司馬遼太郎のレビュー一覧

  • 城塞(下)

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    城塞とは大阪城のことを指すわけで、難攻不落と言えるものかもしれない。物理的な城を指す一方で、大阪の陣の戦いの中にあっても、何か浮世離れしている秀頼の周りの茶々含めての女性衆の考え、秀頼に対しての振る舞いなどが、理解するのに不落という城塞のように思える。

    上中下と久々に超長編を読んだ。
    よく考えると、こんなふうに文庫本で1800ページ近い小説を書ける作家は今の時代、早々いないだろうと思う。
    司馬先生の徳川家康シリーズはまだ半分以上読んだだけ、ここからは遡るように覇王の家(下)、関ヶ原と呼んでいこうと思う。

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    2024年10月09日
  • 新選組血風録 新装版

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    司馬遼太郎さん著「新撰組血風録」
    新撰組の隊士の小咄が15篇綴られた短編集。どの篇も50頁位でまとめられており非常に読みやすい。

    15篇とも物語の主人公が違い、各々の隊士が見事に個性的で魅力的。幕末の大争乱の中で各々が新撰組隊士としての生き様、死に様をみせる。
    沖田総司の淡く儚い恋譚や惣三郎の男色譚もあったが、それも特徴的なその時代背景の一つの色だと感じる。
    この作品の全体の特徴として隊士達の日常が生身の様に描かれており、どれも到って素朴なエピソードである。
    その素朴さが反って斬って斬られての新撰組の血生臭さをより引き立てている様に感じる。
    なるほど、タイトルの血風録とはお見事としか言い様が

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    2024年10月09日
  • 坂の上の雲(一)

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    ドラマの再放送が始まった。
    すごく引き込まれたので、司馬遼太郎の原作を読み始めた。ドラマの登場人物が原作に忠実で素晴らしい。
    正岡子規を調べていて、秋山兄弟を知ったというあとがきを読んで、この話を世に送り出してくれて、よかった。明治の時代、いえ江戸時代の武士の教育は素晴らしかったと思った。

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    2024年10月08日
  • 坂の上の雲(八)

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    実は司馬遼太郎作品はこれが始めてでした。
    学校の教科書では、東郷平八郎ひきいる日本海軍がバルチック艦隊に勝利した。くらいしか書いてなかった記憶があり、少年だった私も遠い昔の出来事として何も印象に残っていなかった。
    日露戦争を全般的に書かれているので、陸軍の二百三高地の激戦やその他の戦いもあります。
    作者の並々ならね膨大な取材に基づいた海戦、陸戦の細かい描写に頭が下がります。
    当時の日本の国力を考えればロシアに勝つなんて奇跡でしたが、日露戦争になぜ勝てたのか、ロシアはなぜ負けのかが理解出来ました。そして大東亜戦争になぜ負けたのかも。最終巻に作者の解説があり、作者の思いが伝わりました。
    でもロシア

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    2024年10月06日
  • 坂の上の雲(六)

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    5巻を読み終わってからここまで、途中で別の小説を読んだりしていて、戻ってきました。
    NHKでドラマの再放送が始まり、いいきっかけになりました。

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    2024年09月26日
  • 新装版 王城の護衛者

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    松平容保、玉松操、大村益次郎、河井継之助、岡田以蔵
    玉松操と河井継之助は知らなかったけど、どっちもこんな人がいたのかと感嘆。玉松操は偽勅を書いたり錦旗を考案して原案作ったり、河井継之助は冒頭のぐうたらからは想像し難い傑物ぶり。これは読んでよかったなぁ。

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    2024年09月15日
  • 竜馬がゆく(四)

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    竜馬29
    京の変政
    長州藩が失墜、長州で先鋭化し更に尊皇攘夷強まり外国船に攻撃
    佐幕派、勤王攘夷派、開国攘夷派
    竜馬ひとり、何処にも寄らず何処にでも寄れる

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    2024年09月13日
  • 竜馬がゆく(三)

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    竜馬29歳まで
    迄で3巻。ここの辺りから急激に時の流れがゆっくりに。残り5巻、今後ことが重要で濃密なものになりそうな予感が益々。

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    2024年09月10日
  • 坂の上の雲(八)

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    ついに、ついに最終巻。

    対馬コースを進んでいくバルチック艦隊を、日本の仮装巡洋艦、信濃丸が発見するところからはじまる。
    極力敵の艦隊に近づこうとして、気がつけば囲まれていた…なんていうアクシデントや、余談として語られるこの船の日露戦争後の話も興味深い。
    またこの信濃丸に代わってバルチック艦隊を監視する三等巡洋艦和泉の覚悟についても読んでいて胸が熱くなった。

    本日天気晴朗なれども波高し

    この有名な一文についての丁寧な取材による考察や、

    皇国の興廃この一戦にあり

    というフレーズで掲げられるZ旗など、
    思わず自分の中のナショナリズムを思い出させる日本海海戦。

    その中でも一番印象に残ったの

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    2024年09月09日
  • 世に棲む日日(一)

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    珍しく読むのにかなり時間を要した。
    この後の展開から、一気に読み進む予感はあるので二巻以降が楽しみ。

