司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 十一番目の志士(下)

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    ネタバレ

    架空の人斬りを主人公に、その他の登場人物や事件などは史実に基づいた、幕末の長州を高杉晋作と共に描く歴史ロマン。

    架空の天堂と実在の高杉をを駒のように配置して当時の長州の背景を邂逅していく様は、事実と創作をうまく混ぜ合っていて司馬らしくて面白い。

    最後まで架空とは思えず、実在したのではと思わされる主人公の描き方も自然すぎる。

    思わず試しに調べてしまったくらい。

    司馬が描く人斬りは初めてだったので新鮮だったと同時に、長州には代表的な人斬りがいなかったというのは驚き。

    大河「花神」に登場していたらしい。

    できれば「世に棲む日日」と併せて読みたい作品。

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    2015年02月15日
  • 十一番目の志士(上)

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    ネタバレ

    架空の人斬りを主人公に、その他の登場人物や事件などは史実に基づいた、幕末の長州を高杉晋作と共に描く歴史ロマン。

    架空の天堂と実在の高杉をを駒のように配置して当時の長州の背景を邂逅していく様は、事実と創作をうまく混ぜ合っていて司馬らしくて面白い。

    最後まで架空とは思えず、実在したのではと思わされる主人公の描き方も自然すぎる。

    思わず試しに調べてしまったくらい。

    司馬が描く人斬りは初めてだったので新鮮だったと同時に、長州には代表的な人斬りがいなかったというのは驚き。

    大河「花神」に登場していたらしい。

    できれば「世に棲む日日」と併せて読みたい作品。

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    2015年02月15日
  • 関ヶ原(上)

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    大阪で五年暮らしたおかげで、司馬遼太郎さんという小説家さんは、

    「大阪人なんだよなあ。いちども東京に住んだことないんだよねえ」

    という、当たり前の視点を持てるようになりました。

    司馬遼太郎さん、というある意味、巨大な思想家とまで言える娯楽小説家を愉しむ上では、美味しい経験。大阪人なんですよねえ。
    秀吉、豊臣、好きなんですよね。太閤さん。

    そして、その反対に、大嫌いなんですねえ…家康。微笑ましいほどに…。


    1964年~1966年に週刊誌連載された司馬遼太郎さんの歴史小説です。

    大昔、うーん、多分30年くらい前に読みました。今回ご縁があって再読。まずは上巻。

    「豊臣秀吉が死ぬ直前か

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    2025年11月09日
  • 街道をゆく 9

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    高野山、上田などを訪れるご縁があったので、購読。
    1971年から1996年まで長期連載された、司馬遼太郎さんの紀行エッセイ。その第9巻。

    司馬さんだから、歴史のオハナシが当然多いです。
    そうなんですが、今回読んでみて、思ったことは、2重の意味で歴史のオハナシである、ということ。
    というのは、例えばこの巻で言うと、発表が1976年1月なんですね。
    執筆は1975年でしょう。
    2015年から考えると、40年前のことです。

    だから、歴史の話題が多い紀行エッセイなんだけど、同時に、「1970年代の日本の地方についての、貴重な見聞録」でもある訳です。

    内容は、
    ①新潟県に、水田稲作の姿を見て、農業

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    2015年02月09日
  • 新装版 王城の護衛者

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    司馬遼太郎が1968年に発表した短編小説集。会津藩松平容保を描いた"王城の護衛者"、官軍の玉松真弘を描いた"加茂の水"、長州藩大村益次郎を描いた"鬼謀の人"、長岡藩河井継之助を描いた"英雄児"、土佐藩岡田以蔵を描いた"人斬り以蔵"の5編を収録。どの作品も幕末から明治維新にかけての激動の時代を舞台にしています。それぞれの立ち位置は違えど、自分たちの信念を胸にまっすぐに時代を駆け抜けた彼らの生き様には胸を打たれます。しかし、その確固たる信念ゆえに、悲しい終わりが待っているのが寂しい。

