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天堂晋助。長州藩の下層の出ではあったが、剣の天稟は尋常ではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁、高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立てあげる。京に、大坂に、江戸に忽然と現れ、影のように消え去る殺人者のあとには、常におびただしい血が残された。剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴!
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ゴルゴ13が娼婦を抱く理由
長州藩の凄腕の暗殺者として、幕末の動乱に身を投じた、若き剣客「天堂晋助」の物語である。🗡️唐突だが「ゴルゴ13」という超一流のスパイナーがいる。大金で動く暗殺者ながら、独自の倫理規範があり下種ではない。この「ゴルゴ13」は暗殺狙撃の前に、決まって娼婦と寝る。これはなぜか。験担ぎか。🗡️本書は、暗殺者...続きを読むの荒涼とした気持を癒すのは、女の湿った体以外にないとする。きっと「ゴルゴ13」も、女を抱くことで狙撃に不可欠な心の平静を得ているのだろう。🗡️「天堂晋助」と「ゴルゴ13」はどこか煮ている。🗡️
#ドキドキハラハラ
Posted by ブクログ
やっぱり司馬遼太郎先生、最高です。 主人公の晋介は架空みたいだけど、実際いてもおかしくない!ってくらいリアル。 フィクションに近いリアル。 高杉晋作との出会い、桂小五郎や西郷隆盛、新撰組、新徴組など 実際にいた人物と混ぜてのお話です。 まぁ、命がけです… しかしながら晋介がやたらかっこいい…
主人公が実在しているのかと思ったら架空の人物だったようです。しかしそのおかげで色々な幕末スター達との共演があって、とても面白く読めました! 主人公の天堂晋助は長州人なので、幕府側の新選組の面々との絡みも沢山ありました。相変わらず土方さんが素敵でした…v (楊枝を削ったり甘酒飲んでたりして可愛かった。...続きを読む) 勝海舟さんもさすがです~好き。 どの人物も生き生きと描かれていてとても楽しく読めました。
史実と同じ調子で書かれており、とても架空の人物の話とは思えない! まるで自分が歴史の舞台に参加しているかのよう。
少年ジャンプの格闘シーンを読むような軽快な殺陣シーン。 作者の司馬遼太郎さんは必要以上に状況描写をしないのに 何故,あれだけイメージがわくようなカッコイイ戦闘シーンが書けるのか。 すごい。 例えば,主人公が敵に囲まれていて, 剣を抜いて,一歩踏み込んだと同時に切り倒して, 敵が倒れてゆくと同時...続きを読むに振り返る,みたいなシーンがったとして, そういうシーンって,絵にしても,映像にしても,漫画にしても, 軽快さを出すことは容易ではないと思うのに, それを文章だけで, 更に言うと,余計な言葉を一切,切り捨てながら あたかも息をするように当たり前のこととして軽々やってしまえるのがすごい。 読み返して改めて思った。
剣の腕がたち、思慮も働く長州藩士、天童晋助が幕末の動乱の中で長州藩のために奔走する。小栗上野介暗殺を目的に江戸、京都を経て大阪で勝新太郎に危ないところを匿われるところまでの上巻。 高杉晋作、土方歳三、小栗上野介、勝海舟等幕末における重要人物との絶妙な関わりや追手との死闘、そして女性たちとの艶っぽい展...続きを読む開と読み手を飽きさせず、娯楽性は高い。この後も史実に沿った主人公の活躍と顛末まで興味を持って読めそう。
長州藩の高杉晋作に見出された天堂晋助が戦国時代の遺風を残す二刀流を駆使して、幕末長州藩のために大活躍する青春小説。架空の人物ですが、巧みに史実が交えられているので、実在の人物みたいに楽しめます。
新装版になっていたため、ジャケ買い 笑 天堂晋助という長州藩の架空人物の人斬りの話。確かに、明治維新前後の天誅や辻斬りの中には、長州藩の凄腕は史実としては着目されていない。薩摩、土佐の暗躍が目立つ。司馬文学の醍醐味はほんとうにこういうことがあったのかと思わせてどっぷり追体験させるところであると思う。...続きを読むまるで見てきたかのような文体は常に惹き込まれる。 また、晋助が使う剣術も二刀を礎としている凄腕なので、それもまた惹き込まれる。下巻ではどのような情景を描くのか楽しみである。
高杉晋作に見出だされた剣豪が幕末に暗躍する話。創作とは思えぬほど主役にテロリストとしてのリアルな個性あり。
幕末の時代の流れに翻弄されているのか自分の意志で道を開いているのか。 丁寧な書きぶりで描写がよく思い浮かぶ。もっと語彙力があれば頭の中で鮮明に思い浮かべられるだろうにと思った。 おもしろい。
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