賞がつくその恩賞を考える事も余事であり、恩賞をあてにして武辺をなすことは武辺のけがれである” 「死もまた余事か」と官兵衛。同じく武辺の人、官兵衛の今後の活躍

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    2013年12月31日
  • 新装版 播磨灘物語(4)

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    天下分け目の天王山! 信長急死のため、黒田カンベエの活躍で中国の毛利と和睦したあと、急遽畿内に戻った秀吉が天王山で光秀と激突! 信長のあだ討ち合戦。中国倍返し! です。

    黒田官兵衛の舞台となる姫路と、宍粟郡山崎が、祖父、祖母の古い故郷なのです。 自分には、播州人の血が流れていたのかあ、とこの歴史小説を読んで初めて考えさせられました。

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    2013年12月20日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    有名な有岡城幽閉のシーンがこの巻でした。
    荒木村重さんがどうして単身家族や家臣を捨てて尼崎城へ逃げ出したかが、納得できる形で描かれていました。
    元々伊丹の地に縁があったわけではない村重さんは、結局誰も信じられなかったのかもしれない。
    なかなか奥行きのあるお話でした。

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    2013年12月19日