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    2015年02月03日
  • 花妖譚

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    日本の国民的作家 司馬遼太郎が新聞記者時代に福田定一の名で発表した花にまつわる不思議な話。
    洋の東西を問わず様々な花を主題とした怪異で美しい話が語られる。
    非常に興味深い趣向の物語で、司馬遼太郎の作り出す幻想的な世界にすっかり魅せられてしまった。

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    2015年01月27日
  • 世に棲む日日(三)

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    2015.1.17
    歴史のうねり。作用、反作用を見極めながら、ただ、自分の方針は変えずに、方法を探った晋作。

    長州の歴史は、日本の歴史だと捉える、著者の視点は納得。

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    2015年01月17日
  • 項羽と劉邦(中)

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    「最初に関中に入った者を関中王とする」楚の懐王の言葉を受けて、配下の項羽と劉邦はそれぞれ秦の中心地である関中をめざす。数々の戦いを制して一番乗りしたのは劉邦だったが……。

    強靭な肉体と類まれな戦闘能力をあわせもつ項羽にくらべて、卓越した能力はなにもない劉邦。しかし、彼の度量の大きさに惹かれて優秀な人材が集まってくるくだりがおもしろい。有名な鴻門の会が描かれている。

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    2017年01月31日
  • 新装版 箱根の坂(下)

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    得てして人は歴史上の人物を経営者に例えたがる傾向にある。はてこの伊勢新九郎、小笠原家、今川家とならぶ行儀作法の家元の伊勢家の傍流ではあるが出自は怪しくない。後の早雲庵伊勢宗瑞、そうこの北条早雲はどうであろうか。
    応仁の乱の最前線で生き、戦国時代の幕を切って落とした男と言われる早雲の評価は、彼の当時における一国の統治方法の大胆な価値観の変革であろう。
    現代の経営に置き換えるなら、『会社は人に有りき』と言えようか。社員に如何に社長である自分を信じてもらえるか、社長を信じてこそ社員は全力で仕事にぶつかる。そう、どこぞの経営方法論何ぞ読んで人心掌握した気分で偉ぶるより歴史上の人物を掘り下げた本を読んだ

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    2014年12月23日
  • 夏草の賦(上)

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    戦国時代の武将の話。俺も信長のように都の近くに生まれていればと何度も思いながら生きている。上巻はテンポよく楽しく読み進めていける。
    下巻は(最後は)切なくて泣けます。

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    2014年12月21日
  • この国のかたち(六)

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    「明治の脾弱な国力で、この一戦(日露戦争の日本海海戦)のために国力を越えた大海軍を、もたざるをえなかった。問題は、それほどの規模の海軍を、その後も維持したことである。」

    撤退戦略から目を背けない文化がある国だったら、歴史も将来も大きく変わっているだろうに、とつくづく思う。

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    2014年12月18日
  • 韃靼疾風録 (下)

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    ネタバレ

    非常に素敵。
    わくわくして読めた。が、予備知識がなく読むと大変なのかもしれないと頭をよぎる。司馬遼太郎100冊読むとわくわくして読めます。
    特に呉三桂が門を開けろと言った瞬間と
    清軍が横から突撃する描写。

    よかった。

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    2015年07月15日
  • この国のかたち(四)

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    『日本の通弊というのは、為政者が手の内ーとくに弱点ーを国民に明かす修辞というか、さらにいえば勇気に乏しいことですね。この傾向は、ずっとのちまでつづきます。』
    『陸軍省や海軍省の省益がそれ(弱点を明かすこと)をさせなかったのでしょうな。官吏としての職業的利害と職業的面子が、しだいに自分の足もとから現実感覚をうしなわせ、精神主義に陥って行ったのでしょう。物事が合理的に考えられなくなる。』

    選挙前に読むと、なんか痛い。

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    2014年12月05日
  • この国のかたち(三)

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    最後の6巻まで読んでから書こうと思ったけど我慢できず。
    『船の船尾を艫(とも)という。船の船尾にむかってまっすぐに背後から吹いてくる風のことを”真艫(まとも)というのである。』
    シーカヤックという小舟と言えど、船乗りなので、こういう言葉の成り立ちは気になりますね。
    ちなみに小舟だと真艫=追い風への対処が一番難しい。
    なるほど、「マトモに漕げない」。
    綺麗にまとまりました!

