司馬遼太郎のレビュー一覧
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三巻目になるとネタが尽きそうにも思えるが、泉のように湧きでる知識、考えた筆をとどめるところを知らないようだ。本当に歴史が好きなんだなぁと思う。
三巻で印象的だったのは次の点。
-室町時代というのは、現代にも続く様々な事柄の源流であったという。司馬は「私どもは室町の子といえる」と言っている。たとえば、書院造、華道、茶道、行儀作法、婚礼の作法、貿易...
-遷都
平城京で大寺で失敗して平安京に遷都した。このため平安京には大寺が無い。京の古刹は豊臣期、江戸時代に興されたもの。平安京時代に二つの大寺(延暦寺、金剛峯寺)これは都から遠ざけられている。
室町時代って豊かな時代だったのね。 -
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高松城水攻めの後の中国大返し、そして天下取りと官兵衛補佐の元、秀吉は天下人になる。「かれは年少のころから物事の本質を認識することが好きであった。さらには物事の原因するところと、将来どうなるかを探求したり予想したりすることに無上のよろこびをもっていた。認識と探求と予想の敵は、我執である。如水には生まれつきそれに乏しかった」と著者は書く。後年隠居し如水と名を改めて、九州に引っ込んでしまうが、関ケ原の戦いが起こると知って、、、、、元はと言えば近江から流れてきた流れ者の黒田一族にあってその知恵1つで天下取りの設計図を描く、歴史の表には立たない凄い人。
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播州を毛利と織田で取り合う様。そこには戦わずして勝つ「調落」があり、いかに敵を味方に寝返らせるかに駆け引きがある。「調落」が失敗した場合に合戦になるのであって、むやみに戦っていたわけではない。「毛利か織田か」で迷う荒木村重。本編とはほとんど関係ないが、病気で死期の迫った竹中半兵衛に関する記述がある”「人の命は短い。ようやく一事がなせるのみ。一事のほかは私はやらない」日常すべを武辺という主題に置き、その他は余事だ、、、、武辺が成功する場合、恩賞がつくその恩賞を考える事も余事であり、恩賞をあてにして武辺をなすことは武辺のけがれである” 「死もまた余事か」と官兵衛。同じく武辺の人、官兵衛の今後の活躍
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征韓論とそれに関わる人達の背景や思いが事細かに描かれていた。征韓論を主張している政治家は西郷隆盛、板垣退助、江藤新平。対して、大久保利通、木戸孝允、岩倉具視、伊藤博文、山県有朋などが迎え撃つという図式。そして、間に挟まれて思い悩む気の弱い公家である三条実美は太政大臣であり現在の首相と言える立場であるから、今後の展開のキーパーソンとなることは間違いない。反征韓論も一枚岩ではなく、西郷とともに維新三傑と言われる大久保利通は孤高、木戸孝允は陰鬱な感じで距離を置いているし、岩倉具視は陰でコソコソ動いているよう。伊藤博文は長州藩時代の先輩:木戸よりも大久保に接近しているし、山県は汚職を西郷に揉み消して貰
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*いろんなテイストの短編集。忍者ものはファンタジーっぽいし、絵師ものは淡々と、平安ものはグロかったり。幅広いなあ。
*忍者というとNARUTOが思い浮かぶ私ですが、人物名やら術やら制度やら、忍者ものの源流を見た思い。
*半蔵門の半蔵は服部半蔵の半蔵。
*けろりの道頓。これが読みたくてこの本を読んだのだ。道頓堀は町人が作った!というような話をよく聞くので、どこかの資産家が経済効果を見込んで計略的にぽーんと私財を投じて作ったのかな、と思っていたが、この物語においては、けろりとして野望も欲もない朴訥で人望の厚い久宝寺の道頓さんが、太閤さんに頼まれて、わりと軽いノリで作り始める(頼れる参謀はちゃんとい