天堂晋助。長州藩の下層の出ではあったが、剣の天稟は尋常ではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁、高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立てあげる。京に、大坂に、江戸に忽然と現れ、影のように消え去る殺人者のあとには、常におびただしい血が残された。剣の光芒が錯綜する幕末の狂宴!
Posted by ブクログ 2012年03月04日
主人公が実在しているのかと思ったら架空の人物だったようです。しかしそのおかげで色々な幕末スター達との共演があって、とても面白く読めました!
主人公の天堂晋助は長州人なので、幕府側の新選組の面々との絡みも沢山ありました。相変わらず土方さんが素敵でした…v
(楊枝を削ったり甘酒飲んでたりして可愛かった。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
少年ジャンプの格闘シーンを読むような軽快な殺陣シーン。
作者の司馬遼太郎さんは必要以上に状況描写をしないのに
何故,あれだけイメージがわくようなカッコイイ戦闘シーンが書けるのか。
すごい。
例えば,主人公が敵に囲まれていて,
剣を抜いて,一歩踏み込んだと同時に切り倒して,
敵が倒れてゆくと同時...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月02日
剣の腕がたち、思慮も働く長州藩士、天童晋助が幕末の動乱の中で長州藩のために奔走する。小栗上野介暗殺を目的に江戸、京都を経て大阪で勝新太郎に危ないところを匿われるところまでの上巻。
高杉晋作、土方歳三、小栗上野介、勝海舟等幕末における重要人物との絶妙な関わりや追手との死闘、そして女性たちとの艶っぽい展...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月12日
新装版になっていたため、ジャケ買い 笑
天堂晋助という長州藩の架空人物の人斬りの話。確かに、明治維新前後の天誅や辻斬りの中には、長州藩の凄腕は史実としては着目されていない。薩摩、土佐の暗躍が目立つ。司馬文学の醍醐味はほんとうにこういうことがあったのかと思わせてどっぷり追体験させるところであると思う。...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年11月17日
司馬先生のオリジナルキャラが主人公。
長州藩の下層の出ではあったが、天堂晋助の剣の天稟は異常なものではなかった。ふとしたことから彼を知った藩の過激派の首魁・高杉晋作は、晋助を恐るべき刺客に仕立て上げる。京で大阪でそして江戸で忽然と現れ、影のように消え去る幻の殺人者のあとには、常におびただしい血が残さ...続きを読む
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