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    2014年12月01日
  • 胡蝶の夢(四)

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    激動の時代に大いなる功績を残した人物の足跡を辿る。松本良順がそうした幕末小説のテンプレートに沿ったキャラクターとするならば、伊之助は独特の立ち位置に存在する男だ。目をみはる栄達をしたわけではないし、書き連ねられるのは、社交性に著しく欠けるため相手を苛立たせるというエピソードばかり。そんな伊之助も、歴史のうねりの中で、何がしかの役割を果たしている。作中で痛快なことを成し遂げるわけではないが、何だか自分の周りにももしかしたらいそうに思えて、伊之助のくだりになると少し和んだ気にさせられた。
    司馬遼太郎も、書き進めるに従って伊之助に最も感情移入したのかもしれない。『国盗物語』で一番人間味を感じたのが、

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    2014年11月30日
  • 翔ぶが如く(四)

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    ネタバレ

    グダグダの台湾出兵。第二次大戦の軍部の暴走はこの時に倣っているようだ。歴史に学ばないとこうなるのだ。


     台湾出兵は秀吉の頃とあまり変わらない海外遠征で、つくづく征韓論は時期尚早だったとわかる。


     学校の教科書だと、台湾出兵なんて2行程度で、薩摩士族への申し訳程度の出兵だとしか書いてない。もちろん興味もわかない。こんなにもグダグダだったなんて、この本を読まなければ一生知ることはなかっただろう。サンクス。


    ______
    p28 佐賀の乱は大久保の餌食になった
     江藤新平の起こした佐賀の乱は、政府の根幹を揺るがすどころか、却って政府の結束を強めることになった。この乱のために、臨時的に明治

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    2014年11月20日
  • 菜の花の沖(一)

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    ネタバレ

    「童心を去るとは、どうやら社会の縦横の関係のなかでの自分の位置を思いさだめ、分際をまもり、身を慎み、いわば分別くさくなれということらしいが、嘉兵衛のなかでの大人はそういうものではなく、自分の世界をつくりだす者といったことのようだ。」

    淡路島の村で生まれた主人公。縄張り意識が強く、よそ者を強く排除する田舎の風習。それは今も変わらない。その中で、周囲から村八分にされ、ついには村を抜ける。兵庫で船乗りとして力をつけていく姿が力強い。

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    2014年11月13日
  • 新装版 播磨灘物語(3)

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    荒木村重による囚われの身から毛利攻めまでを描いたもの。
    信長には謀反と判断され官兵衛の息子を殺すよう言われた竹中半兵衛。しかし実際は殺さず生かしておくのだけど、このくだりがとても好き。
    なかなかNHKに追いつかない・・

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    2014年11月07日
  • 項羽と劉邦(中)

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    この巻では、あの「鴻門の会」の場面がある。
    項伯と張良との「侠」をいいことに、劉邦が項伯と義兄弟になりたがる場面、実に項伯が迷惑そうなのが笑える。
    でも、この場面、有名だからか、意外とさらりと終った感がある。

    張良と劉邦の関係、項羽と氾増の関係もとても興味深い。
    リーダーとブレーンは、人種が違うということなのだろうか。

    後半は韓信、蕭何、陳平などが登場。
    多士済々で・・・覚悟はしていたが、覚えるのは大変。
    よくぞまあ、司馬さんはこれらの人たちの個性を書き分けられたものだと感嘆する。

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    2014年11月01日
  • 菜の花の沖(四)

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    2014.10.26
    領土という概念。東洋というか、中国文化は人心掌握が、占領の決めてとなった。主観的で相対的。一方、西洋は、土地の支配が決めて。客観的で絶対的。ロシアと日本の千島領土は、明治初期に決められたが、こうした、文化、意識の違いがあったのだ。ましてや、嘉兵衛の時代に、領土意識などないであろう。

    嘉兵衛が幕府へと足を入れて行く。

    蝦夷の民によりよい生活を与えるという、使命感が、嘉兵衛の人生をどう変えるのか。

    そして、貨幣経済の発展も興味深い。

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    2014年10月26日