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    2024年09月01日
  • 街道をゆく 8

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    ▼ずっと「週刊朝日」に連載されていた、旅エッセイ、とでも言うべきものです。うーん、旅エッセイ&地理歴史ノンフィクション文学、という方が伝わるかもしれません。この巻は和歌山県熊野周辺、大分県日田周辺、奈良県西吉野周辺、鹿児島県種子島、です。1975年当時の文章なので、いまとなっては貴重な「1970年代の民俗学的資料」と言える側面もあります。
     つまり、「ブラタモリ」というのは、「街道をゆく」をタモリさん版にしたものであると言えます。

    ▼いつもどおり、旅行記、歴史考、文明評論、というものがふくよかに錯綜する作りですが、まだ「街道」も初期なので、なんというかやや後半のものにくらべると、力の入ってな

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    2024年08月31日
  • 新装版 尻啖え孫市(下)

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    史実かはわからないが、戦国に強いインパクトを残した雑賀衆を魅力的に描いたストーリーで、面白い。和歌山に行ってみたい。

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    2024年08月31日
  • 坂の上の雲(一)

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    国家公務員試験を受けて外務省目指すことに決めた、という後輩が、そのきっかけとして挙げた本なので読み始めた。
    明治維新をしました、これから頑張っていこーっていう時代の空気感が伝わってくるのが面白い!
    大街道など知ってる土地が出てくるのも、高橋是清とか昔勉強した人がサラッと出てくるのも良い。

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    2024年08月31日
  • 項羽と劉邦(上)

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    現実世界にもあてはまる人間観のかたまりだった
    個人的には自信が溢れいさぎよい項羽が好きだったが、自分が強い故にひとりよがりになり他者を信用できない項羽と、自分が弱いことを知っているからこそ他者の意見に耳を傾け、与えること惜しみない劉邦の対決は、とても考えさせられた

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    2024年08月30日
  • 坂の上の雲(七)

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    奉天会戦と日本海海戦に向けての巻。

    戦争をある程度のカタチに帰着させることの難しさがよくわかる。
    現場の状況と、後方から見えている図と、国民の感情は違うもの。
    どのレンズを使うか、どの視野で見るか、対象を絞るか広げるかによっても出来事の真相は違ってくる。
    100年以上前の歴史であり、いろんな視点を織り交ぜることができる群像劇だからこそ解ることもあるもんだ。

    とは言え、その多くの視点から見える画はやはり著者である司馬遼太郎の目に一旦集約されて描かれるものなので、やっぱりバイアスかかるよね。

    この巻で印象に残ったのは、主にロシア側に対する行動の冒頭に記された
    「信じられないことに」
    「信じが

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    2024年08月28日
  • 竜馬がゆく(四)

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    勝海舟からの多くの教え
    神戸軍艦操練所の開設
    武市半平太の死
    新撰組の登場
    田鶴様、おりょう、千葉さな子への淡い恋心
    清河八郎の死
    竜馬長崎視察
    などなど

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    2024年08月27日
  • 街道をゆく 32

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    司馬さん、2冊続いたアイルランドから国内に戻って今回は徳島と和歌山へ。アイルランドは読むのが苦痛でしたが、こちらは非常に読みやすくて、やはり司馬さんは国内(特に大阪に近いあたり)のほうが引き出しが多くて面白いことを書くじゃないですかと思いました。
    今回司馬さんは深日から淡路島に渡って、そこから大鳴門峡を通って徳島に入ってますが、深日~洲本の船がまだあるのでこのルートをやってみたいと思ったり。
    あと雑賀のお寺は訪ねてみたくなりました。

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    2024年08月27日
  • 殉死

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    坂の上の雲で基本的にはエンドレスボロカス言われる乃木希典。(少しフォローも入るが)
    彼のバックグラウンドと、日露戦争後から自決まで。小説ではない。
    「希典自身、自分の一生を暗い不遇なものとして感じていたらしいが、これはどうであろう」
    という司馬さんの締めくくりが、いろんな想いを巡らさせる。

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    2024年08月27日
  • 国盗り物語(四)

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    道三が己の野望のままにやりたい放題快進撃を続ける前半に対して、やりたい放題快進撃を続ける人の煽りを食らう側である光秀の苦悩と悲哀が描かれる後半とではやはりテンションは落ちるよなあという印象。
    元々後半部は予定に無かったみたいなので、別の作品と思って読んでもいいのかもしれない。
    道三の生前も死後も、お万阿が出てくるシーンがとても良かった

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    2024年08月26日
  • 新装版 軍師二人

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    戦国時代を舞台にした短編集。
    表題作の『軍師二人』は圧倒的に面白い。長編の『城塞』のショートバージョンといった感じ。短いながらも満足感は高い。折衷案を取ることの無意味さが示唆されている。

    『女は遊べ物語』もほのぼのしていて面白かった。妻が遊び好き故に出世していく侍の話。現代でもありそうな話だ。

    『雨おんな』は隠れた名作。いい意味で司馬遼太郎っぽくない。浅田次郎か書きそうな人情話だった。

    『侍大将の胸毛』は、主人公の渡辺勘兵衛は魅力的だし、藤堂高虎との確執も面白いのだが、いかんせん恋愛描写がつまらない。

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    2024年08月25日